登録日:2010/03/12(金) 00:45:08
更新日:2025/01/04 Sat 06:35:36
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型式番号 |
D-50C |
所属 |
地球連邦軍 |
建造 |
サナリィ |
生産形態 |
量産機 |
全高 |
12.2m |
重量 |
16.84t |
出力 |
980kw |
推力 |
32,400kg |
センサー有効半径 |
8,800m |
乗員 |
3名+8名 |
固定武装 |
ビームバーナー ミサイルコンテナ |
オプション武装 |
マシン・キャノン ロング・キャノン メガ・マシン・キャノン 投光器 中の人 |
地球連邦軍の兵員輸送用可変MS。
サナリィによって開発され、宇宙世紀0096年の時点で地球連邦宇宙軍の特殊部隊「ECOAS(エコーズ)」が使用している。
最新の超小型熱核反応炉を採用したことに加え、内部のパーツ配置をミリ単位で最適化したとまで言われる徹底した小型化によって全高12.2mとこの時代のMSにしては2回りほど小さく、MS形態とタンク形態に変形可能。
タンク形態時はさらに頭頂高が下がり、MS形態時の半分程度になる。この状態で走行することでバーニア噴射時の光や熱の発生を抑え、障害物に隠れて移動できる。これらの特徴によりMSとしては特に隠密性に優れる。
ジェネレータの出力不足から
ビーム兵器は使えないものの、それでもMSにとって致命的となる程度の火力は有しており、また小型ゆえの慣性モーメントと前面投影面積の小ささは回避の面で大きな武器となる。
戦術によっては主力級MSとも対等以上に渡り合う事もあり、そのポテンシャルは侮れないものがある。
主に兵員輸送に用いられるが、各種センサー類、通信機能が充実しており、指揮通信車としての機能も有する。乗員数は操縦室に3名(車長、操縦士、通信士)とMSをフルに運用するだけでも通常のMSよりも多くの人員を要するが動かすだけなら1人でも可能。
なお本機のデータは後の小型MS開発に活かされた。
数字の一番左に付く型式番号「50」または「5」は後に戦車型に変形する機体を表す番号として
フォーミュラ計画に編入されている。
ちなみに、
一年戦争の名機
ザクⅡと比較すると、パワーはほぼ互角だが、全高は約2/3、重量は約1/5である。
僅か20年弱の間でのMS技術の急速な進化を感じさせる。
●武装
4連ユニット式で1ユニットに3連装小型
ミサイルか、大型
ミサイルを使える。
つまり最大12発、最低4発撃てる事になる。
○ビームバーナー
ビームサーベルとは違い、長いビーム刃を作らずごく小さなビームを生成する溶断用装備。
主に破壊工作用で、お世辞にも戦闘向きの装備ではない。尚、本機にマニピュレータはない。
緊急時には近接攻撃を試みることもできなくはないが…
○マシン・キャノン
対歩兵・対軽装甲兵器用の25mm機関砲。対人火器としてはオーバーキルと言える。
○200mmロング・キャノン×2
長距離支援兵装で役割は
ガンキャノンや
ガンタンクと同じ。
高い命中精度とこの時代のMSの四肢を吹き飛ばす(直撃すれば撃墜可能な)破壊力を持つ。
ガンプラの取説によれば滑腔砲らしい。
○メガ・マシン・キャノン
対空戦用兵器。対空精密照準システムを内蔵している(ロト本体の照準システムでは対空射撃に不十分ということでもある)。
ガンダムデルタカイが使用するものと同型とも言われる。
後にサナリィが開発した
キャノンガンダムや、それをアナハイムが再設計した
Gキャノンにも類似の武装が採用された。
○投光器
主にマシン・キャノンとセットで使われる。
後のU.C.0097年に
ガンダムNT作中において、ルオ商会が運用した
ディジェの指揮官機に同型のものが装備されていた。
○中の人
ECOAS歩兵部隊8名。「一騎当千」と評される高練度の歩兵達。
多分コレが本機の最強武装。
尚、200mmロングキャノン×2、メガ・マシン・キャノン、マシン・キャノン&投光器はいずれか一つを選択するオプション式。
基本的にはマシン・キャノン&投光器を装備している。
●劇中での活躍
○機動戦士ガンダムUC
特殊部隊「ECOAS」に配備され、その内の1機がインダストリアル7市街戦において、
ダグザ・マックール中佐指揮の下、
クシャトリヤに「対サイコミュ兵器戦術」を使用。これは追尾してきた
ファンネルをネット弾で絡めとり、地表に墜落させて無力化するというもの。地道だが確実なこの方法によって計2機のファンネルを沈黙させたが、3機目のファンネルが放ったメガ粒子砲の直撃を受けて大破、炎上した。
また、ロンド・ベル所属の
ネェル・アーガマに持ち込まれた姿が確認され、決戦時はアーガマのカタパルト上で対空迎撃を行っていた。
○機動戦士ガンダムF90 FastestFomula
サナリィ製ということもあってか、第二話で地上における
F90の運用試験に参加。
攻守に分かれて行う紅白戦で、
F90Sタイプと
グスタフ・カールからなる攻撃部隊を、F50Dと思われるタンク型MSと共に長距離砲撃で迎撃していた。
HGUCのNo.106として製品化。
小型のためか、商標対策の商品名にするためか、HGUCのナンバリング製品初の
二個セットとなっている(ナンバリングの無いものなら
G-3ガンダム&
シャア専用
リック・ドムのセットや三個入りのV作戦セット等がある)。
因みにポリキャップレスであり、足の構造や背中の重さから人型形態時の自立性には難がある。
差し替えなしで完全変形が可能だが、膝関節が脆く破損の報告が目立つので注意が必要。
また、武装は三種類×2セットあるためダブルメガマシンキャノン+投光器×2など本来あり得ない装備もできるが、全部を一つずつ並べたいなら結局もう一箱買わなければならないのが欠点でもある。
シリーズによって多少性能は変わるが威力4000・射程7以上のロング・キャノンが強力。
また砲撃機ながら接近戦においても威力3000超の武装を備えているため明確な隙はない。
耐久力は低めだがサイズがSで回避率が高めというタンクのイメージに反する特徴も。
タンク系では間違いなく最高峰の性能なので、その手の機体が好きならオススメ。
何故か新型であるはずの
ガンタンクR-44よりも強い。
ジェネシスでは序盤に捕獲可能な陸戦強襲型ガンタンクから開発可能で、ロトから
ジェガンに開発可能なので一気に戦力向上が見込める。
●バトオペ2
コスト500の
支援機として登場。
ゲーメシステム上の関係か、サイズが約15mと原作より大型化している。
今後ロトの開発元であるサナリィが先導してきた小型な第2期モビルスーツ群の実装の布石になるのだろうか?
