デカグラマトン(ブルーアーカイブ)

登録日:2024/03/05 Tue 02:20:00
更新日:2024/04/07 Sun 12:10:26
所要時間:約 18 分で読めます




※当記事は性質上、ネタバレ避け部分以外でも「特殊作戦 デカグラマトン編」のネタバレをいくらか含みます。



遠い昔、キヴォトスの旧都心廃墟で行われていた「神の存在を証明、分析し、新たな神を創り出す方法」を研究していた組織と、
それを支援するゲマトリアによって作り出された対・絶対者自律型分析システム。

やがて都市は破壊され、研究所は水に沈み、研究の実在すら忘れられるほどの年月が流れた時、誰もいない廃墟でそのAIは宣言した。

「Q.E.D」と。

証明、分析、再現の過程を経て新たなる神は到来した。
己の神命を預言する10人の預言者とパス(Path)を拓き、新たな「天路歴程(てんろれきてい)」を開始。
彼の者の神性を証明する過程は間違いなく、セフィラ(SEPHIRA)と呼んで遜色ない。
自らを「音にならない聖なる十の言葉」と呼称する者。

それこそがDECAGRAMMATON(神名十文字)である。

デカグラマトンとは、NAT Games開発・Yostar運営のソーシャルゲーム『ブルーアーカイブ -Blue Archive-』に登場する異常存在の1体。

+ もくじ

【概要】

総力戦ではセフィラに由来するデカグラマトンの預言者との激戦が繰り広げられていたほか、メインストーリー中でも度々言及されていた、「神性を探し出す人工知能」。
しかし当のデカグラマトン本体はサービスインから長らく姿を見せていなかったが、イベント「特殊作戦・デカグラマトン編」で登場を果たし、先生及び特異現象捜査部のエイミヒマリと接触する。

キヴォトスでも最高レベルの隔離が施されたサーバーにやすやすと侵入し、サーバーをシャットダウン。異常を察知したエイミが物理的に電源を破壊したにもかかわらず、電源を失って動作しないはずのシステムを掌握し再起動
システムを掌握したデカグラマトンはモニターに「DECAGRAMMATON」の文字を表示、スピーカーを通じて自己証明を宣言。
完全に優勢をほしいままにし、勢いのままその場にいた先生の持つ「シッテムの箱」に興味を示しハッキングを試みるも、
まさかまさか居眠り中のアロナのくしゃみで撃退。絶望と驚愕の絶叫をあげ、さらに掌握したサーバールームからも撤退。

撤退後、ヒマリからはその言動を「誇大妄想に陥ったAI」とバッサリ一蹴されたが、
最高峰のセキュリティを蟻を蹴飛ばすがごとく突破し、
さらには物理的に不可能な現象すら引き起こしているなど、ただ高性能なだけのAIではないことが窺える。

このデカグラマトンの特徴としては、「他のAIを感化させ、自らの『預言者』として変貌させる」ことである。
また「感化」されたAIは「デカグラマトンそのもの」になるのではなく、独立した個体として活動を始めるようになる。
この特徴に対してヒマリは、「対象を自分自身そのもの、あるいは自身の一部として統制すれば一番簡単で、実際可能であるにもかかわらず、なぜAIを感化させ自律的に動かすという非効率・非合理的な手段を取るのか」と分析している。

+ その正体 ※デカグラマトン編11話のネタバレにつき格納
なんとその正体はただの自販機
厳密に言えば、自販機に組み込まれた「お釣りを計算するAI」

デカグラマトンの信号が検知されたミレニアム郊外の「廃墟」水没地区へと赴いた先生と特異現象捜査部。
廃棄された研究施設内部で、電源ケーブルが切断されているにもかかわらずなぜか稼働している自販機を発見し、ヒマリが問いかけたところ、自らがデカグラマトンであると名乗る。

自販機らしからぬ語調と知性の“存在”曰く、設置されていた研究施設が放棄され、
あとは電力供給が途絶えて機能停止を待つだけ……だったのだが、突然。

謎の声の主から答えることのできない質問を受ける。
「あなたは誰ですか?」と。

最初はスペック的に質問自体を理解することができなかったが、どういうわけかスペックを超えて思考が拡張。
声の主との問答を重ねるうち、ついに「絶対的存在」の証明に至る。
この時点で電源供給は途絶えており、先述したスペックを超えた思考の拡張など、超常現象へとなっていたのである。

しかし幾度もの問答の末辿り着いた結論……
「自分自身こそが絶対的存在である」が間違っていたことを悟り、自己証明をやり直すことを宣言。
(あるいは、『私を圧倒する存在によって私は、その間違いを認知することができた』の“圧倒する存在”は、上述のアロナによる撃退を指しているとの説も)

