登録日:2024/02/23 Fri 00:05:14
更新日:2024/12/14 Sat 19:49:58
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SIMPLE IS BEST!!
ひらめきとアクションで、
ドンキーコングと知恵比べ。
『マリオvs.ドンキーコング』は2004年5月24日に発売された
ゲームボーイアドバンス用パズルアクションパズルゲームである。
このオモチャ工場から生まれた
ミニマリオが大ヒット!
売り切れ続出~!!
SOLD OUT!
そこにアイツがやってきた!!
キャー!!
(目がハートになる)
やめてっ!!
ウホッ!(とりかえしたいなら、オレと知恵くらべだ!)
アクションで謎を解き、ミニマリオを取り戻そう!
100ステージ
以上!!
ゲームボーイ アドバンス
マリオ
VS
ドンキーコング
助けて!!
出演:LAUREN GIRLS(瑞原杏奈、吉川綾乃、金井アヤ)、山寺宏一(ナレーション及びドンキーコングの声)。
彼女たちが演じるキノピオガールズが働くオモチャ工場からドンキーがミニマリオを奪うというもの。
概要
マリオvs.ドンキーコングシリーズの第一作目。
ミニマリオが初登場した作品となっているが、後のシリーズとは異なり『
ドンキーコング(GB)』と同様にマリオを操作するアクションパズルゲームとなっている。
本作では
ピーチ姫やポリーンといったヒロインは登場せず、代わりに二代目ドンキーコングが玩具工場から強奪したミニマリオを取り戻すために冒険するというストーリー。
カードe+リーダーにも対応しており、2004年の第20回次世代ワールドホビーフェアで配布されたもの1種類と同年に発売された月刊
コロコロコミック8月号の懸賞で1000名に5種類がプレゼントされたゲームソフト本体に収録されていない計6種類のコースが存在した。
キャラクター
お馴染み主人公にして、おもちゃ会社「マリオ・トイ・カンパニー」の社長。
ドンキーがミニマリオを強奪する現場に居合わせたため、そのまま追いかけることに。
本作ではイベントシーンになると英語+日本語字幕で明確にセリフとしてよく喋るのが大きな特徴。
またある場面では
キノピオたちと一緒にドンキーを指さして大笑いするという珍しい場面も。
初代から代わって新たに
マリオと争うことになった二代目。
ミニマリオのCMを見て偉く気に入ったらしく一目散に玩具屋へと向かうが、既に売り切れてしまっていた。それでも諦めきれずに近くにあった工場を襲撃して大量のミニマリオを強奪してしまう。
本作で初登場になるゼンマイ仕掛けの
マリオの人形。
あっという間に売り切れてしまう程の大人気の商品であり、後のシリーズではピーチやポリーン等種類も増えている。
キノコ王国の住人。本作ではマリオ・トイ・カンパニーの社員として、赤・青・黄色の3人が登場。
ドンキー襲撃の際にはいつものように逃げ惑う。
…しかし本作ではマリオと一緒にドンキーを馬鹿にしたり、どこからともなく巨大な樽を運んできてマリオをサポートしたり、更に今までの仕返しとばかりに
ドンキーの指を踏みつけてビルから転落させるなどただ慌てふためくだけではない場面も多い。
更にリメイクでは2Pとして赤の斑点に青の上着というおなじみの見た目の
キノピオが操作できるようになった。
ゲームシステム
基本的なアクションはGB版『ドンキーコング』と同様。
ギミック面ではハードがゲームボーイアドバンスとなったことでグラフィックがカラーになったことで
赤・
青・
黄のカラースイッチが登場し、それによって現れるブロックや足場を利用するパズルが大半を占めている点が特徴。
全6ワールド(Switch版では8ワールド)+VS.ドンキーコングの構成となっており、それぞれ
マリオを操作してミニマリオ救出を目指すパズルステージが6つ、時間内に6人のミニマリオをおもちゃ箱に連れていくミニマリオステージ、そしてドンキーコングと直接対決となるドンキーコングステージの計8ステージで構成されている。
ステージの種類
前述の通り
マリオを操作してミニマリオ救出を目指すステージ。
ステージは前半後半で分かれていることが特徴。
前半ではGB版のドンキーコングと同じくステージ内にあるカギを扉まで運ぶという内容となっているが、本作ではこれではステージクリアではなく扉の先にあるカプセルに入ったミニマリオの下に行きそれを持つとクリア。
またパズルステージ内には赤・青・黄のプレゼントボックスがあり、三つ全て集めると
マリオの残機数を増やせるボーナスゲームに挑戦できる。