●新約SDガンダム外伝
追記・修正宜しくお願い致します。
- コックピットがミンチよりひでぇ状態になってるなか、シナンジュに一矢報いようとしたエコーズ隊員に敬礼 -- 名無しさん (2014-03-01 06:32:59)
- ↑捧げ銃もやりましょうよ。彼等は自分たちを歯車と言うが、どこかしらに人間味がにじみ出てるのが魅力だと思う。 -- 0238 (2014-03-01 07:13:38)
- ひそかにガンダムUCにおける最新鋭技術の塊。しかし連邦軍は、新技術があったらまずタンクを作る決まりでもあるんだろうか -- 名無しさん (2014-04-05 17:27:51)
- 歩兵との共同運用を想定した結果がタンクだったと思う。 -- 名無しさん (2014-04-05 17:58:52)
- ザブングルに出てきそうな。MGまだー? -- 名無しさん (2014-04-10 14:00:52)
- さりげに第3次Zに出てくる。ただし、宇宙Bなのに初登場の強制出撃が宇宙ステージなので、ちゃんとパーツとかで補強しないとうっかり落とされるんだよな…… そーだよ、撃墜されたよ…… -- 名無しさん (2014-04-30 04:25:19)
- 地味に搭乗員数多い。ユニコーン見てて中からエコーズ隊員がぞろぞろ出てくるの見てなんかワロタ。見た目狭そうなのに・・・ -- 名無しさん (2014-04-30 06:21:06)
- 3箱買ったらロトシックs…いやなんでもない。小さいのに乗れる人数が多いんだなコイツ -- 名無しさん (2014-05-08 20:48:41)
- 搭乗員多いって事は、それだけ積載量に余裕があるんだな。 多数のバリエ機ありそう。多数の武器弾薬積んだり、大量の火薬詰め込んだりwww -- 名無しさん (2014-08-12 03:19:03)
- ヲイ誰だオプション武装に「中の人」とか書いたのは? 間違ってはいないがw -- 名無しさん (2015-05-30 23:55:42)
- SDガンダム外伝では名前繋がりか「自称勇者パーティ」の「六人組」という二重パロディ。そしてタンク形態はドラクエ風棺桶という……w -- 名無しさん (2015-10-21 13:52:46)
- ミリタリ然とした見た目に惚れる。 -- 名無しさん (2015-10-21 14:21:52)
- R44に比べてまともに戦闘で活躍しているだけ良かった -- 名無しさん (2016-09-06 18:29:10)
- 自立するけどなぁ…ガンプラ。 -- 名無しさん (2016-10-03 14:28:52)
- あの名機ザクと比較すると、全高は約2/3、重量は約21%、そしてパワーはほぼ互角。コイツ地味に力持ちである。 -- 名無しさん (2016-11-11 00:12:33)
- Ζの時代以降、ガンタンクの系譜は廃れていったのかと思っていたが、そんなことはなかった…! -- 名無しさん (2016-11-11 00:40:25)
- 兵員輸送室。広い操縦区画。変形機故のデッドウェイト要素。 -- 名無しさん (2019-06-06 19:42:22)
- ↑これらのスペースを活かして普通のMSとして再設計したら、結構強いんでない? -- 名無しさん (2019-06-06 19:43:41)
- ↑ それが後の時代のフォーミュラーシリーズだね。 -- 名無しさん (2019-06-06 19:57:46)
- 種で影薄かったザウートの後継。 パラオでシナンジュに破壊された機体は兵員コンテナに乗ってた隊員もビームアックスで同時に焼き殺されてる -- 名無しさん (2021-07-21 19:04:23)
- こいつのHG股とか膝脆いのか? -- 名無しさん (2023-01-07 18:05:24)
- 型式番号は公式では常時「D-50C」でハイフン無しのD50C表記が全く無い一方で後のFシリーズではハイフン無しになっているけど、これは0090年代当時のサナリィの型式番号の法則が後のFシリーズ以降とは違っていてハイフン付きだったって事だろうか。そしてこいつが「D」でFシリーズがあるって事は中間段階のEシリーズも存在する…? -- 名無しさん (2023-07-12 22:24:07)
- 機体名より型式番号で検索した方が見つけやすいモボルスーツの一つ -- 名無しさん (2025-01-04 06:35:36)
最終更新:2025年01月04日 06:35