忍術学園

登録日:2010/09/30 Thu 23:29:38
更新日:2025/04/20 Sun 23:47:03
所要時間:約 21 分で読めるの段




忍術学園とは、漫画『落第忍者乱太郎』及び、そのアニメ化作品『忍たま乱太郎』に登場する架空の学校である。


概要

所在地は近畿地方*1のとある山奥。
敷地はかなり広く、忍たま長屋(生徒寮)、食堂、校舎、ランニングや手裏剣の投擲練習もできるほどの広いグラウンド、裏山、更にその裏山等がある*2

入学できる年齢は10歳からで、現実の小学校同様、一年生から六年生までの6年制・全寮制で男女別学。
額は不明だが生徒から入学金や授業料を徴収していて、それさえ払えれば出自・階層・居住(出身)地や将来的な忍びとしての素質の有無を問わず入学と在籍を許可するようだ。入学の動機は親の意向によるケースが多いが、コネクション作り、短所の克服、行儀見習いなど目的は多岐にわたる。
クラス分けは各学年でい組、ろ組、は組の3組ずつ。一クラスの人数は概ね最大10名前後で転編入生も随時受け入れているが、学年が上がるに連れて脱落者が出るためか六年生は最も学年の人数が少ない。一年生のみ、教科担当と実技担当の担任が各クラス一名ずつ配置され、斜堂先生のように他の学年の担任と兼任する場合もある模様。
在任教師には元戦忍の経歴を持つ者も多く、その実力も確かで各国の城の忍び達からも一目置かれている。なお、教職員は基本的に黒基調の忍び装束を着用し、生徒同様学内の職員寮で生活する。

生徒は座学・実技・実習などを通じて忍びとしての各種能力を培い、忍たま長屋で共同生活を送る。部屋は基本的に2〜3名の相部屋だが、人数の兼ね合いなど状況次第では単独で使うこともあり、またある程度なら個々人の裁量で内装を変えることも差し支えない。朝食と昼食は食堂で提供されるが、夕食は各自で用意するほか、洗濯や部屋の掃除も自ら行う。
部活動は存在せず、加入が義務付けられている委員会活動が事実上のそれに当たる。長幼の序が徹底されており、上級生は下級生をよく監督指導し、下級生も先輩をよく補佐する。
学期中の私用による外出・外泊も認められるが、それに際しては担任のサイン入りの所定の届を提出するとともに門限を厳守しなくてはならない。

また、くの一教室もあるが、男子生徒とは教室と宿舎は別になっていて、くの一教室の一年生は男子一年より1つ年上。制服の色が学年別になっている男子生徒とは違い、女子生徒は全員撫子色に渦巻模様入りのものを着用する。
原則男子とは別に授業を行うが、合同授業をした事もある。学食は例外で男女共有となっている。無断で互いの長屋と教室を出入りする事は禁じられており、もし破ったら休暇没収やマラソン等の罰則があるという。

長期休暇に入ると忍たま長屋は閉鎖され、生徒は全員実家に帰省させられる。ただし生徒の個々の事情によっては教職員がその間の身元引き受け人を務めることもある。
夏休みの宿題も課され、描写の限りでは一年生は漢字ドリル等の問題集や昆虫採集、アサガオの観察日記など平和なものが多い。二年生も農業体験学習、三年生も理科ドリルの宿題が確認されておりこちらもまだ平和。

だが、四年生になると、描写されたものだけでもいきなり剣呑になり始め……

四年生:タソガレドキ軍の旗の奪取
五年生:オーマガトキ城の見取り図作成(原作のみ)
六年生:オーマガトキ城城主の褌の奪取(原作では城主の行方の調査)、戦の真っ最中のナルト城の軒丸瓦の奪取

これらの内容が列挙されており、万一学年間を越えた宿題の取り違えが発生した場合は最悪取り返しのつかない事態になりかねないが、映画2作目及び基となった原作エピソードでは事務員の小松田くんがやらかした上、発覚するまで先生達に報告もしなかった為大変なことになった。
一方で一年生だからといって簡単な課題ばかり出るわけではなく、普段のテストでなら「お城の屋根瓦」だの「剣豪が装備している刀の鍔」だのの奪取を普通に要求されたりする。
もしかしたら夏休みの宿題の仕様は先生がサポートできない事から来る措置なのかもしれない。


生徒名簿


個別項目のある者はそちらも併せて参照されたい。

一年生

制服は水色で井桁模様入り。ちなみに模様入りなのは男子では一年生だけ。
他の学年とは違い組分けが学力で決められていて、それ以外は入学式に来た順番という大雑把な分け方になっている。
これがエリート集団のい組はともかくとして、一芸特化+まとめ役(は組)、そして忍者としての根本的な資質(ろ組)と、それぞれに適応する教師が割り振られているあたり、世の中上手くできている(ただ成績順だと、庄左エ門がは組に居るのはちょっとおかしい気がするが)……?

は組

主人公の乱太郎が所属する組。教科担当は土井半助、実技担当は山田伝蔵
学力は低いが補習のおかげで実戦技術は高く、場合や分野によっては三年生並みの知識を持っていることもある。
しかし安藤先生曰く、「忍術学園で起きるトラブルの原因の9割は一年は組と小松田秀作によるものと学園長の思いつき」とされ、学園きってのトラブルメーカー達の巣窟とも言える。

声:高山みなみ
委員会:保健委員会
主人公。3人組の1人で眼鏡を掛けている。
一人称は原作では「僕」、アニメ版では「私」。父親は由緒貧しい半忍半農の平忍者で母親は元くの一。
お人好しな性格できり丸やしんべヱに振り回されるツッコミ役。通称「風雲小僧」又は「不運小僧」。保健委員所属の生徒は例外なく不運属性持ちで、乱太郎も同様に何だかじめっとした感じになることも割とある。更に最近では、6年は組の『同室シリーズ』において伊作の不運に留三郎ともども巻き込まれることが多くなっている。
同じ声の探偵のようなダテ眼鏡ではなく本当に視力は悪く*3、更に人が良すぎる性格をしているため、そこらからしてもあまり忍には向いていない気もする。
とはいえ落第生扱いされている割に、100m走10秒の学園一の俊足の持ち主で絵も上手いと局所的にはかなり有能。
ちなみに、アニメ版初期は原作と微妙に性格が違い、一人称が「俺」になったりドライ且つフランクな言動が多くやや粗野な印象が強かったりした上、語尾に「~らん」と付けるという原作には無い謎のキャラ付けも追加されていたが、すぐに黒歴史化した

