死滅回游(呪術廻戦)

登録日:2021/10/31 Sat 22:10:00
更新日:2025/04/13 Sun 08:36:12
所要時間:約 8 分で読めます





答えはいつだって

混沌の中で黒く輝いているものだ

死滅回游(しめつかいゆう)とは漫画呪術廻戦』に登場する架空のバトルロイヤルゲームである。

目次

概要

渋谷事変の首謀者である呪術師・「羂索(けんじゃく)」が考案し実行した大規模呪術テロ。

日本各地に展開された結界(コロニー)内で行われる、呪術師同士によるバトルロイヤルであり
その参加者は主に
  • 生得術式を有しているが、脳の構造が術師に向いておらず術式を使用できない非術師(=現代の呪術師)
  • 1000年掛けて地道にコツコツ契約を結んだ過去の術師達のなれの果てである“呪物”を取り込ませた受肉体(=過去の呪術師)
によって構成されている。
なお上記の見込みのある人間には羂索がマーキングを施したが、その際に羂索の呪力にあてられて意識を失い寝たきりになる者も多くいた。
伏黒恵の義姉である伏黒津美紀が“正体不明の呪い”によって昏睡状態に陥ったのも、同時期に日本各地で発生していた謎の昏睡事件もこのマーキングがそもそもの原因であった。

そして最後の一押しとして必要になったのが真人の術式「無為転変」である。
特級呪霊一味の協力者として真人に術式のレクチャーを行っていたのも、真人の術式研鑽により無為転変のスペックを高めるためであった。
渋谷事変の最終局面において真人を呪霊操術で取り込み術式を手に入れた羂索は、無為転変の遠隔発動によって上記の二種の人間達の脳を
  • 生得術式を使用できない者は、術式を使用できるように
  • 呪物の受肉体となった者は、呪物の器として耐えられるように
改造し、呪物の封印も解除。
こうして死滅回游に参加する千人の呪術師の準備が整うことになった。
なおこれは羂索曰く「千人の虎杖悠仁が悪意をもって放たれたと思ってくれ」とのこと。

そして渋谷事変の翌日である2018年11月1日の早朝。
日本各地の結界が起動し死滅回游が開始されることになる。

死滅回游の参加者は基本的に泳者(プレイヤー)と呼称される。
ちなみに参加者が術師である必要はなく、結界に入ってしまうと問答無用で泳者扱いされるので非術師であろうと結界に入れば強制参加させられる。
その為、仙台結界(コロニー)では後述の「結界内にいた一般人は一度だけ結界の外に離脱する事が出来る権利」を行使しなかったのか、または結界に入ってしまったのかは不明だが、数多くの一般人が巻き込まれている。


総則(ルール)

基本ルール

1. 泳者(プレイヤー)は術式覚醒後、十九日以内に任意の結界(コロニー)にて死滅回游への参加を宣誓しなければならない。
2. 前項に違反した泳者からは術式を剥奪する*1
3. 非泳者はコロニーに侵入した時点でプレイヤーとなり、死滅回游への参加を宣誓したものと見做す。
4. 泳者は他泳者の生命を絶つことでポイントを得る
5. ポイントとは管理者(ゲームマスター)によってプレイヤーの生命に懸けられた価値を指し、原則術師5点、非術師1点とする
6. 泳者は自身に懸けられたポイントを除いた100ポイントを消費することで管理者と交渉し、死滅回游にルールを1つ追加できる
7.管理者は死滅回游の永続に著しく障る場合を除き、前項によるルール追加を認めなければならない。
8. 参加またはポイント取得後、十九日以内にポイントの変動が見られない場合、その泳者からは術式を剥奪する

追加ルール

9.(鹿紫雲一が追加) 泳者は他泳者の情報*2を参照できる。
10.(日車寛見が追加)泳者は他泳者に任意の得点を譲渡することができる。(これによる得点の増減はルール8の「変動」に含まれるものとする)

関連用語

  • コガネ
ゲームのマスコットみたいな案内役。見た目はデフォルメされた骸骨
式神の一種で泳者(プレイヤー)一人につき一体が憑りつき、ゲームの案内役やルールを追加する際の管理者(ゲームマスター)との連絡窓口を務めている。
なお自我があるようで、言動はかなりフランク。また泳者(プレイヤー)によって微妙に言動や姿形が異なる。
ルール改定に伴い胴体部がモニターに変形し、参加者の名簿としても機能するようになった。

