登録日:2023/09/02 Sat 22:14:59
更新日:2024/08/16 Fri 09:50:31
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『レゴ バイオニクル(Lego Bionicle)』とは、レゴ社が2001年から販売しているブロック玩具の1シリーズ、及びそれを題材としたメディアミックス作品である。
[概要]
1999年の『スライザー』、2000年の『ロボライダー』から続くレゴブロックによるアクションフィギュアシリーズの1つ。
対象年齢は7歳から16歳と青少年をターゲットにしている。
上記シリーズと同様、レゴブロックではかなり珍しい球体関節(ボールジョイント)によるフリーポーサブル仕様となっているが、シリーズ全体で人型のデザインを保っている為、それまでよりもかなりポージングがやりやすい。
また、上記シリーズ同様、元は『レゴ テクニック』の派生シリーズとしてスタートした為、初期のモデルにはギアなどのギミックが多用されているのも特筆に値する。
当時のレゴシリーズとしては珍しく、Webサイトでの
フラッシュゲームや児童文庫での詳細なストーリー展開がなされている。
ストーリー展開自体は当時のレゴシリーズでは珍しくなかったが、どれも簡潔なものか『レゴ スターウォーズ』のような版権物ばかりで、バイオニクルのような完全オリジナルのストーリーは革新的だった。
詳しくは[メディアミックス]の項目に記すが、これは「自社コンテンツだけでもスターウォーズのような魅力的なストーリー展開を出来るようにする」というレゴ社の狙いがある。
[ストーリー]
10年にも及ぶ長期ストーリーの為、ここでは初期のストーリーラインについて記す。
とある海に浮かぶ楽園、「マタ・ヌイ島」。
そこに住む人々は主神「マタ・ヌイ」の元に平和に暮らしていた。
しかし、その信仰を妬んだマタ・ヌイの弟にして邪神、「マクータ」によって、マタ・ヌイは深き眠りに落とされる。
たちまち、マクータによってマタ・ヌイ島は支配されてしまった。
しかし、人々は諦めていなかった。彼らにはある予言が伝わっていた。
島に危機が訪れる時、6人の英雄〈トーア〉が現れ、マクータを打ち倒すと。
それから1000年、島の海岸に6つの缶のような物が落ちて来た。
中からは特殊能力を秘めたマスクと、強力な武器を身に着けたトーア達が出て来た。
ここに伝説は現実となったのだ。
…だが、これが長きにわたる「ある真実」を解き明かす為の冒険の始まりだとは、誰も気づいていなかった。
[登場人物]
いずれも「生体力学存在」ともいうべき機械生命体。
かなり重機械的なデザインとなっている。
10年にも及ぶ長期シリーズの為、ここでは初期の「マタ・ヌイ島編」に登場したキャラクターについて主に記す。
ヒーロー
Toa/トーア
世界を救う英雄達。
それぞれが異なる属性のエレメンタル・パワーと、特殊な力を秘めた「カノイマスク」の力を行使することができる。
以下の者は最初期から登場した〈トーア・マタ〉の面々である。
CV:楠大典
炎を操るトーア。
正義感が強く、短期で忍耐力にも乏しい典型的な火属性タイプ。
しかしリーダーシップを取る事にかけては一級品。
そのせいでコパカと対立することもしばしば。
炎を象った剣を獲物とし、岩をボード代わりにした溶岩サーフィンも得意。
マスクはエネルギーバリアを発生させる「防御のマスク」カノイ・ハウ、トーア・ヌーバへのパワーアップ後は仲間全員で効果を共有できる「ハウ・ヌーバ」へと進化した。
CV:
朴璐美
水を操るトーア・マタの紅一点。
心優しく、敵であろうとも分け隔てなく話そうとする。
「戦うだけが平和を守る事ではない」という思想もあり、それ故
貧乏くじを引く場面もあったり…。
水のトーアだけに泳ぎを得意とし、両手のフックで崖をよじ登る事も出来る。。
マスクは水中での呼吸を可能とする「水中呼吸のマスク」カノイ・カウカウ、トーア・ヌーバへのパワーアップ(ry「カウカウ・ヌーバ」へと進化した。
CV:
森川智之
大気を操るトーア。
冒険好きのお調子者で、しばしば単身突っ込んでいってはピンチに陥っている。
酷い目に遭う回数もトップクラスで、マタ・ヌイ島編だけでも2回も洗脳の被害に遭ったりしている。
あと大気のトーアだけに水が苦手。
マスクは浮力を発生させて宙に浮ける「浮遊のマスク」カノイ・ミル。空気を操る事で簡易的な飛行も可能。
