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バカラ(トランプ)

登録日:2026/04/21 Tue 01:02:38
更新日:2026/08/22 Sat 09:39:43
所要時間:約 3 分で読めます






視聴者のコメント:「おいちょかぶがわかんねえよ」「わかんねえものをわかんねえもので例えるな」



バカラとは、トランプゲームおよびカジノゲームの一種で、胴元役である「バンカー」と客役である「プレイヤー」の仮想の対決を予想するゲームである。
グラスを中心としたフランス発祥のブランドであるバカラはここでは取り扱わない。


賭博内容


卓に着いた者は以下のことが行える。
  • バンカーに賭ける
  • プレイヤーに賭ける
  • 賭けない
以上。

おいちょかぶに近いというのは単にゲーム内において下一桁が9に近いほど強い、ただそれだけの部分である。
違う点は花札を使うおいちょかぶは1~12で11と12も1・2として扱われるが、バカラの場合は10以上の絵札は0として扱われることである。
そしておいちょかぶは胴元とプレイヤーの対決あるいはプレイヤー同士の対決であるが、バカラにおいて卓に着いたプレイヤーは勝負の予想を行えるだけで、結果には何一つとして関与できない。
おいちょかぶ自体のローカルルールなんかは単独項目を参照していただきたい。

なんでえそれじゃおいちょかぶでなく丁半博打じゃあねえの?と思うが、これとは別に以下の内容にも賭けることが出来る。

  • バンカーとプレイヤーが引き分けになる(タイ、倍率8倍)
  • 最初の手札2枚が同じ数字である(ペア、6倍以上。プレイヤーorバンカーor両方といった条件も付けると更に高くなる)
  • その他ローカルルール(オールレッドorブラック。スリーカード、通称ベラジオ等)

バンカーやプレイヤーに賭けずタイやペアだけに賭ける一発勝負、というのもできるわけである。ただし、できないルールにしている場合もあるので要確認。
ベットタイムが終わると次のフェイズに移る。なお、バカラは仮想の勝負を見るだけなのでこの時に誰も賭けていなくても次のフェイズに移る。


開帳


バンカーとプレイヤーに順番に2枚ずつ、計4枚のカードが裏側で配られる。
双方6以上の場合はスタンド、あるいは片方が8以上の場合はナチュラルとしてこれ以上引くことはなく9に近い方が勝つor引き分けとなる。


ただしプレイヤーが5以下の場合はヒット、1枚引くことになる。

これに応じてバンカーは以下の条件でヒット、1枚引く。
  • バンカーが2以下
  • バンカーが5以下でプレイヤーが6か7の場合
  • プレイヤーが5以下でヒットした場合
    • バンカーが6でプレイヤーが6か7
    • バンカーが5でプレイヤーが4~7
    • バンカーが4でプレイヤーが2~7
    • バンカーが3でプレイヤーが8以外

この法則に則って3枚目で決着が付く。
すなわちプレイヤーもバンカーも、3枚目を引くか引かないかが決まるのみであって、4枚目以降を引くことはない。

プレイヤーが比較的有利な5で先にヒット「させられる」関係上、若干ながらバンカーが勝ちやすくなっている。*1
そのためバンカーに張って勝った場合には寺銭、つまりコミッションが発生する。
全員がバンカーにのみ張っている場合は発生しなかったり、6でバンカーが勝った場合コミッションが増加したりもするが、この辺はハウスルールで確認してもらいたい。最も多いパターンは「バンカーが勝った場合、払い戻し金の5%が取られる」というもの。
タイの場合は勝負が流れたこととしてプレイヤー、バンカーどちらに張っていても基本的に全額返還となる。ただしタイに張っていた人は別。

絞り(スクイーズ)



