回ればなんとかなる(ウルトラシリーズ)

登録日:2021/01/06 Wed 14:43:06
更新日:2025/04/24 Thu 21:36:35
所要時間:回れば約 4 分で読めます






スピンにはスピンだ!

ウルトラマンレオ』第2話「大沈没!日本列島最後の日」より


回ればなんとかなる』とは、ウルトラシリーズではよくあることである。


【概要】

ウルトラシリーズといえば、巨大ヒーローと巨大怪獣、あるいは宇宙人の戦闘が見せ場の一つ。
基本的に両者の実力は拮抗しており、主役のヒーローであるウルトラマンが一方的に怪獣や宇宙人を倒すという展開は珍しく、怪獣側が優勢に立つことは少なくない。
そして、一度は苦境・劣勢に立たされたウルトラマンが逆転し、必殺技でトドメを刺すのがお決まりのパターン……だが、時折、この過程においてウルトラマンが特徴的な行動に出ることがある。


それは回転。文字通りウルトラマンがクルクル回るのである。


シリーズを見たことがない、あるいは少ししか触れたことがない人には何を言っているか分からないと思うが、
ウルトラシリーズ、特に昭和ウルトラシリーズに親しんだファンにとっては、ウルトラマンが回る=逆転フラグという認識が浸透している。
回転を伴う技自体は他の特撮・ヒーロー作品にも出てくるが、ウルトラシリーズは登場頻度、バリエーション、用途のいずれも群を抜いており、しかもそれが逆転の一手になるケースが多い。
このため、いつしかシリーズファンからお約束として認知され、比較的近年になって「回ればなんとかなる*1」というスラングが急速に浸透。
回ればなんとかなる、つまり「どんなピンチに陥っても、クルクル回ればとりあえず解決できてしまう」というこの現象は、伝統芸能、あるいは恒例行事として親しまれている。

基本的に、回っているシーンで撮影に用いられるのは着ぐるみではなく殆どが小型の人形。これをモーターのようなギミックで高速回転させるのが初代からの定番であった。
かつてはCGなども無く、特撮の表現技法が限られていたため、当時のスタッフが知恵を絞り、半ば必要に迫られて生まれたものだったと言えるが、
人形を高速で回すだけでも動きにバリエーションを付けることができ、多彩な技を表現することが可能となった。
この技法は以後もなんやかんやで受け継がれて行き、現代でも足などを軸に高速で回る技を使うウルトラマンは多い。
最近では3DCGを使って回転しながら突っ込んだり、突っ込むときに弧を描く軌跡になったりと、時代に合わせて更に動きが洗練されている。

ウルトラシリーズで最初にTV放映された「回ればなんとかなる」は、後述のように『ウルトラマン』17話、四次元怪獣ブルトン戦が最初である。
ただ、映像作品だけでなく紙媒体などで展開されていたウルトラシリーズのメディア全般においてはその限りでなく、
2020年に惜しくも逝去された一峰大二氏のコミック版『ウルトラマン』にて、それに先立つ13話、油獣ペスターとの水中戦が全メディアを通して最初の「回ればなんとかなる」展開となる。
この時、水中で謎の黒い雲(正体はペスター)から浴びせられた粘着性の油に包まれたウルトラマンは、海面で高速回転し、体に付着した油を跳ね飛ばした。
一見どうということのないシーンだが、何しろ本編のTVでも「回転するウルトラマン」という概念がなかった時点で、これを視覚化した一峰大二氏の想像力は卓越していると言えよう。
もっとも、TV版スタッフが一峰氏のコミックのこのシーンを見てブルトン戦に応用したという話は確認されていない。

ちなみに仮面ライダーシリーズも回転技が多く、回ればなんとかなる


【回ればなんとかなった例】


最初に断っておくと、回っても何ともならなかった例もあるのでご注意を。

ウルトラマン

初代ウルトラマンの時点で既に縦軸回転用の人形が用意されている。
記念すべき最初の「回ればなんとかなる」は『ウルトラマン』17話、四次元怪獣ブルトン戦にて。
敵の四次元空間に囚われて動けないウルトラマンは、その場で回転。そのまま敵の空間を破壊すると同時にブルトンの力の源である繊毛を破壊し、窮地を脱した。
この回転には「ハイスピン」という技名がつけられているのだが、後年の『ウルトラファイト』で紹介されたときは技として認識されていなかったらしく、
「ブルトンがウルトラマンを回して遊んでいたらオーバーヒートして自滅した」という解説がなされていた。
細かいところが大雑把なのは昭和シリーズで良くあることなので、深く気にしてはいけない。

