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更新日:2025/05/12 Mon 09:45:09NEW!
所要時間:約10分で読めるわよ裕ちゃん
かきくけこの
あいうえおの
さしすせその
ん――の
はいリピート!
してその意味は妹ではなく、
『八神くんの家庭の事情』は楠桂の漫画作品。
少年サンデー増刊号にて1986年から1990年にかけて連載。
単行本全7巻、文庫全4巻。
最初の2話は実は読み切りである。
あらすじ
八神裕司は花も咲かない男子校の高校生。
裕司の最大の悩みはあまりにも若く見える彼のお母さん。
妹でも通じる程に若々しくカワイイ実の母・野美のせいでマザコンの裕司。
彼を茶化す同級生に、野美さんに恋する担任の四日市、さらに裕司に恋する五十里さんもあらわれ……。
これはラブラブな両親の姿も毎日見せられ悶々とする日々を過ごす八神くんの家庭の事情。
概要
メインヒロインは同級生どころか妹かと思える程に若々しい姿の
実の母親。
お母さんキャラと言えば、学生のヒロインに負けず劣らずの愛らしさを持っていたり、歳を重ねて深みを増した色気を漂わせたり、「娘さん、お母さんをください」なんてジョークもあったりする。
近年も通常攻撃が全体攻撃で二回攻撃のお母さんや、
娘世代より大人気な家元である母親。主人公の恋人
かつ恋人の
お母様などが人気であるが、その先駆けとも言える作品である。
実の母親という、どうあがいても叶うはずのない恋。
そんな主人公に想いを寄せる男女たち、
同じように人妻で子持ちの野美が初恋相手となった中学生の失恋と新しい恋、
許されざる恋慕を八神の両親へ向ける者……
と、意外といろいろな形の恋の形を描いた作品。
ドラマCD・OVA化もされている。野美さんが年相応の外見の魔女になってた?そんな事実はない。いいね。
登場人物
演:
矢尾一樹 /国分太一
年相応に思春期の悩みに苦しむ主人公。
野美の若々しい容姿に血の繋がりを疑い
マザコンと
ロリコンの間に揺れ動き、確かに実母だと分かるとマザコンを自覚する。
無邪気なスキンシップをし続ける野美に対して決して報われない恋心を抱きながらも、自分に想いを告げ、恋心を寄せる真幸との健全な純愛に揺れ動く。
それに加えてマザコンを囃し立てる友人や、父母との不倫を目論む大人たちが悩みのタネ。
血の繋がりを疑ったのは幼い頃の自分の写真を見たことがないためだったが、それはケンカやケガで生キズどころか物体X級の見るに堪えない顔の写真ばかりだったので、本人の目につかぬようアルバムからは隠されていたことが第一話のオチであった。
しかし、嫉妬から他の男子生徒にボコボコにされても翌日には傷がなくなったのを皮切りに、連載が進むに連れてノーブレーキの車ではね飛ばされても数秒で復活し、
最終的に大型トラックに轢かれて続けざまに5台の乗用車にはねられても医者の目の前で短時間の内に肉体の負傷が完全に消え去るという、ギャグ漫画だからと言って作中世界でも驚異の新陳代謝による回復能力を身に着けていた。野美さんの体質と関係しているのだろうか?
演:本多知恵子 /夏木マリ
年不相応に若々しいキュートな裕司の母親。
その容姿で多くの男性キャラのハートを射止めている。
中身は年齢相応におばさんで裕司の担任の四日市に嬉々として息子の成長を報告していた。いつのまにはかったんだ?。また、歳を重ねて得た経験に基づく凛としたふるまいからは母親としての風格と深い愛情を感じさせる。
しかし、あまりにも若い容姿から不登校の学生と誤解され、平日は買い物に行ってるだけで補導されることがよくある。
夫の陽司とは毎日いってらっしゃいとおかえりなさいのキスをするなど現在も夫婦仲はアツアツのラブラブである。
裕司の前で1日最低2回はキスしてたのだが、実はおはよう、おやすみ、いってらっしゃい、おかえりなさいの1日
最低4回だったことが発覚する。
アッチの方も
明るい家庭計画を「ちょうど切らしてた」と言ってるシーンがあるので続いてる様子。
平日補導されるほどのあの顔で普段売ってもらえるのか?
