登録日:2025/04/12 Sat 00:35:49
更新日:2025/06/23 Mon 10:31:05
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『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー(原題:Ghostbusters: Frozen Empire)』は、2024年3月22日から公開されたスーパーナチュラル/ホラーコメディ/アクション/ファンタジー映画。(日本公開は3月29日)
製作会社はコロンビア・ピクチャーズ、ゴーストコープス、Right of Way Films。
配給はソニー・ピクチャーズ エンタテインメント。
【概要】
今作から新生ゴーストバスターズもゴーストバスターズにとっては本拠地と呼べるニューヨークに帰還。
現代のニューヨークにて例のごとくでマンハッタンが大変なことになる期待通りの大騒動を描く。
監督は前作に引き続きジェイソン・ライトマンが務める予定であったが、製作途中で前作でも共同脚本であった相方のギル・キーナンと交代している。
【物語】
━━あれから約3年。
オクラホマ州“サマーヴィル”にて、祖父イゴンの最後の願いを果たすと共に大きな遺産を手に入れたフィービー達“スペングラー家”は、億万長者にして物理博士でもあるオリジナルメンバーのウィンストン・ゼドモアの支援と導きによりニューヨークはマンハッタンの廃棄された消防署━━オリジナルゴーストバスターズの本拠地に移り住むと共に、一家の稼業として新生ゴーストバスターズを始動させて、再び頻発するようになっていたゴースト退治に勤しんでいた。
母キャリーに兄のトレヴァー、妹である自分に……キャリーの恋人(義父)のゲイリー。
家族であるが故の絆と、それ故に自立心が芽生える中で生じたアイデンティティの在り方と、その中で入り込んできたゲーリーの存在に葛藤しつつも、ゴーストバスターズを尊敬する祖父より引き継いだ天職と捉えて勤しんでいたフィービーだった訳だが、高い機動力を誇る“ゴーストドラゴン”の捕獲の際に多大な被害を出してしまい、新生ゴーストバスターズは大目玉を食らって現市長のオフィスにまで呼び出されることに。
よりにもよって現在のニューヨーク市長は、40年前に言いがかりを付けて祖父イゴン達オリジナルゴーストバスターズの業務を邪魔して“破壊神ゴーザ”を復活させる一因ともなった元市職員のウォルター・ペックであり、流石に情報化社会の現代では“ゴーストバスターズはインチキ”との嘘を流布して活動を停止させることは出来ないものの、特に市街地に被害を出したプロトンビームの射手であるフィービーの幼さに目を付けると、手始めとして労働基準法を盾にフィービーの活動を制限させるのだった。
通達を無視して変わらず現場に連れていくようにと懇願するフィービーだったが、キャリーからはすげなく断られ、相変わらず難しいことは考えないトレヴァーは頼りにならず、フィービーの立場を理解してくれてはいるが立場上、味方になれないゲイリーは……最初から勘定に入れてないからいいか。
━━何れにせよ、自分を無視して出動するようになった家族に対して鬱憤を貯めたフィービーは以降の出動では強制的に留守番となってしまうことに。
ベンチに下げられた腹いせに野外で一人チェスに興じていたのだが、そこに火事で焼け死んだ年齢の近いゴーストのメロディが現れて対局となったばかりか負けてしまうことに。
チェスに自信があったフィービーは「ありえない」と言いつつも即座に再戦を挑むが、次の対局もメロディの勝利。
曰く「死んでいるのでチェスの手を考える時間だけはあった……というか自分が怖くないの?」と聞いてくるメロディに、ゴーストには慣れていると伝えつつ「だったら怖がろうか?」と答えるフィービー……そうして、二人はなんとなく仲良しになるのだった。
一方、オリジナルゴーストバスターズのメンバーで、親友からの援助を受けつつも怪しいオカルトショップの親父として隠遁してきたレイ・スタンツ博士は、前回の事件にて知り合ったオカルト系少年配信者のポッドキャストのプロデュースを受けて“曰く付きの……と信じたい一品”を持つ人々を募集して真贋を見極め、それが偽物だったのならば容赦なく叩き潰す……という、なかなかに過激なオカルトチャンネルを開設してじわじわと人気を集めてきていた。
