超越男

登録日:2024/01/08 Mon 17:02:36
更新日:2025/04/26 Sat 00:01:20
所要時間:約 11 分で読めます


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5色 DM DM23-EX2 DMX-22 Greater Morphling S・トリガー S・トリガー獣 S・バック U・ソウル アイドル(デュエル・マスターズ) アウトレイジ アルティメット エスケープ カレーパン ガードマン クリーチャー コスト5 シノビ シールド・ゴー スレイヤー ダイナモ チルドレン デュエマ デュエル・マスターズ ニンジャ・ストライク ネタカード ハンター ハンティング パワーアタッカー ピアニスト ヘドリアン ロスト・クルセイダー ロスト・プリズム ワールドアイドル ワールド種族 光文明 光文明のクリーチャー 多色 多色クリーチャー 水文明 水文明のクリーチャー 火文明 火文明のクリーチャー 自然文明 自然文明のクリーチャー 超越男 闇文明 闇文明のクリーチャー


なに~!!俺がワキ!役!!だとぉ!!!

それもこの手のアニメによく出る脇役さ!敵のカードに驚いたり!


(あんなカード見た事ないんだな!)


脇役の仕事
「敵のカードにおどろく」

超越男》とは、TCGデュエル・マスターズ」のクリーチャー。
DMX-22「超ブラック・ボックス・パック」に収録され、DM23-EX2でも再録された
レアリティは当初なかったが、再録時にはRで再設定されている。


スペック

    (アルティメットおとこ) P 光/水/闇/火/自然文明 (5)
クリーチャー:アウトレイジ/へドリアン/シノビ/ダイナモ/ハンター/チルドレン/ロスト・クルセイダー/カレーパン/ピアニスト/ワールドアイドル 2000+
U・ソウル
マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
S・トリガー(このクリーチャーをシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ召喚してもよい)
S・バック:多色(多色カードを自分のシールドゾーンから手札に加える時、そのカードを捨ててもよい。そうした場合、コストを支払わずにこのクリーチャーを召喚する。)
シールド・ゴー(このクリーチャーが破壊されたとき、新しいシールドとして自分のシールドに表向きのまま加える。このクリーチャーが表向きで、シールドゾーンを離れる時、かわりに自分の墓地に置く)
ニンジャ・ストライク5(相手のクリーチャーが攻撃またはブロックした時、自分のマナゾーンにカードが5枚以上あり、その攻撃中に「ニンジャ・ストライク」能力を使っていなかった場合、このシノビをコストを支払わずに召喚してもよい。そのターンの終わりに、このシノビを自分の山札の一番下に置く)
ロスト・プリズム(このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、自分の山札の上から1枚目を表向きにしてもよい。それが多色カードであれば、手札に加える)
ガードマン(このクリーチャーをタップして、相手クリーチャーの攻撃先を、自分の他のクリーチャーからこのクリーチャーに変更してもよい)
パワーアタッカー+1000(攻撃中、このクリーチャーのパワーを+1000する)
ハンティング(バトル中、バトルゾーンにある自分のハンター1体につきこのクリーチャーのパワーを+1000する)
スレイヤー(このクリーチャーがバトルする時、バトルの後、相手クリーチャーを破壊する)
エスケープ(このクリーチャーが破壊される時、墓地に置くかわりに自分のシールドをひとつ手札に加えてもよい。ただし、その「S・トリガー」は使えない)
ダイナモ(バトルが始まる時、あるいはこのクリーチャーで攻撃できる時、このクリーチャーをタップしてもよい。そうした場合、そのターンの終わりまで、このクリーチャーのパワーと能力をバトルゾーンにある自分の他のダイナモ1体に加える)

見ての通り、見る者すべてを威圧する圧倒的テキスト量
その量たるやカードタイプの欄を種族欄の近くまで追いやり、イラストが一切存在しないレベル。

【考察】

流石にテキストを丸写ししただけでは能力やその使い方を理解できないと思うので、ここではその1つ1つを詳しく見ていこう。

言わずと知れたデュエマの根幹を支える逆転ギミック。
曲がりなりにも満載した能力も、場に出せなければ意味がない。
地味ながら役に立つ効果だろう。5色カードなら尚更である。

初の多色カードを参照したS・バック。
ロスト・プリズムとの連携や多色カード多めのハンターやロスト・クルセイダーデッキでは活かしやすいが、それ以外のこのクリーチャーが持っている種族は軒並み単色クリーチャーが多いので腐りやすい。