愛の結晶である息子の裕司は当然可愛がっており、夫同様におはようからおやすみのキスや添い寝にハグ、口移しでクッキーを食べさせようとするなど小悪魔ムーブで日々翻弄し悶々とさせている。
作品最大のネタバレ
実は裕司の恋心を知った上で全部やっていた。母親だからお見通し。小悪魔どころか魔性の女。
最近は作者の同人誌でその若々しい姿から
魔性の鬼の仲間と疑った相手を「
鬼カワイイだけ」と納得させたり、母性で包んで返り討ちにしたりして骨抜きにしてる。
お陰で相手は日本最古のマザコン扱いをされている。
演:
若本規夫 /角野卓造
年相応に渋いナイスミドルな裕司の父親。
野美にドギマギする裕司を「大人になった証拠だけど、実の親に欲情するのはいかんぞ」と
野美の前で笑って言う懐の深い男。
演:川村万梨阿 /持田真樹
強引なナンパから本人は純粋に二村と勘違いして張っ倒して救ってくれた裕司に恋をした女子校の高校生。
スリーサイズはB83W58H85。ふわふわまき毛とくりくりお目々がチャームポイント。そんな愛らしい見た目と裏腹に愛車のホンダ・CBR400RRを乗りこなすライダー女子。
バレンタインチョコを渡すために男装して男子校に潜り込み、裕司の住所を教えられるまでもなく調べあげている思いこんだら突っ走る内気な性格。
遠方の女子校からほんの数百mの距離を裕司と一緒に歩いて下校するためだけにバイクでこっそり赴き、重度のマザコンと知っても受け止める健気な少女。
裕司のマザコンを治してみせると決心をし、プラトニックな関係の中で猛アピールを続ける。
演:
神谷明 /マイケル富岡
裕司の担任。
三者懇談で野美に一目惚れして以来、相手が生徒の親で人妻という立場も無視して想いを伝えようと画策し続け、スキあらば野美との接触を図ろうとする。
やがて2人きりになり、関係が成立したと喧伝し……
CV:
鶴ひろみ
上司である陽司との不倫を目論む
クリスマス前の23歳のOL。愛車はセフィーロ。
不倫がダメなら不倫じゃないならいいだろと言わんばかりに、父親ソックリなナイスミドルに成長する事を見込んで裕司に誘惑を仕掛ける。
クールな見かけに反して情念の塊。度々暴走するアブナイお姉さん。
交通安全を度外視した運転をし続けるという意味でも。
CV:佐々木望
裕司の後輩。転校してきた一年生。
野美さんソックリという、今で言う男の娘。
しかし性格は全く異なり喧嘩っ早い。
転校理由は八百井を男同士で取り合って血の海になったから
実は生き別れの弟…などという血縁がある訳ではなく父の名はうめき、母はあえぎ。
2年生にシメられそうになったところを
広まったヘンタイの噂を以て意図せず助けてくれた裕司を侠気から先輩と慕ってくれる…
その名前通りの方向性でも。
つまり、
劣情を抱く実の母親ソックリで自分に想いを寄せてくれる荒っぽい後輩
男子高生。
という性癖てんこ盛りのデパート。
CV:岩田光央
裕司の友達。
どっかの孫みたいな髪型のメガネ。
大半が女の子として扱う中、実は「母親として」野美が好きだと言う珍しいやつ。
でも野美さんにキスしてもらった役得ボーイ。四日市には逆の頬を教えて間接キッスを回避させた。
CV:堀川亮(現:
堀川りょう)
裕司の友だry
ツンツンヘア。
CV:佐藤浩之
裕司の友ry
茶髪。アップになると意外とつぶらなひとみ。
真幸の友達。
黒髪の癖っ毛。気の強い性格で、裕司がマザコンと聴いて引くが、真幸が本気と知るや、キスしたところで母親と同じラインに立っただけなのだから満足してはダメだと、更なるアピールすることを熱をこめて勧める友達想いの子。
実は男に顔が広いらしい。
海での態度をダメ出しした一ヶ谷とはいつの間にか下の名前で呼ぶほど親密になっていた。
髪型と名前のモデルは作者の友人との事。
下記の2人含め作者の他作品『あくまでラブコメ』にも
スターシステムで主人公のクラスメイトとして登場している。
真幸の友だry
髪は肩までのストレートヘア。
知らない内に二村とデキてた。
真幸の友r
カチューシャをしたウェーブヘア。
気がつけば三宅とつきあってた。
三人とも真幸同様二輪免許持ちでバイクに乗っている。
スキンヘッドで顔に
某無免許医ばりに大きなキズが走った強面の大男。
その見た目に違わず力も強く、パンチはブロック塀を砕き、車と正面衝突しても車側が一方的にスクラップになる。