ある日のこと、そんなレイの噂を聞きつけたのかオカルトショップに折り合いの悪かった祖母の遺産を(勝手に)引き継いだナディーム・ラズマディなるちゃらんぽらんな男が現れ、祖母の秘密の部屋から持ち出してきたという数々の怪しいブツ……と、持ち出してきた記憶のない赤羅様に怪しい真鍮製のボールを持ち込んで来るのだった。
調査を始めた途端に異様な反応を示しまくる球体に忽ちに夢中になるレイに対して、明らかにヤバい物を持ち出したことに気付いたナディームは多少は買取金額を釣り上げたものの安値で買い叩かれて早々に退散していく。
……同じ頃、本部の“ゴースト保管庫”が創業当時より言われてきた懸念通りにいよいよと飽和状態に陥ったとのキャリーとゲイリーの報告を受けて参上したのはオリジナルゴーストバスターズの秘書であり、イゴンの晩年にも連絡を取り合っていたジャニーン・メルニッツだった。
……実は、オリジナルゴーストバスターズは活動停止状態に追い込まれながらも確りと対策は練ってきており、今やスポンサーも兼ねているウィンストンは、数年前まではホームレスの根城として有名になっていた古い水族館も買い取ると共に、密かに秘密裏に地下部分に最新鋭のゴースト研究所を作り上げて“ゴースト保管庫”の拡張チェンバーを既に用意させていたのだった。
更に、研究所では人為的にゴーストを“(本物の)曰く付きの一品”から取り出せる技術や、最新型にアップデートされたゴーストバスターズの装備の機動実験などが行なわれており、前回の事件を経て顔馴染みとなっていたラッキー・ドミンゴも既に出入りしていたのだ。
更にはレイからもオカルトショップの経営を通じて入手できた“本物”に関してはサンプルや隔離対象として研究施設に提供されていたのだという。
そんな訳で例の真鍮のボールも提供されることになったのだが、研究施設の実質的な主任エンジニアである“超常生物学者”のラーズ・ピンフィールド博士の手により例の真鍮のボールから中に宿っているモノを取り出そうとするが━━失敗。
挙げ句には内部から放たれた強烈な冷気により手まで負傷してしまうことに。
こうしてやっぱり怪しい真鍮ボール=ゴーストオーブの異常を聞きつけて再び研究施設に集った面々だったが、妙に騒がしい……何と、恐らくはゴーストオーブの内に閉じ込められた存在によって、他のゴーストに悪影響が出るばかりか団結するような動きを見せているというのだ。
トレヴァーの何気ない「何処から見つけたの?」という一言で、早速にナディームの家に向かうラーズ博士とフィービー、トレヴァー、ラッキー達。
既に金は使ってしまっとして警戒するナディームであったが、クーリングオフではないと聞いて安心して招き入れる。
……ナディームの(祖母の)家の調査で判明したのは、明らかにナディームの祖母が他者には明かせない類の秘密と密かだが大事な戦いをしてきた類の人物であるということであり、例の“ゴーストオーブ”はその中でも最重要にして絶対に動かしてはならない類のブツだったことを確信するのだった。
こうして、新たなる強大なゴーストの気配が近づく中で、相変わらず出動させてもらえないフィービーだったが、キャリー達が出動している隙に入った別口の依頼の解決のためにポッドキャストを付き合わせて向かうが、そこに居たのはメロディだった。
何とかポッドキャストの追求を誤魔化してメロディを取り逃したように見せかけたフィービーはメロディとの交友を深める。
……が、着実にゴーストオーブに閉じ込められた氷の邪神ガラッカは現世への影響を強めており━━。
【主要登場人物】
※以下は更なるネタバレも含む。
新生ゴーストバスターズ(スペングラー家)
■フィービー・スペングラー
演:マッケナ・グレイス/吹替:上白石萌歌
本作の主人公。
前作でも実質的な主人公ではあったが、本作ではいよいよ思春期まっただ中に突入したフィービーの成長物語としての側面が強められている。
前回の事件を経て偉大な科学者にして誇り高き戦士であることを知った祖父イゴンの意志を引き継ぐ者としての誇りを強める一方、成り行きでゴーストバスターズが家族総出の稼業となった上に、本来はもっと時間をかけて距離を縮めるなり見限るなりすべきであるのにイヤでもチームとしては行動しなければならない“義父”となったゲイリーの存在に悩まされていた所で、思春期故の無鉄砲さもあってかマンハッタンのラッシュアワー時の大捕物にて多大な被害を出す原因となってしまうことに。
