ポラリスとヘドロン(超常現象生命体)

登録日:2024/09/08 Sun 18:51:00
更新日:2025/07/14 Mon 03:07:48
所要時間:約 5 分で読めます




ポラリス 及び ヘドロン は、レメディー・エンターテイメントの作品間で共有される宇宙レメディー・コネクテッド・ユニバース(RCU)に登場する超常的な存在。

●目次


【概要】

ポラリス及びヘドロンは並行世界「スライドスケープ-36」に存在していた超常現象生命体

高い知能と次元間の知覚、そして破壊的な共鳴体に対する浄化能力を持つ。

+ スライドスケープ-36とは
「スライドスケープ-36」はパワーオブジェクトであるスライドプロジェクター(OOP15-UE)に「36」と記されたスライドをセットすることで投影される画像を境界(スレッショルド)とする異世界である(詳細はスライドプロジェクターの個別項目を参照)。

【ポラリス】

連邦操作局*1(通称:FBC)による管理ナンバーは「EID-19929」。

螺旋状の光 として視認できる超常現象生命体。
「共鳴体」と呼ばれる超自然的なエネルギーがベースになっているため、視認こそ可能だが実体を持たない生命体である。
「ポラリス」という名称は、ジェシー・フェイデンにより名付けられた。
2002年にメイン州オーディナリーで起きた変貌世界事象(AWE)以来、ジェシーに宿っている。

ポラリスには人類に敵対的な共鳴体を 浄化 する力があり、これを宿すジェシーはヒスボード闇の存在の汚染に対して無敵の耐性を持つ。
また、ジェシーと結合したパワーオブジェクトの超常的実用性を増大させる力も持つ。
他にもジェシーを目的地へ誘導したり、パズルのヒントを出したりと知能の高さをうかがえる。

ヒスとは激しく敵対している反面、ヘドロンとは友好的である。


  • ジェシー・ポラリス
あらゆる次元の交差点にして精神世界と現実世界の狭間の場所でもある異次元空間「オーシャンビュー・モーテルとカジノ」にて、 ジェシーのドッペルゲンガー として現れたポラリスの化身。

モーテル内のジェシーの写真が貼られた扉の部屋で、宙に浮いて両手を広げ、ジェシーを迎えて励ました。
レメディー作品でも数少ない、 友好的なドッペルゲンガー である。


【ヘドロン】

スライドスケープ-36にてFBCにより発見された、 五方十二面体型の生命体。 「ヘドロン(hedron)」は多面体の意味。(※例えば「ドデカへドロン」で十二面体の意。怪獣じゃない)
横に並べると人間が豆粒サイズに見えるほどに巨大で、内部は空洞である。
こちらもベースは共鳴体であり、多面体型の実体はヘドロンの「人類が知覚し理解できる部分」。
ポラリスの 触媒 の役割を担っており、ポラリスの共鳴体を増幅している。

ポラリスとは友好的だが、ヒスには敵対的。
ジェシーと共生するポラリスと違い、人間を洗脳して道具として利用することも厭わない。


【経緯】

▶オーディナリーAWE


2002年、メイン州オーディナリーにて「スライドプロジェクター(OOP15-UE)」によってAWEが引き起こされた。
その唯二人の生存者となったジェシーとディラン・フェイデン姉弟の前にポラリスが現れ、ジェシーに宿ってスライドの切り方を教えた。
その後、現場にFBCの調査隊が派遣されたがポラリスはジェシーと共に逃亡した。

後日、FBC局長のザカライア・トレンチとFBC研究部門リーダーのキャスパー・ダーリング博士により「スライドスケープ-36」の調査が実施され、ヘドロンが発見された。
ヘドロンはFBC本部オールデスト・ハウスの研究セクター次元研究部署に収容された。

▶ダーリング博士の洗脳とディランの説得

ヘドロンの研究を担当していたダーリング博士は、ヘドロンが発する超自然的な振動、周波数、波形、フィールドが現実を変貌させる力「共鳴体」であることを発見したり、ヘドロンの共鳴体を抽出する「共鳴サイフォン」を開発したりと成果を出すが、次第にヘドロンの 精神汚染 を受ける様になり、疑心暗鬼に取り憑かれ、周りの人間が皆敵対的な共鳴体により腐敗し、操られていると思い込むようになっていった。

ヘドロンを唯一の味方だと信じるようになったダーリングは装着することでヘドロン共鳴体の保護を受けられる「ヘドロン共鳴体増幅器(HRA)」というハーネスを開発し、職員達に無償で配り始めた。
また、ヘドロンを収容する防火扉を超巨大なHRAで封印するなど、その行動は常軌を逸していた。

