タマミツネ

登録日:2016/03/17 Thu 11:22:07
更新日:2025/04/16 Wed 21:44:22
所要時間:約 17 分で読めます




射干玉(ぬばたま)の 月に煌めく 水浅黄

夢幻か あわれ泡影

玉藻なす 浮かぶ宙狐の 艶姿

高雅淡紅 行逢(ゆきあい)の竜



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妖艶なる舞
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モンスターハンター』シリーズに登場するモンスターの一種。
初登場は『モンスターハンタークロス』(MHX)。


 種族:海竜種
 別名:泡狐竜(通常種) / 焔狐竜(希少種)
 二つ名:天眼
危険度:★5(X)、★6(Rise)、★6(天眼)


◆もくじ


◆概要

MHXのメインモンスターの一角を占める。
海竜種らしく細長い体躯は薄桃色の鱗に覆われ、淡い菫色のヒレが体の各所にあるなど、従来の海竜種が備えていた特徴を有しているが、その姿は既存のどの海竜種とも異なる異様なものである。
まず特徴的な脚部だが、ラギアクルスロアルドロスといったそれまでの海竜種と異なり、胴体横から脚が生えたワニのような姿勢の低い体型ではなく、胴体下部から地面方向に垂直に生えた哺乳類然としたものとなっている。(そのためそれらの海竜種と異なり腹を地面につけた体勢ではなくカワウソなどの哺乳類のように腹を地面から浮かせた状態で暮らしている)
一際目を引くのはその巨大な尻尾だろう。大きくモップ状に肥大化した尻尾には濃い紫色の毛が密に生えている。
この尻尾の毛は全身から分泌される特殊な粘液を泡立てるのに利用されており、タマミツネはこの尻尾と泡を利用して敵を翻弄するのを得意とする。
この粘液は石鹸のように非常によく滑り、これを外敵に付着させて行動の自由を奪い、
自身は発達した爪をスパイクとすることで低摩擦下でも苦も無く動き回り、時にはその滑りに身を任せることで素早く動いて翻弄する。
頭部から生える一際大きなヒレも特徴的で全体のビジュアルを眺めると立った耳のような頭部のヒレとふさふさした毛の生えた大きな尻尾が相まってまるで狐のように見える。泡狐竜の異名はこれが由来。
激昂すると全身のヒレが充血して赤く染まる。

MHRiseでは天眼によく似たヌシ・タマミツネという強化個体も登場している。

◆天眼タマミツネ

MHXXにて新たに登場したタマミツネの二つ名個体
強敵との戦いで両目を潰され全盲になっており、本来は自然淘汰されるはずなのだが、それを補うかのように長年を掛け全身のヒレや爪の感覚を発達させて通常種に匹敵する機動力とより高い攻撃力を得て奇跡的に生き残ってきた。
通常種とは食べる餌が微妙に異なるのか、体液は赤色を帯びている。
後述の泡まみれ状態になるか、体力を一定以下に減らすと片眼に青い炎が灯る天眼状態という特殊な怒り状態になり攻撃性が増す。
天眼状態になると必ず前脚と尻尾の毛繕いをするという習性がある。

天眼タマミツネは通常種より若干スピードで遅れを取るが、攻撃力が非常に高く、当たれば大きく吹き飛ばす狐火を始めとした追加行動がいずれも攻撃範囲が広く、非常に怖い。
全盲なので当たり前だが閃光玉も完全無効なのもキツい。
おまけに前脚と尻尾が紫でも弾かれるほどに硬化しているので狙える部位が限られるのだが、天眼状態になると毛繕いにより大幅に軟化して一転、弱点部位と化す。
慣れているなら戦闘開始直後に泡にわざと当たりに行くのをオススメする。
G1,G3,G4,超特殊許可クエストで戦う天眼はスタート時には必ず睡眠状態で隙だらけなので大ダメージのチャンス。是非とも大タル爆弾Gでご挨拶してやろう。
ただし感覚が発達している為、周囲に浮いている泡に触れると即座に起きてしまうので睡眠爆破しに行く際は注意しよう。
超特殊許可クエストでは攻撃範囲の広さと攻撃力の化け物っぷりが噛み合って事故率がとても高い難敵になっている。
オンラインでの野良プレイはクリアがほぼ不可能となっているが、一方で予備動作が大きい行動が多いので慣れればソロプレイのほうが圧倒的に簡単。