声:田中真弓
委員会:図書委員会
3人組の1人で金の亡者。乱太郎からはたまに「きりちゃん」と呼ばれることがある。初期のエンディングでのキャスト紹介時、キリ丸と表記されていた。
金に関わることでの失策が多いものの能力バランス的には一番優秀。単位に銭の単位が付けば8桁同士のかけ算でもしてのけるし、銭を落とした音で遠くから呼び寄せたり、銭を投げつけて誘導することで常人以上の移動能力などを引き出させたりもできる。
その守銭奴ぶりは基本的にギャグタッチで描かれるが、その裏には戦に巻き込まれて家族を失った為に天涯孤独という切実な事情があり、時たまシリアスな言動も見せる。
また、ケチではあるが商売をするときも暴利をむさぼったりはせず、人の道に外れた商売を嫌っている節があり、身売りされそうになった女の子を助ける為に弁当で稼いだり、無茶な税金のせいで金が無い人々に堀から取った魚を売った際の売り上げは僅か数枚の銭のみだったり、大泥棒の弟子になろうとついて行った際にも食い逃げができずにきちんとお代を置いてから去ったりしている。
現在は似たような生い立ちの担任の土井先生が親代わりになっており、アルバイトで稼いだ小銭で学費や生活費を払っている。そんな生い立ちなのに、裕福ぶりをよく見せつけるしんべヱとも掛け値なしの親友になっている辺りかなり精神が強い。
最近は6年の鍛錬組(小平太、長次、文次郎)がアルバイトに関わることが増えたが、彼らに引っ掻き回されるのでその度に頭を抱えている。
基本的には皮肉屋でひと言多い。ただ物語が進むにつれ自分達よりあくの強いキャラばかりになってきたこともあり、ひと言多いままだが皮肉屋の面は薄まってきている。
金楽寺への賽銭の回では、銭を握ると自分の意思では手放せない上、無理に手を開くと精神が崩壊することが描写された。銭の計算が得意なのに会計委員会ではなく図書委員会に所属しているのもこのため。
ちなみに図書委員はきり丸を含めて全員の性格が余りにもバラバラ過ぎる上にかなりの曲者揃いという混沌っぷりを見せつつも、結果的に最も安定したバランスが取れてしまっているという奇妙な状況になっている。

なお、「摂津」は単に出身地であって、きり丸には名字が無い。
また乱太郎の両親は明かされているが、きり丸のほうは故人だとはいえどちらも一度も顔が明かされた事がない。もし仮に顔は覚えていないにしても視聴者には回想シーンで見せてほしいところだが……。
つどい設定*4によると父母以外に兄がいたとされている。

声:一龍斎貞友*5
委員会:用具委員会
3人組の1人でかなりの食いしん坊。実家は堺の大貿易商で実はお坊ちゃま。家族構成は、現時点で本名不明の父と妹・カメ子は明かされているが、母については健在かどうかもいまだ判っていない。
よく鼻水を垂らしており、これでカピカピに固まった布団は文字通りの銃弾避けになる硬さ。その他にもトリモチにするなど鼻水が活躍する場面は多い。
また、リンスを忘れると髪が鋼鉄化し(土井先生は触っただけで指をケガした)、熊手で梳かす必要がある。
きり丸、乱太郎とは同室で、一度部屋替えが行われたが、その際一人部屋となり部屋が腐海と化したので取りやめとなった。
その体型やどんくささなどから忍者には向いていないと言われており、忍者の端くれながら素の身体能力は一般人未満。実際一人だけ訓練を失敗しているシーンなども目立つ。性格面も優しすぎる・気が弱すぎる・のんびりしすぎ・生い立ち故に庶民の生活をあまり知らない世間知らずぶり、天然っぷりなどやはり忍に向いていない要素が目立つ。
その為、しんべヱのせいでピンチになったことが何回もある。しかしながら誰にでも警戒心を抱かせず、相手に合わせた対応が取れる強みもあるので、情報を引き出す順忍としての素質は備えている。
また体力面でも、瞬発力や持久力には欠けるが筋力という点では年齢を考えれば目を見張るものがあり、自分の頭ほどもある岩を10メートル程先にぶん投げたり、臼砲を載せた車を押したり、山積みの鎧を担いだりなど怪力を発揮する場面も少なくない。
あと、仙蔵の天敵その1でもある(水分的な意味で)。

  • 黒木 庄左ヱ門(くろき・しょうざえもん)
声:摩味*6(第1期 - 第11期)→東サオリ*7(第12期 - )
委員会:学級委員長委員会
実家は炭屋。庄二郎という赤ん坊の弟がおり、休暇中はよく面倒を見ている。
は組の頭脳と呼ばれ、は組の偏差値を支えている。一年生ながら、学園全体から見ても明らかに『出来る男』で、正直二年生以上に飛び級してもおかしくないがなぜか一年生のまま。
冷静沈着だが冷静過ぎて突っ込まれもする、わけの分からない役。しかし一応常にツッコミ役に徹しているとも限らず、「やっぱり君もは組の一員なんだなあ……」と思わせる言動も時々見せる。
「庄ちゃんってばいつも冷静ねぇ」

  • 二郭 伊助(にのくるわ・いすけ)
声:佐藤智恵、鈴木富子(第2期第46話代役)
委員会:火薬委員会
家事が得意なは組のオカン。実家は染物屋。
は組の生徒としては珍しく、明らかに真面目な上に大人しめの性格。庄左ヱ門と同室。全体的に影が薄めながら(は組全体に言えることだが)友情面にはかなり厚い。
ちなみに火薬委員会の生徒は全員真面目で活動も目立たないとされていて困ることはほとんどないはずだが、いじめっ子の三郎次が所属していることや、所属委員はどいつもこいつも真面目ながらも伊助以外は絶妙なところでどこかズレているせいで苦労もやや多い。
ちなみに初期は前髪が描かれていなかったが、後に描かれるようになる。

