登録日:2009/08/22 Sat 22:48:18
更新日:2025/04/13 Sun 09:35:57
所要時間:約 8 分で読めます
……男にゃあ!!!! どうしても…戦いを避けちゃならねェ時がある……!!!!
仲間の夢を 笑われた時だ!!!!
●目次
【プロフィール】
本名:ウソップ
CV:
山口勝平
演:ジェイコブ・ロメロ・ギブソン(TVドラマ版)
異名:ゴッドウソップ・狙撃の王様(そげキングとして)
所属:ウソップ海賊団→
麦わらの一味
役職:船長→狙撃手
懸賞金額:3000万ベリー(そげキング名義でかけられている)→2億ベリー→
5億ベリー
悪魔の実:無し
覇気:
見聞色
誕生日:4月1日(
エイプリルフール)
星座:牡羊座
年齢:17歳→19歳
身長:174cm→176cm
血液型:S型(現実だとO型)
出身:(
東の海) ・ゲッコー諸島・シロップ村
初登場・単行本3巻・第23話・『キャプテン・ウソップ登場』
目標:勇敢な海の戦士になること
好きな食べ物:秋島の秋刀魚・旬の魚
嫌いな食べ物:キノコ類(昔あたったことがあるから)
【概要】
元ウソップ海賊団船長、
麦わらの一味のメンバー、役割は狙撃手・ツッコミ役。
夢は『勇敢なる海の戦士』になること。
母親譲りの天狗のように長い鼻と、父親譲りの天然パーマ、タラコ唇、三白眼に下睫毛が特徴的な若者。
世界政府の秘密諜報機関
CP9の
カクとは鼻が長いという一点のみそっくり。
なのに周囲からはカクとよく錯覚される。
ちなみにカクとウソップの鼻の長さは、丸みのぶんウソップが勝っている(
SBSによる公式設定)。
名前の由来は『
嘘』と『
イソップ童話』。後述するウソつきと初登場時のエピソードはオオカミ少年がモチーフ。
長い鼻は、嘘をつくと鼻が伸びる
ピノキオがモチーフか。
【人物】
自身を誇り高き男と称しており、初登場時には『ホコリのウソップ』を自称していたが、実際は根がかなり臆病でネガティブ。
島に上陸するのを反対したり、何かにつけて逃げようとする。
あまりにも駄目な方にすごい自信を持っていたり、能力で逆説的に「生きているだけでそれなりに持ってるはずのポジティブさ」すらないことが証明されてしまったため、敵にすら励まされてしまったことも。
本人もその性格は誰よりも自覚しており、実力と度胸を持つ仲間達が増えていくに連れ、次第に劣等感を大きく抱くようになっていた時期もあった(それが一因となり一時期一味を離脱している)。
しかし、皮肉なことに……というか数奇なことに、そのネガティブさで
スリラーバークから一味全滅の危機を救ったことも。
また、自分が譲れないことについては頑として譲らず、相手が誰であっても啖呵を切るほどの意思の強さを持つ。
こうなったときの彼は結構怖く、ナミやサンジでも口を閉じてしまうほど。
とはいえ、本人が思っている以上にその「誇り」と「精神力」は本物。
弱くて、
意気地なしで、
泣き虫な奴に会うと、お約束のように
「お前のこと嫌い」宣言を面と向かってするルフィをもってして、
初対面時に恐怖を押して村を海賊から守ろうとする姿に「器は大物」と見抜き、「嫌い」宣言をしなかった数少ない人物。
『勇敢なる海の戦士』に憧れ、なかなかそうらしくなれない弱虫な自分を誰より情けないと痛感しているからこそ、振り絞る勇気や行動力には心を打つものがある。
一味の中では唯一船長の
ルフィと同い年であるためか、特に波長が合うようで、
下らないことで遊んでいる時や危険じゃない所へ行く時は一緒にいることが多い。
また、自身のホラ話を真に受けてくれるため、
チョッパーとも仲が良い。
動転してトンチンカンな発言をするチョッパーや
天然すれすれなクルー達の発言にツッコミを入れるときは彼の独壇場。
サンジや
ブルック程ではないがそれなりに女性にも興味がある年頃。ハプニングで
ナミの裸を見たときは
「ありがとうございます!!」とお礼を言ってしまっていた。
逆に、ナミの余所見運転でスリラーバークに漂流してしまい、「100%私の過失だけど可愛いから許して❤」と言われた際は
「ハリ倒すぞてめぇ!」とブチ切れていた。
ナミにここまでブチ切れることができるのはウソップくらいだろう。
お調子者かつ賑やかなこと大好きな、ルフィに次ぐお祭り男。
明るい麦わらの一味の中でもムードメーカー的立ち位置にいて、彼がいるかいないかで雰囲気が大きく変わるほど。エニエスロビー編まで皆と距離を置いていたロビンでさえウソップのことは「長鼻くん」と愛称で呼んでおり、比較的早く打ち解けていた。要は一味における潤滑油と言える。
ビビリな性分から味方を盾にしたりパニックになることも非常に多いが、それ以上に仲間想いで人徳に厚い。
まだ精神的に幼く弟分的なチョッパーに対しては特に面倒見がよく、ガードを任されておきながら船を中破させられてしまった際も、
真っ先に
『お前ケガは大丈夫なのか?』と身を案じ、
『燃やされたのがお前じゃなくてよかったよ! だはは! 船の事は後で考えようぜ』と笑い飛ばし、気に病んでいたチョッパーをむしろ奮起させる気遣いをしてのけた。