ボーナスゲームの内容は欲しいプレゼントを選んで動くカーソルを止めるタイプとプレゼントを選んで上から押し潰そうとするドンキーコングの腕からプレゼントをシャッフルさせて守るタイプの二種類となっている。
パズルステージを6つクリアすると解禁されるステージで救出した6人のミニマリオをおもちゃ箱へと導くという内容。
おもちゃ箱はステージにあるT・O・Yの三つのパネルを集める必要があるが、これらは
マリオが触れても獲得したことにはならずミニマリオが触れないと獲得できない。またミニマリオでしか通れない通路も存在する。
マリオはミニマリオをうまく誘導して三つのパネルを集めさせ、最終的に時間内におもちゃ箱にミニマリオを入らせた状態でおもちゃ箱を持つとクリア。
このステージでは
マリオだけではなくミニマリオも敵や棘などに触れるとやられてしまい、6人全員やられてしまってもミスとなる。全員をおもちゃ箱に入れなくてもクリアとはなるが、数が少ないとその次のドンキーコングステージでのライフが少なくなってしまう。
またおもちゃ箱が開封されていても
マリオが上に乗っていると閉じてミニマリオが入れなくなってしまい、全員入っていない状態でうっかり持ってしまうとミニマリオが残った状態でクリアとなってしまうので注意。
後述のエキスパートステージにはこのステージはなくなっている。
ミニマリオステージをクリアすると行くことのできるドンキーコングとのボスバトル。
このステージのみミニマリオステージでおもちゃ箱に入れた数の分マリオのライフになり、攻撃が当たって全て失わなればミスとならない。ただしエキスパートでの一部のドンキーコングステージでは棘や溶岩・クラッシャーによる圧死等はライフの残量関係なく問答無用で即死してしまうので注意。
またミニマリオステージを経由せずに遊ぶことも出来るが、その場合だとライフは4で固定となってしまう。
すべてのワールドをクリアし、ドンキーコングとの最終決戦ステージをクリアすると、2周目としてより難易度の上がったエキスパートステージが解禁され、こちらもすべてクリアしてドンキーコングとの最終決戦に勝利すれば真の
ゲームクリアとなる。
こちらはステージにいるカギを持ったミニマリオを誘導して扉の下に連れていけばクリアであり、後半パートは存在しない。ミニマリオステージと同様にミニマリオがやられてしまった場合もミスとなる。
各ステージにはポイントが設定されており、それを上回るとスターが貰えるようになっている。このスターを一定数集めると更に難易度の上がった計12種類のステージを遊ぶことが出来るようになる。
ワールド
- ワールド1:ミニマリオこうじょう/マリオ・トイ・カンパニー
ミニマリオを製造している工場内やその周辺。
最初のステージだけあって難易度は易しく、この
ゲームの基本を身に着けていくワールド。
木々の生い茂るジャングル。ドンキーコングJR.から受け継がれたロープのギミックが多い。
灼熱の火山のワールド。
上昇するマグマ、足場になるが圧死の危険もあるクラッシャーなど全体的に危険な即死トラップや敵が増えてくる。
- ワールド4 (GBA版)/ワールド5 (Switch版):おばけやしき/スプーキーハウス
お化け屋敷でお馴染みの
テレサの他に押したスイッチの色によって足場にもなるゆーれい
ヘイホー、
ドッスンとその小型版のコトン、マリオを押し潰そうと突進してくるテッカメンなど個性的な敵が多く登場する。
- ワールド5 (GBA版)/ワールド7 (Switch版):しんぴのもり/ミスティックフォレスト
霧が漂う森林。
ベルトコンベアーの方向を変えるスイッチや特定のブロックを破壊できるボム兵が登場する。
- ワールド6 (GBA版)/ワールド8 (Switch版):トワイライトシティー
都会を舞台にしたワールド。
最終ワールドだけあって、これまで登場したギミックや敵が多く登場する。
またスイッチ色に対応したレーザートラップを如何にかいくぐるかも鍵。
ドンキーコングとの最終決戦。
前半は攫われた
キノピオを開放し、後半で巨大なタルをドンキーコングにぶつける二部構成になっている。
真の最終決戦であるエキスパートステージでは、「ドンキーが巨大ロボットを操り、マリオに襲い掛かる」という、GB版『ドンキーコング』のラスボスをオマージュした展開になる。
リメイク版で追加されたワールド
「マリオVSドンキーコング 突撃!ミニランド!」での遊園地を舞台にしたワールド。
マリオや鍵などを風で運ぶフワフワフラワーとカラースイッチの色に対応した場所にワープするワープボックスによる謎解きが登場する。
雪と氷に覆われたワールド。
よく滑る氷の床の性質を利用した謎解きが登場する。