37話のジェロニモン戦では敵の羽手裏剣を破壊するため、空中で回転しながらスペシウム光線を放った。

最終話のゼットン戦では回転して拘束リングを放つ「キャッチリング」を放つも、破られてしまった。
破られないキャッチリングは『ウルトラギャラクシーファイト 運命の衝突』でアブソリューティアンの雑兵相手に使用した。


ゾフィー

『ウルトラマン』最終話では回転して赤い光球を作り出し、ゼットンに倒されたウルトラマンをその中に回収した。


ウルトラセブン

セブン』21話でアイアンロックスの拘束から逃れるために回転技「ローリングスパーク」で鎖を破壊しつつ体当たりして攻撃した。

46話ではにせウルトラセブンを倒すために回転して体当たりする「ボディ風車」を繰り出した。

キラー ザ ビートスター」では、「ビートスター天球」の惑星ブラム衝突までの時間を稼ぐため、ゾフィーとウルトラマンと連携し3人で高速回転。
回転で作り出した円から極太ビームを撃ち出して天球を抑え、ゼロ達が事件を解決するまでの猶予を作り出した。


ウルトラマンジャック

ジャックは回転してキックを放つ「ウルトラスピンキック」を頻繁に使用している。
また、体を回転させてドリルのように地中に潜る「ウルトラドリル」竜巻や糸をかき消す「ウルトラスピン」も使用。

『帰マン』本編14・15話では体を回転させて「ウルトラバリヤー」を発生させて津波を押し返しているが、エネルギーを著しく消耗してしまっていた。

17話では空中で相手を捕らえ、高速回転しながら地面にたたき落とす「空中回転落とし」で、スペシウム光線に耐えたテロチルスを倒した。

29話では横回転する「ウルトラプロペラ」を使用。台風怪獣バリケーンを宇宙まで運んで撃破した。

最終話では、ゼットン(2代目)を倒す際にウルトラハリケーンで回転を加えて投げ飛ばし、バリアもカウンターも不可能にしてスペシウム光線を放ち撃破している。
こちらは、「回ってなんとかした」と言うより「回してなんとかした」という例である。
ジャックには特に顕著だが、いずれの回転技も“エコーが加わった掛け声”をきっかけに発動することが多く、特徴的な「デアァデアァデアァデアァ...」という掛け声は、何度も聞いているうちに脳裏にこびり付いてしまうこと請け合い。


ウルトラマンエース

体を回転させる「エースバリヤー」を使用して、メトロン星人Jr.ドラゴリーを次元の裂け目に閉じ込めた。

5話では地中に潜れないとされていたエースだったが、28話では体を回転させてドリルのように地中に潜る「エースドリル」を使用、「回ってなんとかした」。


ウルトラマンタロウ

タロウは空中回転して飛び蹴りを放つ「スワローキック」を頻繁に使用する。特に変身直後の先制攻撃として使う場面が多い。
使い勝手がいいのか、タロウに師事していたメビウスや、タロウの実子たるタイガ*2
タロウとメビウスの力を借りたウルトラマンオーブバーンマイトおよびマン・エース・タロウの力を借りたウルトラマンゼットベータスマッシュも、この「空中でひねり回転して急降下キック」を使っている。

他にも、『タロウ』23話で体を回転させて竜巻を起こす「タロウスパウト」を使用。ロードラを撃破した。
37話ではメドゥーサ星人に乗っ取られたZATの戦闘機「スーパースワロー」を回転して墜落させた。