そうして、ゴーストバスターズ因縁の相手とも言える現市長ペックに付け入る隙を与えることになってしまい、18歳になるまでの間はフィービーだけ活動停止状態に追い込まれてしまうことに。
この決定には当然のように反発するのだが、フィービーが思春期故の生意気盛りになっていたことも手伝ってか、特にぶつかり合っていたキャリーは塩対応、トレヴァーは頼りにならない、本来は味方にすべきゲイリーとの関係は微妙という有り様の中でゴースト少女のメロディと出会い急速に仲を深めていくことに。
家族関係が上手くいっていないことからついついメロディへの依存を深めてしまうが、そのことが結果的にガラッカ復活に利用されてしまうことに。
しかし、あわやの所で助けに来てくれた上に頭ごなしに自分を叱らなかったキャリーとゲイリーの姿に自身の傲慢さと未熟さも反省した模様。
プロトンパックすら無効化するガラッカに対し、ゴーストオーブの秘密を追う中で得た知識を活かして立ち向かう。
■ゲイリー・グルーバーソン
演:ポール・ラッド/吹替:木内秀信
一昨年まではオクラホマ州の片田舎(サマーヴィル)にて、しがないサマースクールの教師のアルバイトをしていた物理学者。
しかし、運命的な出会いを果たしたスペングラー家と関わりを持つ中でキャリーと異常な状況ながら結ばれ、そのまま自身も一家の一員となると共に憧れのゴーストバスターズの一員となった、思春期の元生徒にして義理の娘との関係に悩む中年男。
前作で描かれていた通りで、フィービーのことは個人的には肯定しているし気は合うはずなのだが、とにかく思春期特有の面倒くささから生理的に拒絶されてしまっており、フィービーに気に入られるためにも肩入れしようとすれば“父親”をやってくれることを望むキャリーに窘められと、中々に悩ましい立場にある。
■キャリー・スペングラー
演:キャリー・クーン/吹替:
朴璐美
フィービーとトレヴァーの母であり、前作にて長らく“自分を捨てた”と思っていた実父イゴンへの蟠りを払拭することになった元シングルマザー。
前回は殆ど事件には関わっていなかったものの、最後の最後にゲイリーと共に各々に破壊神ゴーザ降臨を目論む“門の神”と“鍵の神”に取り憑かれてしまった後に解放→なし崩し的に最終決戦に参加していた訳だが、今作までに色々とありつつも“稼業”としてのゴースト退治を受け入れていた。
……が、上記の経緯を知るフィービーからは相変わらずキャリーが「流されているだけの人生」を送っていると思われているらしく妙に反発されてしまっており、呼び捨てにされたり科学者でもないのに稼業に加わっているとか、挙げ句には「スペングラーじゃなかったら電話番」とまで言われてしまうも、塩対応に見えて実は道に迷っている娘の窮地に現れている。
また、一見すると上述の通りで流されてばかりの人生を送っているようで思わぬ窮地に焦る面々を後目に普段の冷静さを失っていない様子が描かれるなど、流されているというより異様にマイペースで実は最も状況判断が出来ているのかも……という一面も。
実際、何だかんだで司令塔としても機能していた。
■トレヴァー・スペングラー
演:フィン・ウルフハード/吹替:
梶裕貴
今回はちょっと影が薄いフィービーの兄。
前回はECTO-1の運転手として活躍したものの、ニューヨークに移ってからは流石にトレヴァーの運転技術では不安があるからか、不満を抱えつつも補助的な役割に回されている。
18歳となりハイスクールまでは卒業している筈だが、ちゃらんぽらんな性格からか進学も他に就職先を探すこともなくゴースト退治に(給料なしだが)勤しんでいる模様。
事あるごとに「18歳。大人だ」と主張するのが今回のお約束だが、それを良いことにキャリーあたりからは「大人なんだから一人で何とか出来るでしょ?」と言われてしまっている。
恐らくは“大人”であることを盾に、広い屋根裏部屋の領有権を勝ち取ったようなのだが、ゴーストバスターズの復活に呼び寄せられたのか
懐かしのスライマーに住み着かれてしまい縄張りをかけて戦うことに……!?