因みに海竜種でありながら炎を纏うのは、ハレツアロワナやバクレツアロワナといった爆発する魚を主に食べることで爆発成分を体内にため込んでいるからとのこと。
どうやら全盲化した結果小型の魚を捕るのが苦手になり比較的大型なこれらの魚ばかり狙うようになったらしい。

◆希少種

MHRiseの超大型拡張コンテンツ『サンブレイク』のタイトルアップデート第2弾(Ver12.0)で満を持して(?)登場。
ティガレックス希少種が登場してから、9年ぶりに追加された新規の希少種であり、
ラギアクルス希少種以来の、11年ぶりの二頭目となる海竜種の希少種となった。
同時にシリーズ初の「亜種より先に希少種が登場した」モンスターとなる。

謎の原理で追尾する泡に可燃性のガスを詰めて獲物を追い詰める。
別名は「焔狐竜」。「せんこりゅう」と読む。焔を「せん」と読むのはおそらくこの別名が唯一だろう。

◆戦闘能力

やや鈍重なイメージがある海竜種だが、タマミツネは非常に俊敏な動きで攻めてくる。
発達した尻尾の力を使って縦横無尽にフィールドを跳ねまわったり、先述した泡の力を利用して滑走するような動きでこちらを翻弄してきたりする。
俊敏な身のこなしや頻繁に跳躍する、発達した尻尾を攻撃に利用するなどの行動特性はどちらかというとナルガクルガに近い。

タマミツネが繰り出す技の中でも特に印象的なのはやはり「泡」を巧みに利用した攻撃だろう。
泡ブレス後や倒れこみ攻撃を繰りだした後に残される大きな泡に接触すると「泡まみれ状態」という状態異常が発生する。
この泡まみれ状態は一段階目では基本的に何の影響もないのだが、泡まみれ状態でもう一度泡に接触すると今度は泡まみれ状態が悪化してしまい、完全行動不能(アイテム使用不可+攻撃付加)に加え、足が滑ってダッシュ不可・移動速度低下、回避行動が強制的に緊急回避に固定されるといったシャレにならないデメリットが発生してしまう。
この悪化した泡まみれ状態は消散剤を使用することで解除できるが、対処がもたついている間に尻尾を使った強烈な一撃を叩き込まれて即死させられることも…
なおまき散らす泡にたまに赤や緑の泡が混じることがあるが、これらの泡に接触すると赤い泡の場合は攻撃力アップ、緑の泡の場合は体力回復がハンター側に発生する。
また、MHRiseにおいては泡まみれ状態の仕様が変更されており、一段階目では回避距離が伸び、二段階目では滑りこそするものの攻撃も行えるようになった。

全体的に技の威力は控えめなタマミツネだが、発達した尻尾を使った攻撃だけは例外。その場で立ち上がり尻尾をバネにして跳躍するとびかかりなどの大技はいずれも凄まじい威力を誇っており、特に二連続泡飛ばしからの大跳躍→ボディプレス+着地地点で大回転攻撃といった怒涛の連続技は獰猛化個体が放つと防御力600代+硬化薬グレート・体力150でも体力の半分近くを抉りとっていく恐るべき必殺技。回復を怠るとあっという間にノックアウトされてベースキャンプ送りにされる。

反面大技の後に頻繁に威嚇を挟む、疲労すると自分が出した泡のせいで突進後に思い切り横転してダウンする(疲労状態にならない獰猛化個体は例外)などつけ入る隙も残されており、タマミツネ戦ではいかにその隙を突けるかが重要になってくる。


そしてモンスターハンターワイルズの無料アップデート第一弾にて復活。…と告知されていたが、前作ライズにもいたので続投と言った方が厳密には正しい。
禁足地の緋の森の原住獣人族・モリバーたちの漁場を荒らし食糧難に陥らせていた。
また本作で初めて水中を泳ぐ姿を見せるようになり、疲労状態になるとエリア17で魚を獲る光景を見ることができる。