お調子者で名声に飢えているが、他者の安寧と天秤にかけるようなことはせず自らの功績を揉み消す形(ウソにする)になってもそれでいいと笑う男。
精神的に成長を遂げた二年後になると仲間にすら、決死の思いでMVP級の活躍をしても
「気づかなくていい! 無事だったなら……!」と援護に徹する姿を見せた。
そうした性格を知っているからこそ一味はウソップを高く評価していて、普段の言動に呆れることはあっても決して見下したり“弱い”とは微塵も思わない。侮られれば激怒し、その誇り高さを誰よりも買っている。
シロップ村で出会った当初ですら、先述の通りルフィがその心意気を認め、あの皮肉屋の
ゾロにすら
『笑ってやしねェだろ? 立派だと思うから手を貸すんだ』と真顔で言い渡されてるあたり相当なもの。
何気に一味のメンバーの中では唯一「ルフィが正式に勧誘するより先にゾロに仲間になるよう誘われた」キャラだったりする。
また
バギーに並ぶほどの巻き込まれ&神輿体質でもあり、
奇跡的なめぐり合わせやひょんなことから
あれよあれよのうちに妙な慕われ方をしばしばされる。
とはいえ本人の果敢な行動が
斜め上にかっ飛んで解釈されるから、赤っ鼻のほうと比べて100%ハッタリや誤解というわけではないのだが。
手先が器用で
ゴーイングメリー号(以下GM号)の帆のマークを描いたり、
ナミの
天候棒、自身の武器を作成している。
折り畳み式の
棍による護身術程度の戦闘能力しか無かったナミを
BW幹部と渡り合える程に戦力化させたのもウソップの成果の一つと言える。
また、
フランキーが仲間になるまでは船大工も兼任しており、フランキーの加入後も修理や装備の整備などの手伝いをしている。
美術センスも中々のもので、扉絵等では彫刻や絵画を行っているシーンが多い。このことから単行本のファンアートを紹介するコーナーは「ウソップギャラリー海賊団」という設定になっており、絵の評価(や奇想天外な絵に関するツッコミ)はウソップが担当している。
因みに麦わらの一味の海賊旗は彼によって描かれたものである(デザイン案はルフィ)。
一味の男性クルーの中では、プロであるサンジに次いで料理が出来るらしく、フィッシュアンドチップスが得意料理らしい。
地元の村では有名な大嘘つきであり、彼の村ではウソップの『海賊が来たぞ~!!』の掛け声が朝の合図・挨拶になっていた程。
しかし他人を傷つけるような嘘は好まない。むしろ大抵は他人を思うがためのウソをついており、村の名家の娘で病弱なカヤに対し、様々なホラ話で彼女を励ましていた。
村人達もウソップが嘘をつくようになった経緯や嘘の真意を知っていたため、敢えて黙認していた。
日頃のウソつきがたたったのか、本物の海賊が攻めてきた時には誰にも信じてもらえないという、イソップ童話のオオカミ少年のような事態になってしまった。
故郷には慕ってくれるチビッコ、なんだかんだで優しい村人、なにより心やさしい医者志望のお嬢様な将来の嫁候補友達がいるなど、麦わら一味きっての勝ち組。
嘘をつくようになったのは2歳の時。
この頃、父であるヤソップが
赤髪のシャンクスに誘われ
赤髪海賊団に入る。
その後、母バンギーナが病気になり衰弱する一方だった。
子供ながら『父親が来た、と言えば母親が元気になるかもしれない』と考え、床に伏す母親に向かって
「海賊が来た!!父ちゃんの船が帰ってきた!!」と叫び続けた。
その甲斐虚しく母は亡くなってしまうが、同じように両親を亡くした村の資産家の娘カヤに出会う。
同じ境遇である彼女を慰めるために『冒険潭』を聴かせるようになっていった。
シロップ村の住民もこの境遇を知っているからか、彼の法螺吹きに関しては本気で憤る人はおらず、むしろ日課のように馴染んでさえもいる。
因みに、ウソップが最も尊敬する人物は父ヤソップ。
幼い頃から家族を置いて海に出ていった父だが、それでも父の愛情を十分受けていたこともあってそんな彼を最も偉大な『海の戦士』と考えている。
故に
カヤの執事が「家族を捨て村を飛び出した家族より財宝が大事な大馬鹿親父」と父を侮辱した際には即座に激怒して殴りかかっていた。
このヤソップも一流の狙撃手で、ルフィが「ヤソップが的を外したのを見たことない」と評するほどの腕を誇る。
ヤソップに限らず戦士としての姿に憧れと誇りを抱いており、旅先でも誇りを持った生き様の人々に感銘を受けやすく、Mr.4とに4tのバットで顔面を粉砕される重症を負わされ、
ミス・メリークリスマスにルフィの海賊王になるという夢をバカにされた際は、その怒りから立ち上がっている。
またシャンクスや白ひげの名前にいち早く反応したりと、海賊についての知識もかなり豊富。
◆そげキング
ウソップの友人で『狙撃の島』の住人。
………というのは嘘でウソップ本人。
フランキー共々CP9に捕縛された姿をサンジに目撃された事で、
ロビンのついでとはいえ結果的に救出され、ロビン救出に力を貸してほしいと懇願されるも、
仲間達に対する複雑な感情や、自分は足手まといにしかならないという負い目が原因で意地を張ってしまい、『一味を抜けた俺には関係無い』と言って姿を消す。
しかし苦楽を共にした仲間を見捨てることはできず、さりとて脱退した自分が助力するのはばつが悪すぎる…と考え、
