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チョーク(筆記具)

登録日:2026/01/28 Wed 21:27:35
更新日:2026/05/30 Sat 09:59:02
所要時間:約 4 分で読めます




『チョーク』とは、主に黒板などに字や絵をかくために用いる筆記具。

英語では“chalk”
日本語で言うと白墨(はくぼく) 堊筆(あくひつ)と呼ぶ。
中華圏では「粉筆(フェンビー)」、韓国語では「분필(プンピル)」と呼ばれる。

ビリヤードで使うキューの先に塗りつける滑り止めも同じく、“chalk”で細かい粉末を利用する点は同じだが、成分等は異なる。
また、格闘技の首絞め技、内燃機関内の装置、ショットガンの部品も「チョーク」と呼ばれる。
ただ、これらは“choke”であり、筆記具のチョークとは無関係。


【概要】

学生だったことがある人なら知らない人はいないであろう学校で先生が黒板に字を書くことに使う筆記具である。
学校用の他にも、工業・工事用、アート用などの用途に合わせてさまざまな種類がある。

名前の本来の意味は原料である白亜(未固結の石灰岩)を指す。
余談だが、これが堆積した時代がすなわち白亜紀
ドーバー海峡沿岸には、白亜で出来た真っ白な崖がある。

基本はだが、無論黄色などに着色されたものもある。


黒板への筆記以外にも、舗装路などへの筆記・描画にも用いられる。
この用途のチョークは英語では特に「サイドウォークチョーク」と呼ばれている。
ただこの用途だと路面の凸凹の関係で摩耗が早いのが難点だが。

また、小学校の裁縫セットに入っているチャコペンは、実はchalk penがなまったもので、これもチョークの一種である。

手指や被服を汚さないようにしたり、また手荒れ、チョークの折れるのを防いだり、短いチョークを有効活用するなどのためにチョークを保持する「チョークホルダー」が用いられることもある。

芸術面でもチョークアートが有名。
多くのカフェなどでは店の前に案内板としてチョークアートを描いて出しているほか、『プレバト!!』でも特別企画として放送される。
入学式、卒業式、文化祭などの学校行事で学校の黒板に絵を描くことは学校生活においてあるあるであろう。

フィクション作品ではよく私語や居眠りをしている生徒にチョークを投げつけて生徒が防御やカウンター攻撃する描写が登場していた。
一昔前は現実にもそのような先生がいたが、特に目に当たったりすると非常に危険で現在では体罰に当たるため学校教育法で禁止されており、実際に処罰されたケースもある。


【原料】

主な原料は先述した白亜の主成分である炭酸カルシウム(石灰石)または硫酸カルシウム(石膏)が挙げられる。
学校で使われるのは主に炭酸カルシウムの粉末にホタテの貝殻や糊、水を混ぜて4〜5日かけて天日干しして固めたものとなっており粉が飛び散りにくいようになっている。
円筒状の形は専用のプラ板を使いそこに水と石灰石(石膏)を混ぜた液を入れて固めたことによるものである。

卵の殻や小麦粉を利用することで家庭用のチョークを作ることもできる。


【歴史】

原料であり語源である白亜は古くは単に顔料として使われていた。
15世紀ごろからヨーロッパにおいて棒状あるいは砲弾状に削って画家が用いるようになったのが始まりとされている。

19世紀初頭にイギリスにて石灰岩で硬いものに線が引けることが発見された。
同時期にフランスで現在に近い形状のチョークが作られ、これが現代的な筆記具チョークの元祖とされている。

日本では明治初頭の1873年に大阪の雑貨商の杉本富一郎が初めて国内に輸入。
1875年に初の国産チョークを完成させ、1893年に当時東京にあった菊地一貫堂が学校用チョークの製造販売に乗り出し、国内の文具ルートに流通させた。
学校の授業でチョークが本格的に使用されるようになったのは大正時代とされている。

現在チョークを製作販売しているのは日本理化学工業や日本白墨工業が有名である。


【創作物において】

先述したように先生が生徒に投げつける描写以外にも、以下のような作品で出てくる。

  • グリム童話「狼と七匹の子山羊」
オオカミが山羊を騙して玄関ドアを開けさせるためにチョークを食べて声を変えようとする場面がある。
これは、石膏(硫酸カルシウム)には喉の炎症などを抑える漢方の材料となる事があるため、それを基にした民間療法の様なものと思われる。
なお、上述したように現代の日本で販売されているチョークは炭酸カルシウムが主成分であるため、そのような性質はない
(硫酸カルシウムだとしても、ボリボリ食べるものではないだろうが……)。また、このことからドイツ語の“Kreide fressen(クライデ フレッセン)”(直訳すると「チョークを食べる」)は、「本性を隠す・猫をかぶる」という意味の慣用句になったとされる。

忍術学園教師の土井半助は、手裏剣投げは苦手と語っているが、チョークや出席簿、黒板消し投げに関してはなぜか百発百中の腕前を持っている。

ひみつ道具にいくつかチョークの名を持つものがある。


中学生時代の両さんは仲間と共に新任教師へのいたずらとしてチョークにニスを塗って使えなくしたが、「私も学生時代やった古典的な手口」とあっさり見破られた。

  • はねるのトびら
「熱血虻川先生の朗読の時間」に登場。
北陽・虻川扮する男勝りの女教師の下、生徒に扮した他のレギュラー陣が朗読を行い、読み間違えたり嚙んだりすると机や教卓に仕込まれたランチャーからチョークが飛ぶ。


【余談】

  • 氷食症
栄養障害・栄養不良(とくに鉄欠乏性貧血)が引き起こす疾患として「氷食症」というものがある。これは文字通り、主に氷を食べたくなるのが症状だが、「チョークを食べたくなる」という症状が発生する場合もある。
なぜチョークなのかというと、異食症の疾患の原因は「口腔感覚の異常」で、歯で砕いたり、砕いたものを口腔内で舐めたりする行為自体を欲しているから。これが理由で氷やチョークのような硬くて砕けるものを食べたくなってしまうのだ。創作界隈では『DELTARUNE』のスージィにこの症状の傾向が見られる。

  • 黒板を引っかく音
黒板を爪で引っ掻いたり、チョークを黒板に押し付けると「キーッ」という不快音が発生することがある。
ある大学の研究では、歯科医師が歯を削る音などを抑えて最も不快な音とされた。
また、ニホンザルが発する警戒の叫び声に似ているのだという。




追記・修正は、チョークで何かを描いても書かなくてもお願いします。

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最終更新:2026年05月30日 09:59