  • 笹山 兵太夫(ささやま・へいだゆう)
声:むたあきこ、江森浩子(第1期代役)
委員会:作法委員会
実家は武家。
からくりを作るのが趣味で、相方の三治郎とともに製作に日々勤しむが、からくりに力を注ぎ過ぎてとても真面目とは言えない曲者。また部屋はからくり部屋になっており、六年生や教職員でも時折引っ掛かるレベル。
は組に居るので総合的な成績はよろしくないと思われるが、からくり絡みに関する実績などは明らかに突出している。
あと、地味にきり丸並に余計な一言が多いのでよく怒られている。
アニメ版と原作とでは結構顔が違い、アニメ版は縦に長い三角形の顔。

  • 夢前 三治郎(ゆめさき・さんじろう)
声:江森浩子、峰あつ子(第2期代役)
委員会:生物委員会
兵太夫の相方。常に笑顔を浮かべつつ、さらりと毒舌を放つことも。
父親は山伏で、休暇中は一緒に修行をしているため足腰が強い。また乱太郎の次に足が速く、彼にライバル意識を抱き勝負を挑むエピソードが幾つか描かれている。
体が丈夫だったり兵太夫と一緒にからくりを作ったりと器用な所を見せる。ただ笑顔のせいで無駄にゲンコツをもらうなど損な役回りも多いが……。
更に、生物委員は危険生物を大量に飼育し愛している孫兵の影響下というある意味最も問題を抱えた委員会なので、そこに所属していること自体も損な役回りといえる。

  • 加藤 団蔵(かとう・だんぞう)
声:江森浩子、嶋村カオル(第4期第6話代役)
委員会:会計委員会
父親が馬借の親方で、馬が好きで馬術も得意。父親の部下達からは「若旦那」と呼ばれる。
国語が苦手で字が恐ろしく汚い。ついでに部屋も。
ボケるところも割と見せるが、はっきりとした性格なので庄左ヱ門と共にまとめ役になっていることも多い。
アニメ版初期の顔は白目が描かれており、きり丸そっくりであった。また映画1作目では主役級の扱いを受けている。

  • 佐武 虎若(さたけ・とらわか)
声:小林優子、高乃麗(第2期代役)、江森浩子(第2期第117話・第118話代役)、志乃宮風子(第3期第82話代役)
委員会:生物委員会
「味方に付けられたら必ず勝てる」と名高い佐武鉄砲隊隊長の息子で、鉄砲マニア。父の部下で鉄砲隊エースの照星からは「若殿」と呼ばれている。火縄銃の名手である山田先生に指導を受ける為に入学した。火縄銃を持つと顔つきが変わる。
知識欲は相当なものだがツメの甘いところも多く、まだまだ達人とは言えない。ちなみに鉄砲マニアなど火器の扱いを得意とする者は、事故防止のため火薬委員会には入れないという暗黙の了解があるので生物委員会所属でおかしくない。
鉄砲隊のエース的な存在の照星に憧れており、彼の登場以後見せ場が多くなる。父より照星の方が優先順位が上なせいで、よく父の扱いがぞんざいになり父はその度にいじける。
ちなみにアニメ版初期の顔は現在よりも色白で頬が赤く描かれていた。

  • 山村 喜三太(やまむら・きさんた)
声:鈴木富子(第1期 - 第11期)→杉本沙織(第12期 - 第25期第33話、第26期 - 第29期)→大和田仁美(第25期第38話 - 第25期スペシャル、第30期 - )
委員会:用具委員会
編入生その1。故郷は坂東の方面にあり、実家は武家。父親の転勤で近畿地方に移り住むことになり、風魔流忍術学校から忍術学園に転入した。同校校長を祖父に、風魔くの一のリリーを高祖母に持つことから、血筋で言えば学園トップクラスのエリート忍者家系の出でもある。
たれ目が特徴。天然でマイペース。またペットとして大量の蛞蝓を壺に入れて飼っているがよく脱走する。この蛞蝓達の動きは漫画(アニメ)的表現から割と素早く、そして流石の忍術学園でも大量の蛞蝓が平気という人物はほとんど居ないため、ある意味では最強に近いキャラとなっている。
ちなみに蛞蝓を可愛がる理由は、風魔の忍術学校に通っていた際、毒薬の調合に必要な毒ガエルの餌として蛞蝓を育てていたら次第に愛着が湧いてしまったから。
しんべヱ共々留三郎には可愛がられているが、水分的な意味で仙蔵の天敵その2なので彼からは忌避されていて、事実二人が関わると仙蔵は振り回されまくる。
映画2作目では、小松田の手痛いミスのせいで酷い目に遭うが、蛞蝓達の方を心配しているあたりなかなかに強い。

  • 皆本 金吾(みなもと・きんご)
声:渡辺久美子、江森浩子(第1期代役)
委員会:体育委員会
編入生その2。泣き虫で甘えん坊な性格を直すための修行中に乱太郎達と出会って忍術学園に編入。剣術を習う為に戸部先生に弟子入りしている。忍たま長屋では喜三太と同室。
家まで往復30日と遠いため、休暇中は戸部先生の家に預けられている……が、彼の動くものを見ると見境なく刀を振り回す悪癖や他の武芸者の殴り込みなどのせいで家を追い出されることが多く、まともな生活ができていない。
比較的常識人寄りの性格をしているが、あの戸部先生を尊敬しているだけあってやっぱりおかしいところもやや目立つ。

い組

教科担当は安藤夏之丞、実技担当は厚着太逸。
成績優秀だが逆に実戦経験に乏しく、咄嗟の対応力が低い。
また何かとは組に嫌みを言い彼らを侮る延長からか、敵を見くびりがちで、素の能力の高さから途中までは上手くいくものの最終的にはしてやられることが少なくない。
更に友情に厚いは組と異なり、やや団結力に欠ける印象もある。

  • 黒門 伝七(くろかど・でんしち)
声:佐藤ゆうこ
初登場:第10期
委員会:作法委員会
教科書の通り行動する所謂マニュアル系。嫌みな性格だが、は組の実戦経験だけは認めている。
アニメ版初期は名前が「天才丸」(声:亀井芳子)で、秀才丸(左吉)と兄弟という設定で学年も二年生だったが、途中から原作通りに一年生となり名前も変更された。