別人に成りすますことで助太刀の名目を得ようとした。
仮面を被り、
マントを着ているが…いかんせんその立派な鼻と服装のせいでバレバレ。しかしルフィとチョッパーは何故か最後まで気づかなかった。
一時チョッパーの前で仮面が取れてしまうが、間一髪で正体がバレずに済んでいる。
CP9のメンバーは撃破していないものの、ロビン救出に貢献した高い狙撃能力、海軍勢力であった巨人族2人を寝返らせた実績、そして政府の旗を燃やした張本人ということで、初懸賞金が3000万ベリーという破格の数字を叩き出した。
その後はあまり出番がないが、スリラーバーク篇ではウソップを励ますために自己内対話という形で再登場した。
ウソップとの違い(?)は技名に英語を使用すること。
例)
火薬星→ガンパウダースター
因みに原作では登場時に歌を歌っていたが、アニメではかなり気合いを入れてアニメのオープニングのように、しかも2通り作られている。『狙撃戦士 そげキング』。
スタッフGJ
外国人に大好評だったのか、中の人は海外イベントだと歌う機会が多いらしい。
なお、メロディは中の人のアドリブであり、作者も初めから歌詞だけ用意してメロディはアドリブに任せるつもりだったとのこと。
ただ、ムゴいことにアニメではそげキングがロビンと出会うシーンでテーマソングが流れた際に、出だしの「そげ」とだけ歌ってそのまま話が終わるというあんまりな展開がある。視聴者の腹筋を崩壊させたことは言うまでもあるまい。
【戦闘能力】
単純な直接戦闘力は低く、純粋な腕力や運動能力では恐らく作中の一般人に毛が生えた程度で、
多人数相手とはいえ、そこらのチンピラと大差ない連中であるフランキー一家メンバーにも全く歯が立たない程と、
一味の男の中でもブッチギリで最弱。比較対象がバケモノめいているからというのもあるが。この他の男性メンバーとの直接戦闘力の差には負い目を感じてたらしく、後の一時離脱の原因の一つになってしまう。
尤も、4tものバットを勢い良く顔面に食らおうが、至近距離で能力による爆発を食らおうが、10数mほどの高さから落下しようが、地面が砕けるほどの勢いで殴られようが、ギリギリの所で立ち上がって戦闘続行できる等、タフネスに限っては一級品である。それ故か一味の中でも戦闘後はルフィ、ゾロと並んでボロボロになることが多い。
魚人、それも海賊としてそれなり以上に鍛えられている個体からしばらく逃げ続ける等、逃げ足とスタミナも相当なもの。
また白兵戦能力の低さもあって貧弱なイメージを持たれがちだが、体型自体は細身ながら腹筋バキバキの細マッチョである。
しかし自らを「弱い」と思っているがために、「人の弱さ」をうま~く突くような頭を使った戦闘は得意。
幼い頃から自然と他人を騙す練習をしていることもあり嘘やハッタリ、強力な玉を駆使して格上の相手(ルフィ)とも互角に渡り合ったことがある。
なんだかんだで策を弄して強敵を何人も倒しており、戦績は決して悪くない。
むしろ
その頭一つ抜けた「弱さ」が詰み寸前の状況を打開する切り札になったこともある。
それだけに、コンプレックスが限界を超えた大喧嘩の際自分は弱いと唾棄しても、
誰も頷かないどころかチョッパーにいたっては「…………?」と意味が分からないとばかりの表情だった。
ウソップが弱いと思ってるのはウソップぐらいのものである。
実際、言葉で語るタイプではないためわかりにくいもののゾロにはメチャクチャ評価されている節があり、当初の邂逅時点から「男気に感心して無償で手を貸す」「ルフィの承諾を取り付ける前に『船に乗れ』と誘う」などの面が見られる。ウォーターセブン編の最後でウソップの帰還に対して強い意見を述べていたのも、逆説的に「ウソップならこの程度の試練は乗り越えられる」と見ていたのかもしれない。
“狙撃手”を名乗るだけあって狙撃の腕は超一流。父親に負けず劣らずの正確性を誇る。
パチンコの射程圏内であればどんな長距離でも殆ど誤差が出ず、外した場面は集中力を乱された時のみである。
サンジに「お前はお前にしかできないことをしろ!」と説かれて導いたエニエスロビーでの神業的狙撃の“気づき”から、
直接戦闘で無理に戦おうとするより「狙撃手は援護が花道」と豪語するスタンスへシフトした。
殺傷力に劣るので直接的に敵を倒す手段にはなりにくいが、「超長距離への干渉手段」としての
ウソップの狙撃がなければ詰んでいた戦いも少なくない(エニエス・ロビーでの
ロビン救出、ドレスローザでの
シュガーへの狙撃など)。
超遠距離戦・狙撃が必要となる場面において、ウソップの右に出る者は一味にはいないのである。
基本的にターゲットとの位置関係を正確に認識出来ればどんな射撃武器でも弾を正確に当てており、射撃能力の精度は作中でも指折りの存在である。
しかもまだまだ狙撃手としては伸び盛りの最中であり、いずれは規格外の狙撃手になってもおかしい話ではない。
第2部では身体能力も上がっており、常人の10倍の身体能力を持つ魚人を翻弄したり、パンクハザードの警備兵を全滅させて部屋を制圧したりしている。
ドレスローザでは1㎞以上の超長距離狙撃を
言伝だけで狙撃ポイントを見定め打ち込むという無茶な狙撃を行う最中、