トーア・ヌーバへのパワー(ry「ミル・ヌーバ」へと進化した。
CV:
梁田清之
大地を操るトーア。
やや愚図なところがあるが、これはトーア・マタの中では最も成熟した精神をしており、何をやるにしても考えてしまう為。
しっかり者らしく他のトーアからも頼りにされている。
マスクは装着者の筋力を上げる「力のマスク」カノイ・パカリ。もっともオヌー本人の力だけでも非常にパワフル。
両手の鉤爪で分厚い岩盤を掘削する事が出来、本人曰く「地下ならタフーより俺のほうが上」とのこと。
トーア・ヌーバ(ry「パカリ・ヌーバ」へと進化した。
CV:
藤原啓治
岩を操るトーア…ほらそこ、オヌーと被ってるって言わない。
バイオニクルの世界では大地と岩はしっかり区別されているのである。
マトラン相手にも対等に話す、トーア達のムードメーカー。
戦闘では主に足技を使い、玩具もギアギミックを応用する為一人だけ胴体が上下逆さまに取り付けられている。
その他、「コリ・ボール」というサッカーのようなスポーツの名手でもあり、オワツ自身がコリを象徴する人物として挙げられることも。
マスクは装着者の脚力を上げる「速さのマスク」カノイ・カカマ。トーア(ry「カカマ・ヌーバ」へと進化した。
CV:菅原正志
氷を操るトーア。
ストーリー上では最初に復活したトーア。常に冷静沈着な一匹狼タイプ。
それ故タフーと対立することもしばしば、一方でオワツとは仲がいい。
マスクはX線機能を持つ「透視のマスク」カノイ・アカク。(ry「アカク・ヌーバ」へと進化した。
以上の面々はバーラック・ツインズの封印時に半ば事故のような形で「エネルギー・プロトデルミス」に突っ込み、「トーア・ヌーバ」へと進化した。
それぞれマスクが他人にも効果を及ぼすようになった他、武器を装着、ないし連結させて移動ツールとしても活用できるように。
ツラガ(Turaga)
マタ・ヌイ島における長老。
いずれもトーア達より弱いがエレメントパワーを使用する事ができ、マスクもトーア達の使用する「グレート・マスク」より弱体化した「ノーブル・マスク」となっている。
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その正体(ネタバレ注意) |
実は1000年前、トーア・ヌーバより先にマトランをマクータの魔の手から守っていた先代トーア・チーム『トーア・メトロ』の成れの果て。
彼らの活躍は2004年からの「メトロ・ヌイ編」にて、本人達による昔話として語られることになる。
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火の村「タ・コロ」の村長。
タフー同様、6人のツラガのリーダー的存在
時折未来を見ることがある。
マスクは透明になれる「透過のマスク」カノイ・フナ。
水の村「ガ・コロ」の村長。
論理的な考えが得意。
マスクはラヒの言葉など、あらゆる言語を翻訳できる「翻訳のマスク」カノイ・ラウ。
大気の村「レ・コロ」の村長。
明るい性格で、「ツラガ1ののど自慢」を自称したりととぼけたところもある。
マスクは幻覚で姿を偽る「幻想のマスク」カノイ・マヒキ。
大地の村「オヌ・コロ」の村長。
根っからの歴史家で、まるで岩盤のように根強い話をする。
マスクは暗視が可能になる「暗視のマスク」カノイ・ルル。
岩の村「ポ・コロ」の村長。
常に中立に物事を見定める。
彫刻家としての腕も立つ。
マスクは対象を操る「精神操作のマスク」カノイ・コマウ。主に対象を死なない程度に衰弱させるなどの方法で使われていた。
氷の村「コ・コロ」の村長。
非常に気難しく、常にラヒの言語で話す。
この為、通訳のマトロがいなければ来客はまともに話が出来ない。
マスクは念力で物を動かせるようになる「念力のマスク」カノイ・マタツ。
マトラン
村人たちのこと。
力は弱く、マスクの力も使えないが、団結によって脅威にも果敢に立ち向かう。
カノイマスクはそもそも能力が存在しない「ノーマルマスク」を使用している。
以下にそれぞれの村の代表を記す。
CV:
宮野真守
マクータが島を支配する前から各地を転々としていた変わり者。一応タ・コロ所属。
余りにも不真面目ということでワカマから見限られ村を追放された時期もあったが、マクータの侵略が本格化すると同時に各地でトーアと協力して異変を解決した事で、追放を取り下げられると同時にトーア達の戦いの歴史を記録する役割「クロニクラー」に任命された。