ちゃらんぽらん仲間(?)のナディームとは気が合っていた。
ゴーストバスターズの関係者
■ウィンストン・ゼドモア博士
演:アーニー・ハドソン/吹替:菅原正志
オリジナルゴーストバスターズの一員で億万長者。
現役当時は従業員募集の張り紙を見て軽い気持ちでやって来ただけの雇われ従業員だったが、後に創立者である学者3人組と苦楽を共にする中で自身も博士号を獲得する位に心霊科学にのめり込み、それと同時に自身の才覚で富を築いた上に、商売下手の根っからの学者3人組では思いもつかなかったであろうゴーストバスターズの遺産を守るべく活動してきた。
前回の事件で召集を受けたのを切っ掛けに出会った“自分達の意志を継ぐもの”との出会いを機に、彼等の“スポンサー”として正式にゴーストバスターズを復活させた。
その上で、不本意ながら放置する形となっていたゴーストバスターズ本部のゴースト保管庫のキャパシティ問題に取り組むついでにゴースト研究所まで設立。
心霊科学者(物理学者)としての視点で、一般の物理学界では変わり者扱いされるであろうラーズ博士らを的確に雇い入れて、必要な時に新生ゴーストバスターズの助けとなれるエンジニアとして育成していた。
後進の育成に励む一方、無鉄砲なフィービーを𠮟りつけたり、レイを窘めつつも理解を示すなど一番「大人な対応」が出来ている人。だったが最後はやっぱりレイの「黄金時代」に乗っかるノリのいい人だった。
■レイモンド(レイ)・スタンツ博士
演:ダン・エイクロイド/吹替:
玄田哲章
オリジナルゴーストバスターズの一員で、創設者の一人。
物理学者というよりは未だに少年らしい探究心を失わないオカルト好きという側面を強めており、今作でもウィンストンの援助を受けつつオカルトショップの親父として暮らしつつ、自分の目で真贋をたしかめた後の“曰く付きの一品”を買い取って心霊アイテム収集に勤しんでいた。
実際、イゴンやピーターとは違い『2』の頃より全く大学に戻る気を起こしていないあたり潔いというか何というか。
前作ではポッドキャストの番組のリスナーであることがエピローグにて判明していたが、本作では反対にポッドキャストのプロデュースを受けてオカルトチャンネルを開設してホストとして動画配信を行っている。
後進に後を託して心置きなく一線を退いたという意識でいるウィンストンに対して、自身ではどんなに閑古鳥が鳴いても続ける気でいたのに引退状態に追い込まれた経験からか未だに心霊探究とゴースト退治稼業には未練があるらしく、夜の街を駆けるECTO-1の勇姿に目を細めつつも、物語の後半ではフィービーとポッドキャストに乗せられる形でオートバイ型のECTO-0を持ち出してゴーストオーブの調査に独自に赴き市立図書館にて騒動を起こしてしまうことに。
その際に身の安全も心配されたウィンストンに叱られてしまうものの、隠居して悠々自適な「黄金時代」ではなく、今も現役のゴーストバスターズでありたいという矜持を明かす姿はダン・エイクロイド自身の姿を投影させたものだったのかもしれない。
ピーター・ヴェンクマン博士
演:ビル・マーレイ/吹替:安原義人
オリジナルゴーストバスターズの一員で、創設者の一人。
今回は往年の
自称心理学と超心理学の権威としての腕前を買われて、懐かしの
インチキ臭い装置を使って心霊反応が出たナディームの調査に駆り出されてきた。
また、最終決戦でも元は現場に居なかったものの自発的に異変を察知して古巣に戻り援軍として参加。
隠していた
ウイスキーの瓶を取り出し「景気づけに飲むか?」とイカしたアクションを見せていた。
■ジャニーン・メルニッツ
演:アニー・ポッツ/吹替:安達忍
オリジナルゴーストバスターズが活動していた頃の秘書兼電話番で、晩年には何も言わずに仲間達と袂を分かつ状況になっていたイゴンとも連絡を取り合っていた。
新生ゴーストバスターズが、ウィンストンやピーターに連絡を取りたい時の窓口としても存在しているらしく、現役当時はゴーストバスターズの活動自体には何処か他人行儀というか距離を置いて見えていたのだが、現在では確りとウィンストンの目的を知った上で活動している模様。
最終決戦ではシリーズとしても初となるツナギ姿を披露しており、遅れて参上したピーターから「メルニッツがツナギ着てるぜ、イカすじゃねーか!」と言われていた。
■ラッキー・ドミンゴ
演:セレステ・オコナー/吹替:
日笠陽子