極限の集中状態によるものか、偶発的ながら
見聞色の覇気に覚醒した様子。
“見聞色”にも得意分野がわかれる(動きを読む、心を読む、広範囲の“声”を聴く等)ようだが、ウソップのそれは「遠距離の相手の位置を正確に把握する」ことに優れている描写がある。
これにより前述の長長狙撃はもちろん、早撃ちながら
うっすら船影が確認できる距離から個人目掛けて狙撃をする離れ業をさらっとやってのけた。
そしてこれによりエニエスロビーでの銃弾が風に流されて当たるを通り越して届きもしない程の超遠距離からの百発百中ピンポイント狙撃を覇気すら使ってない完全に素の実力でやっていた事が浮き彫りになった。
また、一味の戦闘力底上げのアイデアマンとしても重要な存在。
特に
- ナミの天候の知識を生かし戦闘力に転じることができるクリマタクトを開発
- 即席の対抗兵器を迅速に作る
- 対ルフィ戦の秘策として、ルフィの弱点である刃物やそれを命中させる為の策を含め多数用意したり、情に訴えるような戦術を使用
- パチンコという規格外の弾丸に対応しやすい点、目標に届きさえすれば使用可能な点を利用して様々なギミックを作動させるポップグリーン
など独創性は目を引くものがある。
力不足なりの戦いを熟知していることこそがウソップの強さの根源と言える。
●主な技(カッコ内はそげキング名義での技名)
上述のパチンコによる狙撃の他にも一味最多の装備を駆使し、時にはこざかしく、時には大胆に攻め立てていくのが彼の戦闘スタイル。
あまりに数が膨大なため、全ては載せきれないので一部を紹介する。
普通のパチンコ玉を撃ち出す。ウソップの基本技。
火薬玉を撃ち出し、着弾と同時に爆発。
初期のウソップの決め技で中盤以降も主力技として活躍。
着弾すると燃え上がる玉を撃ち出す。
酒や油と組み合わされば更に威力が増大する。
煙幕を張る。
上空に向かって赤い煙の狼煙を打ち上げる。攻撃ではなく連絡用の技。
ケチャップを込めた玉を撃ち出し、大怪我を負ったと敵に誤認させる。
タバスコなどの刺激物を混ぜた玉を撃ち出す。
口に入れると大量の火を噴き出すほどの辛さである。
ちなみに初の犠牲者となったのは本人で、威力は身をもって立証済み。
戦闘以外では、自分の分の食事を取ろうとしたルフィに使用。
腐った生卵を撃ち出す。
新鮮な生卵を打ち出す。
黒いアイツのオモチャを撃ち出し、精神的ダメージを負わせる。
金槌で相手の脳天を殴打する。ウソップの技の中では珍しい直接打撃技。
アーロンの部下チュウに対しては最初の1発ではまだ動けたため、続けて13発ほど連続して叩き込んだ。
倒れてるときに踏みつけている相手の向こうずねを殴ったこともある。
5tもの巨大な金槌を相手の頭部にたたき込む。
…のだが、実際はフライパン二枚を厚手の黒ビニールに包んだ総重量たった2kgの折りたたみ式ハンマー。
派生種に10t表記のウソップゴールデンパウンドがあるが、こちらは柄以外はただの風船である。
どこからともなく取り出した黒板を爪でひっかいて不協和音を出す技で、小学生の頃誰もがやったことがあるいたずら。
複数の相手も行動不能にさせる(ある意味で)強力な技。海軍大佐クラスすら行動不能に至らしめる威力を持つ。
なお使用時には本人も耳栓着用。
所謂、考えただけでも痛い叉は恐ろしい状況を叫び(例:指と肉の間に針が深く刺さった)、嫌悪感を煽る技。
ナミとチョッパーには見事に効いており本人曰く
「下手すりゃ死ぬ」らしいが、
ノリの悪い相手には全くの無力。
単純故にこのテの技が効きやすいルフィにも決闘時のシリアスモードでは一切通用しなかった。
ただしあまりのくだらなさに能力を使ったりマトモに対処するのもバカらしいと思われたのか、
雷速を誇る相手をしばし怒りを通り越して呆れ沈黙させたうえスタスタ歩かせて直接殴るという、実力差を考えると上等な時間稼ぎに成功したという意外な戦果を誇る。
相手の眼前で輪ゴムを引っ張り、パチンコを構えたと誤認させ怯ませる。
銃程度では怯まない荒くれ者でも、なまじ日常的に馴染みあるもので地味に痛いのを想起させるせいかわりと効果的。
時々ゴムパッチンとして攻撃に使用している事もある。
ベルトからフック付きロープを射出し、高いところに引っかけ、ターザンのようにぶら下がって移動する。ロープがベルトに固定されているため、飛び移れないという欠点がある。
空島で入手したガジェット。相手の攻撃の衝撃を吸収し、逆に放出することでダメージを与える。
新世界編から使用するウソップの代名詞。
急激に成長する植物の種「ポップグリーン」をパチンコで射出する。着弾と同時に植物は一気に成長し、変幻自在な攻撃と化す。
ハエトリグサのような植物で相手を呑み込む「デビル」や強烈な悪臭を放つ大輪の花を咲かせる「ラフレシア」、
急速に伸びる竹槍を生やす「竹ジャベ林」、大爆発を起こす「ドクロ爆発草」、強力な衝撃波を放つ「衝撃狼草」など、
戦闘用に限ってもバリエーションが多彩。
サポート用途や非戦闘時でも応用が可能なものもある。「バナナボート」を出せるなど、某猫型ロボットのような役割まで果たしている。
●装備
エニエス・ロビー戦から装備した巨大パチンコ。