攻撃方法に関しては過去作からあまり変わっていないが、特筆する点として頭の部位破壊がかなり柔らかくなっている。
しかし考えなしに部位破壊するのはお勧めしない。何故なら頭を破壊すると狩猟終盤に左目から青い炎を噴き上げ、疑似的な天眼状態に移行するからである。*1
こうなると吐き出す泡が炎を纏う他、強力な狐火泡ブレスまで解禁して攻撃が激化する。水耐性ばかり上げて火耐性を疎かにしていると痛い目を見ることになるだろう。
とはいえ通常個体であればそこまで苦戦するような相手ではないが、「歴戦の個体」ともなると一筋縄ではいかない難敵と化す。
なんと通常個体の難易度は☆5なのに歴戦の個体になった途端、段階をすっ飛ばしてこれまではアルシュベルド専用だった難易度☆8に変貌。
その変化は伊達ではなく、全体的に攻撃力が激増。更に前述の天眼化も頭の部位破壊がされた時点で序盤から容赦無く解放し、実質ほとんど天眼タマミツネと化する。

歴戦補正もあって特に縦回転尻尾攻撃、通称『昇竜』の威力が相当高く、防御力をガチガチに固めていても直撃すれば体力が8~9割余裕で吹っ飛ぶ。
防御力300台ではまずワンパン。
あまりの火力の高さに、実装直後はマルチプレイ中この一撃で三人纏めて乙った報告がX(旧Twitter)に溢れたほど。
辛うじて即死を免れても、慌てて回復のために距離を取ろうとして設置された泡に触れて一乙、なんてことも少なくない。

縄張り争いの対戦カードは緋の森の頂点捕食者、ウズ・トゥナと発生。
肉弾戦主体のウズ・トゥナを泡で滑らせその隙を突いたタマミツネが優勢に立つが、接近したことで逆に捕まれ、地面に叩きつけられる形で痛み分けとなり、タマミツネがエリア移動する。曲がりなりにも頂点捕食者の面目躍如である。
なおこの結果はタマミツネが歴戦の個体でも変わらない。

◆攻撃手段

噛みつき
前方に向かって噛みつき攻撃を繰り出す。威力は低く食らっても尻餅をつくだけだが、技の発生が早く至近距離から急に出されると回避が間に合わないことも。
二連続で噛みついてくることもある。

水ブレス
ガノトトスなどが使用するものとよく似た水ブレスを前方を大きく薙ぎ払うように放つ。
右側から来るパターンと左側から薙ぎ払うパターンが存在し、いずれも発射の直前に回転方向と逆の斜め後方(左回りなら右斜め後方、右回りなら左斜め後方)に体をひねる予備動作を挟む。
食らうと水属性やられになる。
MHRiseではブレス攻撃全体にかなりの強化が施されており、大きく滑りながら縦と横に薙ぎ払いながら発射するため避けるのが非常に困難になった。

チャージ水ブレス
MHRiseで使うようになった新技。
少し溜めるような動作をしたあと正面に巨大な水弾を撃ち出す。
通常の水ブレスの派生で打ち出し、直撃すると大ダメージを受ける。

突進
後ずさりをした後、自身の分泌液で滑走するように突進してくる。
突進後慣性力で突っ込みそのまま水ブレスに繋げるコンボ攻撃を繰り出してくることもある。しかしコンボ攻撃時は攻撃終了直後に必ず威嚇行動をとるので攻撃のチャンスでもある。

滑走攻撃
倒れこみ攻撃の要領で大きく上体を起こした後、勢いをつけて体をくねらせながら滑走して攻撃。通った後に泡が発生する。

尻尾薙ぎ払い
前方を大きく薙ぎ払うようなモーションで尻尾を振り回しつつ泡を飛ばす。
右側から薙ぎ払うパターンと左から薙ぎ払うパターンの二種類が存在する。

前方尻尾叩き付け→サマーソルト
前方に思い切り尻尾を叩き付ける攻撃。叩き付け前に大きな溜め動作を挟んだ場合叩き付けの直後にサマーソルトへと派生させて来る。
このサマーソルトは非常に威力が高く、獰猛化個体が怒り状態時に繰り出そうものなら上位装備一式で身を固めても体力150から一気に半分近くを奪ってゆく恐ろしい技。後述の大跳躍攻撃と並んだタマミツネ屈指の大技である。
サマーソルトを食らうと大きくカチ上げられて行動不能になるため、回避が遅れたところにさらなる追撃を食らって一乙という地獄絵図に発展する危険性もある。見切りやすい大跳躍以上に警戒が必要。

