オニキスマン(キン肉マン)

登録日:2024/04/14 Sun 01:40:14
更新日:2024/05/21 Tue 00:56:46
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我は天界にて“維新の神”と呼ばれし者

その地上での新たなる超神名はオニキスマン!


オニキスマンとは『キン肉マン』に登場する超神の一人。
天界では“維新の神”の名で呼ばれていた。

戦績
vsウォーズマン△(両者ノックダウン)


【概要】

調和の神ザ・ワンの真意を理解した上で行動していた同志の一人で、バベルの塔5階の番人を務める。
キン肉マンウォーズマンバッファローマンと遭遇し、名乗りを上げたウォーズマンと戦うことになる。

明らかにウォーズマン自身を彷彿とさせる全身にタイトなアーマーを纏った姿の超神であり、これまた明らかにウォーズマン的な無機質な仮面で顔も覆っている。
“バベルの塔”の超神たちはまるで狙ったかのように直接・間接問わず相対する超人と因縁があったり系譜が同じだったりという共通項があったのだが、オニキスマンもまたその通りにウォーズマンと同じ、半身が生身ではなく機械仕掛けのロボ超神
御前にやって来たスグル、ウォーズマン、バッファローマンと対面した時にも「この組はなかなか面白い」と、直後に戦うことになるウォーズマンの存在を意識したかのような発言をしていた。


【人物】

呼吸音は「シューピー」
非常に尊大ながらもバイコーンさんバハーマンとは違って傲慢ではなく、かつて“維新の神”として己自身を革新させ続けたことにより得た実力に絶対の自信を持つが故の態度であり、自らに片腕をへし折られて苦しむウォーズマンに対しても「強さは後で機械で補えばよい」と告げるなど、敵対する超人に対しても“神”として下々の者を導くかのような態度を見せている。

“維新の神”らしく、「あらゆる手段を講じてでも先へと進み続ける」ことを信条としており、後天的な改造手術により機械の体を手に入れたと語る。
元より全知全能たる神の座にあるにもかかわらず、肉体を鍛え続けることに限界があるのならばその肉体を捨て去ってでも新たなる力を得たいと望んだようで、“神”であることそれ自体を誇りにするような他の神々の多くからはその行為を快くは思われていなかったらしい。
当の“維新の神”としては、自ら「常識を壊し新風を巻き起こし続けるのが“維新の神”の役目」と誇りを以て肯定している。
超人の神は地上からの視点だと“生身が無い”はずなのだが、天上界ならば神の状態でも鍛練OKな描写があったので、同じ理屈で改造もOKということだろうか?

実際「神であるにもかかわらず機械の体を持つのならば、お前は他の神に生み出された存在なのか」という、自身のコンプレックスにも起因する問いをウォーズマンより投げ掛けられているのだが、事も無げに「生身も機械も神が作り出したものであり、それを自分が強くなるために利用するのに区別はない」と答えており、他者が誇りを持っていたり拠り所としているような旧態的な価値観や常識も実効が無いのならば無意味、と考えている模様。
このことは、同じ機械の体を持ちながらロボ超人であることを恥じていたウォーズマンとの対比となっていた。


【活躍】

試合ではいきなりのボディアタックによる奇襲こそウォーズマンに捌かれる形となったものの、その後は反対にウォーズマンの攻撃を切り返し続けて優勢を保ち、序盤にして必殺のブラッケンド・オーバーライダーでウォーズマンを締め上げた。
その中で、オニキスマンの肉体もまた機械であることに動揺したウォーズマンとの前述のやり取りとなったものの、彼がずっと嫌悪し続けてきた機械の体を、“神”たる者が自ら望んで得たという事実は図らずもウォーズマンのメンタルに深い傷を与えていた。

ウォーズマンの技の中では奇策に近い手であるエンパイヤーエルボースタンプ*1も意に介さずに
  • 裏一本背負い
    • からのニーオンザベリー(相手の鳩尾に片膝を置いて動きを封じる柔術のポジション)による制圧
      • からのマウント殴打
        • さらに反撃のベアークローを捕らえて腕ひしぎ逆十字固めで片腕を粉砕
と、完封に近いレベルで追い込む。

圧倒的な技量と正確無比なファイティングコンピューターを備え、ロビン戦法の正統継承者にして現正義超人軍リーダーと認められるまでになったはずのウォーズマンの口からも(久々に)弱気な発言が飛び出したものの、セコンドで見守るスグルが発した「かつて私がお前に味わわせられた絶望に通じるものを共感できる」との発言を聞いたことでウォーズマンは奮起。
敢えて身を削りながら相手に向かっていく“本能に従う戦い方”を見せ、動かなくなったはずの右腕を動かしてみせるなど、オニキスマンの計算を越える行動を偶発させていく。

