誰だ……?ですって?
あなたのお姉さんよ!!伏黒恵!!
なんてね♡
万(呪術廻戦)
登録日:2023/11/30 Thu 10:21:06
更新日:2025/05/07 Wed 13:08:58
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その正体は平安時代の呪術師「万」。
そもそも津美紀は現代人が術式に目覚めた覚醒タイプではなく、呪物を呑まされ受肉した受肉タイプの泳者であった。
人物(真)
じゃあねじゃあね けけけけけ結婚
なんてことも
勝手にしろ
言質取ったり!はい縛り!!
私が正妻!!妾なんて許さないから!!
一人称は
「私」。
その本性は
宿儺ガチ恋勢。ざっくりと言動を例えれば
女版東堂。
津美紀の脳内記憶を読み取って恵を含めた高専メンバーを欺く狡猾さ、騙された恵をゲラゲラ笑いで嘲笑する悪辣さを持つが、それ以上に
宿儺への強烈すぎる愛と高すぎるテンションが何より目を引く。
仙台での宿儺との戦いで、勝利報酬として結婚を要求して受諾された途端モチベーションが爆上がり。
まだ戦いが終わってもいないのに
勝手に妻を自称し始め、その強烈過ぎる妄想や恋愛感情をハイテンションのまま押し付けてきたためか
宿儺ですら度々微妙な顔をしてドン引きするとんでもないアクの強さが彼女の特徴。
とはいえただ愉快なキャラなだけではなく本性は
呪詛師そのもの。
宿儺との婚儀祝いで最低でも村3つ滅ぼしたがり、余興で村一番の
イケメンを殺害してその生首を干して変化の過程を俳句のネタにすることを妄想したりと、
人の命を奪ったり尊厳を侮辱することに何の躊躇いもない。
戦闘意欲も旺盛で、
復活して早々宿儺との戦いを望む好戦的な気質も持つ。
そもそも劇中での彼女の一言一句一挙手一投足全てが犠牲になった津美紀の尊厳の凌辱に等しく、彼女もまた立派な「呪い」である。
宿儺への愛情も実のところ一方的なエゴイズム。
「宿儺を殺すのは自分であり、自分を殺すのは宿儺であってほしい(要約)」「強者故の孤独に苛まれる宿儺に愛を教える」という願望を持ちながら、宿儺が既に愛を知っているのではないかという疑念が湧いた途端激昂。
宿儺が知っている(と思い込んだ)愛の概念を否定し、「いいや違う!!それは愛じゃない!!アナタは勘違いしている!!」と一方的に断じていた。
ちなみに出身地は会津。
わざわざ仙台に赴いたのは地元だからと羂索は推察しているが真偽は不明。
わざわざ津美紀の外見を維持していたのは宿儺と同じく「自分の肉体が弟を手に掛けたという事実で魂を絶望させ深く沈め肉体を完全掌握する」という思惑から。
能力
斬ってよ
斬って斬って斬って斬って斬って斬って斬り刻んで!!
肉に埋もれた私の愛を!!その瞳で感じなさいよ!
生前には藤氏直属征伐部隊「五虚将」を返り討ちにして藤原家に取り立てられ名声を馳せたという。
それ相応に実力も高く、平安時代の猛者と比べて遜色ない呪力量・呪力出力を擁し、
領域展開もきっちり習得している。
ちなみに本人としては宿儺以外の術式に触れられること自体が嫌悪に値しており、宿儺が御廚子を使おうとしない場合「ざっけんじゃないわよ!」「私にそういう趣味はないわよ!!」と涙を流してマジギレしていた。
構築術式
万の生得術式。
禪院真依に続いて本編2人目の構築術式使い。
高い呪力量を持つ彼女の場合、特殊な呪具を除けば鍛錬次第で自身が認識できるほぼ全ての物質を再現可能。
しかし潤沢な呪力を持つ万であっても
「圧倒的な燃費の悪さ」というネックは難題であり、幾度も窮地に陥った経験を持つ。
思案の末に行きついたのが下記の克服手段2種であり、これらを生み出したことで名声を高めたという。
また下記の物質以外にも、背中に虫の翅だけを構築して空を飛ぶこともできる。
後に宿儺によって構築術式のような呪力効率の悪い術式は運用が画一的になりがちになるという欠点が語られている。
主な構築物
構築術式最大の欠点である燃費の悪さを克服するための手段その1。
半自律制御され、呪力により物体を安定させたまま体積を変化させることができ、これにより中距離への攻撃を行う。
一度構築してしまえば呪力を流し続ける限り自在に操ることができるため、変幻自在に形を流動させオールレンジ攻撃の如く多角的な攻撃が可能。
構築術式最大の欠点である燃費の悪さを克服するための手段その2。
昆虫が持つ高いエネルギー効率、そして小さい身体に反した強靭さを持つ数多の昆虫から気付きを得て、数多の昆虫の生体機能を流用・特化させた生体パワードスーツ。
ビジュアルは筋骨隆々な肉体と虫の頭、虫の翅を備えた昆虫人間といった具合。
万はこの鎧を「構築術式の極み」と確信しており、見た目通りの強靭な肉体性能を持つこの鎧をまとった上での肉弾戦で強襲を仕掛ける。
見せてあげる本当の愛の形を!!
(構築してみせる!私のハート!!)
万の切り札。
液体金属を実現不可能とされる理論上の物体「完全なる球体」に変化させたもの。
外観は万の背丈ほどの大きさの、宙に浮遊する黒い巨大球体。
接地面積がないため無限の圧力が生じるとされ、何者も触れることはできず、逆に触れるもの全てを跡形もなく削り取ってしまう。
戦闘ではこの真球を飛ばして攻撃に用いる。
三重疾苦
あなたは受け入れられるかしら
本当の愛を!!
領域展開
虫の神経が大量に立ち並ぶ以外は何もない白い空間が広がるシンプルな領域。
上記の真球に必中効果を付与することで、直撃させた相手を確実に葬り去るという平安の術師らしい化け物クオリティの性能を誇る。
だが、作中では液体金属に完璧に適応した魔虚羅により粉砕されてしまった不遇な領域。
印相は『地蔵菩薩印』。
末路
宿儺との戦いを望んで仙台結界で待ち受け、殺し合いを開始。
「器となった伏黒の魂を深い所に沈める」という思惑から斬撃術式を使わないことに逆ギレし、一方的な恋情をぶつけ始めてから若干シュールな戦いとなるが、宿儺の呪力で強化された十種影法術の多彩な手数の前に翻弄。
(ああやっぱり なんて切ない切り口!!)
(この孤独を独り占めしたい!!あなたの孤独は私だけのもの!!)
(あなたを殺すのは私なんだから!!)
そう生前一目惚れした勢いでウザがらみした結果食らった宿儺の斬撃に想いを馳せながら、切り札である真球と領域展開の合わせ技で勝利しようと目論むも、液体金属と虫の鎧に適応した魔虚羅のワンパンで真球も結界も諸共に崩壊。
そのまま魔虚羅の退魔の剣の一閃を受けて致命傷を負うが、自身の術式への理解度の高さに勝手に充足感を味わっていた。
だが致命傷までは回避できず、最後の力を振り絞って構築術式で形見となる呪具「神武解」を作り終えると、1人満足気に息絶えた。
しかしそれは肉体を奪われたとはいえ「最愛の姉を自ら手に掛けた」という事実でもあり、宿儺の思惑通り恵の魂は深い絶望の末より深く沈んでいった。