「絵札!」「絵札出せ!」「よし 9だ!」


「うっ」「うわ…」

プレイヤー・9 バンカー・8 プレイヤーWIN


バカラの醍醐味。結果発表時にカードをちょっとずつめくることができる。
上からめくるか斜めにめくるか横からめくるか・・・いずれにせよ大いに盛り上がる瞬間である。

絞りを行う権利は基本的に最も多くベットした客に与えられる。
別に絞りを行ったからといって勝率が上がるわけではないし、ハウス側から見れば進行が遅くなって回転率が下がる・傷んだカードを捨てる手間とコストが増えるというデメリットもある。
だが自らの手で勝負の行く末を手繰り寄せるスリル、カジノの王といわれるバカラ卓での注目を一手に集め、カジノホールの主役になれる高揚感を得られるのは絞りを担当する客だけ。
ただでさえ掛け金の高いバカラで絞りをやりたいがために大金を賭ける客がこぞって現れるため、大抵のカジノではこの絞りが認められている。
これは客側のイカサマ防止という側面もあり、絞りによる注目が客同士での目となるためその隙を突くのは難しくなるからだ。

前述のとおりやるとカードに型がついてしまうので、絞りが導入されている卓のカードは使い捨てである。
また、カジノによっては高レート卓でしか認められなかったり、そもそも禁止されていることもあるため、こちらもハウスルールで要確認。
ミニバカラなど低レート帯ならば絞りができないものの、低額から参加できる上にハイテンポで進むため、こちらもこちらで人気。

バカラの魅力

なんと言っても還元率が非常に高い。
どのぐらい高いかというと理論上は永久にどっちかに賭け続けても98~99%もペイされる。これはもう朝から晩まで、いや24時間以上だってずーっと張り付いて遊べると言っても過言ではない。
上ブレで100%を超える可能性まである。これは凄い。ただし当然ながら1ゲームでの勝ち逃げなんてことは問屋が卸さない。
とはいえ風速の速さも凄い。1分やそこらで終わるので、カジノでは一日に一万回もできるという。その内コミッションが取れるのは45%ほどだが、チリも積もれば山となる。

最後に紹介した「絞り」も魅力の一つである。デッドオアアライブの瞬間は脳汁が止まらないし常に金が動き続ける、ギャンブル中毒にとってこれほどヤバいゲームはない。いや、やり始めたら中毒になるかもしれない。
近年オンラインカジノでしょっぴかれる有名人が多数出てきているが、報道では負けていると言われている。
日本では味わえず*2、ちょっとした時間ですぐ参加可能で、大金が賭けられて、しかしトータルで見るとズルズルと負けている…そういう意味では自分のために使える時間が少なく金だけはある人にとっては大いに危険なゲームと言えるだろう。

大金を賭けたり高倍率の配当を得て勝った幸運な者、負け金を取り戻したい弱者、絞るためだけに大金を積む破綻者、還元率の高さにかまけちまちまと賭けたりしてそれらを特等席で眺めたいだけの人でなし、この者たちが一つの卓に会して…それすらも嘲笑う胴元がいる。
それらが超風速で回ることで…文字通り、人間を「Baccarat」(イタリア語で「ゼロ」「破産」)になるまで駆り立ててしまう、悪魔的なゲームなのである。


創作上のバカラ

カジノの王とまで上述されているが、はっきり言って不遇。
理由も決まっている。勝負に介入する要素もなければ、既存の「おいちょかぶ」「丁半博打」の方が文化として根付いているからである。
丁半博打は、まず全員が座敷に座って、ツボ振り師が賽を入れて壺を押し引きする。それから丁(偶数)か半(奇数)かの賭けの募集を始めて全員分が出揃えばツボを開く…バカラの流れと大差ない。シュレーディンガーの卵が先か鵜が先かだけのことである。なんなら丁半博打もサイドベットがある。
それでいて盛り上がる要素が欠けている、絞るだけ。その隙間から見えるものを何コマも何ページも引き延ばしても正直微妙。
パーティゲームとしては悪くないが、知名度からしてブラックジャックやインディアンポーカーに及ばない上に押し引きの要素はなくルールも面倒なので実装するだけの価値がそんなにない。
カジノが舞台になって台やディーラーが出てくることはあるが、作品そのものがバトル物とかで台無しにされるのが様式美である。