見た目は先端部が大型のパチンコになった杖。
5本の支軸が追加され、風貝を内蔵した結果安定性と射程距離が大幅にパワーアップ。
弾に回転を加えることで弾道を曲げた変化球も撃てるようになった。
エニエスロビーでは強風が吹く上に長距離と言う悪条件下で安定感の悪いパチンコを使い、一方的に正確な攻撃を当て続けたり、手錠のカギを纏めて送ると言う離れ業を披露した。
また、メリー号の大砲やサニー号のガオン砲もぶっつけ本番一発目で正確に当てている。
加えて貝を交換すれば様々な戦局に対応可能と汎用性にも優れている。
第2部ではカブトを改造した新兵装。
見た目はパックンフラワーが付いた巨大パチンコ。
普段は小さいが水を与えることで本来の大型パチンコの姿になるため携行性が強化。与える水の量次第ではウソップの身体を軽く上回る超巨大サイズにまで大きくなる。
ボーイン列島原産の「バクン草」と呼ばれる植物が仕込んであり、自律移動して標的に食らい付くようになった。
またバクン草が食べた瓦礫をパチンコの要領で撃ち出し弾丸にできるため、その場で弾丸を現地調達可能。
弾丸としてポップグリーンの種をTS号のガーデンで栽培し弾丸に転用。よりトリッキーな攻撃ができるようになった。
空島で大量に入手したもの。
主に衝撃貝を使用し、武器の他に反動を利用した加速装置、衝撃を吸収する盾等様々に使用された。
但し、空島の神官や戦士達程に鍛え上げられてはいないウソップは衝撃貝の反動を食らうたびに悶絶していた。
新世界編では使用しなくなった。
【来歴】
◇東の海篇
東の海のシロップ村で村の少年たちを集めて『ウソップ海賊団』を作り、『キャプテン・ウソップ』を名乗って「海賊がきた」というホラを振りまきながら、にんじん、たまねぎ、ピーマンの三人の子分を従えて冒険ごっこを繰り返す日々を送っていた。
しかし、気に掛けていた資産家の娘のカヤが
クロネコ海賊団に狙われていることを知り、ルフィ達と共闘して、この一団を撃退。
その後、ウソップ海賊団を解散させて、改めて麦わら一味に加わった。
なお、母親は病死、父親はどこの海にいるかも知れないヤクザ者という状況で、どのように生計を立てていたのかは地味に謎。半分ボーイスカウトのような子守ということでにんじんたちの親からお金を貰っていたのか、手先の器用さを活かして大工の手伝いでもしていたのかもしれない。
アーロンパーク篇では、ナミを追ってココヤシ村に先行、ノジコと出会い彼女からアーロンに支配された島の現状を知る。
一悶着起こした末にアーロン一味に捕まった結果、裏切った(というより正体を現した)ナミにより腹部を刺され殺害された……と思われたが、
実はウソップを逃がす為にナミが一芝居打っており、実際には刺したのはナミ自身の手だった。
ルフィらと合流した後に再度アーロンパークに殴り込みを仕掛け、彼はアーロン一味幹部、チュウと対峙する。
数話に渡ってチュウから逃げ続けた挙句、田園地帯に差し掛かった所でチュウの攻撃一発で死亡した……様に見せかけ、
ケチャップ星を使用し死んだふりに成功、チュウをやり過ごす事に一度は成功する。
しかし、「海賊ごっこ」に過ぎないウソップ海賊団船長を辞め、本物の海賊……自身の憧れる「勇敢なる海の戦士」となるべく、
「ここで本気で戦わなかった者にルフィ達と一緒に居る資格は無い」と奮起、覚悟を決めてチュウと改めて対決する。
自身の持てるあらゆる策を投入し、遂には酒瓶と火炎星の連撃とウソップハンマーの一撃で撃破した。
正確にはチュウもハンマー一撃ではまだ動けたため、念を入れて更にハンマーと輪ゴムでチュウの頭を滅多打ちにして今度こそ完全撃破した。
◇偉大なる航路篇
◆偉大なる航路突入~アラバスタ編
リトルガーデンでは、巨人族のドリーとブロギーに出会い、彼らと親交を深め、誇り高さに感銘を受ける。この出会いが後のエニエスロビー編で大きな意味を持つことになる。高熱のナミの治療の為、ドラム島へ上陸しチョッパーとの出会いを得て、
ネフェルタリ・ビビのアラバスタ内乱阻止に協力するため、
バロックワークスとの戦いに身を投じ、
Mr.4&
ミス・メリークリスマスのコンビと交戦する事になる。
格上相手だったがチョッパーとの連携で重傷を負いながらも、勝ち星をもぎ取ることに成功する。
◆空島編
ノックアップストリームを経て何とかスカイピアにたどり着くも不法入国者として裁きにかけられることになってしまい、一味が分断されてしまう。道中、スカイピア四神官の一人サトリを退け、ナミ達と合流することに成功する。
その夜、メリー号を修復する謎の影を目撃することになる。(後に一味に加入するフランキーにより、船の精霊クラバウターマンだと判明)
脱出組として船に残るも突如現れたエネルにより、丸コゲにされてしまい戦闘不能になってしまう。
空島編終盤でサンジと共にエネルに連れ去られたナミを救出する為マキシムに乗り込み、サンジの機転もありどうにか救出に成功する。
◆ロングリングロングランド編
デービーバックファイトでは、ナミ・ロビンと共に第1戦「ドーナツレース」に出場、与えられた樽3つで急造の船「タルタイガー号」を組み上げる。
