登録日:2023/05/22 Mon 00:08:20
更新日:2024/10/31 Thu 20:15:44
所要時間:約 8 分で読めます
《幻銃士》
効果モンスター
星4/
闇属性/
悪魔族/攻1100/守 800
(1):このカードが召喚・反転召喚に成功した時に発動できる。
自分フィールドのモンスターの数まで、自分フィールドに「銃士トークン」(悪魔族・闇・星4・攻/守500)を特殊召喚する。
(2):自分スタンバイフェイズに発動できる。
自分フィールドの「銃士」モンスターの数×300ダメージを相手に与える。
この効果を発動するターン、自分の「銃士」モンスターは攻撃宣言できない。
《幻銃士》とは
遊戯王OCGの1枚。
初出は「デュエリストパック-ヨハン編-」。
概要
召喚・反転召喚時に
トークンを生成する効果、スタンバイフェイズ時に「銃士」モンスターの数に応じたダメージを相手に与える効果を持つ。
1つ目のトークン生成効果は、自身を含めたモンスターの数を参照するため、最低でも1体は銃士トークンを生み出すことが出来る。
この時点で分かるだろうが、モンスターの総数が増えるため
L召喚ととても相性がよく、普通に召喚するだけでもリンク2、他にモンスターが1体いればリンク4のL召喚の素材を簡単に揃えることができる。
状況次第ではリンク5、6と言った高リンク帯に繋げるための布石とする事も可能。
特殊召喚時にはトークンを生成できないのが少々痛いが、それでも汎用的な効果である事は間違いない。
《幻銃士》の召喚から即座に出せる主なリンク2モンスターとしては以下の様なモンスターなどが挙げられる。
該当するのはゴブリン・ケルベロス・フェニックスの3体。(《トロイメア・ゴブリン》は現在
禁止カード。)
いずれも「異なるモンスター2体」と言う召喚条件のため、《幻銃士》+銃士トークンで即座に条件を満たせる。
追加召喚が可能になる《トロイメア・ゴブリン》とは特に相性がよく、リンク召喚後に《幻銃士》を追加で召喚できるため、更に銃士トークンの展開が可能になる。(上述の通りゴブリンが禁止カードであり現在はコンボ不可能なので注意。)
トロイメア同様に「異なるモンスター2体」で出せる。
《幻銃士》自身がレベル4のため、融合モンスターの特殊召喚時の効果で蘇生、そこから展開をすることも可能。
言わずと知れた相手ターンのリンクエンジン。
ただしこのモンスターを運用する場合、後続でリンク召喚を行うのが前提になるので単独での召喚よりも複数体モンスターがいる時のトークンの複数展開を狙うのが無難。
召喚法サポートのLモンスターのX召喚担当。
《幻銃士》・銃士トークンともにレベル4のためL召喚することでランク4Xのサポートを行うことが可能。
どちらも闇属性モンスターを素材の条件に含んでいる。
前者は破壊時に闇属性モンスターのサルベージを、後者は破壊時に守備力1500以下の闇属性モンスターをサーチできる為、《幻銃士》を持ってきて召喚→銃士トークン生成の処理が可能。
- セキュリティ・ドラゴン
- プロキシー・ドラゴン
- LANフォリンクス
- リプロドクス
いずれも「モンスター2体」で出せる汎用リンク2モンスター。
これらを中継元により高リンクのモンスター展開を行っていくのが主な動きになる。
この場合、最終目標となるモンスターに向けたトークンの生成なども考慮して出す必要がある。
「効果モンスター2体」によるリンク2の召喚はそのままではできないが、「銃士トークン」を素材に《リンク・スパイダー》をL召喚すれば容易にリンク召喚が可能になる。
高リンク帯ではリンク5の《L.G.D》はL素材とするモンスターの種類に指定がないため、一定数モンスターが場にいれば比較的容易に召喚可能。
召喚素材の関係上、特定の素材でのリンク召喚時の効果は使用できなくなるが、《発禁令》で自身のデメリット効果を打ち消せるので、出せれば5000打点+効果耐性+条件付きの戦闘破壊耐性持ちの強固なモンスターになれる。
2つ目のダメージ効果は単位当たりのダメージ比率は300と小さいが、「銃士」モンスターの数に比例して数値を大きく出来る。