ウルトラマンレオ

レオ』では、モロボシ・ダン隊長のシゴキ……もとい特訓の末にいくつかの回転技を会得した。
2話ではギラス兄弟のスピンを破るために新必殺技「きりもみキック」を使用。逆向きに回転しながらキックすることでギラス兄弟を倒した。
シリーズ通しても珍しい、着ぐるみ自体を吊るして回転させる技である。
7話ではブーメランを使うケンドロスに対し、自らがブーメランとなる「ボディブーメラン」を使用した。
また、その場で回転して敵の溶解泡を弾き飛ばす「ハイスピン」という技も持つ。


ウルトラマンジョーニアス

体を高速回転させて空中の敵をドリルのように突き破る「ウルトラボディスクリュー」はザンバにダメージを与え、ザイクロンを倒している。
実写より演出に幅があるアニメ作品の割に、回転技は少なめ。


ウルトラマン80

80』本編5話では、全身武器の塊で攻撃・防御ともに隙がないメカギラスの牙城を崩すため、頭上をクルクルと飛び回り翻弄する作戦を決行。
飛び回る80につられてクルクルと回りだしたメカギラスの首関節めがけて「スパーク光線」を撃ち込み、一瞬の隙を作り出して四次元空間から三次元世界へと引きずり出した。

21話では高周波が弱点ガモスに対し、敵の周囲を旋回しながら高速横回転して「ウルトラ高周波」を発し、戦意喪失に追い込んだ。

27話ではアルゴ星人の溶解泡を全身に浴びて苦しむも、身体を1回転させる「ローリングウォッシュ」を使って泡を弾き飛ばした。

47話では怪獣グロブスクに対し体を丸めて回転しながら体当たりする「ダイナマイトボール」を使用。
後年の“飛鳥文化アタック”を思わせるシュールな戦法はしばしばネタにされ、『ウルトラマンFE3』でも80の投げ技の一つとしてこの戦法があったりするが、
2020年に開催された『特撮のDNA ウルトラマンGENEALOGY』展にて、当時撮影に使われた人形の実物が発掘&展示され、「あるんかい」とファンを驚かせた。
台座にちょこんと体育座りするように置かれた人形は何ともシュールで人気を博した他、この人形が胸元にプリントされたTシャツもイベント限定グッズとして販売されている。
そして2025年にはソフビ化まで果たした。

49話では、プラズマ&マイナズマに大苦戦する80にユリアンが加勢し、二人で共に回転し体当たりする合体技「ダブルパワー」が発動。
昭和ウルトラシリーズの最後に、「ふたりで力を合わせて回ればなんとかなる」という最強技が披露されることとなった。


ウルトラマンゼアス

超高速回転をしながら突進して連続で回し蹴りを決める「スーパー・ゼアス・キック」を使用、ベンゼン星人を宇宙までぶっ飛ばした。
『2』では横ではなく縦に回転して勢いを付け、連続してかかと落としを決める「ウルトラかかと落とし」を会得し、ウルトラマンシャドーのボディを損壊させている。


ウルトラマンティガ

等身大のレイビーク星人戦にて、体を回転させて複数の敵を跳ね飛ばす「ティガトルネード」を使用した。
同名の形態は特に関係ない。


ウルトラマンダイナ

ストロングタイプで高速回転させて相手を突き破る「ダイナトルネードアタック」を使用、不定形生物のメノーファを倒した。

ミラクルタイプでも体を丸めて高速回転する飛鳥文化アタック「ダイナローリングアタック」を使用したが、デスフェイサーに破られた。


ウルトラマンガイア

ガイアは高速回転しながら相手に突撃する「ガイア突撃戦法」を頻繁に使用する。自然コントロールマシーン戦では決め手になる事が多い。
また、ウルトラマンアグルも同様の技「スピニングクラッシャー」が使える。


ウルトラマンコスモス

高速回転して敵の攻撃を弾く「ルナ・スピンドミル」「コロナ・ウィンドミル」「エクリプス・ウィンドミル」という技がある。
またサンドロス戦では、コスモスがジャスティスの両手を掴んで振り回し、敵目掛けて投げつけ、投げられたジャスティスが回転しながら敵を攻撃する「コンビネイト・アタック」を使用した。