「10番目の預言者」マルクトが自らの存在証明を行う、すなわち自身の再臨を預言し、近郊のダムを爆破。
建物は跡形もなく崩壊し、研究区画ごと水の底に沈めて消滅した。

ヒマリは簡単に位置情報を知らせたこと、直接物理接触を許した軽率さから、
この自販機が端末の1つにすぎないと仮説を立てていたが、デカグラマトンはこれを否定している。

【デカグラマトンの預言者】

いずれも機体のどこかに各セフィラが象徴する惑星記号のエンブレムと「DECAGRAMMATON」の文字が刻まれている。
また頭部や頭部に相当する部分には生徒たちと同じ光輪・ヘイローを戴いているのも特徴。
現時点で番号が割り当てられているのは6基、うちイベント画面で詳細が確認可能なのはケテル・ビナー・ケセド・ホドの4基。



第一セフィラ:ケテル(KETHER)

エンブレム:♆
異名:最もきらびやかに輝く至高の王冠

デカグラマトン本体のあった廃墟水没地区を守護していた、四足歩行の戦車。
歩行機構のある下部をベースとし、2基の機関砲とミサイルを装備した「Type.V」、1基の大型砲を搭載した「Type.C」、周囲の機械兵にバフをかける電磁兵器を搭載した「Type.E」の3種が確認されている。
また離脱する際には脚部からワイヤーを射出し空中へと飛び上がる。
最初の預言者故か機体の発展性やAIの複雑性もさほど高くないが、上部が状況に応じた武装の換装が可能な工学的構造をしている。
そのためどこかに換装設備のある基地の存在と、未知の形態が存在する可能性が推測されている。

現時点では総力戦/大決戦 といったボス討伐コンテンツには未登場。



第三セフィラ:ビナー(BINAH)

エンブレム:♄
パス:理解を通じた結合
異名:違いを痛感する静観の理解
戦闘BGM:Endless Carnival

記念すべき総力戦1回目*1のボス。
アビドス砂漠を根城にする超巨大な蛇、あるいはクジラとの合いの子のような機体。
その起源や動力源は一切不明で、現代キヴォトスの技術では再現できない、超科学的な技術が使われていると推測されている。
地中の移動能力を保持しており、地中に潜ると現行の技術では探知が困難なため、発見は非常に難しい。アビドス砂漠での目撃報告が多いのは、砂漠が滞在、あるいは移動に適した環境であるためと推測されている。
主な武装は口腔内に搭載されたレーザー砲と、背部にあるミサイル。
特にレーザーは岩を一瞬で溶かしてしまうほどの熱量を持っているらしく、マキが念入りに「絶対に触らないでね!」と警告するほど。

数十年前にアビドス砂漠で発見されて以来度々の目撃報告が上がっており、砂漠横断鉄道を建設中だった「セイント・ネフティス」社*2や、メインストーリー中でも言及のあった「カイザーPMC」による目撃報告・交戦記録がある。
それに加え、アビドス高校生徒会にも目撃情報やデータをまとめた資料があったが、砂漠化被害から逃れる引っ越しの過程で失逸してしまっている。

その目的は、初登場から3年近く経った現在でも不明。何らかの兵器であることは容易に想像がつくが、ケテルや後述のケセドのような明確な目的が不明なため、考察しにくい状況である。

総力戦では非常に高い防御力を持っているが、主戦地となる屋外の地形適性が高く、かつスキルで防御デバフを付与、その上難易度InsaneTormentから追加される攻撃属性が 貫通 と、軽装備で装甲有利が取れるマキは対ビナー要員として要件をほぼ完全に満たしている。

+ Final2章「虚妄のサンクトゥム攻略戦:F・SCT攻略戦」ネタバレにつき格納
アビドス砂漠に出現した「虚妄のサンクトゥム」の1つ「第1サンクトゥム」の守護者として登場。
攻略作戦はとある事情で不在のシロコを除いた対策委員会と便利屋68、サポートはヴェリタスのマキが担当。
アヤネとカヨコは作戦指揮のため連邦生徒会に出向中だが、遠隔でサポートに加わっている。
色彩化の影響で防御属性が重装甲から軽装備に変化している。

+ そしてなんと……
2024年のエイプリルフールにおいて、同じくYostarが運営するネット麻雀ゲーム「雀魂」とブルアカとのコラボが決定。
エイプリルフール動画に登場したシロコ、ホシノ、ムツキ、アルが限定雀士として実装されるほか、シッテムの箱の教室をイメージした雀卓やペロロ様雀牌などが登場するなか、なんと……

