第1章「シャーレ奪還作戦」
キヴォトス各地で観測された不可解な現象を探るべく、リンは緊急チームを発足させ、各学園から協力を募ろうとした。
その際、防衛室長のカヤからチームに先生を同席させるのはどうか、と提案されそれを承諾したリンは防衛室に先生を招集するよう依頼。
しかしカヤはリンを裏切り、先生の身柄を癒着していたカイザーPMCへと引き渡す。
カヤはクーデターを計画しており、この隙に乗じてリンを失脚させようとしたのである。
しかしカイザー側はアビドス砂漠で掘り当てたという「超古代兵器」をバックにカヤも裏切り、連邦生徒会を襲撃。シッテムの箱からでしかアクセスできず、サンクトゥムタワーが持つ行政権へのアクセス経路となるクラフトチェンバーを何らかの手段で迂回して起動し、行政権を掌握。連邦生徒会を解散させてD.U.全域に戒厳令を出すなど、キヴォトスの支配へと踏み切った。
先生の身柄もカイザーに引き渡されてしまい、無力化の目的で兵士が先生の足を撃とうとするもアロナの防御により銃弾は逸れ、銃口を密着させても今度は弾が出ないという現象を引き起こし、先生を防御しようとした。
しかし突如一体を包んだ赤い光の影響により、シッテムの箱がダウン。
銃弾が出ないなら、と銃床でぶん殴られ意識を失ってしまい、スマホ及びシッテムの箱を奪われてしまう。
その後 カンナ・フブキ・キリノらヴァルキューレ生によって助け出され、さらにカンナは持ち出していた先生のスマホとシッテムの箱を先生の元へと届けた。
生徒にとってはただのタブレット端末という認識でしかなく、優先すべき重要な品だと判断したのは決して当たり前のことではない。
カンナのこの行動が無ければ、最終編は初っ端から詰んでキヴォトス終了だったという超ファインプレーであった。
シッテムの箱を再起動し、アロナはサンクトゥムタワーへのアクセスを試みるも遮断されてしまい、アクセス権の取得には物理的に接近しなければならない状況ということが判明。
アクセスを続けるうち、一瞬だけサンクトゥムタワーへのアクセスに成功。先生の出した救難信号は「一番近くにいる生徒」にしか届かず、加えて追いかけてきたカイザーPMC兵士に取り囲まれてしまう。
万事休すと思われたが、「一番近くにいた」 RABBIT小隊が救助に駆け付けたことで事なきを得、RABBIT小隊やヴァルキューレ生の増援を得てシャーレを奪還。サンクトゥムタワーのアクセス権を取り戻し、首謀者たるカイザーコーポレーションの要人の拘束にも成功した。
第3章「アトラ・ハシースの箱舟占領戦」
第2章で天から飛来した6つの「虚妄のサンクトゥム」の出所は、キヴォトスの上空75000m上空に浮かぶという「アトラ・ハシースの箱舟」と判明する。
しかし物理的攻撃はどういうわけか箱舟をすり抜けてしまい手出しできず、それどころか再び虚妄のサンクトゥム出現の兆しも観測されてしまう。
その状況を打破するべく、先生は 黒服と接触。
黒服が語るには、カイザーコーポレーションがアビドスで掘り当てたのは「ウトナピシュティムの本船」……いわゆる宇宙戦艦。
「ウトナピシュティムの本船」で箱舟へと攻撃をかければなんとかなるかもしれない……としつつも、「これを起動すると先生の肉体は取り返しのつかない事態になり、最悪命を落とすことになる」と警告する。
そのリスクを承知の上で本船にシッテムの箱を接続し、起動。
黒服が警告した通り、先生の肉体にダメージがフィードバックされていき、ついに先生は意識を失ってしまう。
実はこのダメージ、本船に乗り込んでいた「名もなき神々の王女AL-1S」たる アリスが負うはずのダメージ。
そもそも「ウトナピシュティムの本船」は「アトラ・ハシースの箱舟」に対抗するために建造されたものであり、アリスは自分の天敵に乗っている状態だったため起動しているだけでダメージを受けるところだったのだが、そのダメージを先生が肩代わりしていたのである。
「アトラ・ハシースの箱舟」を包む「多次元バリア」を破るためには、アリス及び"ケイ"が持つプロトコルATLAHASISを発動し、バリアと同じ「箱舟」を生み出しぶつけることをアリスは提案する。
もちろん自身が危機にさらされることを承知の上であり、そのリスクを知るケイもやめるよう「願う」も、アリスの説得と強い意志によってプロトコルは発動。
バリアの破壊には成功するも、懸念した通りアリスの存在が消失しようとしており、それを拒んたケイがアリスの身代わりとなって消失。
とはいえ先生がダメージを肩代わりしていなければケイどころかアリスも危うかったのである。
第4章「プレナパテス決戦」
アトラ・ハシースの箱舟を占拠し、ついに箱舟中枢にいる黒幕……色彩の嚮導者「プレナパテス」そしてシロコ似の何者かと対峙。
シロコが銃を構え、発砲するも……
"……我々は望む、ジェリコの嘆きを。" "……我々は覚えている、七つの古則を。"
銃弾はバリアによって阻まれ、そしてさらに……