  • 管理者(ゲームマスター)
死滅回游を管理する一種のプログラム。死滅回游の総則(ルール)の管理と泳者からの依頼によるルール追加を取り仕切っている。

  • 結界(コロニー)
バトルロイヤルの舞台となる巨大な結界に覆われたバトルフィールド。
北海道を除く全国10ヵ所に構築されており、侵入した者には結界内部に設定された9ヵ所へのランダム転移という初見殺しの洗礼が待つ。
また死滅回游開始時点で結界内に居る一般人はいかにも怪しいロンゲ男がその意思を一人ずつ直々に確認しに来て無償で結界の外に出る事が出来る*3
それ以外の手段での結界外への脱出は現状不可能ではあるが、持ち前の呪力がゼロの存在である「天与呪縛の完成形」であれば結界を無視して出入りが可能である。
現在判明している結界(コロニー)は東京第1・東京第2・仙台・桜島。


参加者

主催者

  • 羂索(けんじゃく)
このデスゲームを考案し実行した1000年以上前の呪術師。
なお天元様曰く「主催者ではあるが管理者(ゲームマスター)ではない」
結界内から一般人を連れ出す際は実際に一人一人枕元へと赴いて、丁寧に結界外に出しているなど妙に律儀*4
だが一方で海外の呪術師と接触するなど不審な動きを見せているようで…?


過去からの参加者(受肉タイプ)

虎杖悠仁と来栖華の例から分かるが、受肉タイプは受肉された犠牲者の名前がそのまま泳者として登録されるので、正確には本名ではない。

  • 来栖(くるす) (はな)/天使
「よく眠れましたか? 運命の人」
「女の子にそう矢継ぎ早に質問するもんじゃない」

天使の異名を持つ術師。
獄門疆を開けられる現状唯一の人材として虎杖たちの捜索の的となっていた。
……が、実際は虎杖同様「呪物化した過去の術師」と「器となる人間」の意識が別々のまま共生している稀有な人物。天使と呼ばれるのは華に宿った方に当たる。

器である華の方は若干ミステリアスながらも気さくな女性で、伏黒を「運命の人」と称して強い関心を寄せている伏黒ガチ恋勢。天使の存在はお喋り気味なのでちょっと拗ねている節が見られる。
『天使』の方は丁寧ながら口数の多い人物。喋る時は宿儺同様口だけが華の体に具現化する。
受肉した泳者の存在を「神*5の理に反する」として受肉者の一掃を目的としており、特に堕天と呼ばれる受肉者の抹殺を交換条件として伏黒達に協力を申し出た。

天元様曰く滞留結界は東京第2だったが、術式の応用で移動しており現在の滞留結界は東京第1


  • 鹿紫雲(かしも) (はじめ)
どいつもこいつも貧弱すぎる 400年前の方が幾分マシだった

短いツインテールのような風変わりのヘアスタイルをした青年。
非常に好戦的な性格で、作中では登場早々開幕から200点を稼ぎ、うち100点を使用して初めてルールを追加した人物。
呪力が電気のような性質を持つため、全身が常に帯電している特異な術師。
滞留結界は東京第2。
詳細は個別項目参照。


  • レジィ・スター
殺す気でやんないと 死んでから後悔するよ

パンツ一丁の上から夥しい枚数のレシートや領収書で作った蓑を纏った異様な風体の不審者男。左肩には「不退転」の文字が刺青されている。
新宿を根城とし、麗美を利用して伏黒を罠に嵌めた人物。
数人の部下を従えているほか、主催者の羂索とも関わりを有している。
とはいえ羂索の発言を鵜呑みにはしておらず、羂索がバトルロイヤルの裏で何か画策していることに勘付いている。
滞留結界は東京第1。所持得点は41点。
詳細は個別項目参照。


  • 黄櫨(はぜのき) (いのり)
死んだ?