  • 任暁 佐吉(にんぎょう・さきち)
声:梅田貴公美
初登場:第10期
委員会:会計委員会
自称学年一の秀才」。親友の伝七と行動することが多い。は組のことを馬鹿にしつつもことを羨ましく思う場面もある。
アニメ初期は名前が「秀才丸」(声:永澤菜教)で、「天才丸」(伝七)と兄弟という設定で学年も二年生だったが、途中から原作通りに一年生となり名前も変更された。

  • 上ノ島 一平(かみのしま・いっぺい)
声:坂戸こまつな
初登場:第16期
委員会:生物委員会
い組の中では影が薄いが、この組にしては珍しく善良な性格。
基本的にはおっとりしているものの、したたかな部分も持ち合わせている。アニメではしんべヱとよく絡む。
動物好きで怪我をしたウサギの面倒を見たり、孫兵のペットのジュンコに好かれたりとアニメではその面が強調されている。

  • 今福 彦四郎(いまふく・ひこしろう)
声:斎賀みつき
初登場:第16期
委員会:学級委員長委員会
同じ学級委員長である庄左ヱ門との絡みが多い。他のい組の面々ほど嫌みではなく、「は組程いろんな忍者に会ってない」とこぼしたこともあるなど実戦経験の豊富さを羨んでいるフシも見受けられる。
安藤先生含めてい組はプライドの高い連中が揃っているという設定のせいで、とにかく苦労している姿をよく見かける。学級委員長としてい組の為に立ち回ろうとするが、何かと空回りしがち。だがその心優しい性格は学級委員長委員会のメンバーから高く信頼されており、学園長からの評価も高い。

ろ組

教科担当は斜堂影麿(二年ろ組教科担当と兼任)、実技担当は日向墨男。
斜堂先生の影響を受け不気味な雰囲気を醸し出しており、教え子は全員顔に縦線が入っている。また何故か斜堂先生と屋根裏に居る事もある。
イメージ的にはは組より出来が悪いように見えるが、総合的にはは組より成績優秀。加えて冷静な人材揃いなので、成績は不明だが頭脳面ではい組を上回っている印象を受ける。

  • 鶴町 伏木蔵(つるまち・ふしきぞう)
声:太田真由美(第11期)→青山桐子(第12期)→坂戸こまつな(第16期 - )
初登場:第11期
委員会:保健委員会
口癖は「スリル~」。
乱太郎達や、最近はタソガレドキ城との絡みも多く、ろ組の中では一番出番に恵まれている。

  • 二ノ坪 怪士丸(にのつぼ・あやかしまる)
声:佐藤智恵
初登場:第10期
委員会:図書委員会
骨格が浮き出るほど貧相な外見。好きな言葉は友情。趣味は柳の木の下で幽霊ごっこ。

  • 下坂部 平太(しもさかべ・へいた)
声:渡辺久美子(第10期)→吉田小百合(第16期 - )
初登場:第10期
委員会:用具委員会
孫次郎の友人。アニメでは不遇。ビビりな性格でよくチビるのに趣味は墓場でのかくれんぼ。
たまに毒舌を吐く一面もある。

  • 初島 孫次郎(はつしま・まごじろう)
声:嶋方淳子
初登場:第14期
委員会:生物委員会
マイペースな性格で、ろ組の生徒の中では表情豊かで笑顔が多い。アニメで生物委員会が合唱している時に謎の不協和音が聴こえてきたら孫次郎の声である。


二年生

制服は青色。昔はかなり活躍していたものの、上級生が増えるにつれて影が薄くなった。
アニメ版放送開始当初は二年生以上の制服は青で統一されていたが、後に二年生のパーソナルカラーが青となった。
一年生達も相当癖が強いが、後に登場した上級生達はそれを上回るとんでも具合だったため、そこが一年生(特に素直なは組)をいじめたり甘く見たりする原因となっていた模様。

い組

  • 池田 三郎次(いけだ・さぶろうじ)
声:高乃麗(第1期 - 第6期)→志乃宮風子(第6期第12話 - )、安達忍(第1期第46話代役)
初登場:第1期
委員会:火薬委員会
実家は漁師で、水泳や水遁の術が得意。
初期は久作、左近と共に一年は組にちょっかいを出したり、滝夜叉丸とコンビで登場したりする事が多く、彼やは組のボケ倒しに対するツッコミ役としての役回りが多かった。
最近は性格が丸くなって、は組に幼稚ないたずらをしかけるボケ役の色が強くなっている。

  • 川西 左近(かわにし・さこん)
声:高戸靖広(第3期、第5期、第8期、第12期)→鈴木麗子(第9期、第12期、第13期)→天田有希子(第16期 - )、鈴木富子(第9期第18話代役)
初登場:第3期
委員会:保健委員会
当初は三郎次、久作と共に一年は組にちょっかいを出していた。その一方で困っている人がいると放っておけないなど優しい面も見られる。保健委員会の例に漏れず、不運な目に遭いやすい。また、保健委員会の夜食のうどん作りの役目も担っている。

  • 能勢 久作(のせ・きゅうさく)
声:峰あつ子(第1期)→土門仁(第8期 - )、さとうあい(第1期第46話)
初登場:第1期
委員会:図書委員会
真面目で融通が利かないが、限界を越えるとキレる。
44巻では里芋行者の興行で口上役を務めるという意外な才能を発揮。
アニメ版初期は何故か原作とは似ても似つかないデザインとなっており、現在では黒歴史扱いされている(別名:旧作)。

は組

  • 時友 四郎兵衛(ときとも・しろべえ)
声:足立友(第16期 - 第21期)→菊池こころ(第22期 - )
初登場:第16期
委員会:体育委員会
パペットのように呆けた顔をしている。
三郎次、左近、久作とは違って一年生に意地悪をしない良心的な人物だが、天然で不思議な言動をすることが多く、何を考えているか分からないと称される。
石人の編入でクラスメイトが増えたことを心から喜んでおり、良き友人関係を築いている。一方、体力暴君の小平太の奇行に巻き込まれがち。

  • 羽丹羽 石人(はにわ・せきと)
声:村瀬歩
初登場:第28期
委員会:火薬委員会
その名の通り、埴輪のような顔つきが特徴。真面目で物腰が柔らかい性格で、一年生のことも名前に「くん」付けで呼ぶ。
父親はカワタレドキ城に仕える侍。忍者が居ないために情報収集もできないまま戦で窮地に立たされる城を救うため、父の言い付けで忍者の勉強をするべく忍術学園に編入した。
ちなみに元々は作者の別作品『はむこ参る!』*8の登場人物である。