このカード単体の召喚であれば自身と銃士トークンで600ダメージになり、理論上1体で与えられる最大ダメージは1800となる。
自身が攻撃力1100、銃士トークンも攻撃力500と戦闘向きのステータスではないため、攻撃できないデメリットはそれほど痛手にはならないだろう。
しかし、発動タイミングが自分ターンのスタンバイフェイズで、通常であれば「召喚してから次の自分のターン」にダメージを与えるので、タイミングがかなり遅い。
上記の通り戦闘向きのステータスでない《幻銃士》をわざわざ棒立ちさせて相手ターンを明け渡せば戦闘破壊されるのは目に見えているので、基本的にオマケ程度に考えるといい。
ダメージ効果を積極的に使うとするならば、攻撃力が1100で《地獄の暴走召喚》に対応している点を利用して、《幻銃士》1体を特殊召喚、そのまま《地獄の暴走召喚》を使い、3体の《幻銃士》を場に揃えることで次の自分のターンのスタンバイフェイズに1体につき900、合計2700のダメージを与えることが出来る。
(除去を受けにくいタイミングを考えると出すのは相手ターンが好ましいだろう。)
特殊召喚なので銃士トークンの生成などは出来ないが、このコンボで初期ライフの3分の1を削る事が出来る。
一度に3回発動する点を利用して《悪夢の拷問部屋》《ファイヤー・クラッカー》を絡められれば更なるダメージも見込める。
「銃士」カテゴリ
このカードの他の特徴として「銃士と言うカテゴリを確立している」点が挙げられる。
上述した通り、《幻銃士》のバーンダメージで参照するモンスターは「銃士」と名の付くモンスターのため、《幻銃士》や「銃士トークン」以外にも「銃士」とついているモンスターが存在すれば、ダメージ量を上乗せすることが出来る。
このカードが生まれた当初は《幻銃士》自身とそこから生まれる銃士トークンの2体しかいなかったが、現在では以下の2体が新たな「銃士」として登場している。
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/
風属性/
鳥獣族/攻2000/守1500
レベル4モンスター×2
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):このカードのX素材を1つ取り除き、
フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを裏側守備表示にする。
(2):このカードのX素材を2つ取り除き、
このカード以外のフィールドの表側表示のカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを持ち主のデッキに戻す。
魔鍵銃士-クラヴィス
通常モンスター
星4/
闇属性/戦士族/攻1900/守1900
人は誰しも可能性に満ち満ちる。
行くも止まるも、施めるも解くも己次第。
めくるめく世界に扉は数多。
それを解くは魔法の鍵。
2つの鍵で1つの扉。
2つの意思で1つの姿。
扉を解けば世界が繋がり、巨大な力が顔を出す。
これらも《幻銃士》のバーン効果に役立てることが出来る。特に前者はEXモンスターゾーンに出せるのでメインモンスターゾーン上の「銃士」モンスターの召喚枠を1つ残しておける。
因みに1ターンに《幻銃士》ので与えられるバーンダメージの最大値は自分のメインモンスターゾーン《幻銃士》が5体、EXモンスターゾーンに《鳥銃士カステル》が存在する場合の1体につき1800ポイント、合計9000ポイントになる。
(尤も相手が《幻銃士》を2体以上使っていてそれらを全て自分の場に置かないといけないのでそんな場面に会う事はそうそうないだろうが。)
見ての通り、名前がたまたまかぶっているだけでテーマ的な繋がりは特にないのだが、特筆すべき点として「3体ともレベル(ランク)が4」と言う繋がりが存在する。
勿論《幻銃士》と銃士トークンではX召喚できないが、上述した《武神姫-アハシマ-》を介することでカステルへ繋げることが出来る為、相性自体は悪くない。