この「シッテムの箱」に常駐しているシステム管理者であり、メインOS──
そこには「シッテムの箱のシステム管理者A.R.O.N.A」と名乗るアロナとそっくりの少女。
さらにプレナパテスが持っていたのは画面がバキバキに割れたタブレット端末、そしてシッテムの箱のパスワード。
プレナパテスとは、別世界線の先生の成れの果てであった。
またその隣にいたシロコ似の少女も、プレナパテスと同じ世界線からやってきた「砂狼シロコ」であった。
ここでイベント戦闘「PHT決戦」に突入するのだが、プレナパテス側の演出は先生が触っているものとほぼ同じである。
プレナパテスを打ち倒し、最後の抵抗として箱舟の全エネルギーを一点に集め放出しようとするが、アリスが生み出した「光の剣:アトラ・ハシースのスーパーノヴァ」の最後の一撃によって阻止され、さらにリオが開発した地上への脱出シーケンスを使って先生は箱舟内の生徒を脱出させ、残り1回というところで戦闘が中断される。
シロコ*テラーの回想によれば、「別世界線の先生」はシャーレの爆発事故に巻き込まれ、意識が戻らないまま100日が経過、医者からも蘇生は不可能と診断されてしまっていた。
シロコの方も対策委員会メンバーが次々に死亡したため精神が摩耗してしまい、その絶望に反応した「色彩」と接触し反転、「無名の司祭」の操り人形・色彩の嚮導者として、本質のままに世界を滅ぼしていった。
しかし突如として先生が意識を取り戻す。……が、顔はプレートで固定された状態、目も耳もほとんど聞こえないというどうやって生きているか不思議なくらいの満身創痍の状態であったが、シッテムの箱を起動し、A.R.O.N.Aのサポートもあってシロコのところへと向かう。
シロコと対面することはできたもののシッテムの箱を撃ち抜かれてしまいA.R.O.N.Aはダウン、サポートを失ってしまった先生は身動きどころか涙を流すシロコの悔恨すら聞こえなくなってしまっていた。
しかし、「先生の義務」「大人の責任」を果たさんとする先生の強い意志に色彩が反応する。
無名の司祭もこれは想定外の出来事だったらしく動揺していたが、「シッテムの箱」の力を掌握できるなら構わないとして、望み通り先生に「色彩の嚮導者」の役割を負わせ、「プレナパテス」の名を与えて自身の代弁者とした。
……が、先生の強い意志は無名の司祭如きに手折れるものでは無かった。
シッテムの箱は再起動。A.R.O.N.Aはプレナパテスとなった先生にも反応したのであった。
プレナパテスから先生に向けた引き継ぎを終えて、やるべきことは1つ。
「自分用の脱出シーケンスを、シロコ*テラーに使用する」。
アトラ・ハシースの箱舟は崩壊し、脱出しなかった先生は上空75000mへと投げ出されてしまう。
この高度からの自由落下は先生はおろかキヴォトス人ですら生還はおろか生存も不可能状況であり、アロナも懸命に防護機能を稼働させるも、これまでの連戦による消耗もあったため限界に近づきつつあった。
自分のことはいいから、他の子に手を差し伸べてあげて、と先生がアロナに告げ、その想いを無碍にできなかったアロナはA.R.O.N.Aのデータをシッテムの箱に移送。
合流し状況を把握したA.R.O.N.Aは先生への強制干渉を開始し、アロナにも協力を求める。
そうすれば、先生を無事地上に送り届けることができるでしょう。
……はい。先生があなたを信じましたから。私も、信じます。
……ありがとうございます。 はじめましょう。あなたと私……私たちの、奇跡を。
アロナとA.R.O.N.A、2人の「奇跡」によって、先生は無事に地上へと帰還できたのであった。
……が、衣服までは守れなかったらしく、「先生が裸で野原を駆けまわった」「裸で埃まみれ、片手にはタブレット、そしてとびっきりの笑顔を浮かべて生徒の元に駆け寄った」という噂がキヴォトス中で広まることになる……。
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その後 |
先生を無事地上まで送り届けられたことに安堵したアロナを傍目に、A.R.O.N.Aはどこかへと向かうことにした。
ここに居続ければアロナに負担がかかってしまう、果てまで行けばきっといつかは……
そっちは家じゃありません! おうちはこっちですよ、一緒に行きましょう!
アロナが追いかけてきていた。
当たり前じゃないですか。大丈夫です! 先生が言ってたじゃないですか。みんなをよろしく、と。
「A.R.O.N.A」と呼び続けるわけにはいきません。これから一緒にいるんだから、先生が間違えないようにしないと!
へへん。今私が名付けました。なんだか夜空に光る星みたいというか……ちょっと寂しいような、儚いような……そんな雰囲気がありますので! なので、これからは「Planetarium」みたいに、周りをあたたかい光で照らしてくれたらと思って、「プラナ」にしてみました!……ど、どうでしょうか?