三年生

制服は萌黄色。一年は組に負けず劣らずのトラブルメーカー多数な上、色んな意味で方向音痴揃い。だが学年の結束力は高い。
当初は四年生とは仲が悪かったが、次第にそのような描写は見られなくなった。

い組

  • 伊賀崎 孫兵(いがさき・まごへい)
声:優希比呂*9(第1期)→千葉一伸(第3期 - )
初登場:第1期
委員会:生物委員会
上級生の中で最初に登場したキャラクター。クラスは違うが、数馬と行動を共にするシーンが多い。
そして毒ヘビのジュンコを首に巻いて連れ歩いているなど、とにかく有毒生物ラブな毒虫野郎にして、虫の生態にも詳しいロマンチスト。だが、飼っている有毒生物を脱走させては騒ぎを起こすという、幅広い忍術学園の中でも屈指の危険人物ともいえる。生物委員会がとんでも委員会になったのも大体孫兵のせい(他の生物委員はむしろまともな部類)。作中でもかなりの美形と思われるが、この様な言動と性格のせいで勿論浮いた話は無い。
ちなみに左腕に巻いているのは火縄で爆薬も所持しているが、これには万一毒蛇に噛まれた際に焼いて消毒、いざとなったら毒が回る前に患部ごと吹き飛ばすためのものという実は重い設定がある。

ろ組

  • 神崎 左門(かんざき・さもん)
声:宮田幸季
初登場:第10期
委員会:会計委員会
決断力のある方向音痴で、いくら失敗しても自分の決断を信じている。
しょっちゅう勝手にどっかへすっ飛んでいるが、そのおかげで有用な情報を持っている上に記憶力は良いなど、なかなかに侮り難い。

  • 次屋 三之助(つぎや・さんのすけ)
声:まるたまり
初登場:第16期
委員会:体育委員会
無自覚の方向音痴だが、方向音痴を除けば三年生の中では比較的マシな性格。
37巻では侵入したオーマガトキ城に雑草が生えていないことから兵糧の枯渇を見抜く活躍を見せた。

  • 富松 作兵衛(とまつ・さくべえ)
声:青山桐子
初登場:第16期
委員会:用具委員会
べらんめぇ口調が特徴。非常に責任感が強く、用具委員会委員長の留三郎からの信頼も厚い割としっかりした常識人。
三之助と左門のストッパー兼オカンでもあり、逸れないようにロープで牽引するが、よく引き千切られ脱走されるため探しに行く羽目になっている。
他方、重度の妄想癖持ちで、時に想像があらぬ方向に暴走して取り乱す「思考の方向音痴」

は組

  • 浦風 藤内(うらかぜ・とうない)
声:桃森すもも
初登場:第16期
委員会:作法委員会
予習復習の鬼だが努力の方向音痴。
委員会の先輩後輩や同級生たちの方向音痴に振り回されやすいなど、割と巻き込まれ不運なところがある。

  • 三反田 数馬(さんたんだ・かずま)
声:下野紘
初登場:第16期
委員会:保健委員会
つい最近まで存在すら忘れられていて、公式で存在感が方向音痴とされている。おまけに声のせいでややヘタレ気味。
保健委員会としての責任感は強く、学園内で頻発する怪我の手当に日々走り回っている。
他クラスではあるが孫兵と仲が良く、アニメでは数馬の職場体験先にわざわざ孫兵が遊びに来るなどかなり親しい間柄として描かれている。


四年生

制服は紫色。中途入学組は基本的にこの学年に編入される事が多い。
妙に癖のある生徒が集まっていて、アイドル学年を自称している。編入生である守一郎とタカ丸を除く生徒は自分の使う道具に女の名前を付けている。ぶっちゃけ全学年の中でもどいつこいつも将来が不安……いや三年生よりはマシ……か?
初期は「変な先輩」の筆頭格だったが、後に登場した六年と三年の濃さに挟まれて苦労人のイメージに(四年生のキャラが濃くないとは言っていない)。

い組

声:高木渉
初登場:第1期
委員会:体育委員会
超ナルシストな戦輪の使い手。目玉焼きが好み。
実力は確かだが、自惚れ癖が極まっているのでとにかく自慢話をしてくるなどするせいで「性格はカス」ときり丸達が酷評するほど。第1期から登場していることやその強いインパクトから、おそらく上級生の中で一番知られているキャラの一人であろう。『忍たま』に詳しくない人にも「輪っかみたいなものを投げるナルシストな先輩」と言えば大体通じるのではないか。
その一方で意外にも礼節を弁えており、上級生には丁寧に接するし下級生の面倒見も良い。自惚れ癖についても上手く利用すれば気前よく丁寧に教えてくれたり助けてくれたりする。それに自分中心に物事を考えているかと思いきや、的確な解説もできるし人の短所を見抜く目も確かなので先生役としても非常に優れている。
それに絡む相手次第では相対的に常識人になり、特に体育委員会委員長の小平太が規格外すぎるので、委員会活動の時はそれがよくわかるはず。ドラマCDで後輩を休ませたいが為に見せた自己犠牲には涙を誘われる。

  • 綾部 喜八郎(あやべ・きはちろう)
声:石田彰
初登場:第13期
委員会:作法委員会
飄々として掴み所が無い性格だが、アニメだとブレがある。口癖は「おやまぁ」。
穴堀りが趣味でいつも愛用のシャベルを携えており、「穴掘り小僧」二つ名を持つ。その腕前はプロにも通じるほどで、また穴掘りばかりしている為意外と力持ちでもある。誰かが自分の掘った穴に落ちた時は「だぁいせいこう」と言うのもお約束。
だが、思いついた時にところ構わず穴を掘るせいでフレンドリーファイアを引き起こすことが絶えず、学園長から直々に穴掘り禁止を言い渡されたこともあった。映画2作目、及びその基となった話ではついに文次郎から怒鳴られてもいる。当然過ぎる……。
滝夜叉丸とは同室で基本的には関係は良好だが、部屋に大きく貼られた彼のお手製自画像ポスターにだけは非常に不快感を示している。