映画「マスク・オブ・ライト」ではひょんなことから「光のマスク」アボーキーを見つけ、ジャラーと共にそれを装着するに足る「第7のトーア」を探す旅に出ることに…。
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旅の結末(ネタバレ注意) |
ラクシの妨害を受けつつ、とうとう最終地点「キニ・ヌイ寺院」にたどり着いた二人。
トーアとラクシの6対6の戦いが始まるが、その最中ジャラーがタラークに殺害されてしまう。
死にゆく中でタクアに「マスクを使え」と諭すジャラー。
そしてタクアは光のマスクを被り、第7のトーア、Takanuva/タカヌーバへと覚醒した。
そしてマクータとの最終決戦に向かう。
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CV:林勇
タ・コロ警備部隊「タ・コロガード」の隊長。
生真面目な性格で、相手がトーアやツラガであっても意見が間違っていると認識したら即座に意見しに行く。
内気な性格ながら勤勉で、漁師の手伝いをしている。
ジャラーのガールフレンド。
好奇心にあふれるガ・マトラン。
ヒューキーのファンで、無断で村を抜け出して彼の元に会いに行っている内に、いつしか両想いとなった。
レ・コロ飛行部隊「グッコ・フォース」の隊長。
レ・マトランの例にもれず明るい性格。
ツリーハウスとして住居を構えるレ・マトランとしては致命的な「高所恐怖症」にして「泳ぎが上手い」という変人。
オヌ・コロが誇る天才科学者。
ボロックの残骸からマトラン用パワードスーツ「ボクサー」を作り上げるなど、その技術力は計り知れない。
マトラン達が移動手段として重宝している蟹のラヒ「ウッサル」の調教師にして天才的なウッサルライダー。
ポ・コロの天才的なコリ・ボールプレイヤー。
アスリート的気質で常に公平に戦うようにしている。
欲深い商人で、事あるごとにマクータの手伝いをしている。
逃げ足も速く、未だに彼をとっちめられた者はいない。
オネワの次に彫刻が上手いが、本人にとっては二位に甘んじている事が面白くない模様。
コ・マトランとしては異常なレベルで社交的な人物。
ヌジュの翻訳を任されている都合、他のマトランが知らないような重要な案件も知っている事がある。
シリーズ中盤では彼がある重要な役割を担う。
マトロとは対照的にコ・マトランの基準でもぶっきらぼうとされている性格。
しかし人見知りなだけであり、氷細工の腕前も非常に高い。
その他
遥か昔より存在している「グレート・スピリット」。
現在はマクータによって昏睡状態にあるものの、その力は今尚マタ・ヌイ島に影響している。
言わずもがな島の名前も彼から取られたもの。
ヴィラン
makuta/マクータ
CV:
郷里大輔
マタ・ヌイの弟にして〈邪神〉。
性格は傲慢かつ不遜、プライドも高く、マタ・ヌイのみが信仰を受けている現状に嫉妬して彼を昏睡状態に追い込んでいることからもうかがえる。
変身能力や「影」のエレメントパワー、その他42もの能力を併せ持つ。
象徴であるマスクは汚染されたハウだが、映画『マスク・オブ・ライト』に登場した姿や2003年に製品化された姿では本来のマスクである「影のマスク」クラーカンを身に着けていた。
Rahkshi/ラクシ
マクータが生み出すトカゲのような兵士。
かなり凶暴で、光のトーアを捜索するタクア達の妨害以外に使わなかったことからかなり扱いづらい様子。
その頭の悪さを補う圧倒的なパワーを誇り、たった三匹でタ・コロを壊滅させられるほど。
その正体はナメクジのような生命体「Kraata/クラータ」が鎧を着た存在で、背中に格納されている。
それぞれが体色に応じてマクータ42の特殊能力の1つを受け継いでおり、「アンチ・トーア」ともいえるだろう。
Rahi/ラヒ
マタ・ヌイ島を始めとして世界中に生息する動物たち。
かなりメカニカルな外見で、中には履帯などほとんど機械にしか見えない身体構造を持つ者もいる。
元々はほとんどが無害だったが、マクータに体のマスクを汚染され意のままに操られてしまっている。
以下の面々は2001年に玩具が製品化された面々であるため、代表として記す。
羽虫のようなラヒ。
爪によるひっかきや翼での殴打を武器とする。
黒に黄色の差し色が特徴的な虎のラヒ。
下半身がまるごと履帯で、首もマジックハンドの要領で伸びていくかなり迫力ある見た目。
ラクシが好物。
黒に赤の角が特徴的な牛のラヒ。