衝撃貝による大幅ショートカット等で奮戦するが、最終的にフォクシーの策にまんまと嵌り敗北を喫した。
第3戦「コンバット」ではルフィのセコンドとして参戦、リングコスチュームとしてルフィに巨大アフロを勧めた。
ナミからは大した理解は得られなかったが、アフロはルフィやサンジ、フォクシー一味のメンバーからは大好評であった。
青キジとの対決時は、凍結させられたロビンが蹴り砕かれようとした所をスライディングで飛び込み救出、そのまま抱えて走って逃げるという、
相手が海軍大将である事を鑑みれば大金星以上の活躍を見せる。
メリー号に戻ってからは、ロビンの解凍作業をしつつ、全身が凍った患者という前代未聞の相手を前に困り果てるチョッパーを鼓舞するなど、
その時のウソップにできる事を必死にこなして行ったが、勝てないながらも青キジに全く怯まず果敢に立ち向かった主力三人と比較し、
青キジから逃げ切った後も「自分は慌てている事しかできなかった」と、落ち込むばかりであった。
◆ウォーターセブン~エニエス・ロビー篇
ルフィとナミと共にスカイピアの黄金を3億ベリーに換金し、大金の入った鞄を持ち運ぶ事になるのだが、ガレーラカンパニーの造船場の最新鋭の設備を見物しているうちに一人になってしまった所をフランキーの子分達に襲撃され、暴行を加えられて金を強奪されてしまう。一方、彼の知らないところでルフィとナミはゴーイングメリー号が修理不能にまで損傷していた事を聞かされていた。重傷を負って倒れていたところをナミに発見され、動かないように指示を受けるも、責任を感じたウソップは単独でフランキーのアジトに乗り込み、金を返すように懇願するも、逆に更なる暴行を一方的に加えられてしまう。
ルフィ達によってフランキー一家は事実上の壊滅に追い込まれ、ウソップも救助されるものの、意識を取り戻した彼に突きつけられたのは、メリー号が修復不可能で船を乗り換えないと先に進めないという結果だった。いつの間にか事態が大きく進んでいた中、メリー号に対して誰よりも深く愛着を感じていたために激しく反発する。だが、ルフィは普段からは考えられないほどの強硬な態度で迫り、必死に現実を受け入れようとする彼もまた、反発を続けるウソップの態度に苛立ちが頂点に達し、遂には取っ組み合いの喧嘩に発展する。サンジの介入でルフィは冷静さを取り戻すが、
神・エネルや
青キジとの戦いなどで自分の実力不足を薄々感じていたウソップは、メリー号の状況に自分自身を重ねてしまい、もはや自分は麦わらの一味にとって足手まといでしかないと今まで抱えていた劣等感を吐露。
船を降りることを宣言し、メリー号をかけてルフィに決闘を申し込む。ルフィの性格を熟知しており、まきびしによる斬撃や、ダイアルなどを駆使して圧倒的な戦力差をカバーするも実力の差は覆せず敗北。メリー号への執着を捨てられず、勝てないとわかっていても決闘までして守ろうとしたウソップにルフィは怒りをぶつけつつも、最後にかけた情けで船を引き渡したのだった。
一度船を降りたが、CP9からの
ニコ・ロビン救出作戦の話を聞いて、一味を抜けた以上バツが悪いので
そげキングとして参戦。
エニエス・ロビーでは、巨人族であるオイモ&カーシーを裏切らせる、ルフィの指示で世界政府の旗を撃って焼き払うなど活躍。
しかしながらCP9の
ジャブラにいたぶられ、戦闘員としてはあまり出番はなかったものの、サンジから「お前にしかできないことがある」と叱咤される。
その言葉で自分にできることに気づき、超遠距離狙撃でロビンの窮地を救ったり、ロビンのもとに彼女の拘束を解くための手錠のカギを届けたりした。
ロビンを救出後、CP9によって海に沈められたはずのゴーイングメリー号で脱出。それに乗り合わせていたアイスバーグはメリー号には命が宿っている確信をルフィ達に明かす。仲間達もまた、おとぎ話や嘘だと思う事なく受け入れ、本当に伝えたかった真実がルフィ達に届いた事に安堵したウソップは、船の廃棄をようやく受け入れられた。そげキングとして船の最期を見届ける中、感情を吐き出せば正体を知られてしまう不安もあり、歯を食いしばって号泣する事しか出来なかった。
ウォーターセブンに帰還後も仲間に顔を出せない状態が続いていたが、新しい船『サウザンドサニー号』の完成に伴い麦わら海賊団がウォーターセブンを出航する時が近づく中、一味への復帰を決意し、サンジを通して思いを伝えるが、ゾロはそれに対して難色を示す。船を巡る苦しい決断を迫られたルフィの心情を無視した反発を続けた末、勝手に決闘を挑んで負けたウソップの一連の行動には当初から疑問を抱いており、それに加えて仲間達への不信や劣等感が残ったまま復帰を許せば、最悪の場合は一味の崩壊を招く可能性を危惧していた。そして、『戻るなら謝罪。それ以外は無視』という結論の元、ウソップが一連の負の感情を乗り越えられたのかを見極める決断を下す。
出航当日、迷いながらもルフィの前に顔を出し、当初は素直になれない故に『副船長になるなら戻る』と上から目線の発言をしてしまい、仲間達はサニー号を出航させる。船がウォーターセブンを離れていく中、本当は一味に戻りたい思いが爆発し、仲間達やメリー号に迷惑をかけてしまった事を大泣きして謝罪。ルフィも号泣しながら手を伸ばし、ウソップをサニー号へと乗せ、無事に戻ることが出来た(しばらく経った後にはいつものノリに戻っていたが)。