ろ組

  • 田村 三木ヱ門(たむら・みきえもん)
声:安達忍
初登場:第1期
委員会:会計委員会
火器マニア。玉子焼きが好み。アニメ版の初登場の際に叫んだ「私はかやくご飯が好きダス!」は黒歴史。
会計委員会では文次郎の補佐役として冷静に仕事を遂行しつつ、下級生の面倒も見ている。また編入生の守一郎に忍術学園のいろはを教えたり、大砲のユリコの散歩を頼んだりと着実に同室の信頼関係を育んでいる。
しかし、真面目だが滝夜叉丸より好戦的な面が目立つ上、「忍術学園のアイドル」を自称して彼をライバル視しているなどこちらも自惚れが強い。実際に街で声をかけられるほどの美少年ではあるが、整形疑惑も……
また虎若と同じく照星に憧れているが、第42巻では彼に厳しく指導されプライドがズタズタになっていた。

  • 浜 守一郎(はま・しゅいちろう)
声:梶裕貴
初登場:第23期
委員会:用具委員会
熱い性格だが笑いの沸点は低く、安藤先生の寒い親父ギャグにも爆笑してしまう。
先祖代々マツホド城の忍者の家柄だったが曽祖父の代に落城し、どこの城にも雇ってもらえずにいた。
曽祖父から忍術を教わっていたが、火薬・火器とそれに関連した塹壕などの知識が無いので、教わっていた忍術が既に時代遅れのものだと知り忍術学園に編入を決めた。
また、曽祖父が年を取って耳が遠くなっていたために、普段から大声で話す癖がついてしまっているなど忍者として致命的な面も持っている。
長年孤独に過ごしていた過去から人と関わりたいという気持ちが強く、無意識のうちに接近戦用の南蛮鉤を得意武器としていたことを用具委員会委員長の留三郎から指摘された。

は組

  • 斎藤 タカ丸(さいとう・たかまる)
声:浪川大輔
初登場:第15期
委員会:火薬委員会
歳は六年生と同じだが、忍術の経験が無いため四年生に編入した。同級生や五年生を含む生徒の大半からは「タカ丸さん」と呼ばれている。「知らないことを教えてもらうのに年齢は関係ない」というのがモットーで、良い意味でプライドが低い。
実は編入前は髪結いを営んでおり、髪の手入れがぞんざいな者を許せず、傷んだ髪を見ると引きちぎる程。また辻斬りならぬ「辻刈り」をしていた時期もあった。
そんな前歴ゆえ、くの一教室の生徒からの人気はナンバーワン。本人は迷惑がっているものの、モテているという自覚はしっかり持っている。
なお、ブリーチやトリートメント、MC等室町時代には存在しない言葉を口にするが、本作ではよくあること。その他、ネームドの男子生徒では唯一名前にカタカナが入っている。


五年生

制服は群青色*10
極端に人格が破綻した生徒はいない学年。六年生よりも精神的に落ち着いているのであって、地味ではない
比較的付き合いやすいもののどこかが致命的にズレている生徒が多い。

い組

  • 久々知 兵助(くくち・へいすけ)
声:小田敏充
初登場:第16期
委員会:火薬委員会(委員長代理)
長いまつ毛とうねった髪が特徴。作中でも成績優秀、文武両道と明言されており、五年生の忍務でも重要な役割を任されることが多く同学年のリーダー的な存在。実家は山守。
一方、豆腐をこよなく愛してやまない「豆腐小僧」でもある。原作では豆腐好きを否定しつつもやたらと豆腐に詳しいというキャラクターだったが、アニメ版ではもはや豆腐への愛がだだ漏れ。食堂のおばちゃんが夕飯のアンケートを取った際、ひたすら豆腐料理を羅列したせいで五年生の夕飯が豆腐料理になった。
更に自分が豆腐を賞味するだけでなく、手作りした豆腐やそれを使った手料理を周りに振る舞うことも趣味としていて、この時に見せる割烹着姿が可愛い。ただ、美味しいとはいえいかんせん量が多すぎるので、同級生達をして「豆腐地獄」と困らせ、食いしん坊のしんべヱさえ豆腐にトラウマを抱えてしまうほど。その様子が描かれた第32期『最高の豆腐を求めての段』が放送された日には、「豆腐ハラスメント」なるパワーワードがSNSでトレンド入りしてしまった。

  • 尾浜 勘右衛門(おはま・かんえもん)
声:渋谷茂
初登場:第18期
委員会:学級委員長委員会
ドレッドヘアーというよりはうどんのように見える不思議な髪型で、暗闇でも判別できる程。
飄々とした性格ではあるが面倒見が良く優秀。乱太郎達に宿題のヒントを教えたり、時には後輩のために憎まれ役を買って出たりすることもあるなど、頼りがいのある上級生として描かれている。
天然な性格で巻き込まれるタイプでもあり、乱太郎達の人馬の練習で怪我をするという登場をしながら存在を忘れ去られ、16年の時を経て再登場した。

ろ組

  • 不破 雷蔵(ふわ・らいぞう)
声:金丸淳一
初登場:第3期
委員会:図書委員会
温厚で優しい性格。しかしその裏返しで優柔不断といえ、実際名前の由来は優柔不断を意味する「付和雷同」(コレと同じ)。また延々と迷い続けた挙げ句に寝るという悪癖がある。
他方、三郎に数年単位で変装に自分の顔を使われているにもかかわらず、一切気にする素振りを見せない豪胆な神経の持ち主でもある。
タソガレドキ忍者隊の組頭・雑渡昆奈門からは、名指しで「伊作とは違うベクトルで忍者に向いていない」と言われ、特訓によって幾分かは改善された。しかし、あくまで周囲の状況や情報を元に決断している為、食堂のメニューのどれを選ぶかではいまだに迷い続けている。

  • 鉢屋 三郎(はちや・さぶろう)
声:山崎たくみ
初登場:第3期
委員会:学級委員長委員会
六年を上回る変装の名人で、本当の顔は誰も知らず、普段は雷蔵の顔を借りて過ごしている。雷蔵と顔がそっくりなのはそのためで、瓜二つとはいえ双子でもないし、何なら彼とは血縁関係すら無い赤の他人同士。父親も変装の名人で、鉢屋以上の腕らしい。
変装の腕を磨く延長からか各種の能力もとんでもないことになっており、武道大会の優勝経験もあるほか、変装を見破ることも得意としているなど、分析力にも長けた一面を見せることもある。
しかし性格については茶目っ気が強く、無駄に変装していることや悪戯をしかけることも多い辺り、五年生では珍しい行動的な問題児。特にしんべヱの顔は変装しやすいという理由で好んでいるが、頭身がおかしくなるため彼からは不評で、はっきり「不愉快です……」と苦言を呈されている。