跳びかかり
立ち上がった後、尻尾の力をバネのように利用して一気に跳びかかってくる。

倒れこみ
後ろ足で立ち上がった後、正面の敵めがけて倒れこんで攻撃。攻撃後泡が発生する。

滑走尻尾薙ぎ払い
滑走しながらカーブを描いてハンターの側面に回り込み、そのまま尻尾を叩き付ける。追尾してくるうえ滑走するタマミツネ本体にも当たり判定が存在している。
直前に小さく威嚇する予備動作を挟むのでタイミングを掴んで避けよう。

連続泡ブレス
左右に頭を振りながら計5個の泡を吐き出す。

バックジャンプ泡ブレス
後方にジャンプしながら泡を吐く。この攻撃でハンターとの距離が開くと高確率で先述の滑走攻撃に繋げてくる。

大跳躍攻撃
タマミツネ随一の大技。その場で尻尾を振り回しながら小さく跳ねて2回泡を飛ばし、直後一気に大跳躍してハンターの居た位置を狙って全体重を乗せたボディプレスを繰り出し、着地地点で大回転して攻撃する。
先にも述べた通りシャレにならないような大ダメージを叩き出す大技なので是が非でも回避すること。獰猛化個体のオーラ纏い時のこの技の威力はまさに破滅的。

狐火
天眼専用行動。
天眼状態限定で使用する。
泡ブレスと同じモーションで青色の泡を3個同時に発射する。
通常の泡ブレスと違って当たると大ダメージを受けて凄い勢いで吹っ飛ばされる。
おまけに火属性やられ【大】も付いてくるので非常に厄介。
ヌシ個体も同様の攻撃を行うが、こちらは爆破やられとなる。

回転突進
天眼専用行動。
独特のポーズで大きく溜めてから超スピードで突進する。
当たればただではすまず、G5、超特殊だと剣士でも問答無用で即死する。 

ボディプレス
天眼&ヌシ専用行動。
回転突進と同じように溜めてから垂直に押し潰してくる。
やはり即死級の威力を持つ。

昇竜回転尻尾攻撃
天眼&ヌシ専用行動。
空中に飛び上がり、縦に素早く回転して遠心力を乗せて勢い良く尻尾を叩き付ける。
あまりの威力から実質的に即死技と言っても差し支えない大技。
前述の通りWildsでは通常個体も天眼化する都合で普通に使ってくる。

◆破壊可能部位

  • 頭部
    • 頭部のヒレが破壊される。2段階破壊となっており、2回部位耐久値を0にすることで破壊した扱いになる。サブクエストで部位破壊を要求されるときなどは注意。
    • 前述したとおりワイルズではかなり簡単に破壊できる反面、タマミツネがパワーアップするため部位破壊は慎重に行うべき。
  • 背びれ
    • 背中部分のヒレが大きく削がれるようにして欠損する。
  • 両前足(右足・左足)
    • 右足・左足ごとに別々の部位として扱われている。肉質が非常に硬く切れ味緑以下では弾かれ、小さいので攻撃を別の部位に吸われやすい。雷属性が良く通るので、破壊を狙う際は雷属性の武器を持ち込むのが有効。
  • 尻尾
    • こちらも二段階破壊。一段階目で尻尾に傷がつき、二段階目で尻尾の先端部分が切り落とされる。

◆ミツネ装備

◇武器

タマミツネの象徴である淡い桃色(希少種は菫色、二つ名は紅色)と、「和」を意識し、桜の意匠を取り入れた華やかなデザインが特徴。特に日本刀をイメージしてデザインされた双剣と太刀は非常に評価が高い。水属性の日本刀という個性を取られた南蛮刀は泣いていい…
性能面では水属性値と切れ味、物理攻撃力をバランスよく両立させたものが多く、扱いやすく高性能なものが揃っている。
ボウガン二丁は武器内蔵弾含めて水冷弾特化の性能となっており、ウラガンキングラビモスに暴力的なダメージを与えられる。
弓だけは何故か物理攻撃力がとても低く、やや不遇な性能である。
後述の防具のデザインも相まってMHXのメインモンスター装備の中でも際立って人気の高い装備となっている。
…さて武器の名前だが、いずれも日本の実在人物の辞世の句の一部を引用した非常に特徴的なものとなっている。