◆スリラーバーク編
スリラーバーク編では、四怪人の一人であるペローナと対峙し、彼女のホロホロの実の技の一つで、触れた相手を強制的にネガティブにし戦闘不能にするという効果のあるネガティブホロウを元からネガティブだったことが幸いし、一味の中で唯一無効化出来たことで彼女の相手を買って出ることになる。ウソップからすれば相性が最良だったこともありペローナに勝利した(これに関しては他のメンバーでは太刀打ち出来なかった為、ここでもウソップがいなかったら全滅していた可能性が高い)。
◆シャボンディ諸島・頂上戦争編
ルフィがシャボンディ諸島の人間屋ヒューマンオークションにて天竜人を殴り飛ばした後、トビウオライダーズの助けで駆けつけた際に勝手にトビウオから突き落とされた結果、天竜人を尻で押し潰し結果的にクッション代わりにするという、殴るよりも遥かに神をも恐れぬ所業をしでかした。しかもその後、『ごめんおっさん』の一言だけ済ませるという、ルフィにも勝るとも劣らない所業をしている。
ルフィの境遇を知り、島から出ようとするも、グリンストンは島の中央から離れれば離れるほど猛獣が強くなり未だに出られなかった。
そこで新聞にてルフィのメッセージを受け取ると、無理に出るのを止め、力をつける為にヘラクレスンに弟子入りし2年間の修業を重ねることとなる。
◇新世界篇
新世界編では、多種多様な植物からなる新たな弾『ポップグリーン』を修得。
あごひげを生やしダイエットにも成功し以前以上に腹筋が割れてる。ライザップに挑戦したわけではない。
かなりパワーアップしていてチョッパーとの最弱コンビも解消したと豪語しているが、
根っこがネガティブかつ臆病でチョッパーやルフィとの漫才、そしていざというときの漢気も相変わらずである。
実力が上がったため相対的にウソと事実のスケールの差が縮まり、二年前は出来ないことを言っても敵に信じさせることができたのに新世界篇では出来ることを言っても敵が本気にせず「俺のウソも衰えたもんだな…」と皮肉っていた。
◆ドレスローザ編
トンタッタ族に協力し、決死の覚悟でトレーボルに挑むも、接近戦で彼に勝てる道理もなく敗北。
しかし、ほぼ悪運ながら、シュガーに食べさせて気絶させる手はずだった
激辛タバスコを食べさせられたショックのすさまじい形相によって、
ドンキホーテファミリー幹部の一人・
シュガーを失神昏倒に追い込み、ルフィ達を危機から未然に救った。ごっつぁんゴールとはこのことである。
全ての人間たちをオモチャの呪縛から解放し、解放された海賊たちの扇動者として、事件でも最大の知名度を上げ、"ゴッド"ウソップと讃えられる。
その際のお言葉がこちら。
…下ろせ
お
前……!!
タ
チ悪ィなめい
わくだ
俺の
がんめん
みろ
ちが
びっちゃりだ
くそったれ
・
・
・
その後はシュガーが再び目覚めたことを知り、ルフィとローのオモチャ化を狙う彼女を超遠距離から狙撃。
前人未到の離れ業を成し遂げ、トラウマを呼び起こすことでシュガーを再び気絶させてルフィとローにすら気づかれることなく二人の危機を救った。
また一時的にとはいえ、ドフラミンゴが発表した受刑者ランクでは、自分を最も怒らせた男「ゴッド・ウソップ」としてまさかの最高額の5億ベリーの懸賞金をかけられる。
ドンキホーテ・ドフラミンゴがルフィに敗北し、ドレスローザ事件の終結後、
扇動者としての知名度も相まって、
世界政府から
2億ベリーという超高額の懸賞金を「ゴッド・ウソップ」と本人名義で付けられ、何の因果か
一味で3位という結果に…(ビッグマム戦後は4位に変動している)。
おしくも億越えになれなかった
フランキーからは嫉妬されていた。
「狙われる~~!! でも嬉しい~~!! けど写真がイマイチ~~~!!!」(本人の感想)
◆ゾウ編~ホールケーキアイランド編
サンジがビッグマム海賊団に連れ去られたことを知り、ルフィ達にサンジ奪還を託し、自身は他のドレスローザ組やハートの海賊団、侍組と共にワノ国に先行する。
◆ワノ国編第一幕~第ニ幕
ワノ国では、当初は花の都にてガマ油売りのウソ八になりすまし、鬼ヶ島討ち入りの情報を反乱の意思がある同士に拡散する任務をこなす。しかしサンジが狂死郎一家と一悶着を起こしたことで花の都を離れざるを得なくなり、その後おトコを助けたことでオロチに反逆する事になったゾロ達に加勢した為、ワノ国中で指名手配になってしまう。どうにか都から脱出し、フランキーと協力して討ち入りに必要な船の整備をする。
◆ワノ国編第三幕
鬼ヶ島の決戦では、ナミと共に飛び六砲のうるティ・ページワン姉弟と対峙することになる。動物系古代種の能力者で四皇幹部の二人との実力差は大きく窮地に追い込まれるが、お玉に助けられ辛くも逃げきることに成功し、彼女のキビキビの能力を使ってギフターズを味方につける作戦に協力することになる。
途中、ページワンに追いつかれるが、ビッグマムが乱入したことで状況は一変し、ページワンはビッグマムによりノックアウトされ、うるティも苦戦の末どうにかナミと共に打ち倒すことに成功する。