最後にはヘドロンと直接接触し、 何故か余剰次元「闇の世界」へと転送された。

一方でジェシーに宿っていたポラリスは、FBCに囚われ姉に見捨てられたと思い込み愛憎を募らせていたディラン・フェイデンにテレパシーで呼び掛け、辛抱強く説得して助けだそうとしていたが、当のディラン自身に拒絶されていた。


▶2019年ヒス侵略

2002年当時、ダーリングと共にスライドスケープ-36を調査していたトレンチ局長はひそかにヒスの共鳴体に晒されており、それから17年に渡る精神汚染の結果、「ダーリング博士が侵略的な共鳴体を拡散している」と思い込むようになり、2019年10月29日に「唯一の味方であるヒスが人類を救ってくれる」と信じてスライドプロジェクターを起動し、自身が所持していた焼けたスライドをセットして異世界*2のスレッショルドを開いて自害した。

これによりオールデスト・ハウス内部はスレッショルドを超えてきたヒスに侵略され、ダーリング博士のHRAを身に付けていた職員達とアーティを除くほぼ全員がヒスにより腐敗した生命体となってしまった。

ポラリスに導かれてやって来たジェシーはパワーオブジェクト「サービスウェポン(OOP1-KE)」に触れたことでボードに「局長」に無理やり選ばれ、ヒスへの対処を任されることとなった。

一方でディランはヒスを自ら受け入れて 自我を保ったまま共生を果たし 、ジェシー及びポラリスと対立する。

やがてジェシーはポラリスに導かれ、次元研究所にてヘドロンと対面するが、それは ディランの罠 であり、ジェシーが開けたヘドロンの部屋のシェルターへヒスの大群が送り込まれた。

ヒス生物の大群による総攻撃とヒスに汚染された共鳴サイフォンによる共鳴抽出により、遂に ヘドロンが破壊、死亡 してしまう。

これにより一時的にポラリスの力も弱まり、HRAを身に付けていた職員達やジェシーもヒスにより腐敗しかけるが、 「闇の世界」から呼び掛けてきたダーリング博士 の導きにより「あらゆる力の通り道」とされる余剰次元「オーシャンビュー・モーテルとカジノ」に辿りついたジェシーの活躍によりポラリスは力を取り戻し、ジェシーに取り憑いていたヒスは浄化され、HRAを身に付けていた職員達も助かった。

その後、スライドプロジェクターと接触してアストラル・プレーンに侵入したディランとヒスを追ってジェシーとポラリスもヒスに汚染されたアストラル・プレーンに入り込み、ディランと対決した。
最後はディランに宿るヒスが浄化され、アストラル・プレーンも浄化された。

また、スライドプロジェクターのスイッチも切られ、スレッショルドは消滅した。


▶「ネイル」の浄化

アストラル・プレーンとオールデスト・ハウスをつなぐ導管の役割を担う「ネイル」と呼ばれる構造物が、ヒスにより腐敗したFBCオペレーションリーダーのヘレン・マーシャルにより汚染されたため、ジェシーと共に対処することになった。

ジェシーとポラリスはマーシャルを倒し、ネイルを浄化した。


【守護天使】

『Alan Wake Ⅱ』DLC『ナイトスプリングス』のエピソード「北極星」に登場する、並行世界のポラリス。

闇の世界に囚われていたアラン・ウェイクがナイトスプリングスのエピソード「北極星」の脚本を元に小説『リターン』を執筆した結果、ワシントン州ウォータリーに架空の町ナイトスプリングスのスレッショルドが出現し、一時的に周辺地域が「ナイトスプリングスが実在する並行世界」に塗り替えられるAWEが発生した。
ディランの手がかりを探しに来ていたジェシーも浸水してきた並行世界に塗り替えられ、登場人物である「姉」を自覚もなく演じることになった。

一方のポラリスもまた、「姉」をサポートする「守護天使」を演じさせられた。

「姉」と守護天使は「弟」を拘束しているとされる政府の機密機関「ダーク・トライアングル・コーヒー」の本拠地である「コーヒーワールド」に乗り込む。

ヒスや闇の存在、ボード、FBCを全て融合したかのような「ダーク・トライアングル・コーヒー」は、コーヒーを飲んだ者やコマーシャルビデオを見た者に伝播して腐敗させ、 コーヒーの化け物 に変えてしまう恐ろしい組織であったが、守護天使はこの汚染を浄化できるため、「姉」はダーク・トライアングル・コーヒーの倉庫に乗り込むことに成功し、遂に「弟」と対面を果たす。

しかし、それはディランではなく「弟」を演じるアラン・ウェイクであった。


追記、修正は 赤毛の女 と共に行ってください。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

最終更新:2025年07月14日 03:07

*1 アメリカ政府の機密機関

*2 恐らく「スライドスケープ-36」の別の地点