  • 竹谷 八左エ門(たけや・はちざえもん)
声:東龍一
初登場:第16期
委員会:生物委員会(委員長代理)
優しく責任感のある性格で周りからの信頼は厚く、一度生物を飼ったら最後まで面倒を見るという信念を持つ。ただ、あの問題委員会たる生物委員の委員長代理なので忙しい日々を過ごしがちな苦労人。
兵助とは同じ委員長代理という微妙な立場同士気が合うことが多く、お互いに励まし合いながら日々頑張っている。たまに「おほー」と言うのが口癖。
なお五年生で1人だけ第16期OPをハブられた。


六年生

制服は深緑色。全員が各自の所属委員会の委員長を務めている。
最高学年で総合的な実力も確かだが、妙に落ち着きが無い。しかも武闘派揃いで、最上級生なこともあって暴れ始めるとたちが悪いことも特徴。
ほぼ全員が「忍術学園一~」という肩書を持っており、何かにつけて自己主張が激しい四年生よりもキャラが濃い。
六年生になると座学が少なくなり殆ど実戦形式の授業になるので学園にいること自体が少なくなるらしいが、しょっちゅういるのはご愛嬌。

い組

  • 潮江 文次郎(しおえ・もんじろう)
声:成田剣
初登場:第6期
委員会:会計委員会(委員長)
学園一ギンギンに忍者している鍛練バカで、またその鍛錬バカぶりによく委員会メンバーも巻き込まれる。口癖は「バカタレ」。得意武器はありあわせの棒に剣先を取り付けて組み立てる「袋槍」。
何かと他の委員会と張り合い、特に留三郎をライバル視しているが、どう見てもいちゃもん。要するに仲良く喧嘩しているということ。
各委員会の予算を、一応それなりの理由があるとはいえ余りにもばっさりカットするせいか、時々各委員会が直訴する時がある。団蔵の実家である馬借の会計の見直しを任された事もある程計算能力自体は高い。ちなみに委員会の仕事に用いるソロバンは重さ10キロもある。
また悔しいことがあるとところ構わず頭を打ち付ける悪癖があり、そのせいで破損した物品を修理する羽目になる為、留三郎との仲は悪化する一方。窮地に陥れば留三郎と協力することはあるが、その後局地的な大雨が降る*11
後輩への気配りを忘れない一面もちゃんとあり、学園長の思いつきで委員長の配置換えが行われた際に統廃合で合併した保健・体育委員長となった時は親切に説明をしていた。
また同室の仙蔵とは一年生からの付き合いで、昔は身体の小さかった彼をよく助けていたため、仙蔵からの信頼は非常に厚い。

  • 立花 仙蔵(たちばな・せんぞう)
声:保志総一朗
初登場:第6期
委員会:作法委員会(委員長)
成績優秀、読者が選ぶサラサラストレートヘアランキング第1位。
ツリ目が印象的なクールな美丈夫でくの一からの人気も高いし、容姿もあって女装は作中随一のクオリティ。やや短気だがノリがいい一面も見せ、作法委員会の後輩からも慕われている。また火薬の扱いにかけては学園一と評され、炮烙火矢や火勢剣(簡単に言えば炎上する手裏剣)が得意武器。
しかし、しんべヱ及び喜三太という火薬・火器と相性最悪な二人にも慕われているが、そんな湿り気コンビのことは『厳禁シリーズ』で毎度振り回された末に爆発オチの被害に遭うので苦手には思っているものの、映画2作目では喜三太に協力した。
余談だが、同じ作法委員会である綾部喜八郎と立花仙蔵の声はあの『機動戦士ガンダムSEED』の主人公2人の声を担当した声優でもある。

ろ組

  • 七松 小平太(ななまつ・こへいた)
声:神奈延年*12
初登場:第6期
委員会:体育委員会(委員長)
口癖は「いけいけどんどーん!」で、塹壕掘りが趣味。苦無を得物とすることが多い。ちなみに一人称はこの手のキャラには意外なことに「」。
あの滝夜叉丸を黙らせる程豪快な、性格の学園一の体力バカ。砲弾を素足で蹴り飛ばせるクソ力を持つ体力おばけ、を通り越して体力暴君。体育委員会がブラック企業ならぬブラック委員会たる最大の原因でもあり、体育委員会の予算不足は小平太が掘った塹壕の修繕費用が予算から天引きされていることも一因となっている。
同室で同組の長次との絆は固く、彼の「もそ……」の意味するところを理解し周りに通訳もできるほどだが、委員長の配置換えの際のくじ引きの末図書委員長となってしまい、蔵書を滅茶苦茶にした為長次と一触即発の事態となったことも。
また、長次がトスしたものをアタックする悪癖があり、それが原因で焙烙火矢を地面に打ち付けて離れを一つ壊したり、砲弾をアタックしようとして手首を折ったり、脱臼したりしたことがある。
原作者にさえ「なんで六年まで進級できたかもわからない程のアホの子」と言われるが、忍者文字を解読するなど一応教養はあり、実戦でも冷静に状況を見極めて動いているなど体力一辺倒ではないことが伺える。
また、8人兄弟の長男ということもあってか年下の面倒見が良く、第50巻では金吾や長次が協力したことから人望も厚い模様。
余談だが、一部の回で作画ミスで指が6本になった事がある……まあ、細かいことは気にするな!