ウォーズマンは解けるはずのなかったブラックオニキススクィーズの拘束を自らの首を傷つけてショートさせることで脱出。
かつて“完璧な戦術理論”により構築された自らのファイティングコンピューターの限界を越えていったスグルのような戦い方を目指し、発動させた火事場のクソ力によるブーストを加えてオニキスマンを逆にパワーで圧倒する。
そして、ついには自らがスグルに黒星を付けられたキン肉バスターすら炸裂させてみせるのだった。

……しかし、それにより確かなダメージを受けながらも冷静に反撃に転じたオニキスマンは密着した状態を好機とばかりに逃さず、首の傷にオニキスガントレットを叩き込み、クライシスタイフーンでウォーマンを叩き付けていく。
勝利を確信したオニキスマンであったが、これも火事場のクソ力により凌いだウォーズマンは、完全に隙を突いた背面からのドロップキックを叩き込み、続けてパロ・スペシャルでオニキスマンを拘束することに成功。
これは『完璧超人始祖編』にて、自らのトラウマを払拭し成長することに繋がった完璧・無量大数軍屈指のパワーの持ち主・ポーラマン戦での決着に似た状況であり、相手がいかに強大なパワーを誇ろうとも一点からでも相手の力を奪ってしまう効果を持つ“アリ地獄ホールド”であるパロ・スペシャルならばとスグルたちも期待したものの、当のオニキスマンは「地上の一超人が神のパワーを取り込むなどと土台無理な話」と余裕を崩さず拘束を解きにかかる。
火事場のクソ力によるブースト状態にあったウォーズマンも抵抗して抑え込みにかかるも、ここで限界を越えた反動で首筋の回路がショートしてしまい、オニキスマンは動きを止めたウォーズマンを振り払って脱出。
「神を超えたと思い上がり冒涜した罪を償ってもらう」と言い放ち、本当の止めとして放たれた投げ技型のブラッケンド・オーバーライダーを叩き込んだ。

今度こそ終わりかと思われたものの、ウォーズマンは火事場のクソ力を失い、両腕を粉砕されている状態にもかかわらず三度立ち上がりオニキスマンと向き合う。
火事場のクソ力すらねじ伏せる相手に対し、ウォーズマンはかつてスグルと共に見守るバッファローマンとの戦いで見せた自らの限界を越えた一撃を今再び繰り出す覚悟を見せ、それを受け取ったスグルもまた涙を流しながらも見届ける覚悟を伝えた。
ウォーズマンは言語能力すら犠牲にするほど力を集中させる中で「オマエハサイコーノトモダチ」と言い残し、ついに技の発動に入る。

仲間との友情パワーを確かめあったことでスーパーユウジョウモードを発動させたウォーズマンに対してもオニキスマンは怯まずに突進するが、これを回避したウォーズマンは回避運動と同時にかつて1000万パワーを越えるために使った3倍の回転を越える5倍の回転を加えた動きの連続で2000万パワーまで力を高めると、本来60秒間しか発動できないスーパーユウジョウモードを5秒に爆縮させることで更に更に5倍まで力を増したギリギリ“神”に届くレベルの1億パワーの光の矢となってオニキスマンに迫る。
これに対し、オニキスマンもまた“神”としての誇りを以て真正面から迎撃に出るも、最初の激突とは反対にオニキスガントレットを打ち砕かれ、致命的なダメージをボディに受けてしまい、さしもの恐るべきロボ超神もついに倒れた。

……が、とうに限界を越えていたウォーズマンも立ち上がれず、心肺停止にまで陥る。
この状況には試合の裁定を決める委員長も涙ながらにノックに引き分けの裁定を下させるも、試合終了の直後に息を吹き返したウォーズマンはオニキスマンの仮面も砕かれて素顔が晒されようとしていることに気付き、思わず布で隠すという行為に出るのであった。

動けないながらも同じく意識が残っていたオニキスマンはウォーズマンのその行為について疑問を投げ掛け「私は機械の姿に何ら恥じ入るところはない」と自ら布を取って醜い素顔を晒す一方で、ウォーズマンの行為が自らに恥をかかすまいとする“ヤサシサ”だというのは理解しているとも語り、その“ヤサシサ”の有無が自分を破ったのだろうと認めつつも、その上でどうしてウォーズマンがロボ超人である己の身を恥じているのか改めて問う。