ある者はテレビ番組でこう言った。「統合型リゾート事業の一環として日本でカジノが開かれたなら、(手本引き、丁半博打、おいちょかぶ、チンチロリン等といった)日本ならではの賭博文化を見せつけるべきだ」と。
全くその通りである。日本が世界に向けて作ったリゾートならば日本人が楽しむカジノではなく、世界の人が日本でしか楽しめないようなカジノを開くべきだろう。
何よりもリアリティだ。作者や近しい者がバカラで楽しんだ経験が無ければ、創作でバカラを出すことは難しい……
日本においてバカラを取り巻く環境は、どうにも世知辛いのである。

バカラが登場するゲーム・漫画

車椅子の裏プロ・(かんなぎ)藍子の初登場回、2巻第16話『深海』~3巻第17話『流れ』に登場。
安永、そしては彼女が裏カジノのディーラーとして取り仕切るバカラを通して邂逅し、麻雀対決へともつれ込む。
そもそも麻雀の前哨戦なのでヒットが発生しなかったりと展開は簡素だが、絞りで一喜一憂するバカラ特有の雰囲気は描かれている。
だが「この作品を読む博徒ならおいちょかぶも知ってるだろう」と思っているのか、欄外のルール説明が冒頭の有様。
バカラもおいちょかぶも知らない読者は置いてけぼりになること請け合いであり、youtubeのボイスコミックでのコメント欄は案の定であった……

各地にカジノはあるが、六本木にしか配置されていないマイナーゲーム。他が派手なだけとも言う。
機械式で、トランプのグラフィックもなく地味。現実の政治家をネタにしたディーラーの売り文句は印象的。
流用の多かった『真・女神転生if...』にも登場している。『貪欲界』に配置されているのは現実の沼具合を示唆しているのだろうか。

龍が如くシリーズのミニゲームによく採用されている。実際のカジノは全く知らなくとも龍が如くシリーズでルールを知っている人も多いのではないだろうか。
タイトルによってはセーブ&ロードの活用やイカサマアイテムを使えることもあり、良い稼ぎポイントになっていることも。
緊迫の絞りの演出などが凝っているタイトルもある。
ローカルルールのサイドベットとして「スーパー6」が採用されている。

バカラが由来のキャラクター

ビックリマン2000に登場する悪魔軍の軍人。部下がみなギャンブル由来の名前であるため、由来はトランプのバカラと思われる。
タフネス溢れる漢らしい性格だがかなりおバカなところもありコメディリリーフ。分かりやすく言うと三悪ポジションのキャラであり、毎回妙な肩書を引っ提げてタケル(主人公)一行の前に現れては毎回ぶっ飛ばされる役回り。
バカ・ラと名前を区切られると怒るが、手下のピンゾロイド1号からはずっと「バカ・ラ」呼ばわりされ、代替わりした2号からは「バカ・バカ・バカ・バカ…」と名前をDJのようにスクラッチされ、犬木栄治氏のコミカライズ版ではタケル達からずっとオバカ軍曹呼ばわりされるなど、まともに名前を読んでもらえた試しがない。

ギルド・テゾーロの部下で、巨大船上都市「グラン・テゾーロ」のVIP担当コンシェルジュを務める妖艶な女性。
テゾーロを崇拝しており、共に麦わらの一味を陥れようとする敵役として立ちはだかる。

運気を操る「ラキラキの実」の能力者。
手で触れた相手から運気を奪い取ることができ、相手は不幸になり、バカラ自身は幸運を得る。悪用すればまさに破産(バカラ)の名前そのものの破滅をももたらす超凶悪な力を持つ。バカラがバカラをやったらあっという間に億万長者になれる
この能力で麦わらの一味から運気を吸い取り、まんまと罠に嵌めてしまった。
さらに終盤の直接対決では能力でウソップチョッパーブルックの3人を相手に無双状態で翻弄したが、機転に長けるウソップとぶつかったことが仇となり能力の弱点を看破されて敗北した。

トランプ由来だが百獣海賊団とは無関係。


追記・修正はパーフェクトペアを当ててからお願いします。

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最終更新:2026年08月22日 09:39

*1 5の上がり目は1~4の4つなのに対し、下がり目は5~9の5つもある。そうなるとヒットしたくないと思うプレイヤーは少なくないだろう

*2 もちろん麻雀店と同じようなチップ方式でバカラをやっている店はあるが、そんなに派手に大金が舞うことはない