レジィの部下である泳者。
癖毛の短髪に上半身半裸でサスペンダー付きの長ズボンを履いた青年。
こっちも変質者然とした風貌だがレジィに強さを認められており、羂索とも面識がある。
所持得点は35点。


  • ドルゥヴ・ラクダワラ
上半身裸のギョロ眼爺。
二度目の受肉であり、遥か昔の倭国大乱にて単独での日本列島制圧を成し遂げた宿老。
自立型の二種の式神を持ち、その式神の軌跡を自らの領域とする術式の使い手。領域と化した場所に侵入すると切り傷を負う。
式神の外見はビルほどの大きさを持つ怪獣めいたもの。
石流、烏鷺、黒漆死との膠着状態の四つ巴を生んでいたが、その能力を読者に見せつける前に仙台結界に侵入した乙骨によって活躍が描写される前に狩られ死亡。仙台結界の四つ巴は崩壊した。とんだ出オチである
滞留結界は仙台。所持得点は91点。


  • 烏鷺(うろ)亨子(たかこ)
何 今の術師に受肉ってそんなカジュアルなの?

全裸(?)で空に浮く妙齢の女性。
藤氏直属暗殺部隊「日月星進(じつげつせいしん)隊」隊長。言動などから生まれは平安時代期の術師だった様子で、生前の宿儺を知る貴重な人物の1人。
レジィ同様羂索の言動を一切信じておらず、有事の時に備えて多くの点の獲得を狙っている。
滞留結界は仙台。所持得点は70点。
詳細は個別項目参照。


  • 石流(いしごおり) (りゅう)
SWEET!!いいぜ乙骨!!

黒い革ジャンを纏う長いリーゼント頭の若者。
好戦的な性格で強い相手との戦いを好むが、食事に因んだ言動が多い。
前世の約400年前は陸奥(みちのく)の伊達藩に仕える侍として比較的恵まれた人生を送ったようだが、「満ち足りなかった」事から羂索と契約し*6、死滅回游に参加する事になる。
滞留結界は仙台。所持得点は77点。
詳細は個別項目参照。


  • 大道(だいどう) (はがね)
それ以外が全てみえているのであれば
最早それは見えているも同義である!!

まさかの非術師の参加者。
に異様な執着を見せる老人。「帯刀」という概念が完全に廃れた現代日本の現実を目の当たりにして割と錯乱状態になり、刀を求めてさまよい歩いていた。結局真希に会うまでに見つかったのは侵入した民家にあった「壱ノ型!! 水面斬り!!」と声を発する玩具だけだった。*7
そんな狂人だが、実力は「天下無双」と評される無名の剣豪であり、呪具を手にすれば呪霊が一切知覚できないにも関わらず感覚で呪霊の存在を正確に把握してダメージを与えられるほど。
また真依が遺した刀を容易く使いこなして真希以上にポテンシャルを発揮させて見せる芸当も披露している。
なお非術師なので呪力を扱うこともできなければ呪霊に関する初歩的な知識すらなく、呪霊は雑に(あやかし)と括っていた。
滞留結界は桜島。所持得点は不明。

詳細は個別項目参照。


  • 三代(みよ) 六十四(ろくじゅうし)
さあ!!相撲しようぜ!!

頭を河童のようなツル禿みたいな髪型にし、相撲用のまわしだけを身に着けた半裸の不審者。一応呪霊ではなく人間に分類される。
体格は現代の関取とは違って細身で筋肉質。
狂的な相撲好きで、現代に蘇ると老若男女関係なく相撲を挑むも悉く拒否られた結果慟哭していたが、両国国技館で相撲をやっていることを知ってメンタルが回復。
ウッキウキで東京に向かおうとするも何故か南下して桜島に着いてしまった。

ビジュアルは近寄りたくない変態であるが人格面は非常に真っ当。老若男女お構いなしに相撲勝負を挑んでいただけあり、取組相手の性別は一切気にしない綺麗な相撲ガチ勢。
大道の在り方を見て自分の壁に悩む真希に親身になって話を聞きアドバイスをして新たな真希の進化の助けを促すという、真希の実質的な師匠枠になってしまった。