サマーヴィル出身のトレヴァーのガールフレンド。
恐らくはスペングラー家を追ってニューヨークの大学に進学して引っ越してきたと思われる。
インターンとして働いていた筈とのことだが、これも恐らくはウィンストンに誘われる形でゴースト研究所に誘われて新型プロトンパックの機動実験やゴースト研究の補助をしていた模様。
年頃のためか、ナディームの(ばあちゃん)の家の隠し部屋を見たときには
SM部屋かもと思い下ネタを連発していた。
■ポッドキャスト
演:ローカ゚ン・キム/吹替:
高山みなみ
サマーヴィルにてフィービーの人生初と言っていい友達となったオカルト大好き少年。
年齢的に、彼のみは未だにサマーヴィル住まいだと思われるが、夏休みを利用してレイのオカルトショップの世話になりつつ仲間達がいるニューヨークにやって来て今回の騒動にも関わることに。
相変わらずの撮影マニアで、ゴーストオーブの調査の際に生身の耳では聞こえなかった
奇妙な声を記録してしまっていたことが本格的な騒動の火種と同時に解決の糸口となることに。
今作では演者に合わせたのか韓国系と確定したようだが相変わらず本名は不明。
■ラーズ・ピンフィールド博士
演:ジェームズ・エイキャスター/吹替:長田庄平(チョコレートプラネット)
ゴースト研究所にて主任を務めている自称“超常生物学者”で、ウィンストンから全幅の信頼を寄せられつつ、レイから提供された本物の“曰く付きの一品”からゴーストを分離させる技術を確立した。
何処となくキャラクター造形とデザインがリブート版『
ゴーストバスターズ』のホルツマンに似ている。
自身の手に重症を負わせたゴーストオーブの調査や最終決戦でも援軍として活躍。
その他の協力者
■ヒューバート・ワルツキー博士
演:パットン・オズワルト/吹替:西村大祐
ニューヨーク市立図書館の地下に研究所を構える古代言語研究の権威。
ゴーストオーブの謎を追う中でレイに助言を求められて、ゴーストオーブの中に封印されているのが古代インダス文明にて封印された氷の邪神ガラッカである可能性を伝えた。
■ナディーム・ラズマディ
演:クメイル・ナンジアニ/吹替:山口りゅう
レイの元に小遣い欲しさにゴーストオーブを持ち込んだ張本人。
いい歳してちゃらんぽらんなのが初対面の人間にも悟られるレベルの適当人間だが、実は
ナディームこそが今作最大のトリックスターにして最重要人物。
曰く、真面目に勉強して堅実な道を歩んだ弟とは違い、苦しいかもしれないが学はなくとも自由を追求する人生を選んだとのことで、同じケを持つトレヴァーに共感されていたが、恐らくはそれを戒めて一族の使命を説いていた筈の折り合いの悪かった祖母が死んだ後に家や諸々の遺産を引き継いだらしく、その遺産の一つとして例のゴーストオーブがあった模様。
ナディームの祖母は確りと使命を全うして、かつてニューヨークにて傲慢にも冒険者を名乗る征服者達によってガラッカの封印が解かれかけた時にも再封印すると共にゴーストオーブを守ってきたようなのだがこの孫ときたら……。
ナディームの余りのちゃらんぽらんさから実地調査にやって来たラーズやフィービー、ナディームに共感していたトレヴァーすらも
ナディーム自身には期待をしておらず、霊的な反応が出たときにもピーターの試験で異常が出たときにも単に取り憑かれただけかと思われていたのだが、実は確りと祖先の偉大な血を引き継いだ古代にガラッカを
火と真鍮で封じ込めたファイヤーマスターの末裔であった。
■ウォルター・ペック市長
演:ウィリアム・アザートン/吹替:森田順平
現在のニューヨーク市長であり、かつて連邦環境保護局支局長としてオリジナルゴーストバスターズにインチキの疑いをかけると共に立ち塞がった“あのペック”その人。
……上手くリベラル層にでも取り入ったのか、何と過去に失態を犯していながら今作では市長になった姿を見せてファンを喜ばせた。
相変わらずゴーストバスターズのことは嫌っているのだが、現在では市民レベルでも発信が可能なためかゴーストの存在を否定できなくなっているらしく、そのために昔のようにゴーストバスターズを誹謗中傷では排除できなくなっている模様。
それを利用されてラストではピーターとウィンストンによりゴーストバスターズを潰すつもりが口八丁で保護する立場に回らされてしまうことに。
【登場ゴースト】
■スライマー
旧シリーズお馴染みの緑のアイツが復活!
