酢乙女あい

登録日:2025/01/26 (日)19:26:00
更新日:2025/04/10 Thu 14:12:04
所要時間:約 4 分で読めますわ





しん様はあいのものですわ!


酢乙女(すおとめ)あいとは、漫画・アニメ『クレヨンしんちゃん』の登場人物。



【概要】

酢乙女財閥のご令嬢。一般庶民の暮らしを学びたいという理由で世田谷から春日部に引っ越し、アクション(アニメ版はふたば)幼稚園に転入してきた。
クラスはしんのすけ達メインキャラクターと同じく、ひまわり組である。

彼女が登場した背景はネネちゃんの性格の凶暴化もあって、同年代のおしとやかな女の子のキャラを好んでいたファンに対する配慮とも言われている。

【人物】

一人称はわたくしorあい。誰に対してもお嬢様口調で会話する*1

他の園児とは異なり、園内では赤い私服orピンクのスモックを着用している。着物で来ちゃった事も…

性格は誇り高く良くも悪くもお嬢様らしい言動が目立つ。
特に登場初期は無自覚のうちに周囲を馬鹿にするような発言をしていたが、次第にそういった部分はなくなっていった。
また、素直で優しい一面もあり自分の間違いを潔く謝ったり、初期の風間くん*230分後のキツネのように金持ち・権力自慢をするような事はしないため、他の園児からは基本的に好かれている。

お嬢様らしく数多くの稽古を習っているため、さまざまな分野で高い実力を発揮している。ただし、水泳だけはコーチがフォームの角度ばかりを気にするという理由で嫌っている。(それでも成績は申し分ないのだが)

【経歴】

幼稚園に転入してからは早々に自らのその美貌を利用し、マサオくんをはじめとする男子達を自らの恋の虜にする。それを快く思わなかったネネちゃんは他のメンバーを交えて話し合いをしていたが、後に風間くんやボーちゃんまでもが呆気なくあいちゃんの虜にされてしまう。

これに怒ったネネちゃんはあいちゃんにドッジボールで決闘を挑み、あいちゃんは退屈しのぎにこれを了承。肝心の試合では虜となった男子達に庇われる形で生き延び続け、最終的に最後の一人になる。それを見たネネちゃんは勝ちを確信する。


「とうとうあんた一人ね。かばってくれる人はもういないわよ。」


一人残されたあいちゃんを見て不気味に笑うネネちゃん。


「でも安心するといいわ。この1球でしとめてあげるから。」


そう言いながら、ネネちゃんは渾身の一撃をあいちゃんに目掛けて放った……のだが、


「えっ?」


何とあいちゃんはネネちゃんの放ったボールをあっさりとキャッチ。そのまま、投げ返してネネちゃんを返り討ちにしてしまった。あいちゃんが身体能力にも優れている事が判明した瞬間である。

そして、最後に残ったしんのすけを恋の虜にしようとするが子供には興味がなかったしんのすけには全く効かず、それに驚いている隙にボールを当てられて完全敗北に終わった。

この一件で流石にプライドが許せなかったのか、その後は鬼がいないかくれんぼに加わろうとしたり、デートに誘ったりとしんのすけに猛アピール。しかし、いずれもしんのすけには通じずに終わる。


しまいには……


「オラ、子供には興味ありません。邪魔だからもう追いかけてこないでね。」


しんのすけからのこの発言であいちゃんは逆にしんのすけに堕ちてしまったのだった……


「あんた相当変わってるわね……」


【人間関係】

  • 野原しんのすけ
片想いの相手。
先述の発言で拒絶された後にしんのすけに好意を寄せるようになり、彼の事をしん様と呼ぶようになる。その後も彼に積極的にアピールを続けているが何かと空回りしてしまうのがお約束。それでも、諦めずにしんのすけとの結婚を願う努力と根性は流石である。勘違いされやすいが自分としんのすけが結ばれるためなら、どんな手段も選ばないというわけではない*3
しんのすけの方は日頃のマイペースさからあいちゃんには少し苦手意識があるように見えるが、あいちゃんの財力に靡いて一緒に遊ぶ事もあり、基本的に友達としては関係は良好。

余談だが、漫画版だと実はしんのすけとあいちゃんは転入生同士だったりする。

  • 大原ななこ
そんなしんのすけが惚れているななこには強いライバル心を持っており、彼を巡ってフェンシング対決をしたことも。
対決には敗れたものの、ななこを強敵と認め、かならずしんのすけに振り向かせてみせると宣言している。
また『新』ではななこの家に押しかけて観察するが、家事をテキパキとこなすななこに落ち込んでしまうが、しんのすけから「(あいちゃんの作った料理が)美味しかった」と言われたことから再びやる気を取り戻している。