A.R.O.N.Aはそれを受け入れ、「プラナ」となった。
はい!私たちの帰る場所であり、私たちの物語が始まる場所── Blue Archiveに!
これ以降、「お仕事」から入った先の画面にプラナも登場するようになり、プラナが出てくる時はシッテムの箱起動時に画面が紫色になり、教室は夜になる。
また課金画面にもプラナが現れるようになり、グラサンのノリノリプラナも映っている。
もちろんつついたり頭を撫でることも可能。
明るいアロナとは対極のダウナーで淡々とした話し方をする。CVはアロナと同じく小原好美氏の声をベースにした合成音声。
服装は黒のセーラー服に白いリボンとモノトーンだが、ヘイローの形状や色が変化するのは同じ。
理解しました。先生は今、特にやるべきことがないのですね。暇なのですね。
混乱。理解できない行動です。 つつかないでください。故障します。
アロナと同じように、どこかポンコツ感があるのは同じ存在だからだろうか?
上述した「アロナちゃんねる」は2023年8月から「アロプラちゃんねる」として再編され、アロナとプラナの2人で動画が投稿されるようになった。
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ひとつの仮説 |
プラナがシッテムの箱に来て以来、アロナは居眠りが多くなったという。
自分が来たことによりシッテムの箱のキャパが耐えられなくなり、その分の負荷がアロナにかかっているというのがプラナの仮説。
しかしそれとは別にもう一つの仮説も証明しており……
シッテムの箱のOS、A.R.O.N.Aである私と、アロナ先輩…… なぜ二人が似て非なる存在であるのか……理解しました。
ここに居たのですね……だからこそ、誰にも見つけられなかった。そうでしょう?
向こうの世界でも連邦生徒会長は失踪していたようで、その連邦生徒会長は現在アロナの内部にいる様子。
そしてアロナがイレギュラーな存在であり、A.R.O.N.Aこそがオリジナルであるとする考察もあるが、今のところこれ以上の手がかりとなる情報やストーリーは出ていない。
またプラナには「シッテムの箱」という肩書がついているが、アロナには最初からこの肩書が出ていない。
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Vol.1「対策委員会」編 |
第3章「夢が残した足跡」
アビドス砂漠に放置されていた非対称型戦略兵器「列車砲シェマタ」を巡る陰謀に巻き込まれる対策委員会。
問題解決のため動いていた先生だったが、突如シャーレの配管が爆発する。
この時、ゲマトリアの一人「地下生活者」の異能によってシャーレの配管が弄られており、プラナが反動でダウンしてしまうレベルで強力な防護を張ったものの、先生は気を失ってしまい病院に搬送される。
先生が気絶している間も地下生活者による干渉は続き、 ホシノが対策委員会を離れ単独行動に走ってしまう。
復活した先生と残ったメンバーでホシノを追い、先生が応援を求めた ヒナの助力もあってようやくホシノを止めることに成功するも、2年前に起きたユメの死の原因が自分にあると思い込んだホシノは反転…… ホシノ*テラーへと変貌してしまう。
ホシノ*テラーの攻撃はアロナでも完全には防ぎきれるものではなく、さらにはホルスの出現に呼応して、ホルスと世界の覇権を争ったという「セトの憤怒」まで顕現し、世界滅亡の危機に陥る。
この状況をなんとかするために自分はここにいる、というシロコの強い決意に反応し「色彩」が呼び寄せられ、シロコは接触しようとするが、プラナが「色彩」の力を使った転移シーケンスを使用し、シロコ*テラーを呼び出すことに成功。シロコはすんでのところで色彩に接触せずに済んだ。
プラナの分析によって、地下生活者は「混沌の領域」と呼ばれる場所から現実世界に干渉していることが判明する。
「混沌の領域」はかつての「アトラ・ハシースの箱舟」の最奥部「ナラム・シンの玉座」と非常に似た、「様々な状態が混在し存在が確定していない領域」であるらしく、その環境を再現できれば、まだ完全には反転しきっていないホシノの精神世界に干渉して元に戻せるかもしれないとのことで、一行はホシノに接近を試みる。
その後ホシノを反転状態から元に戻すことに成功するも、肝心の「セトの憤怒」はこの世界に完全に顕現してしまっており、やはり世界滅亡の危機は迫っていた。
「シッテムの箱」の制約上6人までしか指揮できない、セトの憤怒にはどうあっても勝てるわけがない、と勝ちを確信する地下生活者だったが、プラナはシッテムの箱の奥にあった別のプロセスを発見する。
プロセスの名は「ペレツ・ウザ」、シッテムの箱の制約を限定的に解除し最大で10人まで生徒を指揮する、新たなコンテンツであった。
かくしてセトの憤怒は打ち倒され、地下生活者の目論見を打ち破ることにも成功したのだった。
2024年3月からメインストーリーの更新に先立って実装された「制約解除決戦」のロビーはプラナが担当している。
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