ウルトラマンネクサス

虹色の光で光線を無効化するメガフラシに対し、右足を発光させてドリルのように回転しながら放つ「スピニングクラッシュキック」を決めて撤退させた。


ウルトラマンマックス

マックス』16話で宇宙化猫に記憶を奪われた際に試行錯誤の末に高速回転。そのまま光線が出て相手を攻撃した。その名も「高速回転して勢いで出した光線」(公式名称です)
そのインパクトの強さから平成を代表する「回ればなんとかなる」と呼ばれている。

魔デウスの体内に閉じ込められた際には、高速回転しながらエネルギーを放出する「パワートルネード」で内部から粉砕した。


ウルトラマンメビウス

メビウス』本編34話で、メビウス=ミライが、「メビウスピンキック」を自ら習得。
光線技の通じないリフレクト星人を倒すために格闘戦の特訓を行ったミライは、特訓中にリュウが見せた原始的な火起こしからキックを強化することを着想する。
そして再戦時にジャンプキックを繰り出し、リフレクト星人の左腕にきりもみ回転しドリルのごとく威力と貫通力を上げつつ、左腕の盾を破壊し発生した炎を身に纏いバーニングブレイブへとタイプチェンジした。
その後、バーニングブレイブ形態で回転することで「メビュームバースト」と同様の炎を纏いながら繰り出す蹴り技「バーニングメビウスピンキック」へと昇華させている。
ちなみに間違われやすいが、「メビウススピンキック」ではなく「メビウピンキック」が正式名称である。

それ以前にメビウスはヒカリから託されたナイトブレスでメビウスブレイブ形態に変身後、高速回転しながら敵を切り裂く「スピンブレードアタック」で宇宙量子怪獣 ディガルーグを倒している。

37話では逆に敵のジャシュラインがメビウスと救援に来たウルトラの父に追い込まれ、起死回生の一手として高速回転を行なって地核を刺激しようとしたところにメビウスがとどめを刺すというシーンもあった。
回ったのは怪獣だがなんとかしたのはウルトラマンというちょっと変わったパターンである。


ウルトラマンゼロ

映画『ウルトラマンサーガ』序盤の戦いで、タイガ・ノゾムの意志の弱さもあり不完全な変身でチビトラマン10メートルくらいの小柄な姿になってしまったゼロがそのまま怪獣と戦う羽目になった際、
小柄な体のまま倍以上の大きさもあるゴメス(S)を持ち上げ、そのまま高速回転して投げ飛ばす事でコスモスのフルムーンレクトへ繋げることに成功して勝利した。
元が強すぎるゼロだからもあるかもしれないが、小型サイズでも回ればなんとかなる事を証明して見せた一戦である。


ウルトラマンギンガ

ウルトラ6兄弟の力を得た「ギンガストリウム」となった事で、前述のジャックの「ウルトラバリヤー」が使えるようになった。


ウルトラマンエックス

ゼットンアーマーを纏い、バリアを張りながら回転して突撃する「ゼットントルネード」を使用する。
通常形態においても、ユナイト後に生じるきりもみ回転を利用して「ウルトラマンエックスキック」を強化。ゴメスを倒れ込ませることに成功した。


ウルトラマンオーブ

オーブ』本編21話にて、サンダーブレスターが回転しながら連続ラリアットを繰り出す「スピンドルZアタック」を使用。
ハイパーゼットンデスサイス(リザーバー)に大打撃を与えた。


ウルトラマンジード

ジードクローを持ちながら回転して突撃する「コークスクリュージャミング」を使用する。


ウルトラマンブル

ティガクリスタルで高速戦闘形態・ブルウインドにクリスタルチェンジ。
高速移動により竜巻を生み出す「スパイラルソニック」を使う。
第5話にて、竜巻を巻き起こしロッソ&ブル兄弟を翻弄するグエバッサーに対し、咄嗟の機転で逆時計回りの方向でスパイラルソニックを使用。竜巻同士を相殺させた。


ウルトラマンタイガ

タイガ』本編18話にて、トライストリウムがタイガトライブレードを構えて回転する「バーニングスピンチャージ」を使用。ゼットンのバリアを破った。

ちなみに同作品内のメインヴィランである悪のウルトラマン、ウルトラマントレギア劇場版『R/B』で回転して繰り出す「ギアギダージ」という技を披露、ジード・ロイヤルメガマスターウルトラマンルーブに致命傷を与えている。