ちなみにアニメ版では紆余曲折あってななこの親友の神田鳥忍をななこだと勘違いしてしまい、忍のような女性になるためにトレーニングを始めるというオチになっている。そのためにアニメ版であいちゃんとななこが直接対面するシーンはない。

  • 野原一家
マイペース振りと世間知らず振りからひろしみさえからは苦手に思われている*4が、30万の宝石で釣ったひまわりからは本当の姉のように懐かれている。
ただし、アニメ版ではエピソードによっては酢乙女家にお世話になる回もあるためか、みさえはあいちゃんが将来的にしんのすけと結ばれるのも悪くはないと考えている*5

  • 黒磯
自身のボディーガード。
あいちゃんは度々、彼の弱みを握っては稽古をサボってしんのすけの元に向かうのもお約束。稀に失敗する事もあるが。しまいには一度だけボディーガードをクビになってしまった事もある。
それでも、黒磯のあいちゃんに対する忠誠心は確かであり、ただし、サングラスを外せという命令は受け付けない。幼稚園にいる時も密かに隠れてあいちゃんを見守っている。

  • 桜田ネネ
初登場で幼稚園中の男子を虜にして以降、あいちゃんを敵視するようになり、基本的には犬猿の仲であり、度々張り合っている。
特に嫉妬からネネちゃんはあいちゃんを一方的にライバル視しており、あいちゃんの言動に何かにつけて突っかかったり、陥れようとしたり意地悪したり弱みを握ろうとしたりと悪巧みする事もあるが、詰めの甘さや日頃の行いの悪さから逆に裏目に出たりしっぺ返しを食うことも多い。
あいちゃんが登場して以降は彼女への嫉妬からますます凶暴化しており、黒磯もネネちゃんのストレスの一因があいちゃんにあることを把握している模様。
ただし、全く仲が悪いわけではなく、一度意気投合すれば見事なコンビネーションを見せることも少なくない。

  • 佐藤マサオ
あいちゃんが転入して以来、マサオくん、風間くん、ボーちゃん、チーターといった男子達が恋の生贄となり、あいちゃんがしんのすけに惚れたことで大半の男子は目を覚ましたものの、マサオくんだけは未だにあいちゃんを想い続けている。
当のあいちゃんはしんのすけに夢中で彼の想いが成就する可能性は皆無と言っても良く、しんのすけに嫉妬したりヤキモチを焼いてしまうことも多いが、本人は「あいちゃんと関われるだけでも幸せ」とのこと。
また、時折マサオくんが男気あふれる性格になるのも、あいちゃんへの恋心が起因となるケースも多かったりする。

【余談】

  • 映画クレヨンしんちゃんには登場する事はあっても、本筋であるストーリーには関わる事はない。これはあいちゃんが本気を出すと酢乙女財閥の人脈、権力、技術に大抵の敵は敵わず、大半の問題はすぐに解決してしまうためと言われている。オトナ帝国とかオラの花嫁の時、あいちゃんがどうしていたのか気になる……

  • 漫画版では事業に失敗して一時的に貧乏になった事もあるがそれでも弁当を分けてもらえるなど、皆からの人気は高かった。その後は転園してしまうが再び事業に成功し、今まで以上の金持ちになって戻って来ている。

【伏線?】

アニメ版では未来からやって来たしんこちゃんという女の子が登場しているのだが、彼女は髪型があいちゃんと酷似しており、タイムマシンや犬訳機*6といった並大抵の技術と財力では完成できない道具も所持している。

極めつけはあいちゃんがしんこちゃんとふたば幼稚園で対面した時に……


「とても他人とは思えませんわ。」


…という発言をしている。一方のしんこちゃんの方もこの発言に「確かに…」と、意味深な返事を返しているが果たしてこれが意味する事とは……?




「黒磯、私の項目を追記・修正するのですわ!」

「はっ!」


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最終更新:2025年04月10日 14:12

*1 初期の頃は普通の女性口調だった。

*2 あいちゃんが登場するまでは風間くんが所謂「嫌味なブルジョア」的キャラを担っていた所があり、あいちゃんの登場以降、風間くんは「生真面目な優等生だがナルシストでマザコン」といったキャラに落ち着いている

*3 実際にロボットの自分としんのすけの奪い合いになった際には腕を引っ張られて痛がるしんのすけを見て即座に手を離している。

*4 あいちゃんが野原家を訪問したと思った時(実際にはせましだったが)は二人とも応対を嫌がって、お互いに押しつけていた。

*5 それを聞いたしんのすけはもう結婚相手が決まったかのような発言に本気で落ち込んでいた

*6 犬の言葉を人間の言葉に翻訳する機械。