エース(ウルトラ忍法帖)

登録日:2024/12/31(火) 21:45:05
更新日:2025/07/01 Tue 20:41:33
所要時間:約 4 分で読めるでやんす




エースとは漫画ウルトラ忍法帖シリーズ』に登場するウルトラビンボー人……いや、ウルトラ無宿人である。


概要

『疾風』後期の頃に鶴亀の国にやってきた流れ者。外出時には道中合羽を纏い、三度笠を被る。*1
「天下一の無宿者の巻」にて初登場し、空腹で倒れていた所を冥府羅州烈風斎に助けられ(実際にはめひらすが持っていたポテチを半ば奪い取った形)、恩義に報いる(ポテチの代償)ためにウル忍と戦わされたが、真実を知り和解、そのまま鶴亀の国に定住することにした。

普段は貧乏長屋で過ごしており、その日の飯にも困るほどに困窮している。
その割にある話では大量の砂糖を持っていたが

マン曰く、「働かないせい」とのことで、暇な時は1日中「ボーっとしている」らしい。『寿』荒神流編のオープニングでは「冬眠中」と言い張って寝て過ごそうとしていた。
また、頭の穴「ウルトラホール」は鼻や耳のように穴くそが溜まるそうで、綿棒で掃除する描写がある。

謎の技術力も有しており、作中屈指の便利アイテムであるタタミカーの開発者でもある。

モチーフはウルトラ兄弟5男・ウルトラマンエース激伝といいこの頃のエースはどうしてこうも……
切断技のエキスパートとして名高い点を剣客というキャラに当てはめている。


プロフィール

  • 所属:ウル忍の民間協力者(実質的に無職)、ネオ朧党(幹部)、全日本貧乏友の会(会員番号4649番)
  • 性別:男性
  • 年齢:『(フラッシュ)』時点で27歳
  • 好物:梅干、沢庵
  • 給料(バイト代):沢庵10本・梅干30個*2
  • 出身地:恵江洲(エース)


人物像

性格

一人称は「あっし」で、語尾に「~でやんす」を付ける。(初登場時は「~でござんす」だった)

この時代劇のコメディリリーフまんまの口調が示す通り、基本的にはマンと同レベルのバカ&スケベな男(後に足の裏フェチであることが判明する)だが、シリアスな場面では頼りになるのも彼と同様。


好物

極貧生活が続くせいで沢庵梅干しかまともに食べられていないが、それらは好物でもあるためその2つには並々ならぬこだわりを見せる。
マンが新首領となった朧党に寝返った際には贅沢な食事を堪能していたが、何を食べても沢庵梅干を付け合わせにしていたためマンにツッコまれている。
本人曰く「沢庵梅干が無いと食べた気がしない」とのこと。

また、梅干の1つに「梅子」と名付けて可愛がっており、タロウに頼まれて忍小の新入生として紹介したが、入学式の夜に間違って食べてしまい、翌朝行方不明となって大慌てしたが、トイレで居場所に気付き……ここから先は書かなくてもわかるよね?

甘党でもあり、ご飯はおろか歯磨きにも砂糖をかけるほどだが、饅頭は口に合わないらしい。
また貧乏生活のせいか悪食にもなっており、障子の張り紙すらしゃぶしゃぶにして食べるほどで、同じく悪食のマンすらドン引きさせている。


人間関係

焼肉を奢ってもらったことから舎弟となり、エースは彼を「マン兄ぃ」と呼んでいる。
同じレベルのバカだけに気が合い、よく一緒につるんでトラブルを起こしたり巻き込まれることもある。
だが実力は認め合っており、戦闘時も背中を預け合える仲。

宿敵……だが実際はじゃんけんで決着をつけるような幼馴染。

  • 恵江洲(エース)村の住人
故郷の人達。エースは両親が亡くなって以降村を出ていたが、祭りの主役となる「(じん)(ぼく)(ぬし)」に選び帰郷した時には歓迎するなど関係は良好。
村人全員沢庵が好物で、祭りの出店では焼き沢庵やチョコ沢庵が売られていた。
住人は全員エースと同じ顔。円谷サイドからはエースの同族設定を反対されていたが、みどーがオリジナル設定として申し入れたことで許可が下りたそうな。

もしも令和になって初めて出てきたエースと縁深いウルトラ戦士がウル忍にも出てたら、と考えるファンは多い……と思う。


戦闘能力

忍者ではないためウルトラ忍法は使えないものの、「無宿殺法」という独自の剣技を使って戦う。*4
主な技は「バーチカルギロチン」で、人間を一飲みにするサイズのアネモスをあっという間に輪切りにしてしまうほどの威力を持つ。
三度笠は盾にもなり、初登場回でセブンのエメリウム光線を防いでいる。

ウルトラ族なので光線技を撃つこと自体はでき、メタリウム光線も使う。
当初は本家シリーズのウルトラマンビクトリーナイトのように刀から放っていたが、後に本家と同じL字に組んだ腕から出すようになった。
焦りすぎて集中力を欠いた際には自分の顔を撃ってしまったことも……。
また沢庵梅干を付けて発射した場合には通常の10万倍の威力になる。喰らった牙津は爆発どころか消し飛ばされてしまった。なぜここまでされて再登場したんだ…

普段のバカっぷりからは信じられないがその実力は本物で、マンも「マジになれば自分もヤバイ」「エースがくりゃあ百人力」と太鼓判を押すほど。
単純な白兵戦力なら間違いなく作中最強クラスであろう。
それを裏付けるかのごとく虓魔王編で呪鬼アブドラールスに操られた時には最大の脅威として大暴れし、ガイアによって洗脳のカラクリがわかっているのにもかかわらずそれを達成するまでの時間稼ぎすらままならず、「エースを殺すしかないのか」とマンに言わせる程に追い詰められた。
欠点は前述の忍法が使えないこととフットワークの重さ(移動手段が徒歩かタタミカーしか無い)。
だが荒神流編ではこれが幸いして敵からマークされなかったため、最大のピンチに助っ人として駆けつけ勝利に大きく貢献した。


余談

  • 当初は佐々木小次郎をイメージしたイケメンの剣客として描く予定だったらしい。

  • 『疾風』のエースキラー回では「故郷の母親に御守りを渡して欲しい」とマンに頼んでいたが、後のエース村の回では天涯孤独という設定に変わっている。


追記・修正は沢庵梅干だけで食いつないでいる人にお願いします。

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最終更新:2025年07月01日 20:41

*1 特別編で刑事をやった時も被っていた

*2 ゾフィーからファミレス再建のためにピンハネされた時には数を減らされ、最終的には梅干の種の沢庵のシッポにされた

*3 「人木主」の「木」と「主」を合わせると「柱」になることにタロウが気付いてエースの危機を悟り、マンも酔った長老衆の一人が話したことで事実を知った

*4 原点でもエースブレードという長ドス状の剣を使っていたことへのオマージュだと思われる