ウルトラマントリガー

ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA』本編15話にて、強化形態のグリッタートリガーエタニティがグリッターブレードで高速回転斬りを繰り出す「エタニティバニッシュ」を使用。
アブソリュートディアボロに大打撃を与えた。

『トリガー』最終回から10年後が舞台の『ウルトラマンデッカー』第8話では、新武器・ウルトラデュアルソードを用いた新技「デュアルランバルトカウンター」を使用。
スフィアメガロゾーアに大打撃を与えた。
『デッカー』第19話では、スカイタイプにチェンジしたトリガーが周囲を高速旋回しながら光弾を複数回発射。
ギャラクトロンMK2の動きを封じた。


ウルトラマンデッカー

本編第5話にて、ミラクルタイプにタイプチェンジしたデッカー(アスミ カナタ)が「デッカーテレポーテーション」を使用。
光の渦と共に回転し、エレキングの尾から繰り出す電撃攻撃から脱出した。
第14話ではアサカゲ=バズド星人アガムスが強奪したテラフェイザー(フェーズ2)戦にてデッカー(デッカー・アスミ)が、「デッカーマジック」を使用。テラフェイザーの周囲に無数の分身を張り巡らせ翻弄、四方八方から攻撃した。
23話では、スフィア合成獣との戦いでダイナミックタイプになったカナタがウルトラデュアルソードで回転して攻撃して言った。

ウルトラマン(シン・ウルトラマン)

ガボラ戦において、飛行体勢から着陸する際に両手両足を伸ばした姿勢のまま空中で高速縦回転を行い、そのままガボラを蹴り飛ばすという奇怪な技を披露した。
原作である『ウルトラマン』で、ウルトラマンが飛行体勢のまま空中で高速縦回転するシーンを見たことがあるシリーズファンならまだしも、
『シン・ウルトラマン』でこのウルトラマンの挙動を初めて見たという人にとっては、まさに衝(笑)撃的なシーンだったことだろう。なお、シリーズファンも腹筋をやられた模様
他、回転しながら赤いバリアを張る技をとある敵に対して使ったが、これは敵からの攻撃が熾烈すぎたためパワー負けして破られている。
なお、後にその敵にリベンジマッチを挑んだ際には、拳を伸ばしたぐんぐんカットからの超々高速回転体当たりパンチを放って倒している。回っても駄目ならもっと回ればいい


ウルトラマンブレーザー


第6話にて宇宙船で逃げるカナン星人に対しスパイラルバレードを構え、体を人間には到底不可能な回数捻じり、その反動で高速回転し、勢いをつけて投擲、宇宙船を真っ二つにした。
もともとスパイラルバレードを出す演出はかなり自由度が高い感じに制作されているのだが、明確に「ブレーザーが回った」と言えるのはこのときくらい。
とはいえ類似の方針だった『X』ザナディウム大喜利は回転ネタを一回もやらなかったため、「1回くらいは回ればなんとかなるのオマージュやろうぜ」と考えた監督が出てもおかしくはなかった


ウルトラマンアーク

第7話の灼熱怪獣 ホムガー戦。
あらゆるエネルギーを吸収し、子供を生み出す際に大爆発を巻き起こすホムガーを止めるため、ユウマ/アークはルーナアーマーを装着。
質量を持った残像で周囲を駆け巡りホムガーを翻弄し、ルーナトルネードソーサーで大爆発を封じ込め鎮静化させた。



【回ってなんとかされた】

この「回ればなんとかなる」、ごく稀に敵が使ってくることがある。

アイロス星人

非常に頑丈な翼を持ち、これだけでウルトラセブンエメリウム光線を防いでみせた上、翼を揃えたまま独楽のように回転することでアイスラッガーをも弾き返した。


ベムスター

内山まもる先生による漫画版『帰ってきたウルトラマン』では2代目ベムスターが登場*3
読心術と高速回転による防御を併用し、初代を倒したウルトラスパーク*4を跳ね返した。
対するジャックも上記のウルトラドリル*5等で対抗し、回転VS回転の熱戦を繰り広げた。


