鶴ひろみ

登録日:2020/05/05 Tue 23:44:15
更新日:2025/07/02 Wed 21:48:53
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鶴ひろみは日本の女性声優である。
1960年(昭和35年)3月29日生まれ。北海道出身の神奈川県横浜市育ち。血液型はO型。
本名及び旧芸名は同じ読みで靏ひろみ。
最終所属は青二プロダクション。


【概要】

小学生時代に姉と共に劇団ひまわりへ入団し子役としてドラマ等で活動していたほか、吹き替えや子供服のモデルなども務めた。
高校3年生の時世界名作劇場の『ペリーヌ物語』の主人公・ペリーヌ役にオーディションで抜擢され声優デビューを飾る。

その後本格的に声優活動に取り組むため、劇団ひまわり系列である砂岡事務所から青二プロダクションへと移籍する。
転向した理由として、子役時代に先輩達から無視されるなど嫌がらせを受けたことが理由にあったらしい。
その後はアニメのほか、バラエティーやニュースのナレーター、舞台女優など多岐にわたり活躍していた。

しかし2017年(平成29年)11月16日、東京都首都高速都心環状線で、
ハザードランプをつけたまま中央分離帯付近で停車していた車内の運転席で意識不明の状態で発見される。
病院に搬送されたが、その後死亡が確認された。死因は運転中の大動脈解離による突然死。享年57。
関係者によると数日前の収録中に体調不良で途中退席はしていたが、ひどく悪そうな様子はなかったという。
また、死亡時の状況から、「発作の激しい痛みに耐えながら、事故を防ぐため停車し、ハザードランプをつけたところで力尽きた」のではないかと推測されている。

翌2018年(平成30年)1月13日に『それいけ!アンパンマン』や『ドラゴンボール』で共演した野沢雅子戸田恵子中尾隆聖、渡辺菜生子らが発起人となりお別れ会が行われた。
また、第12回声優アワードにて、特別功労賞に代えて2017年度に逝去した声優として他の物故者とともに顕彰されている。

2018年(平成30年)1月26日に発売されたゲーム「ドラゴンボールファイターズ」が遺作となった。
ただし、その後「遊戯王デュエルリンクス」など一部作品では生前に収録されたボイスが使用されている。

【特色】

ドキンちゃんブルマをはじめとする活発な女性を演じている印象が強いが、一方でクールな大人の雰囲気をまとった女性を演じることも多かった。

本人はさっぱりした性格で、『GS美神 極楽大作戦!!』で美神令子を演じた際は徐々に感化されていったと語っている。

趣味はゴルフ・ドライブ・テニス麻雀などで、特にゴルフは年にかなりの回数を行っていたとのこと。
一方で、北海道出身だがウィンタースポーツにはあまり関心がなかったらしい。

【交友関係】

同僚からは「鶴ちゃん」「つるち」などの愛称で親しまれていた。

先述したお別れ会のメンバーの他にも、堀川りょうとはベジータをはじめ、
バディからゲストまで様々な作品で共演しており、当人達も覚えきれないと語っている。

古谷徹とも共演機会が多かったほか、古谷及び松野太紀とは同じ劇団ひまわり出身でもあった。

1985年(昭和60年)に吹き替えで共演したのをきっかけに難波圭一と結婚したが、後に離婚している。

漫画家の椎名高志は、幼少期に『ペリーヌ物語』を観て以来の彼女の大ファンで、
『GS美神 極楽大作戦!!』のアニメ化の際は主人公である美神令子役に直々に指名しているほか、
自身の結婚式に際して司会を横島忠夫役の堀川と共に担当してもらっている他、
同じく椎名原作の『絶対可憐チルドレン』ではファンサービスを兼ねて、國府田マリ子と共にヒロインの明石薫の家族役で出演している。
鶴の死後には、感謝の意を表し週刊少年サンデーにて同作に登場する「ザ・チルドレン」達に鶴が演じたキャラクターのコスプレをさせた扉絵を掲載した。
また、薫役の平野綾も『それいけ!アンパンマン』や『ドラゴンボール改』で共演し親しくしていたこともあり、ブログ上で哀悼の意を述べている。

【主な出演作品】

アニメ

ウサピョン(フレッシュプリキュア! おもちゃの国は秘密がいっぱい!?)
パラス(聖闘士星矢Ω

ゲーム

特撮



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最終更新:2025年07月02日 21:48