リメイク版
制限時間が無くなっている上にミスをしても五回までチェックポイントからやり直すことが出来る。
GBA版と同じ設定のクラシックモードとはいつでも変更可能。
キノピオを2Pとして操作し、二人で強力して攻略できるようになった。え、ルイージ?知らんな。
スコアは全面的に廃止され、ステージ内にあるプレゼントボックスを全て入手・ミニマリオを全ておもちゃ箱に入れる・ノーダメージでドンキーを撃破することでスターが貰えるようになった。
GBA版と比較すると空中でもかなり自由に動けるようになった。
更にどんなに高い所から落下しても気絶のみでミスにならなくなり、またGBA版より気絶しない高さの範囲が広まっている。
GBA版では炎や電撃によるミスをしてしまうと黒焦げになってしまうなどの表現が
スーパーマリオシリーズ同様に飛び跳ねて落ちていくコミカルなものになった。しかし潰されるとペラペラになってしまうのは健在。
イベントシーンでは静止画からムービーになっており、また字幕も削除されたことに伴って
マリオもセリフとして英語で喋ることはなくなった。
また、GBA版でのドンキーを馬鹿にするシーンがなくなる・
キノピオがドンキーの指を踏みつけて突き落とす描写からドンキーを助けようとするが失敗してしまい、更に心配そうな表情をするといった時世に合わせた修正がされている。
真のエンディングでは、GBA版では泣いていたドンキーが拗ねる演出に変更されている。
リメイク版では一定回数クリアするとランダムでボーナスステージが出現するように変更されている。
内容はステージ内を飛び回る羽付きの鍵を捕まえて時間内に宝箱を開けるというもの。ステージ内に散らばっているものを含めれば最大で8つ残機を増やすことが出来る。
またGBA版ではボーナスステージは強制だったが、リメイク版では任意で行えるようになりテンポが上がった。
新たに「メリー・ミニランド」と「ツルツルマウンテン」の二つのワールドが追加された。
またそれに伴い、チャレンジステージもこれらのワールドを舞台にしたものが二つずつ追加されて、計16ステージになった。
本作でもチャールズ・マーティネー氏が
マリオの声を担当しているが、GBA版のものとは別のものになっている。
ドンキーの声は近年と同じく長嶝高士氏。
クリア後に解禁される設定された目標タイムより早くステージクリアを目指す。
またタイムアタック中はミスになっても残機が減らない。
- リトライした場合でも残機が減らなくなった。
- ワールドの第一ステージをクリアすると残りの5ステージは自由に選択できるようになる。
- 一部のステージに難易度調整が入り、易化している。
- 一部の敵にデザインやBGMが変更されている。
余談
- カードe+リーダー対応のステージは解析によると更にもう6種類のステージが存在していた模様。
- バーチャルコンソールやリメイク版ではカードe+のステージを収録ないし復刻されていない為、それらのステージはかなりの激レアでありプレイするのは困難となっている。
追記・修正はドンキーコングからミニマリオを取り返した人にお願いします。
- リメイク版でたとはいえ今までこの項目無かったのか... -- 名無しさん (2024-02-23 00:42:51)
- 2代目ドンキーが悪役になる珍しいシリーズでもある。まあクッパと比べると悪事というよりつい暴走しちゃったパターンがほとんどだけども。 -- 名無しさん (2024-02-23 02:46:07)
- 結構頭使うパズルだったりまあまあシビアなアクション要求だったりとなかなか難易度高かった思い出 -- 名無しさん (2024-02-23 06:12:55)
- 1作目の㎝が非常に印象的だった。 -- 名無しさん (2024-02-23 07:35:37)
- ↑3 それに、確かラストではマリオと和解したんじゃなかったっけ -- 名無しさん (2024-02-23 09:03:04)
- ミニマリオだがろくにネジ回さずに動く。割と無茶な要求を通る。目の前の人物を認識してしゃべる(リメイク前字幕で「ゴリラさーん」と言っている)野暮かもしれんが相当ハイスペックなおもちゃである -- 名無しさん (2024-02-24 06:57:17)
- ↑3キノピオコスプレした美人さん達に迫るドンキーの絵面のヤバさよ -- 名無しさん (2024-02-24 08:58:10)
- ↑当時は比較的寛容だったとはいえ、昨今の表現の厳しい時期に放映していたら荒れていたんだろうなぁ… -- 名無しさん (2024-02-24 18:35:57)
最終更新:2024年12月14日 19:49