一応術師だが基本的に相撲を取る事以外頭にないため相手の裏を搔くような術式は扱わない。
その代わり身体能力と技量がずば抜けており、天与呪縛の完成形となった真希相手にスピードとテクニックを武器に相撲勝負で1000回以上互角に戦い続け、勝利すらもぎ取れるだけの実力者である。一応純粋な身体性能は真希に劣るらしい。
土俵外では相撲のぶちかましを利用した頭突きじみた体当たりも行えるなど、普通に土俵の外でも戦うことは可能。

滞留結界は桜島。所持得点は不明。


  • 堕天
『天使』が最優先で抹殺を望んでいる過去の受肉者。その者を殺せば全面協力を約束するほど危険視されている。
滞留結界、所持得点は不明だが……


  • (よろず)
平安時代の術師。生前は日月星進隊と並ぶ藤氏直属征伐部隊「五虚将」を返り討ちにして藤原家に取り立てられ名声を馳せた。
「宿儺を殺すのは自分であり、自分を殺すのは宿儺であってほしい(要約)」「強者故の孤独に苛まれる宿儺に愛を教える」という願望を持つ宿儺ガチ恋勢。
作中ではとある人物に受肉しており……。


現代の参加者(覚醒タイプ)

  • 髙羽(たかば) 史彦(ふみひこ)
だが俺は芸人だ
人から一生笑顔を奪う真似はせん!!

売れないコメディアンの男性。35歳。
長いモミアゲとオールバックに撫でつけた髪が特徴。
初登場時は不穏な気配を漂わせていたが、実際の本編登場時では左右非対称な全身タイツ半身タイツを身に纏う変質者。
弱いもの虐めを嫌う正義感ある人物だが、ノリがマイペースなのか戦場であろうと唐突に新ギャグを披露してウケないと急にブチ切れるなど非常にアクが強い。
よって伏黒からは東堂の同類扱いをされた。

滞留結界は東京第1。現在のポイントは0。
元ネタは恐らくフジテレビのコント番組「笑う犬の冒険」でのネプチューンのコント「センターマン」。
詳細は個別項目参照。


  • 日車(ひぐるま) 寛見(ひろみ)
やり直しだ

元岩手弁護士会所属の36歳。
T大法学部受験や法科大学院導入前の旧司法試験といった難関受験をストレート通過してきた天才弁護士。
元々はどんな逆境にもめげず「縋りついてきた手を振り払わない様に自分だけは目を開けていたい」という高潔な信念を持っていた。
しかし現代のしがらみや結論ありきの判決、敗訴した被疑者からの非難の視線を目の当たりにし続けて遂に堪忍袋の緒が切れたのか法廷で突如術式を発動。検事と裁判長を殺害するとその後呪詛師(泳者)へと転落した。
最初から領域展開が付属した術式を得ており、その領域と術式を解析する事で呪術の基礎から応用までの技術を極めて短時間で習得した天才。
滞留結界は東京第1。
102ポイントを取得していたが、うち100点をルール10追加の為に使用。
更に1点を虎杖に譲渡し、現在の持ち点は1。
詳細は個別項目参照。


  • 甘井(あまい) (りん)
羽生・羽場の下僕のような扱いをされ、初心者狩りの手助けをさせられていた少年。
髪の頭頂部に丸い模様がある。
虎杖とは同郷で虎杖のことは一方的だが面識があり、日車の居場所を知る。
地元では不良の取り巻きをして過ごすなど、強者におもねって弱者を身代わりにしながら生きてきたが、
内心ではそんな自分を情けなく思っており、変わろうとしている様子。
滞留結界は東京第1。


  • 麗美(れみ)
オマエはやめて 麗美(れみ)って呼んで

チャイナ服を彷彿とさせるやや煽情的な服装に、ボリュームある長髪をの尾を彷彿とさせるどでかい三つ編みにしたグラマラスな美女。
結界に入ったばかりの伏黒恵を襲うも、あっという間に叩きのめされあっさり降伏。案内役兼情報源扱いされた。
恵を「私の騎士(ナイト)になって?」と嘯きボディーガード役を頼んでいたが、実はレジィの配下でレジィの元に術師を誘き寄せるための囮役でしかない。
当初は伏黒を出し抜く気満々な表情を浮かべる女狐…と思われたが、実際はレジィの甘言を鵜呑みにして盲信するレジィにとっての使い捨ての駒でしかなかった模様。
他人(男性)に依存する事で生きてきた為か、レジィに使い捨ての駒扱いされてもなお依存し、いざとなれば伏黒に依存先を変えようと襲いかかるなどの言動と行動から、
伏黒に嫌悪と侮蔑を込めて「行動じゃなく口先が全てのクズ人間」と唾棄された。
ゲームに参加したのは作中の12日前。滞留結界は東京第1。


  • シャルル・ベルナール
そんなにリアルを求めるなら 実写映画や写真を眺めていればよろしい!