《魔鍵銃士-クラヴィス》についても、レベル4の通常モンスターという事で、《
レスキュー・ラビット》によって一挙に2体場に出すことで同じくカステルのX召喚が可能。
更に《幻銃士》とは闇属性・レベル4モンスターとしてサポートを受け合う事が出来るため、これまた相性は悪くない。
この様に「銃士」達の間で一定のシナジーは存在するため、これらのカードを利用できるようなデッキを組んでみるのもいいかもしれない。
余談
- 実は新マスタールールの適用により、強化されたカードの1枚で、マスタールール3以前はモンスターゾーン5体の枠で《幻銃士》を運用する場合、1度に生み出せる銃士トークンの数は最大2体までだったが、本ルールの採用でEXモンスターゾーンが追加されたことで生み出せる銃士トークンの上限が3体に増えている。
- トークンを生成する効果だが、X召喚実装時に「生み出したトークンをX召喚に使う事でランク4を簡単に出せるのでは?」と考えられ、一時期値段が高騰したが「トークンはX素材に使えない」裁定となり結局値下がりした過去がある。今では《武神姫-アハシマ》が登場したことでX召喚に繋げる布石としても役立つようになっている。
- ヨハンのデュエリストパックに初収録されたが、アニメで実際に使用したのはユベル。生成したトークンと《幻銃士》自身を《幻魔皇ラビエル》の召喚素材に利用した。
- 劇中では銃士トークンの生成数は「自分自身を除く自分フィールド状のモンスターの数」である点、ダメージは「『銃士』と名の付く悪魔族モンスターの数」を参照し、メインフェイズに発生する点が異なっている。
- 海外ではL召喚との相性を考慮してか、2019年4月29日より制限カードに指定されている。
追記・修正は《幻銃士》の展開からリンク6モンスター召喚までの行程をこなしながらお願いします。
- 強くなる要素はあるとずっと言われてたけど結局強くなったところで時代遅れになってしまった可哀想なカード -- 名無しさん (2023-05-22 00:59:36)
- リンクス次元では「そんなカードあったな」ぐらいの存在だったけどリンク召喚(というかトロイメア)実装と同時に使用率が上がり、最近実装されたオルフェゴールの初動につかえるから一気に人気カードになった。カードの価値は環境次第で乱高下するね。 -- 名無しさん (2023-05-22 01:28:05)
- 特殊召喚に対応してないのが欠点だけど、もし対応してたら制限か禁止化されてたかもしれない -- 名無しさん (2023-05-22 01:51:07)
- ↑ターン1制限ないから使い回しできるし絶対ヤバかったと思う -- 名無しさん (2023-05-22 06:10:21)
- だだの誤変換なのは分かるけどマスカレーナの「皇族でリンク召喚」のせいで高貴なリンク召喚がされてる -- 名無しさん (2023-05-22 08:35:59)
- そのカテゴリ知らないから何かのスラングだと思ったwカテゴリカード内にエンペラー的なデザインか名称のカードがいるんだなって -- 名無しさん (2023-05-22 11:10:43)
- ヨハン編のウルトラはリンク召喚と相性が良いという妙な共通点がある。相方のトーチは禁止まで飛んで行ってしまったが。 -- 名無しさん (2023-05-23 00:03:14)
- ↑トーチ・ゴーレムが禁止になるまでに収録された弾ではどれもこいつも一緒に収録されてる。 -- 名無しさん (2023-05-23 00:26:34)
- ヨハン(ユベル)が多彩な手段で高レベル悪魔族をポンポン召喚するというコンセプトだったせいかな?偶然現代に通じるアド理論につながった感じ -- 名無しさん (2023-05-24 12:52:49)
- 可哀相なカードなのか人気カードなのかどっちなんだ -- 名無しさん (2023-05-25 10:12:26)
- リンクで使える!ってなったけどただリンク召喚するだけだとね… -- 名無しさん (2023-09-02 09:38:22)
最終更新:2024年10月31日 20:15