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ガンタンクR-44

登録日:2025/12/15 mon 12:36:03
更新日:2025/12/29 Mon 00:58:33
所要時間:約 3 分で読めます




どけぇい! ロイ戦争博物館の館長ロイ・ユングがここの防衛を請け負う!!

なんてものが出てきたんだ…あの武器マニアのロイ将軍か!?


機動戦士ガンダムF91』に登場する可変MS。


型式番号:F50D(F-50D)、RX-107、RXR-44
所属:サナリィ→地球連邦軍→ロイ戦争博物館
建造:サナリィ
生産形態:試作機可変モビルスーツ
頭頂高:10.3m
本体重量:8.7t(推定値)
全備重量:11.8t
ジェネレーター出力:1,050kW
推力:14,000kg
装甲材質:不明

武装:
200mmキャノン砲
4連ミサイルポッド
フィンガーランチャー

パイロット:
ロイ・ユング
シーブック・アノー


概要

サナリィの試作MS・F50Dをロイ・ユングが買い取ったとされるレプリカ機。(修復機との説もある)
後述のF50Dを引き取った際に、フロンティアⅣの戦争博物館館長であったロイ・ユング准将(当時)によって「ガンタンクR-44」の名が与えられ、有事の際に動かせる状態で保存しておくという目的で整備されていた。

機体名の”R-44”の由来については、ロイ将軍が本機を入手した当時44歳だった事にちなんでいるという説もある。

あくまでもF50Dを戦闘可能な状態で維持していた機体であるため、機体の構造(可変機能)や武装などはF50Dに準ずる。

F50D

 海軍戦略研究所『サナリィ(S.N.R.I.: Strategic Naval Research Institute)』の「フォーミュラ計画」によって開発された試作可変MS。

 次期主力機を模索していた宇宙世紀0100年以降、地球連邦軍に提出されたプランは多かったが、状況としては玉石混交で、正式採用に至らなかった機体も数多かった。

 宇宙世紀0107年(0110年との説もあり)において試作されたF50Dもそんな混乱期の中で生まれた機体の一つであり、0096年に特殊部隊向けにサナリィが開発したロトをより戦闘向けに寄せた構成となっている。
Gブルのコンセプトと可変MSの発想をまとめ、長距離支援用の機体を従来の半分の機体サイズに収めようと試みられたものとされる。(資料の中にはガンタンクからの発展型と言及するものもある)

支援機として開発されたためか小型MSながらコックピットは4つあるほか、MS形態からタンクフォーム(戦車形態)に変形可能で、脚部のキャタピラを使い立ち上がりMS形態に変形というかなり簡素なもの。

F5ナンバー(AFV型MS)として作ったはいいものの、この時点では「小型の機体が動ける」という以上の成果は挙げられなかったらしく、従来のMSを小型化する方向に舵を切ったという。



武装

  • 200mmキャノン砲
両肩部に装着されている滑腔砲。
開発当初は2本の長距離ランチャーをビーム砲とするプランもあったが、機体の小型化に対して充分なスペースを設ける事が出来ず、実戦に対しては実体弾で対応可能とされていた為、支援に必要な機能として砲弾は200mm徹甲弾が採用された。
ただし、ロイ将軍が所有していたR-44は、彼によって炸薬と砲身に改造が施されている。

  • 4連ミサイルポッド
両腕部に装備されている外装式のミサイルランチャー。
ガンタンクはマニピュレータの代わりに4連装ガンランチャー*1が装備されていたが、R-44では汎用性を向上させる為にマニピュレータが装備され、腕部ミサイルは外装式となった。

  • フィンガーランチャー
両指先に内蔵されているランチャー。

劇中での活躍

機動戦士ガンダムF91
大人の都合だけで、殺されてたまるか!