ブラックギラス、レッドギラス

ウルトラセブン、ウルトラマンレオと戦った双子怪獣。
2体で肩を組んでその場でスピンする必殺技・ギラススピンはセブンのアイスラッガーも弾き返し、回転中は角からの光線の破壊力を倍増させられる。
レオに対しては2体で挟み込んだ状態で使用する事でレオを苦しめた他、正面から向かってくるレオをスピンでことごとく弾き返した。
再戦時もこれでレオを苦しめたが、最期は上記の通り、きりもみキックで破られる事となった。


イダテンラン

ウルトラマン80と戦ったマラソン怪獣も自慢のマラソン戦法で80を翻弄。
特に、周囲を駆け回ることで大竜巻を巻き起こしている。


リフレクト星人

『メビウス』第34話に登場した光波宇宙人。
本編冒頭では光線技をも弾く強固な装甲でメビウスを圧倒するだけでなく、高速回転してメビウスブレイブのメビュームナイトブレードをそのまま打ち返す芸当を見せている。
しかし、再戦時に見せた高速回転攻撃はレオ&メビウスブレイブのダブルキックには全く通用せず、そのまま巨大な風穴を開けられ爆散するのだった。

ダークロプスゼロ

ウルトラ銀河伝説外伝 ウルトラマンゼロVSダークロプスゼロにて、ゼロと対決し、
ゼロツインソードとダークロプスゼロスラッガーでの突撃対決となり、その際に高速回転しながら突撃する事で、事実上の上位武器であるゼロツインソードに競り勝ち、一度はゼロに勝利している。


ジャンキラー/ジャンナイン

かつてジャンナインは、ビートスターにより生み出された暗殺ロボットだった。
「キラー ザ ビートスター」本編では高速回転で胸部ランプからのエネルギー弾「ジャンフラッシャー」を発射する「ジャンアタック」を使用。
ウルトラマンゼロのみならずミラーナイトグレンファイヤーをも吹き飛ばした。


テレスドン

『X』以降の作品では、ドリルのようにきりもみ回転して突撃する(要は上述のガイア突撃戦法の怪獣版)のを得意技にしている。
今のところウルトラ戦士への決まり手となったことはないが、『Z』第4話では特空機セブンガーを事実上退けるだけでなく、ゼットにも大打撃を与えている。


ガボラ(シン・ウルトラマン)

背中からドリルが生えており、襟巻きも閉じて回転させることでドリルとなる等、全身ドリルの回転の権化である。
背中のドリルにはアルキメディアン・スクリューとしての機能もあり、地中を掘削する際に土砂を掻き分けるのに使われる他、陸上での高速移動にも用いられる。
また、襟巻きを開いて放射性物質を含む「激ヤバ光線」を吐く事もできるのだが、何故かこの時も襟巻きを勢いよく回転させる。


シャゴン

1話と6話でウルトラマンアークと戦った鎧甲殻獣。
劇場版では秋吉山を縄張りとするドグルフを狙って2匹組で登場。
前述のギラス兄弟のギラススピンを思わせる合体回転技・シャゴンボールを披露した。


キングジョー

ゲームウルトラ怪獣モンスターファーム』において、ゴーレムから学んだのかその必殺技「(超)竜巻アタック」を習得。*6
鈍足のキングジョーでは間合いを取るのが難しいが、繰り出してしまえば高い命中と絶大な威力で全てを巻き込み粉砕する。


これらの例から、怪獣だって回ればなんとかなることを証明しているのではないだろうか。



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最終更新:2025年04月24日 21:36

*1 場所によっては「回れば何とかなる」「回転すればなんとかなる」など表記揺れも見られる。

*2 本編中ではなく、OP映像にて。サブタイドカーンの後のところ

*3 初代はTV版の個体。作中では、2体は兄弟ではないかと推測されている。

*4 本作では、変形させたブレスレットから電撃状の光線を放つ技。

*5 作中では「ウルトラスピン」と呼称。

*6 ただし性能はどちらかというともう一つの必殺技「ぐるぐるアタック」寄り。