例:太刀「狐刀カカルクモナキ」→「たまのをの絶刀の斬振」(上杉謙信の句「極楽も地獄も先はありあけの 月の心にかかるくもなし」が元ネタ)

名称に古典仮名遣いや難読漢字なども含まれており、特に双剣の最終強化型「つるぎたち研刃の切耶(つるぎたちけんじんのきりがや)」は誤読するハンターが続出した。

いずれの武器もその武器種と関わりのある武将の辞世の句から取られており、説明文にもそれをにおわせる解説があるなど歴史好きはニヤッとさせられる演出もあるので、暇つぶしに元ネタを探ってみるのも良いかもしれない。

MHXXで登場した天眼武器は通常種武器よりスロット数、属性値、斬れ味で僅かに劣るが、物理攻撃力が上昇しており二つ名武器共通の狩技ゲージボーナスもあるのでこちらも有用性が高い。
弓は特に攻撃力が段違いに上昇して何故か重射弓になった。
因みに通常種武器の桃色を紅葉のような色彩にしたデザインとなっている。

MHRiseでは以前より属性値が全体的に下がったが会心率が上昇しており、天眼武器のような物理寄りの性能になった。
匠1から白ゲージが出る斬れ味の優秀さはそのままなので火力をさらに伸ばしやすい。
しかしアップデート前は大半のミツネ武器に最終強化が存在しなかったため、性能にかなりの難があった。

MHNowでは会心率も付いており物理や属性のバランスの良い武器。全武器種が実装されているので、使っているいい水属性がなかった武器種にはありがたい。
スキルは「ジャスト回避強化」が付く。若干ジャスト回避がしやすくなるので咄嗟の回避に重宝する。

先述の太刀だが、大阪府堺市とのコラボイベントにて実在の職人たちによって原寸大の太刀が制作されることとなった。
2年の制作期間の末に完成した現物だが、なんと刃長2.2m、重量150kgと現実世界の刀剣を大きく上回る大きさであり、ゲーム中でそれらを振り回していたハンターたちの超人ぶりを感じられる出来となっている。

◇防具

イメージは「狐の嫁入り」。男性用防具は新郎を、女性用防具は新婦をイメージしたデザインになっており、モチーフは和式の婚礼装束。オトモは新郎新婦のお付きの者(アイルー)と新婦を運ぶ馬(ガルク)をイメージしている。
性能面では、そこそこの防御力に中くらいの水耐性、そして一式装備すると下位では腹減り半減と新スキル「泡沫(うたかた)の舞」に加え雷耐性弱化、上位のSシリーズでは雷属性弱化が消えて窮地のスキルポイントが9付き、1ポイント加えることで「死中に活」が発動する。
なおその1ポイントを補っていないふんたーさんが一定数居たのも事実である*2
最早いつものことだがメインモンスターの見栄えのいい防具故に致し方無し。
この「泡沫の舞」はなんと3回回避行動をとるとタマミツネの繰り出す泡まみれ状態になるという代物。シリーズ初となる自発的に状態異常を発生させることができるスキルである。
先ほども述べた通り泡まみれ第一段階では通常は何の効果もないのだが、このスキルを発動させた状態では回避性能+1、体術+1といったメリット効果が得られるようになる。
加えてSシリーズでは状態異常時に攻撃力が大きく上昇する「死中に活」も発動寸前になっているので、しっかり発動させてうまく維持できれば常時回避性能+1・体術+1、攻撃力【大】という凄まじい性能を発揮することになる。頻繁に緊急回避を繰り返すエリアルスタイルでは回避性能アップも合わせて非常に重宝することだろう。
ちなみにこの防具のスキルで泡まみれになっている場合はタマミツネの泡を食らっても泡まみれ状態が悪化しないので、タマミツネ戦でも安心して着込んで行ける。
一方、天眼戦に着込んでいくと常時ブチ切れ状態の天眼と相対する羽目になる。とはいえ、先述の通り怒り時は毛繕いで軟化するのでハイリスクハイリターン。自信があるなら着ていくのもよいだろう。