……この“神”からの問いに対して、ウォーズマンは自らの生い立ちと置かれてきた境遇を語りつつも、オニキスマンが自らの身を以て示した「機械そのものに善悪はない」という姿勢こそが“最後のピース”を埋めてくれたと感謝し、「善悪が入り込む余地があるとすれば、それは使う者の心がけ次第。ならば、それを誇るべき強みにしたい」と、友情パワーの扱いにも通じる精神を改めて告げた。

そんなウォーズマンの態度に対し、裁定こそ引き分けとなったものの自らの敗北を認めたのかオニキスマンは「合格だ」との言葉を残し、ウォーズマンを最上階に送ると自らは胸当てのみを残して消滅。
「超人が神にはできない良き維新を起こしてくれることを期待する」との言葉を残して去っていくのだった。
……というわけで非常にいいシーンなのだが、剥き出しの眼球が「ウィーン」という擬音と共に飛び出して「パワー」という擬音と共に光線を浴びせるギミックに腹筋を崩壊させる者も続出したのだった。


【実力】

ウォーズマンとの戦いを通しての姿から、戦い方に賛否の出る者が多かった超神勢の中では素直に認められる屈指の強豪・実力者として読者からも支持を集めている。
意外にデカいウォーズマンを上回る体格の持ち主であり、ロボ超神というキャラながら多彩なギミック持ちが多い超神の中では正統派。
単なるスペックでも格上感を印象付け、挙げ句にファイティングコンピューターぶりでもウォーズマンを遥かに凌駕する隙の無い戦いぶり。
さらに加えて、天上界では異端扱いをされていたらしいにもかかわらず、精神的には正しく“神”に相応しい超然的で威厳のある性格の持ち主として描かれていたのも読者からの支持を集めた理由である。

必殺技

  • オニキスガントレット
手甲を剣のように変形させての刺突武器。
ベアークローを彷彿とさせるが、ゴツイ形状からも分かる通り威力は此方の方が上。

  • オニキスパルバライザー
肉体をきりもみ回転させてのオニキスガントレットによる突撃技。
謂わばオニキスマン版スクリュードライバーなのだが武器の強度と体格差やパワー差諸々から威力は此方の方が上。

  • ブラッケンド・オーバーライダー
相手の首に肩車状態で跨がった体勢から背中越しに相手の両腕を捉えて引き寄せるように絞り上げると共に、そのまま姿勢を沈めていき両足を内側から相手の膝裏に引っ掻けて全身を締め上げていくという複合関節技。
これも全体的にはパロ・スペシャルを彷彿とさせる技だが、完成度も威力も段違い。
オニキスマンの最大奥義でもあるらしく、ショルダータックルで跳ね上げた状態から仕掛けた時には空中で全身を固めてから無防備状態でうつ伏せに叩き伏せていく、謂わばパロ・スペシャル→パロ・スペシャル・ジ・エンドに一気に移行させてしまうような一撃必殺の投げ技と化す。
また、地味にこの技を繰り出す時には仮面の口元部分が開口して“オニキスマンスマイル”を見せているのもポイント。

  • 神技・ブラックオニキススクィーズ
相手の身体を自らの右腕に絡ませるように逆さまに捉えて相手の後頭部を片膝状態の右膝の上に置くように据えて、左手で相手の両足を十字に絡ませるようにして固定し圧迫し、更に右手で相手の右腕を絞り上げていくという複合関節技。
現実のプロレスラーであるCIMAのシュバイン固めに両足と右腕のロックを加えたものといえる。

  • クライシスタイフーン
相手の背中方向から絡み付き、相手の両腕をパロスペシャルのようにそれぞれに自らの腕を絡めて制しつつ、相手の右足を自らの両足で固めて動きを封じてから、勢いよく相手を前方に回転させると共に脳天から垂直落下させる大技。
垂直落下式回転十字固めをより複雑なクラッチにして逆回転させたバージョンとも呼ぶべき技で、何処となく落とした時の体勢が未来におけるウォーズマンの弟子の技であるビッグベン・エッジにも似ている。


【余談】

超神名の“オニキス”とは瑪瑙の一種で、特に平行な縞のある物を指し、単に「縞瑪瑙」を対訳語としても当てられる。
「オニキス」はラテン語から来ており、語源は同じ綴りのギリシャ語の“爪”となるが、これは「neil」という英単語の語源でもあり、後述の通りオニキスマンの武器、戦法も意識した(というかウォーズマンから連想した)ダブルミーニングであろう。
また、オニキスで最も有名で希少なのがブラックオニキスで、これはオニキスマンの(ウォーズマンを意識した)カラーリングも表しているのかもしれないが、厳密には縞瑪瑙とブラックオニキスは分けられる。


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最終更新:2024年05月21日 00:56

*1 超人オリンピック・ザ・ビッグファイト決勝戦で使った、肩車状態からのエルボー連打。