漫画家志望の青年。フランス人だが生まれと育ちは日本。一応本作では貴重な外国人術師に当たる。
生粋の漫画オタクだが「漫画家とは何か」という鬱屈した悩みを抱え、自分の持ち込んだ漫画を否定された場合、その否定に納得できないと躊躇いなく指をへし折る暴力行使も辞さない自信家にして激情家。
渋谷事変の影響であらゆる媒体から漫画が発信されなくなったことを憂うなど漫画に対する愛情は本物。
「ポジティブな気分で戦えない」という理由から出逢った秤に挑発を頼んだところ、思った以上に逆鱗に触れたためそのまま戦闘。G戦杖で戦うも、秤が展開した領域『坐殺博徒』に終始翻弄された末に痛烈な一撃をもらってしまい敗退した。
滞留結界は東京第2。

呪術高専

主人公及び呪術高専東京校の学生たち。
来栖華の捜索及び伏黒津美紀の救助が現在の方針。
虎杖と伏黒は東京第1、秤とパンダは東京第2結界に参加しそれぞれ「ルールを追加できる100点超えの泳者」である日車と鹿紫雲を捜索する事になる。
乙骨は情報収集の為、彼らよりも早く仙台結界に参加し平定を行う。
真希は「天与呪縛の完成形」になった事で、結界の自由な出入りが可能になった為、手始めに桜島結界に参加し平定を開始する。

呪術高専京都校の学生たち。
三輪霞は現在武器も持たずに仙台結界を彷徨っている。
西宮は連絡係として東京第2結界に参加、秤と合流する。
加茂憲紀は桜島結界に参加。真希と共に結界の平定を行う。


過去か現代か不明の術師

  • 羽生(はにゅう)羽場(はば)
あんまナメてると()き殺すわよ
人の女に何しとんのじゃ!!

初心者狩りに勤しんでいた男女2人組のプレイヤー。言動からしてカップル或いは夫婦関係にある様子。
お互いそれなりに齢を食っているらしく見た目は羽生はタンクトップとゴーグルを身に着けた女性、羽場はサメの顔が描かれた服を着た髭面の男性。
とはいえ初心者狩りに勤しんでいた関係から術師としてはそこまで強者では無かった模様。
滞留結界は東京第1。

作中では東京第1結界に侵入した虎杖と対決。最初に羽生が突撃するも虎杖の人外じみたタフネスにはまるで通じず、腹部を目がけた投石によってあえなく墜落。
続いて羽場が挑み一進一退の攻防を繰り広げたが、プロペラしか攻撃手段が無いことを見抜かれ、屋内に逃げ込まれてしまう。
羽場はプロペラの強度と回転数を上げることで建物ごと切り刻もうとするも、頭部を殴られ重傷を負う。その際拳を少し傷つけたが胴体を蹴られ敗北。


  • (はり) 千鈞(ちずる)
ここまで這い上がるのも楽じゃねぇんだよ

レジィの部下である泳者。
長髪をオールバックポニーテールにした上半身半裸の男。
指先と爪を黒い金属状の鋭利なカギ爪に変える術式を持つが、虎杖のルール変更を悟って吹っ切れた伏黒によってあっけなく殺害された。
所持得点は28点。
なお単行本のオマケページで爪には何らかの能力がある事が示唆されるも、結局明かされる事は無かった。