MHXXではG級版のミツネXが登場した。発動スキルはミツネSから順当にグレードアップし、
「腹減り無効・泡沫の舞・死中に活」になっている。ようやく装飾品や護石に頼らずに泡沫の舞+死中に活のコンボが発動出来るようになった。
なお泡沫スキルはミツネ装備の専用スキルではなく、二つ名モンスター「矛砕ダイミョウザザミ」の素材から作れる「矛砕」シリーズでも発動する。

MHNowでも泡沫の舞や死中に活は健在。火力もかなり上がるので、無属性武器を担ぐ際は選択肢に入るほど。
他に頭装備は水属性攻撃強化が付くので、水武器を担ぐ際に被ってみてはいかがだろうか。

MHXXでは二つ名防具の『天眼シリーズ』が登場。
女性用デザインはミツネシリーズを赤色にしたような感じで、髪のボリュームが凄い頭装備とモンハンでは珍しいハイヒールタイプの脚装備が特徴的。
問題は男性用デザインであり、なんと頭装備がフサフサとした獣人そのものな仮面でありインパクト抜群。
一式装備で泡沫の舞、軽業師(体術+1、回避性能+1)、天眼の魂(見切り3、挑戦者+1)が発動し、強化を重ねると真・天眼の魂(見切り3、挑戦者+2)が発動する。
「泡沫の舞と軽業師は同時に発動させても無意味なんじゃ…」と思われがちだがそこは心配無用。
泡まみれ中は体術+2と回避性能+2を発動させたのと同じ恩恵を得られる。
拡張性は二つ名防具故に低いが通常種譲りの回避スキルの充実さにより扱い易い。
護石と武器スロットで通常種防具のように死中に活を追加するのも良し、
真・天眼の魂の発動スキルで合わせて45%も上昇する会心率を超会心で存分に生かしてやるも良し。


◆MHST2

通常種と天眼がMHST2でオトモン可の種で登場しており、層の薄い水属性である程度の強さの立場にいる。

天眼は敵としてもオトモンとしても「曲者」であり、まず敵として出てきた場合には、怒り状態で火属性攻撃してくる。ブレス対決も炎ブレスである。
怒りが抜けるときには火と水の大技を怒濤の連発。下手すると2発目の水の大技で共闘者含め全員KOされる4オチも免れられない。
一方オトモンとしては、水属性スピードタイプなのに、絆遺伝子に水属性攻撃のアクティブスキルが無い。
ただでさえ水属性は層が薄く、クリティカルが狙えるスキルが反動技だったり、スピードタイプのスキルに至っては「伝承の儀」で持ってくる絆遺伝子がボルボロスドスガレオスからとなんとも威力に不安がある面子であり、イマイチかみ合ってくれない。
いっそのこと希少種みたいに火属性スキルで盛ってみるのもありかもしれない

絆技は通常種が「月下泡影」、天眼が「天眼泡影」。スキル名に全体的に横文字が多いMHST2では珍しい和風な名称。


◆MHNow

位置情報スマホゲームの本作では、暑い夏の時期のシーズン2の後半から追加参戦。今の夏の時期は40℃近い日も珍しくないのでそんな時にタマミツネの泡はありがたい…のかもしれない。それより外では暑さでスマホがまともに動かせないというのが特に問題ではあるのだが。
緊急クエストをクリアすることで、砂漠エリア以外に出現するようになる。

戦い方はライズの時と大体同じでいいのだが、翔蟲が無い為全方位回転ブレスのような攻撃は非常に避けにくくなっている。ジャスト回避が出来ればそこまで問題ではないのだが…。
怒り状態に移行してからは泡を纏うのだが、その後は爪や尻尾が軟化しダメージが通りやすくなる。泡を纏ってからはブレスや滑走攻撃等の即死レベルかつこちらが攻めにくい攻撃をバンバン撃ってくるので、爪や尻尾を攻撃して部位破壊して妨害したい。頭や左右の爪を破壊出来ればダウンするので積極的に狙っていこう。
ちなみに今作での泡は触れると1発で滑るようになっており、赤や緑の泡は使ってこない。