生きとったんかワレェ!(死にようがないが)
旧シリーズ程には目立たないと思わせておいて最終決戦前に重要な役目を果たす。
……一作目、二作目と周りのゴーストがラスボスの影響を受けて暴れる中、我関せず食い散らかすコイツは実は凄いのかもしれない。
■ライブラリー・ゴースト
生きとったんか(ryだから死にようがないって
……記念すべきシリーズで初めて登場したゴーストだが、そういえば退治してなかったな。(それがレイが市立図書館で出禁扱いになってた原因だろうか)
■ミニマシュマロマン
前作のサマーヴィルにてゴーザの復活の気配の前に大量出現していたミニサイズのマシュマロマン達。
ゴーザが再び打ち倒された後も直接的に生み出された存在ではなかったからか消滅してはいなかったようで、ポッドキャスト曰く見つけたレイが気に入って連れ帰っていたとのこと。
一部はオカルトショップの地下に住み着いているが、一部はゴースト研究所に提供されて実験対象となっている。
前作にて機材を壊されたポッドキャストは苦手意識が残っているようで害虫のように嫌っており、最初は可愛いと思っていたフィービーも無惨に叩き潰されても平然としている様子を見て「気持ち悪いかも」と認識を改めていた。そして、今回も味方ポジではなくワルである。飼うのやめろよ……。
■ポゼッサー
固有のゴーストとしての形を持たない代わりに
無機物に宿って自由に動かせるという厄介極まりない上に悪用されると余りにも強大な能力を持つゴースト。見た目は赤いレーザーポイントの光のようでとても小さく素早い。
当初はゴースト研究所にて隔離されていたのだが、ゴーストを支配できるガラッカに密かに利用されてニューヨーク市立図書館に送り込まれ、ガラッカの封印を解くための呪文を地下の
本物の図書館に保管されていた蓄音機から盗み出した。
最終決戦でもガラッカに尖兵として送り込まれ、姿がないことからプロトンビームでも捕らえられないとしてゴーストバスターズを焦らせるが、うっかりとビザに憑依した所をスライマーに
食われてしまった。
■ゴーストドラゴン
その名の通り龍の姿をしたゴースト。
飛行能力に優れており、冒頭の大捕物では捕まえるまでに多大な被害をだしてしまい新生ゴーストバスターズがペックに睨まれる原因を作った。やっぱりプロトンビームは危ないよね。
その飛行能力はラジコン型のトラップからも容易に逃れるレベルだが、新配備のドローン型トラップには追いつかれて捕獲されてしまった。
■メロディ
演:エミリー・アリン・リンド/吹替:本田真凜
本作の実質的なヒロイン。
強い未練を残したまま死んだことで生前に極めて近い姿で存在している少女のゴーストで、火事で焼け死んだことから全身から炎を吹き出しているものの幸いにも顔が焼ける前にも死ねたとのことで顔は美しいままである。
……恐らくはナディームの祖母の死によりガラッカが活性化する中で活動する範囲が広がったゴーストだったようで、そんな中で死んだ時の年齢に近いフィービーと出会い、殆ど生前のままの性格だったこともあってか親交を深めていくことに。
チェスが趣味だったようで、死んでからこの方ずうっと研究を進めてきたこともあって並外れた頭脳を持つフィービーですら叶わない程の腕前に達している。
+
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実は…… |
上述の通りでガラッカに支配された身であり、死に別れとなった家族を求めて、その目的を叶えてくれる可能性があるとしてガラッカの復活に協力しており、悩みつつもフィービーを利用してゴースト研究所の霊体分離装置を利用して一時的に幽体離脱させた所をガラッカに支配させて呪文を唱えさせた。