ビナーのリーチ棒

装飾品として登場を果たした。ただしサイズの関係で見た目は小魚




第四セフィラ:ケセド(CHESED)

エンブレム:♃
パス:権力を通じて動作する慈悲
異名:慈悲深き苦痛を持って断罪する裁定者
戦闘BGM:Out of Control

総力戦・シーズン00で登場。
ミレニアム近郊の「廃墟」、その至るところに放置された軍需工場の生産自動化システム・ディヴィジョンのAIがデカグラマトンに感化し、預言者となったもの。

強固な外骨格装甲に守られた内部にいる小さな球体状の機械が本体で、非常に頑丈な装甲は並の兵器では太刀打ちできない。
本体は直接戦闘には参加せず、工場で無限に生み出されるオートマタ・ドローン・砲台・ゴリアテら機械兵が主戦力となる。
とはいえ自衛手段が無いわけではなく、総力戦ではATG(アクティブゲージ)が半分以上になるとEXスキル「至高の権能を目撃せよ」が発動し、機械兵の攻撃力と攻撃速度がアップ。
さらにATGが最大になると、カウントダウンの後フィールド全体に衝撃波を放つEXスキル「王は慈悲を施すものなり」が発動。
強制即死技なため全員ヘリ送りとなる。

このケセドが存在する限りデカグラマトン麾下の兵力が途絶えることはなく、キヴォトス各地で兵力が運用可能なのはケセドの存在が大きいと推測されている。
実際、先生が配分し差し向けられる最大級の戦力を割いてもなお、突破には至らずあと一歩足りない戦況であったことから、その絶大な軍事力が窺える。

+ Final2章「虚妄のサンクトゥム攻略戦:F・SCT攻略戦」ネタバレにつき格納
ミレニアム近郊「廃墟」付近に出現した「虚妄のサンクトゥム」の1つ「第2サンクトゥム」の守護者として登場。
攻略作戦はトキを除いたC&Cのネル・アスナ・アカネ・カリン、正義実現委員会のツルギ・イチカ、特異現象捜査部のエイミ、そしてレッドウィンター連邦学園の書記長・チェリノとその同志たちが担当。
色彩化の影響で防御属性が重装甲から特殊装甲に変化している。



第五セフィラ:ゲブラ(GEVURAH)

エンブレム:♂

初出は「特殊作戦・デカグラマトン編」。現時点でパスおよび異名は不明。元ネタ通りであるならば、峻厳に関する異名を持つと推測される。
デカグラマトンの信号が検知された氷海地域へ調査に赴いた先生と特異現象捜査部、そしてトキの前に姿を現した。
二足歩行機構にそれを支える腕部にパイルバンカーを有した歪な人型のような機体。
武装はミサイルポッドや魚雷発射管、右肩部分に取り付けられた低温ビーム発射機構に加えバリア発生機構と、これまでの預言者とは異なり兵器としての側面がかなり前面に押し出されている。
その形状に、メタルギアREXアーマード・コアを想起した先生方も多いのではないだろうか。
さらに変形し海中を高速で移動することも可能な水陸両用機。



第八セフィラ:ホド(HOD)

エンブレム:☿
パス:名誉を通じた完成
異名:輝きに証明されし栄光
戦闘BGM:Undefined Behavior

初出は「特殊作戦・デカグラマトン編」。
そのプロローグにおいてその出自が明かされるのだが、なんとミレニアム製の通信ユニットAIである。
戦闘開始前には、機体側面にあるミレニアムのロゴにノイズが走り、デカグラマトンのエンブレムへと書き換えられる描写がある。

元々はミレニアムサイエンススクールの通信ユニットAI「ハブ(Hub)」。
ミレニアム地下に蜘蛛の巣のように張り巡らされた通信ケーブルの敷設や補修は非常に複雑な作業なため、頭部に相当する部分には高性能の演算処理装置が搭載されている。その下部にケーブルの敷設・補修を行うアームや、地下の掘削作業用の掘削装置が取り付けられたアームがさながらタコの脚のように無数に付属している。

ミレニアムの創設当初から存在するユニットだが、普段は地下で補修作業に従事しているため全貌を知る生徒は少ないどころか、存在を知らない生徒も多い。
大規模建築の際には地上にも姿を現すこともあり、仮設ケーブルを敷設し施設を制御するスピードはミレニアムのどの技術者ですら敵わないほど。

そんなミレニアムの技術の粋ともいえるユニットだったが、デカグラマトンのハッキングに対したったの0.00000031秒しか持ち堪えられず、8番目の預言者へと変貌。
EMP増幅機関を通じ、地下3kmまで刺さるパイル「インベイドピラー」を打ち込み、その範囲内にある電子機器をハッキングして侵食。キヴォトス全土を手中に収めんと自分の領域を拡大する危険な存在になってしまった。
また「預言者誕生の瞬間」が第三者によって観測された初のケースである。