  • 中在家 長次(なかざいけ・ちょうじ)
声:渋谷茂
初登場:第6期
委員会:図書委員会(委員長)
寡黙で学園一口数が少ない。アニメでは「もそ」と表現される。図書委員の仕事などから手先は器用。得意武器は縄の先に棒手裏剣状の刃物を付けた縄鏢。
飛んでくる物をバレーボールのようにトスする癖がある。更に声が小さいせいで図書委員の後輩や同室の小平太が通訳する。
最大の特徴は、感情と表情が食い違うヘンテコな体質。したがって仏頂面の時は機嫌が良く、不機嫌な時ほど不気味な笑みを浮かべる。大喜びのときは鬼のような怒り顔になるとか……。余りにも利用者が本の返却期限を守らないせいで一度激怒(大爆笑)した事がある。
昔は普通に笑っていたらしいが、得意とする武器の特性上訓練中に顔を怪我することが多く、笑うと傷が痛むのであまり笑わなくなった。このせいか老け顔に見られるらしく、きり丸と一緒の時は父親と間違われた。しんべヱの妹のカメ子からは憧れの念を抱かれている(特に笑顔が可愛いと言われている)。
本気でキレて暴れ始めると武闘派揃いの六年生総掛かりでも止められないらしく、事実鍛錬バカの小平太と文次郎二人がかりでも抑え切れなかった為、本気でキレた時に限定すれば学園最強候補という声も。最近再び堪忍袋の緒が切れてしまい、ニュータイプの感応波じみた何かを発信した。
小平太が参加する時は同室のよしみで一緒に参加したり、きり丸の学費免除の為にマラソンで尽力したりするなど他人想いな一面もあるし、メンバーのあくがやたら強い図書委員会を立派にまとめあげている(?)など、他の六年生と比べても何かと優秀な面が目立つ。また実は料理も得意。
その一方で生物委員会の紙を食う害虫も可愛がろうとする姿勢は良く思っていない。

は組

  • 善法寺 伊作(ぜんぽうじ・いさく)
声:置鮎龍太郎
初登場:第10期
委員会:保健委員会(委員長)
六年生の中でも最大の人格者といえる穏やかな心優しい性格で、乱太郎達のお兄さん的存在。得意武器、というより得意戦術は、その場にあるものを武器に転用して場を凌ぐ「乱定剣」。また、ある理由から保健委員会ぐるみでタソガレドキ忍者隊組頭の雑渡昆奈門と仲が良い。
不運委員会とも言われる保健委員を6年間務め上げただけあり、運が残念なイケメン喜八郎や小平太の掘った穴とか塹壕とかに落ちるぐらいは日常茶飯事。作中で乱太郎が更新したためか「忍術学年一~」とは呼ばれていないが、アニメの『同室シリーズ』では留三郎をはじめ周囲をよく己の不運に巻き込んでしまっている。
加えて、自他共に認める程忍者に向いておらず、その原因は「優しすぎること*13。くの一にも人気だが、理由は人格面に惹かれてというより「お人好し過ぎて騙しやすいから」。
もっとも、投げつけたトイレットペーパーを相手の眉間に当てている=本物の刃物であれば急所に当たっているのだから本来の実力は高いはずで、小説版では「不運さえなければ六年生一ではないかと言われるほどの技のキレを持つ」とまで言われている。何より、六年生に進級できていることがその優秀さを証明しているといえる。
一方、自室に「コーちゃん」と名付けた骨格標本を置き溺愛しているというちょっとアブナイ一面もあり、目撃した留三郎をドン引きさせることも……加えてよく徹夜で薬を煎じるので、部屋にはその匂いが染みついている。ほか、保健委員会の活動では後輩達と一緒に『包帯の歌』をよく歌っている。

  • 食満 留三郎(けま・とめさぶろう)
声:鈴木千尋
初登場:第16期
委員会:用具委員会(委員長)
ツリ目が特徴の、戦うことが大好きな武道派。似た者同士の文次郎とはライバル。得意武器は鉄製のヌンチャク「鉄双節棍」。得意分野が文次郎や小平太と被るためか、現在のところ六年生で「忍術学園一~」の肩書を持っていない数少ない生徒となっている。原作で再登場に9年の空白があったことから「9年目のプリンス」とも呼ばれている。
ドクタケ校の先生にならないかと勧誘された六年生として初登場。このためか解説役になる場面が多い。
また後輩の面倒見がよく、同室のよしみで伊作との仲もいいがよく彼の不運に巻き込まれてしまう羽目に。更に伊作が自室で薬を煎じたり、委員会の予算の足しにするために始めた木彫りの仏像を作るバイトを選りに選って夜に行ったりもするため、薬草の臭いや彫る音のせいで安眠・勉強の妨害に遭うこともしばしば。だがその全てを「なあに気にするな、同室じゃないか」の一言で片付ける姿は真の漢気を感じさせるものといえる。
ちなみに元々はイケメンにする予定は無かったらしいが、初登場時の横顔を基にして描いたらそうなってしまったという経緯がある。


その他、教師などはこちらで。

乱太郎「追記・修正は忍術学園に入学してから」
三人「の段!」

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  • 個性豊か
  • ※学園です
  • 濃すぎるキャラクター性
  • 大人になって初めて解る偉大さ
  • 夢女子ホイホイ
  • カラフル項目
  • 曲者揃い
  • 忍者学校
最終更新:2025年04月20日 23:47

*1 モデルは恐らく三重県伊賀市上野。実際は作者が具体的な場所を考えていなかったが……。

*2 余談だが、忍術学園の全体図や見取り図は一度も描かれていないため、ある意味二次創作者泣かせとなっている(一方でドクタケ忍術教室は2014年6月18日に放映された「ドクササコのヘボ忍者の段」で大まかな見取り図が公開されている)。

*3 眼鏡をはずした状態だと、目の前2m程先に居るきり丸が3人に分身して見えるぐらいの極度の乱視。

*4 原作者である尼子騒兵衛氏がファンとの交流会の中で語った非公式・裏設定の通称。

*5 第6期までは「鈴木みえ」名義。

*6 当初は「松井摩味」名義。

*7 第12期から第30期第20話までは「東さおり」名義。

*8 作者のアシスタントである小倉あん子作画による『ブンブン』版。

*9 当時は「結城比呂」名義。

*10 一部書籍では「青紫」・「藍色」・「瑠璃色」と表記される場合がある。

*11 この二人に限らず、そのキャラらしからぬ言動をすると大雨が降るのは本作のお約束の演出である。

*12 第6期・第7期は「林延年」名義。

*13 ミュージカル版では「伊作が異常なまでに不運なのは、優しすぎる為に人を傷付ける事への迷いや抵抗感が無意識に動きを鈍らせてしまっているから」と評価されており、幻術にかかって我を忘れた状態の伊作に一切不運が起こらず相手が苦戦するというシーンがある。