……が、メロディ当人としてはフィービーに友情を感じていたのは真実であり、ガラッカ復活後は関わりを持つ必要はないのにゴーストバスターズ本部に(フィービーに詫びるつもりで)出現。
プロトンパックを向けられるも、同じく本気の友情を感じていたフィービーの説得を受けて、ナディームが力を発揮するための手助けをする。
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■ガラッカ
声:イアン・ホワイト/吹替:松尾駿(チョコレートプラネット)
古代インダス文明にルーツを持つ氷の邪神であり、本作のラスボス。
絶対零度で荷電粒子すら凍結させてしまう“デス・チル”を操る最強レベルのゴースト。お前はオーバーデビルか。
また、他のゴーストを強制的に従えてしまえる能力をも持つ。
かつては、ある王に仕えてユーラシア大陸の半分を氷漬けにしたが謀反を疑われて力を奪われて封印された後に復活して復讐を果たすも、自身とは真逆の力である炎を操るゴーストバスターズを思わせる古代の超能力集団であるファイヤーマスターの前に破れて真鍮によって封じ込められたという。
別次元に存在するらしく、何とゴーストに有効なはずのプロトンビームの粒子では捕らえられないどころかビームを凍結粉砕することすら可能という反則的な能力を持つ。
【余談】
- 日本では公開にあたり、日本版限定エンドロールとして「新しい学校のリーダーズ」による主題歌のカヴァーバージョンが流れるという話題作りがされた。劇場公開時はエンドルール終了後にもう一度PV付きで流れた。
- 続編は現時点では未定だが2024年10月、監督のギル・キーナンは本作の続編が制作中であることを認めている。
追記・修正はどうするパパ?……あっゲイリーだった。
- 邪神なので相方は神殺しの黒狐だから会ったら最後 -- 名無しさん (2025-04-12 01:07:01)
- そこまで下手ではなかったけど、真凜よりマリン(船長)にメロディやってもらった方がよかったのでは……とも思う。 -- 名無しさん (2025-04-12 01:13:29)
- V起用とか 下手なタレント起用するより大炎上だろ -- 名無しさん (2025-04-12 02:06:09)
- 前作のイーゴンが印象的だったんでサプライズ枠でリック・モラニスかシガニー・ウィーバーもしくはリブート版の誰かのゲスト出演が欲しかったかも -- 名無しさん (2025-04-12 10:32:21)
- ↑2 今どきVぐらいで炎上せんわ Vアンチなんてとっくに市民権失ってるんだから -- 名無しさん (2025-04-12 16:36:49)
- タイトルで「アバレサマーはキンキン中」が思い浮かんだ。あと、「ゴジラ×キングコング」と似たシーンもあった -- 名無しさん (2025-04-12 20:06:39)
- 個人的にガラッカの直接攻撃が冷気吐いて凍らせるだけなのがなんかショボく感じた…。いやゴーストバスターズは肉体的には皆普通の人間だから即死レベルの攻撃させちゃいけないってのは分かるんだけど。 -- 名無しさん (2025-04-12 21:02:48)
- ↑3 するかしないかで言えば間違いなくする。よくても賛否両論 -- 名無しさん (2025-04-13 20:57:38)
- ペックが市長として登場したとこで声出して笑ったわ -- 名無しさん (2025-04-14 09:52:20)
- Vにしろ YouTuber にしろ 好きな映画に関わってほしくないな -- 名無しさん (2025-04-16 15:55:47)
最終更新:2025年06月23日 10:31