タタミカー(ウルトラ忍法帖)

登録日:2017/07/28 Fri 12:53:54
更新日:2025/07/04 Fri 09:41:05
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タタミカーとは、疾風ウルトラ忍法帖シリーズに登場する乗り物(?)である。

【概要】

『ウルトラ忍法帖寿』「マッハウル忍忍の巻」(単行本2巻(電子書籍版は7巻)収録)で鶴亀の国で十年に一度開かれる『バカ-1グランプリ』*1に出場して、優勝賞品のワイハを手に入れるべく、マンエースが用意したのが初登場。

画像出典:ウルトラ忍法帖 寿 第2巻 御童カズヒコ 講談社


タロウ「こんなエンジンでどーやって走るのさー」

マン「わはは それがマンガのすごいところだ!!」

エース曰く「(他のカートよりは)まだいい方」で、「タイヤがあれば出場可」というルールのためか他にはチョロQやそろばんにそうじ機にキャスター付きのイス*2、果てはキャスターの付いた点滴スタンドとかなりカオスな面子。なお、朧党恐竜戦車で出場している。

なお、動力源は蒸気や煙が出る物であれば何でもいいらしく、朧党の妨害でヤカンのエンジンが壊れると加湿器の第2エンジンに付けなおし、更に後述のジャンプでダメになった際には蚊取り線香になっても走った。
流石に加湿器や蚊取り線香が出た際にはマンもツッコミを入れたが、「とりあえず走ってるからなんでもいーや……」と深く考えなかった。
(そもそも、ハンドルもアクセルもブレーキもないのだが……)
最後は恐竜戦車の火炎によって燃やされ、エースもマンに身代わりにされて恐竜戦車に轢かれペチャンコにされた。

次の「う~ん、とっても寿の巻」では冥府羅州により封印されてしまった太陽を救出すべく、忍小のみんなが作った段ボールのロケットを動かすためにヤカンのエンジンが再登場し、実際に宇宙に行ってしまった。
(エース曰く「ヤカンに不可能はない。」)

更に、その後の「127750円いただきますの巻」ではレンタルビデオを返しに遠くの星に行くのにも登場。この時は宇宙に行くためかナベのふたのタイヤは無くなっているが、その後の話でも無いままであった。

そしてティガが初登場した「ティガ参上てぃがの巻」では、エースにより「ポインター」と名付けられていたが、以後の話では忘れられていた。また、次の「THE COROSHIの巻」では畳を何畳も繋げたタタミの列車が登場している。

その後は、その辺の民家の畳とヤカンでも普通に移動していた。なお、朧党の忍獣櫃保゜痢斗が同じように畳とヤカンで追いかけようとしたが、うんともすんともいわなかった。どーゆーことなの?

そして荒神流編後の頃になるとついにヤカンすら無くなりただの畳だけとなった。
この頃になると、魔法のじゅうたんのような『空飛ぶ畳』と呼べる代物となり、ウル忍たちの移動手段としてすっかり定着している。



【機能】

上記の「ポインター」という名は言わずもがな、ウルトラセブンを代表する名車が由来である。
が、このタタミカーにはその名に恥じない様々な機能が搭載されている。

  • スピードアップ
 ちゃぶ台にある左のタクアンを押すと、スピードがアップする。
  • ジャンプ
 右のタクアンを半分かじると、車体の底からバネが出てジャンプする。
 この時、着地の衝撃で第2エンジンの加湿器が壊れた。
  • マープ増毛
 梅干しにハシをさしてぺろぺろ舐めると、気づかれずに髪がフサフサになる。後述のワープとマープをかけたネタである。
  • ワープ
 ハシにさした梅干をハナに突っ込むとワープする。


このように、ただの畳とは思えないスゴイ機能を搭載しているが、ほとんどが一度きりの登場であるのが悔やまれる。
というか、無宿人でマンと同じくらいバカなエースが、タタミカーをどうやって開発したのか………?


【派生】

  • タタミの列車
 その名の通り、列車のように連結されたタタミカー。
 仲間と共にHOTELみそ味へ向かう際に使用された。

  • 救急タタミカー
 朧党が生み出した植物忍獣・ジュランが発した花粉によって花粉症になったエースと共に病院…ではなく何故か剛武館に向かう際に使用。
 端にはランプが付いている。

  • 携帯用タタミカー
 マンがエースにもらった小型のタタミカーで、大きさは現代のスマホより少し大きいくらい。1人乗りで、セグウェイよろしく立って乗る。
パワー的にはマンに加えてティガ、ガイア、笹比羅を背負い、さらにバランスを崩して巻き込んだ木の枝や板切れや牛を載せても十分飛べる。
 虓魔王編で登場し、その後、エースの故郷の山の神に、マンがプレゼントした。

  • スペースシャトル
 タタミカーじゃないけど、一応ここに記載。
 朧党によって光を封じられた太陽を解放すべく宇宙へ向かう方法を考えあぐねていたマンたちにゾフィーお頭こ ん な こ と も あ ろ う か と用意した忍小の生徒たちが作った茨城産きゅうりのダンボール製のスペースシャトル。
 当然ながらマンから「ダンボールで作ったスペースシャトルが飛ぶわけねーだろ~~っ」とツッコまれたが、エースが用意した強力なエンジンと銘打ったヤカンを搭載した結果、本当に宇宙へと飛んでしまった。

マン「ほんとに飛ぶから困っちゃうよな~~…😢🌀(ポリポリ)」
エース「あはは~ヤカンに不可能はないでやんす!」
タロウ「……」
太陽に向かう道中で蔑無須多亜と間違えて出撃させられた蘇膿諢の襲撃を受け、蘇膿諢の朧忍法・紙吹雪により壊された。



余談だが、オロナミンCのCMではこれに似た乗り物が登場している。さすがにタイヤはナベの蓋じゃないが…




エース「追記・修正するには、梅干をつまんで3回回すでやんす。」
マン「何でそんな機能ついてんだよ!」

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最終更新:2025年07月04日 09:41

*1 「バリバリカッコよく走って1位になろうレース!!」の略

*2 紹介された次のページで作者のみどーのものであると判明