レイラ(ダイの大冒険)

登録日:2024/03/31 Sun 10:36:29
更新日:2025/02/13 Thu 22:28:37
所要時間:約 8 分で読めます





私たちの…子供の事 まだ…ロカにも言ってなかったのに…

レイラは『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』の登場人物。
CV:上村典子(1991年版)/折笠愛(2020年版)、小松未可子(若い頃、マァムと兼役)


【概要】

勇者アバンのパーティーの一人。職業は『僧侶』。
本編の15年前にアバンと共に魔王ハドラー率いる(旧)魔王軍を相手に戦い世界に平和を齎した人物。
優しく包容力に溢れる女性で、美人でスタイルも良い。あとハレンチな恰好。
勇者ダイのパーティーのメンバーであるマァムの母親で、同じく勇者アバンのパーティーのメンバーだったロカと結婚した。

【人物】

普段は猫を被っているが根は意外とお転婆で気の強い性格。
ロカと交際した時も日頃から「絶対女なんか好きにならない、そんな事があったら国中裸で走り回ってやる」と公言していた奥手なロカに自分からアタックし、若くしてマァムを身ごもるなど恋愛にも積極的。
両親の恋愛に情熱的だったらしいところは娘にはまるで受け継がれなかった

娘のマァム同様ナイスバディなお色気要員でもあるが、無頓着に色気を振り撒きセクハラを受けては鉄拳制裁していた娘に対し、レイラはマトリフのセクハラ発言にも顔色一つ変えず口八丁で軽くあしらったりと、セクシーな衣装を気にせず着込む一方できっちりとしている。
覗かれる隙も見せずに着替え一瞬で終わらせられる事も含めて、「オープンなように見えて結構ガードが固い」とはマトリフの評*1娘にもセクハラ対策を教えておけば良かったのに。

地底魔城の番人グランナードに対しては、彼の凶暴さと短気さを見抜いて、挑発することで足止めに成功するなど、口が回るところはアバンと同様。
言葉で敵のいたい所をついて動揺させてしまうところは娘にも受け継がれた。アバン流口殺法


【戦闘能力】

戦闘では主に回復やサポートを担当。
マァムとは違いバギ系の魔法が使えるので僧侶としては娘の上位互換と言える。
また外伝漫画『勇者アバンと獄炎の魔王』では、若い頃村の男どもをボコボコにするなど、腕っぷしも強くハンマースピアも軽々と扱う。マァムの怪力は父だけでなく母からの遺伝でもあったようだ。

以下『勇者アバンと獄炎の魔王』のネタバレ注意!






これから「ハレンチな格好」になるから
あまりジロジロ見ないでください

それと…




私の服を拾っといて


影女
髪をしばり、盗賊やくノ一を思わせる軽装となったレイラのもう一つの姿。バストもヒップもタイツぴっちりで大変ハレンチ。
大幅な変身に見えて、実の所は髪をしばって外套その他の外部装備を脱いだだけ。DQ3の時点で話題になった「一皮むいたら全身タイツ」という当時の女僧侶の大胆なデザインがそのまま活かされている。

ネイル村の近くの森で魔物が狂暴になっていく中、腕自慢の村人たちが制止も聞かずに魔物退治に向かい返り討ちにあうという事が何度も起きたため、自らが盗賊に成りすまし森の調査をしつつ村人や迷い込んだ旅人を追い払うようにしていた。
二振りの短刀を自在に操り、僧侶とは思えない素早さを発揮するが、
それは影女になっている間、ピオリムが不完全な状態で発動している為(普段はピオリムを使う事は出来ない様子)。
アバンたちが旅立つ際、村の皆に正体を明かし、娘の意を汲んだ僧侶である父により「勇者が世界に平和を取り戻すその日まで追放」されることでアバンたちの仲間に加わった。

なお、娘さんもこの事実は知らなかったようで、特別番外編漫画でレイラの脱衣からの影女変身を知った時は

……え?えええええっ!?

と、顔を真っ赤にして驚愕していた。
メルル「マァムさんもあまり人のことはいえないのでは」

まあ、事情があったとはいえ盗賊まがいのことをしていたということを娘に話すのは躊躇われたのだろうと思われる。

武器

  • ハンマースピア
矛が装備された鉄の鎚。
『ダイの大冒険』の時代には娘のマァムに譲られており、母娘二代に渡り使用された。
  • 鋼鉄の剣
鋼鉄を鍛えて製造された剣。
主にロカのものを一時的に使用して危機を切り抜けた。
  • 聖なるナイフ
邪悪を退ける純銀製の刀身を持つ短剣。
軽量のため、身体能力に優れないものでも扱えるのが特徴。
影女に変装した際の主武装。
  • 檜の棒
檜を棒状に加工したもの。
木こりの家に世話になった際にお借りして、ロカと共に鍛錬に打ち込んだ。
  • 聖なる杖
父から贈られた神の祝福を受けた杖。
先端に魔法石が填め込まれていて、攻撃呪文の威力や回復呪文の回復力を増幅させる効果を持つ。
  • パワーナックル
手にはめる事で拳による打撃力を上げる鋼鉄製の武器。
金属製の棘の細工が施されているのが特徴。
魔王との決戦前に父から「影女」へ追加で贈られた物。
この世界では僧侶は刃物の使用は御法度であり、僧侶が使うべき武器でないためナイショとの事。