ムアカのリデコといっても過言ではなく、玩具もそちらとのセット販売。
蠍型のラヒ。
尾による鋭い攻撃を得意とするが、玩具でも他のラヒのようなダメージを減衰させる工夫が特にない為かなり痛い。
蜥蜴型のラヒとのことだが、地面に対して垂直の姿勢で、下半身がカネラのように履帯で、舌ではなくパンチを得意としているなど、どう見てもカンガルー。
一応蜥蜴らしく水中で活動可能。
蟹型のラヒで、脚が全て履帯になっているのを除けばかなりオリジナルに近い見た目。
圧倒的なパワーと耐久力に加え、ほぼすべての状態異常への耐性を持つというチート級の力を持ち、トーア単独での撃破は不可能と名言されている強さ。
マクータも隠れ家の護衛に任命する程に信頼しており、トーア達はある方法で対抗する事に…
いずれも玩具は『lego technic competition』シリーズの流れを汲んでおり、それぞれ色違いとのセット販売で対決遊びができる。
Bohrok/ボロック
トーア達が初めてマクータを撃退した直後に出現した、蟲のような
ロボット。
全てを「浄化」することを目的としており、マタ・ヌイ島の土地や建造物を破壊してまわっている。
頭部カバーにマスクのような生命体「Krana/クラナ」を格納しており、頭脳の役割を果す他、8種類ある形状に応じて様々な特殊能力を授ける。
クラナはボロック達の巣の扉の鍵でもあり、トーア達は村をボロックの侵攻から守りつつ、クラナを全種集めることが目標となる。
実は彼らの存在にはある秘密が…。
Bahrag/バーラック・ツインズ
双子のボロックの女王。
赤くてウサギのような耳が生えている方が「Gahdok/ガードック」で青くて虫のような触覚が生えてる方が「Cahdok/カードック」、名前が「ガ」から始まるのに赤いのがガードックと覚えるのがわかりやすい。
圧倒的なパワーを持ち、トーア達でも歯が立たなかったが彼らの団結により封印されてしまう。
またその際、トーアやマクータについて知らなかったのか自分達も含めて「マタ・ヌイの兄弟」と彼らを呼称したり、何かと謎が多い。
風貌や玩具の仕様といい、ラヒに近いが各部パーツにボロックと共通するものがあったり、しっかりとボロック達の女王として成立するデザインになっている。
Bohrok-Kal/ボロック・カル
バーラックツインズの封印後に目覚めたボロック達のエリート集団。
それぞれがトーア同様に特殊能力を持つだけでなく、マトラン達の言語による会話なども可能。
女王の封印を解くべくトーア達のエレメントパワーを狙い、それを司っている「ヌーバ・シンボル」を盗み出している。
最終的には団結心とパワーの制御を取り戻したトーア達によって、今度は自分達がパワーを暴走させられ、そのまま行方不明になってしまった。
Bohrok Va/ボロクーバ
ツラガとトフンガ時代のマトランを足してボロックのシールドで割ったような見た目のサポートロボ。
それぞれが頭部のシールドと共通するボロックに付き従っており、背中のトレーに予備のクラナをセットしてある。
クラナを失ったボロックにこれを装填して再起動させる役目を担う。
[メディアミックス]
[概要]で述べた通り、当時のレゴブランドとしては異例の展開が数多く存在する。
というのも、「レゴ スターウォーズ」シリーズや「レゴ ハリーポッター」シリーズなどの所謂「版権もの」が非常に売れており、当時暗黒期だったレゴ社の製品の中では非常に健闘していた為、版権料を使わない自社オリジナルシリーズによるストーリー展開が求められたからである。
TVアニメこそ同時期にスタートした特撮TVドラマ「lego Galidor」が大コケした為見送られたものの、DCコミックスからのアメコミの出版や児童向け文庫の展開、flash
ゲームやコンシューマ向け
ゲームなど、実に多彩な方法でストーリーが展開された。
タイアップにも力が入れられており、2005年からはアメリカで大人気のバンド「All-American Rejects」とコラボ。
数々の楽曲をその年のテーマソングとして起用しており、特に2006年度後半のテーマソングである『Move Along』は、全米で200万枚以上を売り上げる大ヒットとなった。
2007年からはデンマークのロックバンド「Cryoshell」とコラボ。
リニューアル後の「レゴ ヒーローファクトリー」や22周年を数える項目作成時にも楽曲を提供してくれる程の関係を見せてくれている。
