はみがきまん

登録日:2024/06/04 Tue 00:02:00
更新日:2025/04/28 Mon 23:05:26
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はみがきはみがき キレイな歯!
ゴーシゴシ!ゴーシゴシ!


はみがきまんは、絵本シリーズ『アンパンマン』およびテレビアニメ『それいけ!アンパンマン』の登場人物。
塩沢兼人(第3話Aパート - 1999年クリスマススペシャル)(1988年10月17日 - 1999年12月24日)→阪口大助(第582話Bパート - )(2000年9月15日 - )






【概要】

練り歯磨きの姿をした歯医者さん。度々アンパンマンワールドの町へやって来て、子供たちに歯ブラシを配ったり正しい歯磨きの指導をしたりしている。
宿敵にムシバキンマンがおり、彼による虫歯ははみがきまんの歯ブラシでなければ治せない。

アニメ版では第3話『アンパンマンとはみがきまん』で初登場。数多いアンパンマンキャラの中でもかなりの古参に位置する。

なお名前について、一部の絵本*1やアニメ版初期では片仮名で「ハミガキマン」と表記されることがあるが、平仮名で「はみがきまん」が正しい。


【特徴】

ピンクと白の練り歯磨き粉用チューブに顔と手足が付いたような姿をしている。
絵本『アンパンマンとムシバラス』ではデザインが異なり背が低く、どちらかというと絵の具のチューブっぽい。
体の中には歯磨き粉がたっぷり詰まっており、なくなると力が出なくなってしまう。歯磨き粉が切れた時には、ジャムおじさんに調合してもらうか、材料がない場合は町から離れた場所にある「はみがきやま」へ新しい粉を調達することで復活している。

挨拶は「グッドはみがきモーニング」*2

とても勇敢かつ正義感溢れる性格で、宿敵・ムシバキンマンにも臆することなく立ち向かう。また、アンパンマンたちとも無駄のない連携プレーを見せるなど、歯科医師としてだけでなくヒーローとしても頼もしい存在である。

初期ではアンパンマンやジャムおじさんが「さん」付けしており、敬語を使っていた。


【特技】

「ウルトラ真っ白ブラシ」という本人の背丈ほどもある大きな歯ブラシを携えている。これでムシバキンマンやばいきんまんをゴシゴシ磨いて退治したり、プロペラのように振り回して空を飛んだり強風を起こすことを可能とする。

『アンパンマンとムシバラス』では、魔法のホウキの要領で歯ブラシに乗って空を飛んでおり、大きめの飛行用と小さめの歯磨き用の2本を携帯している。
カバンには普通サイズの『真っ白ブラシ』を入れており、町へ来た時には住人へこれを配布している。


しかし、はみがきまんが持っているこれらの歯ブラシ、本当に凄い点はそれだけではない……!


ちょっと磨くだけで一瞬で虫歯を治してしまうのだ。


作中ではムシバキンマンの仕業により町の住人が虫歯に苦しむ光景がよく描かれるが、いかなる酷い虫歯もはみがきまんによる歯磨きにかかればあっという間に元通り。
ついでにこれでムシバキンマンを磨くと弱らせることもでき*3、彼との戦いも毎回この歯磨き攻撃によって終止符を打っている。おそらく行く所まで行けば殺菌も可能だろう。強酸にも耐えうる虫歯菌をここまで一方的に弱らせられるとは一体……。
作中ではムシバキンマンによる虫歯ははみがきまんでないと治せないと説明されている。彼の活躍なくしては虫歯に苦しむ人々を救えないのだ。

初登場エピソード『アンパンマンとはみがきまん』では、ばいきんまん*4が『バイキンブラシ』で虫歯を大流行させてしまうが、駆けつけたはみがきまんが真っ白ブラシで歯磨きをさせることで完治させた。
また、歯磨きをサボったせいで(バイキンブラシとは無関係の)虫歯にかかってしまっためいけんチーズも、この歯ブラシで磨いたおかげで無事に虫歯が治っている。

そもそも歯磨きとは、虫歯や歯周病などを予防するためにあらかじめ行うものであって、一度進行してしまった虫歯を治療するものではない。どんなにブラッシングしたところで治すことは不可能である。
それを可能にしてしまえるのだから、さすがはこの世のあらゆる科学や物理法則の常識を超越したアンパンマンワールド。殊にはみがきまんは、そんな世界だからこそ描ける夢の虫歯治療を形にした存在であると言えるだろう。
こんな風に磨くだけで虫歯を治せる医療技術が実現する時は果たしてやって来るのだろうか……。

なお、ウルトラ真っ白ブラシは虫歯だけでなく清掃にも活用でき、物に付いた汚れなど何でもキレイに落とせる。そしてその歯ブラシで他人の歯を磨く。汚い。


【その他の関連キャラクター】

●ムシバキンマン
はみがきまんをライバル視している虫歯菌の敵キャラクター。
初登場以降しばらくは、アンパンマンと同様ばいきんまんを相手に戦うことが多かったはみがきまんだが、彼が登場してからはほどなくして2人揃って登場し互いに一戦を交えるパターンが恒例となった。
詳細は本人の項目を参照。

●はみがきやま
声 - 鈴木琢磨
ただの山ではなく大きな顔が付いており喋るなど、こちらも立派なキャラクター。
峰には雪ではなく歯磨き粉が積もっており、はみがきまんの力の源にもなっている。はみがきまんの中身が切れた時にはここへ補充に向かう。
白い歯は細菌を寄せ付けない超抗菌コートなのだが、『アンパンマンとはみがきやま』ではムシバキンマンの軍団や彼らと手を組んだばいきんまんによって歯を穴だらけにされ虫歯に苦しめられた。

●はみがきこちゃん
声 - 美波わかな→和多田美咲
はみがきまんと同様、歯磨きチューブの姿をした女の子。歯磨きと甘いものが大好き。
はみがきまんに憧れており、道行く人々に歯磨きをしてあげるなど世話好きだが、おやつを食べた後の歯磨きを忘れたまま寝てしまうなど、はみがきまんと比べるとまだまだ未熟さが目立つ。


【その他】

  • 最初期から登場するキャラクターであることから、エンディングテーマ『勇気りんりん』でもサビに彼の名前が登場するが、TVサイズではおむすびまん共々カットされている。

  • アニメでは「歯と口の健康週間」*5にちなんで毎年5月最終週~6月第1週放送回にムシバキンマンと共にゲストで登場するパターンが恒例となっていたが、初代ムシバキンマン役の内海賢二が2013年6月13日に亡くなってから『はみがきまんとコアンコラ』(2018年5月11日放送)で2代目として龍田直樹が演じるまでは約5年近く登場しない時期が続いていた。また、現在は件の週間以外の時期にも登場するようになっている。




追記・修正は、歯磨きのように隅々まで丁寧にやりましょう!


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最終更新:2025年04月28日 23:05

*1 『アンパンマンとムシバラス』など。

*2 夕暮れ時などは「グッドはみがきイブニング」になる。

*3 体が小さくなる描写がある。

*4 ムシバキンマンは未登場で、この頃は虫歯関連の悪事もばいきんまんが担っていた。

*5 厚生労働省・文部科学省・日本歯科医師会が1958年から実施している歯科疾患の予防習慣を啓発する週間で、毎年6月4日から6月10日までが該当する。1928年から1938年まで歯科医師会が実施していた「6(む)4(し)」にちなんだ6月4日の「虫歯予防デー」が起源。