恐らく古参デュエマプレイヤーですら把握していないであろう能力その一。
破壊されてもシールド化するので緊急時の盾追加が出来る。
シールド・ゴーの専用デッキではほとんどのサポートカードが光単色の為、5色のカードであるこのクリーチャーは色事故要因になりかねない。
一方で、後述するエスケープとの相性には注目出来る。

デュエマには珍しいコンバット・トリック能力。
初のガードマン能力と併せ持つクリーチャーの為、クリーチャー同士のバトルを身代わり出来る。

  • ロスト・プリズム
恐らく古参デュエマプレイヤーですら把握していないであろう能力その二。
出たときにデッキの一番上のカードを確認し、多色カードであれば手札に加え、それ以外なら戻す。
手札補充が可能で、このクリーチャーには珍しく能動的にリソースを稼げる効果だが、S・バックの欄で触れた通り単色カード多めのデッキでは活かしづらいのには注意。

忘れられやすい能力その一。
簡単に言えば「自分クリーチャーへの攻撃のみに反応出来るブロッカー」。
ブロッカーそのものは《光牙忍ハヤブサマル》の存在が警戒されたからか、代わりにこの能力を持たされた。
バトルで有効活用できる能力が多い為、それを誘発させられるこの能力は意外と重要である。
ガードマンのサポートも地道に増えている為、このカードを投入するのも面白いかもしれない。

懐かしの能力。
攻撃時のみパワーが上がるが、後述するハンティングと合わせてとりあえずパワー4000のクリーチャーとして運用出来る。

  • ハンティング
忘れられやすい能力その二。
参照されるハンターには自身も含まれる為、相手ターン中のバトルでもパワー3000は保障されている。

言わずと知れた闇文明の看板能力。
どんなクリーチャーとも相打ちがとれる上、上記の通りパンプアップ手段が多いので近年数を増やしたEXライフ持ちクリーチャーにもバトルによる破壊とスレイヤーによる破壊で一撃で解体出来る可能性を秘めている。

  • エスケープ
光文明から全文明に広がった能力。
自身の破壊をシールド回収に変換でき、リソース回復が出来るが真価は上記のシールド・ゴーとのコンボ。
自身の破壊をシールドに表向きで加わった二体目の《超越男》で肩代わりすることで延々と使いまわすコンボが可能。
そちらの「ブレイクされると手札の代わりに墓地に行ってしまう」というデメリットを帳消し出来ているのもミソ。
この場合S・トリガーは使えないが、相手が攻撃を続ければニンジャ・ストライクで代用できる。

恐らく古参デュエマプレイヤーですら把握していないであろう能力その三。
「バトルが始まる時」または「このクリーチャーで攻撃できる時」……つまり、事実上の「他のクリーチャーがタップした時」、他のダイナモに自身の能力をコピーさせ、自身のパワー分そちらのクリーチャーのパワーを上げるというもの。
上に羅列した能力の数々を譲渡出来る為、意外と活躍出来る…かも?
例としてダイナモで譲渡したシールド・ゴーはシールドに移動した時点で失う為、セルフ焼却のデメリットを打ち消せる。

当のダイナモデッキに採用するには「他のダイナモクリーチャーが全員単色の為他多色向け能力が腐る」という弱点を、近年登場したツインパクトダイナモが補っている為採用しやすくなっている。

どちらかというと種族に近いが一応記載。
ソウルのサポートに現状含まれていない上、能力でもない為、特に持っていて何かメリットがあるわけではない。

種族

元ネタの《究極男》から受け継ぎつつ、更にパワーアップした種族もこのクリーチャーの魅力の一つである。

サバイバーエイリアンこそ失ったものの、へドリアン/シノビ/ダイナモ/ハンターを維持し、新たにアウトレイジ/チルドレン/ロスト・クルセイダー/カレーパン/ピアニスト/ワールドアイドルまでもが加わった。

ただでさえ訳が分からない見た目だったのに、反社的なアウトレイジと抽象的な外見の物が多いロスト・クルセイダーを兼ね備え、一発ネタに近いチルドレン・カレーパン・ピアニストを保持しておりお前何者なんだよと言いたくなる存在に。
そしてまさかの新ワールド種族であるワールドアイドル…もはや何も言うまい。
イラストが存在しないことを良いことに悪ノリで種族を羅列しまくったと邪推出来なくもない。
一応《口寄の化身/強欲の王国》で参照すれば10ドロー出来るが。

【性能】

長々と書いたが、かなりデッキを選ぶ類のカードな上、その特性の噛み合いが悪く、思うように活躍出来ない場合も多い。
とはいえその癖の強さが噛み合うデッキも多く、BBPにありがちなネタカード……というには使いどころも多い。