そして映画化も4回なされており、うち2作は日本でも吹き替え、ビデオリリースががなされている。
いずれも高いクオリティなので是非見て欲しい。
余談だが声優も非常に豪華(キャラクターの欄を参照)。
[その後]
以上のように国内外で非常に高い人気を誇ったシリーズだったが、2010年をもってシリーズが終了してしまう事に。
これは設定の複雑化や映画が製作されなくなったことで、ファンを取り込みづらくなった事が要因とファンから推測されている。
それでも作品単体で見た場合、ストーリーはしっかりと完結している。
その後、後を追うように『
レゴ ニンジャゴー』や『レゴ ヒーローファクトリー』がスタート。
前者は上記の問題点の内「映画が製作されなくなった」という点を、レゴ初のTVアニメシリーズを展開することによってカバーし、翻訳したものを日本含む全世界で展開することでかなりとっつきやすく仕上がっている。
後者もバイオニクルと同じキャラクターデザイナーを起用することで、玩具としての互換性をアピール、メディア展開もTVスペシャルやアメコミなどによってコンスタントに仕上げている。
そして2015年、『ヒーローファクトリー』の終了に合わせて、満を持して『レゴ バイオニクル』は復活した。
レゴのブランドが復活するのは「お城」などの定番シリーズや「忍者→ニンジャゴー」などのほぼ原形を保っていない物が殆どの為、かなり異例の措置ともいえる。
残念ながら思うような好評は得られず、当初の予定よりも早く2016年に終了してしまったものの、可動とギアギミックの両立が高いレベルでなされていた玩具群は今尚人気である。
「時のマスク」などの、過去作を彷彿とさせる描写もあり、ファンからは早くに終了してしまったのを嘆かれている。
その人気が公式に認められたのか、レゴ社90周年記念セットにて、ディフォルメされたタフーの人形が付属。
ファンの間で大騒ぎになった。
2023年にはキャンペーン品という形で、テクニックではない通常のレゴブロックによるタフーとタクアのミニモデルが製品化。
英雄たちの伝説は、これからも語り継がれていくだろう。
[余談]
2001年末、ニュージーランドの先住民「マオリ族」が「レゴ社が不当にマオリの言語を商標登録している」と問題定義した。
現在では「マトラン」として使われている単語は元々「tohunga/トフンガ」という物であり、本来のマオリ語でトフンガとは「熟練者」という意味の為、ただの一般市民にまでこの名を普及させているのにも問題があると指摘。
これを受けてレゴ社は「トフンガ」というバイオニクルの用語を「マトラン」に置き換え、その他キャラクターに使われていたマオリ語も、発音が似た物に変更した。
6人のwiki籠り、1つの追記・修正。
- 凄い好きだったシリーズ。最初期は可動範囲が少なかったが後のシリーズになっていくにつれてアクションフィギュア並みに可動範囲が増えていったのは凄かった。 -- 名無しさん (2023-09-03 00:22:14)
- 「ラクシは洗って冷凍保存」 -- 名無しさん (2023-09-03 02:39:19)
- 実は初期()のジャラーの綴りはJalaでした。 -- 名無しさん (2023-09-03 15:25:48)
- 実は初期(マクドナルドのおまけ玩具だった頃)のジャラーの綴りはJalaでした。 -- 名無しさん (2023-09-03 15:26:30)
- ↑余談で触れられてる通り名前改変の煽りなんだっけ? -- 名無しさん (2023-09-03 18:24:10)
- 敵の種類は豊富でも、主人公をあの6色のまま何年も引っ張るのは、ちょっとしつこかった -- 名無しさん (2023-09-04 08:34:39)
- マクータって、いつのまにか邪神一人の名前から、種族名に変わってた記憶がある -- 名無しさん (2023-09-04 08:38:06)
- ちなみに本来のバイオニクルG2は、はるか未来のヒーローファクトリーの時代から時のマスクとのもう片割れを使い、それをヴィランに悪用されてマタヌイ編が歴史改変されるところからスタートする筈だったそうな。マトランも捕縛され、スカルアーミーとサイボーグ恐竜によってトーア狩りがされてる状態で、時の穴を通って過去へタイムスリップした主人公が孤立無援の中誰もいないマタヌイ島へ流れつくプロットだったっぽい。 -- 名無しさん (2024-05-14 17:02:34)
最終更新:2024年08月16日 09:50