また、ジンオウガイビルジョーのようにレア6は固有の素材のモンスターでもある。

◆余談

  • キャッチコピーの「妖艶なる舞」やピンクを基調とした体色、細身でスリムな体型などから女性的なイメージを持たれがちであるが、モンスター図鑑をよく読んでみると「雄の個体のヒレは非常に立派で、感情に応じて赤く色づく」とある。…つまりハンターが本編で狩っているタマミツネはほぼすべて例外なくオスである可能性が高い。なんてことだ……。つまり?いまいちピンとこない人は歌舞伎の女形か刀を持ったイケメン侍を想像してみるといいかもしれない。ちなみにメスと比べてオスの方が派手な姿をしている生物は意外に多かったりする。
    • 因みにメスの個体や幼体は外敵の少ない、人が簡単に踏み入れない山奥の秘境に群れを作ってひっそりと暮らしているとのこと。
    • 天眼タマミツネは盲目になりながらも生き長らえて老成した個体なので、おじいちゃんあるいは盲目の武術の達人と言ったところだろう。

  • 爪素材の集めにくさで有名。爪の肉質が非常に硬く、緑ゲージ程度ではガンガンはじかれる。加えて部位が小さいので継続的に狙い続けるのも難しく部位破壊は困難を極める。おまけに捕獲報酬では一切出ず、爪を破壊しなければ討伐報酬か剥ぎ取りに期待するしかない。そんな爪素材がミツネSだと一式作るためには6個も必要になる。
    • 流石にやりすぎだと判断されたのかMHXXでは耐久値が下げられており、少しだけ入手難度が下がった。

  • 原生林にも出没することがあるのだが、高い崖の上にエリア移動する際には軽く身をかがめたかと思うとそのまますさまじい勢いでジャンプして崖を上ってゆく。アグナコトルなどの海竜種よろしく地面に潜るのかと想像していたハンターはまるでドドブランゴのごとくとんでもない大跳躍を見せつけるその姿に唖然としたという。

  • 哺乳類っぽい見た目のジンオウガと何かと対比されることが多い。
    実際のところ、MHXのOP映像やMHRiseの発売前に出た映像でも、ジンオウガとタマミツネが激闘を繰り広げる様子が描かれている。

  • おなじみ生態ムービーではうっかり縄張りに入り込んだアイルーに眠りを妨げられるが、泡で脅かすだけで済ませている。他の四天王(特に火と雷担当)に比べると何とも和やかな様相である。天眼タマミツネが大体眠っているのはこのムービーからきているのだろうか。

  • モンハンお馴染みのレア素材である逆鱗、宝玉、天鱗等のアイテムがタマミツネにも存在するが、リオレウス等と違い、捕獲報酬では入手できないという落とし穴が存在する。
    ソロプレイはともかくオンラインで捕獲してしまうと一部から白い目で見られることがあるのでなるだけ討伐で仕留めたい。

  • 特徴的な泡まみれ状態だが、先述の「泡沫の舞」のイメージが強いためか「スキルの無い状態でも一段階目では回避性能+1、体術+1が発生する」との誤解が長いこと広まっていた。ミツネ以外で使ってくる敵がおらず、泡の維持も難しいので誤解するのも無理はないだろう。

  • MHRiseで復活モンスターに挙がるだけに留まらず、MHST2では四天王の中でいち早くオトモンとして紹介されたり、弓ライダーの装備がミツネ装備だったりと、MHRiseを境にMHW:I以前のディノバルドに代わって四天王の中で目立つようになった気がしなくもない。
    • ただし、少なくともMHRiseに関しては「和風モンハン」という要素が前面に押し出されている作風との関係もあると思われる。
    • また、インタビューなどでは開発スタッフ間では各作品におけるメインモンスターの参戦バランスも考慮しなければならない都合でMHX四天王の複数・全員参戦に消極的な意見が多い事が言及されており、「どれか一種に出番を絞らなければならない」という事情もあるだろう。


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最終更新:2025年04月16日 21:44

*1 完全な盲目にはなっていないため、閃光弾は有効。

*2 後述の通りこの1ポイントが攻撃力UP【大】に相当すると言えるため、スキルの事を理解しているならば発動させない理由はまずない。