補導されかかっていた野美を助けて一目惚れ。彼女と一緒に暮らす裕司を恋人と誤解して、嫉妬からホラー映画のモンスターの如き勢いで襲いかかる。
しかして、その正体は純情で素直な
中学生。あだ名は美坊。
見た目だけは学ランと相まって大学応援団のOBに見えるため、野美
の保護者と思われたほど。
幼少期に
顔と後頭部に大きな傷を付けた子守してくれた四日市を兄のように慕っている。
失恋して夕日に向かうジョギング&チャリンコ暴走集団「百八竜」リーダーとして祭り上げられるが、野美の言葉で朝日に向かうジョギング集団に健全化。その脚を見込まれ陸上部に入り、後に100m世界記録保持者になったという。
というか中学生の現時点で男子高校生2人抱えながらZと並走できる化物。
美坊の中学の先輩。陸上部。
仮入部中に県大会出場予定の選手をはねて出場できなくした美坊を、その代わりとして県大会に出場させるため竹刀を振り上げ厳しくブレーキ制御の特訓をする。
雰囲気が野美に似ていることから美坊の新しい恋の相手となる。
強化合宿で一週間会えない内に美坊への竹刀で痛めつけて、いやがって怯えて泣き叫ぶ姿が見たい想いが募って恋心を自覚し、彼からの告白を受け入れた。
謎の東洋人X愛の女神が2人に微笑んでくれた瞬間である。
一枝の兄のワカメヘア。
同僚の密子に想いを寄せるが、デリカシーに欠ける発言をするわ突然押し倒すわで当然相手にされない。密子もあんまり変わらないとか言わない
恋敵の上司を相手にするのは恐ろしいので裕司を標的に実力行使に及ぶ。
たまたま拾った裕司のカバンに、自分で買った大量の高級ブランドの下着を入れてプレゼントしてくれた下着泥棒の濡れ衣を着せようとしたが、男子校で共学ではなかったため「女子生徒からの信用を落とす」事は失敗する。男子生徒からの信頼や尊厳は既にない
その後大勢の取り巻きの内の一人として密子とのデートにこぎ着けた。
四日市を「四っちゃん」と呼び慕い、想いを寄せる男子教師。
オネエだけど腕っぷしは意外と強い。
余談
- 改変の酷い実写化の例の一つとして挙げられる。具体的には野美さんを演じるのが当時四十代の夏木マリ氏で名実ともに年齢相応の美魔女になっている。「実」。つまりマジモンの魔女である。
ホントになんでだよ
根幹をなす設定のガン無視+謎改変以外にも酷い箇所が多かったようで、原作者の楠桂が「私はドラマには関わってない」とブチギレてテロップの表記を原作から原「案」に変えさせたほど。途中から見るのを止めたので最後どうなったかも知らないとのこと。
当然ソフト化もされていないため現在は視聴することは非常に困難。原作者が途中で見るのをやめたドラマを、最後まで見てさらに録画してた読者ってどのくらいいるんだろう?
追記・修正は、自分よりも年下に見えるほど若々しい母親への重度のマザコンを理解した上で、
それを受け止め向き合いつきあってくれる、健気で可愛い恋人との真実の愛を見つけた方にお願いします。
- 記事作成お疲れ様です。これはよく読みました。実写版は見てないけど。アニメのキャストは好きな声優さんばかりで面白かったな。 -- 名無しさん (2025-05-11 01:04:10)
- イメージアルバムで本多知恵子さんの歌う「オンリィYouのMeのYou」がたまらなく好き -- 名無しさん (2025-05-11 20:25:30)
- 東洋人Xの歌が好きだった…なんでストーリーに全く関係ないキャラクターのテーマソングがあるんだろうね? -- 名無しさん (2025-05-11 20:36:41)
- 作者の古巣であるファンロード絡みだったから、のはず -- 名無しさん (2025-05-11 22:28:32)
- 自分の中で「いいひと。」「三毛猫ホームズ」と並ぶ悪夢の実写ドラマ。企画通した奴の顔が見たい -- 名無しさん (2025-05-12 00:48:09)
- 流石にこの作品のように妹に間違えられるとまではいかないけど、今の時代なら30代程度なら高校生の姉でも通用するような母親キャラ多いよね。この漫画の連載当時は30代なんて現実の女性でも一気に老けてたし、おばさん扱いだったからかなり時代が変わった -- 名無しさん (2025-05-12 09:45:09)
最終更新:2025年05月12日 09:45