防具

  • 旅人の服
冒険に挑む旅人のために作られた丈夫な服。
  • 黒頭巾
頭と顔を包む頭巾。黒い生地で製作されているため、闇夜でもその身を隠すことができる。
  • 黒装束
闇夜に溶け込む黒い生地で製作された衣服。レイラの身体能力を活かせるようフィットするように施されている。
ロカ曰く「眼のやり場に困る」との事で、それ故かロカからは不評。
  • あぶない水着デンジャラス・スイムウェア
女性用の水着。 
海中探査に挑む際にマトリフから渡された。
  • 絹のローブ
厳選された絹糸を用いて製作されたローブ。
ギュータで修行に打ち込む時に身に纏った。
  • シルクのヴェール
絹の細糸で製作された薄い布で上半身をゆったりと覆う花嫁用のためのヴェール。
華やかな装飾が施されており、ネイル村での結婚式の時に使用した。
  • 布の服
一般的に普及している衣服。
レイラのために胸元が開けやすいように細工が施されている。

使用魔法

  • べホイミ、ベホマ
回復呪文。
生体組織を活性化させて傷の治療ができる呪文。
娘のマァムがベホイミ止まりだったのに対してレイラは上位呪文であるベホマも使用可能。
  • バギマ
真空呪文。
真空の刃を巻き起こす攻撃呪文。複数合わせる事で爆発の範囲を抑え込むことができる。
ギュータで修行したことで更に磨きがかかり、パワーを調整することでより鋭く斬り裂けるようになった。
  • キアリー
解毒呪文。
体内に入った毒を中和する呪文。
ただし複数仕込まれた毒は、解毒することが難しい模様。
  • ピオラ、ピオリム
加速呪文。
身体能力を強化し、素早く動けるようにする呪文。
本作ではピオリムこそ一般的に存在しているが、下位呪文にあたるピオラは古代呪文とされており、現在では使い手は殆どいない。
レイラも呪文契約自体は幼少期に済ませていたものの、意識的な発動は不可能で、当初は影女に変身するときのみ無意識に使用していた。
この事に気づいたアバンの推測と助言によって、魔導図書館で呪文契約を行い正式に習得した。
なお、この作品ではピオリム系の呪文の恩恵を受けると髪と目が赤くなるらしく、レイラの髪と瞳の色が変わるのはこの呪文の影響と説明されている。
  • レミーラ
灯明呪文。
光を灯して周囲を明るくする呪文。 
松明やカンテラのように片手を妨げないが、光量や持続時間が術者の魔法量に依存するのが欠点。


【来歴】

勇者アバンと獄炎の魔王

ロモス王国の近くにあるネイル村の教会で神父である父親の手伝いをして暮らしていた。
しかし、魔王討伐の旅の途中でネイル村を訪れた勇者アバンと後に夫となるロカと出会った事で「【自分なら役に立てる】と解っているのに……見て見ぬふりは、できません」と半ば押しかける形でパーティーに参加。
持ち前の身体能力を初め回復呪文や攻撃呪文でアバンとロカを支えた。

戦いの日々の中でロカと恋仲になり、マァムを身籠ったため、ウロド平原での決戦では夫婦揃ってパーティーから外された。
その際にマトリフから「惚れた女性の手も握れない奴かと思ったが、見直した。だから、後悔しないように その手は絶対に離すなよ!」というロカへの伝言を預かり、決闘の地へ向かうアバン達を見送った。

決戦後、ロカと共に故郷のネイル村に帰還し、実家の教会で結婚式を挙げ、ロカと正式に結婚。
娘のマァムを出産し親子三人で平和な時を過ごすが、そんな穏やかな日々も長くは続かず約一年ほどで『凍れる時間の秘法』による封印が解除され魔王が復活してしまう。
マトリフから魔王復活の知らせを受けたレイラは、ロカと共にブロキーナのアドバイスを受け取った上で、勇者アバンのパーティーに合流した。

地底魔城の決戦ではロカからアバンの回復と補助を頼まれアバンの護衛をしつつ地底魔城の奥部へと突き進む。
そして魔王軍の幹部であるキギロを足止めすべくロカが離脱した直後、地獄門へと続く一本道でハドラーが禁呪法で生み出した岩石の怪物(グランナード)と遭遇。
グランナードを手強いと判断したレイラは、アバンを先に行かせたうえでバギマで道を塞ぎ、グランナードの相手を一人で引き受けた。

アバン様、どうか御武運を!!!


ダイの大冒険

魔王ハドラーとの戦いが終わってからは故郷のネイル村で静かに暮らし、マァムを現在まで育て上げた。
なおパーティーが一時解散される際には、自分と気絶したロカの二人を置いていくアバンから「戦火の中で生まれた子だからこそ、優しい名前を」と願いを託されている。
その願いが叶ってか、マァムは勇ましさの中に慈愛をたたえた女性となっている。
しかしロカを喪い、女手一つでマァムを育てなければならなかった苦労からか、本編時点ではアバンと同年代、フローラより数歳年上には見えないくらい老けてしまっている。新アニメでも老け顔なのは変わらなかった


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最終更新:2025年02月13日 22:28

*1 なおメタ的に考察すると、ダイ大連載当時に比べて現代ではセクハラ描写への風当たりが強くなっており、新アニメでもこれらの描写はカットされている。よってレイラの性格も、「マトリフの性格を改変せず、セクハラ描写をカットする」ために設定された物とも考えられる。