呪霊

  • 黒沐死(くろうるし)
私ハ 鉄ノ味 ガ好キ ダッ

特級として登録されているゴキブリの呪霊
化身玉藻前のような、登録済みの16体の特級呪霊の内の一体と推察される。
羂索はこれを呪霊操術のコントロールから外し、死滅回游の泳者(プレイヤー)として解き放った。
夏油が生前所持していたのか羂索が取り込んだ呪霊なのかは説明されていないが、新宿・京都百鬼夜行で使用している描写が無い為、羂索が捕獲した呪霊の可能性が高い。
どちらにせよ夏油の身体がこの呪霊を喰って取り込んだのは間違いない事から一部で夏油への同情が寄せられた。
滞留結界は仙台。所持得点は54点。
詳細は個別項目参照。


  • 謎の呪霊

喧シイ 殺スゾ

芋虫の様な体と六つの穴が開いた仮面状の顔を持つ呪霊。コガネに向かって上記のセリフを言い放つあたり、狂暴な性格と思われる。
滞留結界は桜島。詳細は個別項目にて。


死滅回游の勝利条件・終了条件・離脱条件

ゲームが始まった時点ではそんなものはない。

いくら点を稼いでも、泳者に与えられる権利はまず「100点を消費してルールを追加する」であり、これが直接勝利条件に繋がる訳では無い。
またルール7にあるように、死滅回游は永続的に行われる事を大前提としており、例えば「初めて1000点を稼いだ泳者は勝利者となり、死滅回游はその時点で終了する」といったルールを追加する事は出来ないと思われる。
一定期間点数の変動が無い(=泳者を殺害していない)と泳者は術式を剥奪され死んでしまう為、ゲームが始まった時点では泳者には戦って死ぬか戦わずに死ぬかのどちらかしか選択肢が与えられていないのだ。なんだこのクソゲー

それでも死滅回游に巻き込まれた津美紀や一般人を助けるべく、虎杖たちは死滅回游に参加し彼らが離脱できるルールの追加の為に奔走する事になる。


死滅回游の目的

天元様の予想では「日本全土にいる人間の呪力の最適化の為」
死滅回游そのものが「日本の人間を彼岸へと渡す(呪いを掛ける)」儀式となっており、結界内の泳者達の呪力を利用して日本全土の10の結界と連動している境界が日本全土を横断する事で儀式が完成する。
天元様の予測では儀式が終わるまで約2か月とされる。


余談

死滅回游とは「海流の1つである暖流に乗って本来生息できない地域へと回遊してしまった海洋生物が、季節と水温の変化に対応できず死滅してしまう現象」を指す言葉である。

追記・修正お願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 呪術廻戦
  • デスゲーム
  • バトルロイヤル
  • 羂索
  • テロ
  • 週刊少年ジャンプ
  • 殺し合い
  • クソゲー
  • 一覧項目
  • 戦わなければ生き残れない
  • 蠱毒
  • コガネ
  • 泳者
  • 死滅回游
  • 変人の巣窟
  • 領域展開のバーゲンセール
  • 賛否両論
最終更新:2025年04月13日 08:36

*1 術式を剥奪された泳者がどうなるのかは明言されていないが、恐らくは死亡もしくはそれに類する状況になると劇中の登場人物に予想されている

*2 名前、得点、ルール追加回数、滞留結界。ルールの追加回数も表示するのは現在の持ち点だけだと雑魚か強者かの判断が出来ないからである。

*3 羂索曰く「かなり無理をして作った結界の為、理不尽な条件付けは出来ない」とのこと。泳者を結界内に閉じ込める条件を満たすには、泳者が「結界内に望んで入った」という前提が重要であり、その代わりに一般人には「結界内から望んで脱出した」という目的が与えられた。

*4 ただしこれは一般人全員に対して同時に行われている為、術式もしくは結界の効果によるものと思われる。また、非常に大規模かつ同時多発的な結界を無理して作った為、問答無用で巻き込むような理不尽な仕様には出来ないとのこと。

*5 天使曰く「自分の信条に簡潔に名前を付けただけ」ということらしい

*6 なお鹿紫雲と同時代を生きるも、距離と鹿紫雲の老いにより出会う事は無かった

*7 尚、その玩具の発売は2020年10月末であり、作中の時系列(2018年11月)と矛盾している。

*8 コンビニで売っているプリンよりやや大き目なサイズのものを具現化しただけで肩で息をする状態だった。

*9 結界には泳者として認識されていない