まず代表的な使い道は『手軽に出せる5色』であることを利用したデッキだろうか。
  • 5色のクリーチャーを進化元に降臨する《愛の無限オーケストラ
  • 場に5文明が揃っていると踏み倒せる《五連の精霊オファニス》
などの5色サポートを起動できる中で最速で出せるカードであり、【無限オーケストラ】【ワルスラオファニスループ】【ゾンビオファニスループ】などで採用されることがある。
この使い方の場合《虹速 ザ・ヴェルデ》が対抗馬となるが、「S・バック」経由で最速1ターン目に着地可能であり、「S・トリガー」で着地することも可能、「ロスト・プリズム」による手札補充も活きるなど、多種多様なキーワード能力がここで役立つ。

また、デュエマ版統率者戦であるデュエパーティでも優秀。
「コスト5以上のクリーチャー1体をパートナーに指定し、そのクリーチャーの文明のカードのみを積み込める」性質上、5コスト5色である《超越男》は非常にパートナー向き。
この場合は対戦相手3人分の攻撃に反応する「ニンジャ・ストライク5」が優秀であり、しかもパートナーの性質上「手札に抱えずともパートナーゾーンに常に存在し」「使い終わればパートナーゾーンに戻るため何度も使いまわせる」。
「スレイヤー」「ガードマン」によりクリーチャーへの攻撃をシャットアウトでき、「ロスト・プリズム」による手札補充もシンプルかつ有用。


まさかの再録

上記の通りダイナモが強化されたのに合わせたのか、はたまた先にハンターがジャイアント・ハンターとして強化されたのに合わせたのか、DM23-EX2「頂上決戦!!デュエキングMAX2023」にて7年越しの再録を果たす。
開封生配信にてベールを脱いだその姿とは…

    (アルティメットおとこ) R 光/水/闇/火/自然文明 (5)
クリーチャー:アウトレイジ/へドリアン/シノビ/ダイナモ/ハンター/チルドレン/ロスト・クルセイダー/カレーパン/ピアニスト/ワールドアイドル 2000+
U・ソウル
S・トリガー
S・バック:多色
シールド・ゴー
ニンジャ・ストライク5
ロスト・プリズムガードマンスレイヤーエスケープ
パワーアタッカー+1000ハンティングダイナモ

各能力の注釈文を全て省略、更にそのうち能力ごとの固有アイコンを持たない7能力を2行に纏めることでイラストを引っ提げて来た。*1
この為、実物のカードでは十王篇以降のカードフォーマットの変更によりキーワード能力は太字で表記されるようになったのに加え、種族欄も小さくなった為カードの上と下がギチギチに詰まってしまうという笑撃の事態に。
いつでも能力の詳細を把握出来るように、このカードを使う場合はネット環境を用意しておくか、再録前の《超越男》も持っておくのがいいかもしれない。

肝心のイラストは《闇鍋男》も担当したotumami氏が執筆。
大量の種族を持っている事の表れか、そちらと同様大量の腕が生えた異形の姿をしつつも、《アカシック・パラレル》に似た神秘的なイラストに仕上がっている。
また、ワールドアイドル要素なのか羽衣のようなオーラが確認できる。


メディアミックスでの活躍

アニメ『デュエル・マスターズVSRF』では、15話にてパック発売日から半年ほど経過した上で念願の登場。
百獣レオがアニメの主人公になった場合、勝太に割り振られる「脇役の仕事」の一つ「敵が使うとんでもないカードに驚く役」の「敵が使うとんでもないカード」のイメージとして登場した。
たしかにこんなカード使われたら初見では面食らってしまうが…もう少しまともな仕事はなかったのかとスタッフに言いたくなる。
当時は再録前なのでイラストが存在せず、デュエマアニメの華であるCGモデルを用意出来なかったのかもしれない


余談

  • 仮に全ての種族の命名ルールを律儀に守った場合、その名前は《その鎧亜、超越につき(アルティメット) 鬼轟牙伝印カ・レーパンf(フォルテ)》となる。

  • カードとしての元ネタはMtGのジョークカード《Greater Morphling》と思われる。
    そちらも能力欄が長すぎてイラスト欄を侵食し、イラストの男性が窮屈そうにしているという衝撃的な姿が描かれている。
    インパクトという点ではこちらの方が優れているが、笑いを誘うという点ではそちらに軍配が上がるだろう。



追記・修正は10以上の種族とキーワード能力を持った方にお願いします。

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最終更新:2025年04月26日 00:01

*1 双極篇以降の記述ルールに沿った為、「マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。」は削除