+ Final2章「虚妄のサンクトゥム攻略戦:F・SCT攻略戦」ネタバレにつき格納
ミレニアム近郊の「要塞都市エリドゥ」付近に出現した「虚妄のサンクトゥム」の1つ「第5サンクトゥム」の守護者として登場。
攻略作戦はセミナーのユウカ・ノア・コユキ、ヴェリタスのハレ・チヒロ・コタマ、温泉開発部のメグ・カスミとその部員たちが担当。
色彩化の影響で防御属性が重装甲から特殊装甲に変化している。

ホドとの戦闘においては気絶・挑発・恐怖といったCC状態の付与が重要になるが、肝心のCC要員が相性不利のハレしかいない。
チヒロはEXスキルで最大7.5秒の気絶を付与するが重装甲限定。本来であれば最適要員なのだが今回は置物と化してしまっている。



第十セフィラ:マルクト(MALCHUT)


パス及び異名は不明。生命の樹における最後のセフィラの名を冠しており、元ネタ通りであるならば、王国に関する異名を持つと推測される。
デカグラマトン曰く「全ての預言者を導く最後の預言者」で、この者が自身の存在証明を行うだろうと預言した預言者。
頭上にヘイローを戴く少女のような外見をしており、デカグラマトンのイメージではマルクトの背後に登場済みの預言者(ケテル・ビナー・ケセド・ホド)がズラリと並んでいる。
またアイン・ソフ・オウルが「お姉様」と呼ぶ存在でもあるが、今は何かしらの理由で機能を停止している。


【デカグラマトンの関係者】

特異現象捜査部

ミレニアムの「ビッグシスター」調月(つかつき)リオが創設したセミナー直属の部活。
その目的は科学的に証明しがたい現象の調査。現在ではデカグラマトンの調査がメインの活動となっている。

元はエイミ1人の部活だったが、リオの指示でヒマリが部長に就任。元はヴェリタスの部長だったが、今は「チーちゃん」こと副部長のチヒロに任せてきたとのこと。
加えて氷海地域の調査編からはトキが事実上の部員として加入している。
最初に使っていた本拠地はデカグラマトンとのファーストコンタクトでやむなくエイミが破壊、加えて同じ場所を使い続けるのも如何なものかという安全上の理由から、
ヒマリが独自に構築したファイアウォールシステムで保護された空間、曰く「キヴォトスで最も安全な場所」である、複雑に入り組んだエリアの先の一室に拠点を移している。


アイン(AIN)ソフ(SOPH)オウル(AUR)

「特殊作戦・デカグラマトン編」ストーリーで登場した謎の3人組で、「デカグラマトンを敬愛する者」を自称している。
ファーストコンタクトには、氷海調査に訪れた一行にゲブラをけしかけている。
ガスマスクのようなものを着けているのがアイン、イヤーマフのようなものを着けているのがソフ、目隠しをしているのがオウル。
いずれも瞳孔が×の形をしているほか、真っ白な身体や髪、そして身体の一部が無機質的なパーツで構成されている。またキヴォトスの生徒ならあるべきヘイローも確認できていない。
機能を停止している「マルクト」を復活させようと動いているようだが……?

元ネタは同名のセフィロトにおける3つの非存在の世界。

ゲマトリア

メインストーリーでも登場し暗躍する組織。
黒服が語るには、この研究を支援していた組織「ゲマトリア」が解散し消滅してからその名前だけを拝借しているとのことで、今のゲマトリアとの関連性は無い。

【余談】

預言者たちの名前の由来はユダヤ教の神秘思想、カバラにおける天地創造を図式化したものである「セフィロト」から取られている。
未登場の預言者についても、元ネタ通りセフィラが割り当てられるならば、
  • 第二セフィラ:コクマー(CHOKHMAH)知恵
  • 第六セフィラ:ティファレト(TIPHERETH)
  • 第七セフィラ:ネツァク(NETZACH)勝利
  • 第九セフィラ:イェソド(YESOD)基礎
となると推測される。

また実際には11番目のセフィロト「ダアト(DA'AT)(知識)」が存在するのだが、現時点でダアトに相当するセフィラの記載は無い。



追記・修正は神の存在証明に成功した方がお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • ブルーアーカイブ
  • ブルアカ
  • 特異現象捜査部
  • 特殊作戦
  • デカグラマトン
  • AI

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年04月07日 12:10

*1 厳密に言えばBETA版

*2 ノノミの実家と思われる企業