グロブスク

登録日:2025/03/22 Sat 10:22:55
更新日:2025/04/05 Sat 04:56:30
所要時間:約 5 分で読めます





お前のせいだ!お前が悪いんだ!


紫外線怪獣 グロブスクとは、『ウルトラマン80』47話「魔のグローブ 落とし物にご用心!!」に登場する怪獣。


概要


身長:58m
体重:2万8千t
出身地:野球グラウンド

野球少年・玉井(タダシ)が捨てた野球グローブに紫外線が降り注いだことで誕生した怪獣。
最初は等身大で矢的猛からは青い蟹のようだと評されていたが、気が立つ中で星涼子のプリンセスレイを照射されたことで巨大化し、暴れ始めた。
紫外線をエネルギーにしているため夜間は行動出来ないのが弱点。

不気味な笑い声を上げるのが特徴であり、巨大化してからはより不気味な声を上げる。
動きは軽快で向かってきた80を翻弄し、ダイナマイトボールを喰らっても倒れることなく、体を半透明にして攻撃を回避した上で80に接近して高圧電流で攻撃するなど、侮れない戦闘力を持つ。


劇中での活躍


紫外線の分量が減るという異常事態をUGMは察知、市井の人々はオーロラを目撃していてかつ、パトロールへ出ていた矢的と涼子も異常事態を察知していた。

時は変わって野球グラウンドでは少年野球チーム・ファイターズとサンダーズの試合が行われるも、ファイヤーズの玉井正少年の守備エラーで敗北、グローブに八つ当たりしていた上に捨ててしまう。
母からは激しく怒られると同時に拾いに行くよう言われ、発見したと思いきや突如降り注いだ紫外線がグローブに照射されると怪獣グロブスクへと変化。

矢的とユリ子が駆けつけたことにより正は危機を切り抜けるも、グローブは紫外線の塊になったと判明。
矢的が放ったライザーガンの射撃を受けても倒すことは出来ずグロブスクは姿を消してしまう。

そして翌日、正の家族はグローブを探すべくグラウンドへ向かっており、父があっさり発見したと思いきや、突如グローブは意志を持ったかのように暴れ出す。
演出の都合上、左手が怪獣のものに変化したかのようにも見えるが、コイツみたいに生命を脅かされている訳ではないのでご安心を。
オオヤマからの連絡を受けた矢的と涼子は現場へ急行、涼子はプリンセスレイをグロブスクに照射した上で追跡。
再びプリンセスレイを照射すると刺激されすぎたグロブスクは巨大化、街を破壊し始め、戦闘機群の攻撃にも怯まず全滅させ、スカイハイヤーの攻撃もものともしない。

その夜、街から離れて姿を消したグロブスクを矢的はウルトラアイ(透視光線)で見抜いた上でウルトラマン80に変身。
一進一退の攻防を繰り広げる中で体を丸めると回ればなんとかなるダイナマイトボールでグロブスクを攻撃。
しかしグロブスクも負けじと反撃、80を苦しめるが涼子のプリンセスレイを3度照射されたことで不利を悟り、逃亡しようとするが80に阻止される。

陽が出て、紫外線をたっぷり浴びると、怪獣はどんな力を出すか分からない。頑張れ、80!

最後は赤外線を含んだサクシウム光線の派生技、ガッツパワー光線を放ち、グロブスクを元のグローブへ戻すことに成功した。
グローブは正に返却され、正は再び練習に励むのだった。
下記のナレーションの最中にボールを取りこぼしてしまったが…

そうそう、いくら失敗しても腐ったり、腹を立てたりしないことだ。
怪獣たちは、人間の心の乱れに漬け込もうと、いつも狙っているんだからね。
球が落ちるのは、グローブのせいではない。君の練習が足りないからだ。


余談

  • デザインは山口修氏が担当。

  • 今回使用された80のダイナマイトボールだが、一度きりの使用でかつ、グロブスクに対する決まり手にならなかったとはいえ、体育座りの姿勢から放たれた飛鳥文化アタックを彷彿とさせるシュールな図が一部のファンから支持されている。
    • そしてこのダイナマイトボールはプロップが残っていることが明らかとなり、2020年に開催された「特撮のDNA ウルトラマンGENEALOGY」展にて、当時撮影に使われたプロップが展示され、ファンを驚かせてかつ、ダイナマイトボールがプリントされたTシャツまで発売された。
    • 2024年には「ウルトラ怪獣消しゴム NEO3」にて80 ダイナマイトボールとグロブスクがベンゼン星人と共に4色でラインナップ。また、公式からグロブスクの商品が出るのは初めてである。
    • そして『80』放送開始45周年を迎えた2025年には『ウルトラマンギンガ』からのシリーズでは初となる「ウルトラソフビシリーズ特撰」なるブランドの1弾にウルトラマン80 ダイナマイトボールが抜擢された。
      ウルトラマンショップ限定品だが、そのシュールな場面がソフビ化したことに驚いたファンが多いのは言うまでもない。
    • ゲーム『ウルトラマン Fighting Evolution 3』では、80のジャンプ+○攻撃としてその場で身体を丸めて体当たりする攻撃として採用されているほか、つかみからの○投げでは敵の周囲を飛び回ってから突撃するという原作再現がなされている。なお本作の○投げは、1度放り投げてキャッチするエースリフターやY字姿勢で高速移動するエクリプス・ウィンドミルといったダイナマイトボールに負けず劣らずシュールな大技が再現されていることも多い。肝心のグロブスクは未参戦だが、ウルトラモードの「恐れていたレッドキングの復活宣言」シナリオでは、条件を満たすとレッドキングが常時スーパーアーマーと化し、上記の○投げを繰り出さないとトドメに繋げられなくなる仕様*1がある。


追記・修正はダイナマイトボールを放ってからお願いします。

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最終更新:2025年04月05日 04:56

*1 ウルトラモードにおいて敵が常時スーパーアーマーとなる状況はいくつかあるものの、○投げ以外でふっ飛ばなくなるのはこのレッドキングだけである。