クロスボーン・バンガード軍のフロンティアⅣ襲撃に際しロイ将軍が起動させ、ロイ戦争博物館のシェルターに避難しようとしていたシーブック一行を巻き込み戦闘に参加しようとした。
しかし、整備不良に加えて違法改造が祟り左舷キャノン砲は一度発砲しただけで砲身が破損し使用不能戦闘中にコクピットハッチが閉まらなくなるなど、お世辞にも戦闘に耐えられる状態ではなく、国会議事堂を奪還するべく前進したところをデナン・ゲーによって右肩の主砲にサーベルを突き立てられて中破。シーブックの学友であるアーサーとロイ将軍も死亡してしまう。なおロイに連れられていた学芸員のローバーも犠牲になった。

その後、ロイ将軍が博物館のシェルターへの退避口を潰していた*2事が判明。本機は激しい戦闘状態にあるフロンティアⅣ内を突破し、外部への脱出手段である宇宙船へと辿り着く為の移動手段としてシーブック一行に使用された。
 道中では民間人を盾にする事でクロスボーンの侵攻を防ごうとする連邦軍に拘束されそうになるなどのトラブルにも見舞われたものの、偶発的に作動した変形機構や途中合流したシーブックの父親らのお蔭でこれを回避。無事に使用可能なスペースボートの残るコロニー外壁の24番桟橋へと到着したが、最終的には一行に同行していた本作のヒロイン、セシリーを確保するためにやって来たドレル・ロナのベルガ・ダラスに履帯を破壊され行動不能、放棄された。

コミックボンボンで井上大助が連載したコミカライズでは、上記の場面でシーブック達に「降りてになれ」などと言い出した連邦兵のGキャノンに対し、MSモードに変形して修正する一幕がある。
ひどく壊れていたためか立ち続けることはできず、尻もちをつくように戦車モードに戻ってしまうが、その後も問題なく本編通りに使用できた(全体的にシーブックのテンションが本編と違うけど)。

バリエーション機

  • ガンタンクR-44 パワードウェポンタイプ
 正確にはF50D開発時のプランであり、R-44としてのバリエーションではない。
ビーム砲と対空射撃システムを装備するプランであり、多数の火器を備えた機体となっており、それらの火器を活かすため頭部には対空精密照準システムが搭載されている。腕部は複合火器となっており、マニピュレーターとしては機能しない。
武装的に戦車形態を主体としていたのか頭部にスモークディスチャージャーが搭載されている。
また、カラーパターンとして野戦迷彩タイプが存在している。
搭載スペースの確保が困難だったためこのプランは採用されず、長距離キャノン砲を装備したプランが採用された。

  • 僧正(ビショップ)ガンタンクR
SDガンダム外伝 円卓の騎士編』に登場する、ブリティス円卓騎士団の古参メンバー。
当初は追手から逃れるために「僧侶」ガンタンクRを名乗ってソ・ドンの町で世捨て人を装っており、ブリティス軍に否定的な態度を取りつつも、銀の円盤を与えて陰ながらフォローしていた。
そしてブリティス軍がゼ・ダン要塞を陥落させたのを機に正体を明かし、ブリティス軍に参加する。

  • 戦士ロックガンタンク
SDガンダム外伝 機甲神伝説編』に登場するダバード王国の戦士。剣と斧が武器。ダバード城を守っているが、ネオジオン族の天空魔城に戸惑っている。


立体化

劇場公開当時に発売された1/100キットがある。
600円台ながらも軟質素材やクリアパーツが使われており、戦車形態への変形も手首フィンガーランチャーの差し替えを除けばほぼ完全変形であるほか、ミサイルとその運搬台、200mm徹甲弾も付属する。


◇余談

1989年公開の特撮映画『ガンヘッド』の主役機のデザイン案の一つがベースとなっているほか、『機動戦士ガンダムSEED』シリーズに登場するザウートとガズウートのデザインにあたって大河原邦男氏は本機から変形プロセスを流用している。

本機を動かしたロイ・ユングは作中では勘違いの末にシーブックらを危険に晒した暴走親父というイメージが強いが、作中でも正規軍の軍人から武器マニアと呼ばれるだけあってMSの知識自体はあり、『機動戦士ガンダム デイアフタートゥモロー ―カイ・シデンのメモリーより―』ではズム・シティで行われる一年戦争展のMS展示に自身のコレクションを貸し出す気前の良さと、展示されていたガンキャノンのコクピットがジェガンのものと同じという「子供だまし」に苦言を呈するこだわりの強さを見せている。
(ただし、ロイ自身はMSの操縦技術を持たないので一年戦争に従軍したパイロットを個人的に雇っている)





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最終更新:2025年12月29日 00:58

*1 プラモデル「1/100 ガンタンクR-44」説明書の記述。何故か本来の装備である「40mm4連装ボップミサイルランチャー」ではない。

*2 ドワイト曰く「備え付けのノーマルスーツも酸素も食料もない」とのこと