さらにバオファンを捕らえたことで、結果的にお玉のギフターズ達を寝返らせる作戦にも成功する。その後は重傷を負っている錦えもんとお菊の介抱をイゾウに託され二人を救助する。
最終的にはルフィの起死回生の能力覚醒により、カイドウ討伐に成功した事で、鬼ヶ島の決戦は終結する。
終結後、ウソップ自身も5億ベリーと四皇幹部に相応しい額がかけられることになる。
この5億ベリーという額は、偶然にも、ルフィの過去の懸賞金と2回も被ることになったので、、もしかしたら、ウソップの懸賞金が15億になる日も来るかもしれない…。
◆エッグヘッド編
ベガパンクの分身体の1人悪によって島を案内されるもセラフィムの戦闘データ収集として交戦する事になったが最終的に正の介入で中断。
彼から「空白の100年は高度文明の王国と連合国の戦いの歴史」、「オハラで目撃した一連の出来事」、後に現れたベガパンク本人から「ルフィのあの姿は大昔に存在した戦士に似ている」、「悪魔の実とは“人々がおもう願望や進化の可能性を秘めたもの“」という話を聞かされて驚愕。
ベガパンクの頼みで彼を連れてエッグヘッドから脱出しようとしたがロブ・ルッチ率いるCPの襲撃、欲の暗躍によるセラフィムが敵対するといった戦いに巻き込まれる。
ウソップは残念ながら、セラフィムのS-スネークによって無力化されたが最終的にセラフィムと欲は一味の活躍で封じる事に成功。
海軍の艦隊に囲まれてしまう中、ナミ達とドーム内でのベガパンクが必要としていた物の回収とサニー号を海へとおろすための手引をしていた中、巨兵海賊団が島に上陸。
尊敬していたブロギーとドリーが来ていた事に感涙していき、船の脱出の準備を着々と進んでいたがドームに侵入してきた五老星の1人サターン聖と遭遇し、迎撃にあたる。
【ウソップ海賊団】
ウソップがシロップ村の少年たちを集めて作ったチーム。
海賊への憧れから勝手に海賊を名乗っているものの、実態はただの悪ガキの集まりでしかない。
ウソップのこさえたホラ話を元に冒険ごっこを繰り返していたが、クロネコ海賊団の陰謀を知ると決起し、麦わらの一味と共にカヤを守るため戦った。
この一件を経て「勇敢な海の戦士になる」ことを決意したウソップは自らウソップ海賊団の解散を宣言し、以降は『ウソップ自警団』を名乗ることとなる。
その後も、たまに扉絵連載などで登場。医学生として勉強しているカヤと共にウソップの活躍を応援している。
CV:寺田はるひ(東の海編)→川庄美雪(CP9編以降)
年齢:9歳⇒11歳
前髪が目で隠れている男の子。
ウソップの世話焼きな所を尊敬している。
夢は酒場を経営すること。武器はフライパン。
CV:吉竹範子(東の海編)→日比愛子(CP9編以降)
年齢:9歳⇒11歳
髪型がピーマンというよりもりんごに近い。
三人の中で一番の熱血漢で、漢気のある性格をしており、率先して最初に行動するタイプ。
ウソップの仕切り屋な所を尊敬している。
夢は大工の棟梁になること。武器はバット。
CV:大本眞基子
年齢:9歳⇒11歳
名前の通りたまねぎのような髪型をしている眼鏡の少年。
基本たまねぎ、ピーマン、にんじんの三人で行動しているように思われるが最初に何かを発見するときはいつもたまねぎである。
ルフィ達やジャンゴがシロップ村に来たときも最初に見つけた。
ウソップの法螺吹きな所を尊敬している。
夢は小説家になること。武器はシャベル。
【余談】
ローグタウン(グランドラインに入る前の町)でウソップが新しいスコープを手に入れる話があったが、
原作ではカットされ(単行本にネームは掲載)、アニメ版と小説版で描写がある。
原作では100話で偉大なる航路突入にしたいというページ上の都合もあったため。
『笑う犬の発見』とのコラボコーナー『犬PIECE』ではネプチューンの原田泰造が演じた。
コスプレのクオリティは妙に高い。
ジャンプフェスタ2003にて、尾田栄一郎氏は「
来年は麦わらの一味から、一人が船から降ります」と爆弾発言。
ゾロ役の中井氏は「ミホークと戦って死ぬのか」と不安になったり、当時の担当編集者である土生田高裕氏(アラバスタ編担当)は、
周囲からなぜか「
ウソップっていなくなるの?」などと聞かれて大変だったと「偉大なる座談会(グランド・トークショー)」(東京ワンピースタワー2017年8月23日開催)にて語っている。
そして、その
約3年後、
ゴーイングメリー号は麦わらの一味から離脱することとなった。
連載開始前の初期構想では彼に似た顔立ちをした「副船長/狙撃手」が存在する。つまり初期設定ではウソップが副船長の予定だった……のかもしれない。
またウソップとは似つかないが、バンダナを付けた特徴的な「植物好き」というキャラも存在しておりこちらにも線で消されているが「狙撃手」と描かれていた。
現在のウソップが植物で戦っている事を考えるとこれらの2人を統合して生まれたのがウソップという可能性もある。
概要でも述べた通り、名前の由来は「
ウソ」+「
イソップ童話(オオカミ少年)」と思われるが、実は90年のアニメ『聖戦士ロビンJr.』21話に同名の敵が登場する。偶然由来が同じだけで関係はないと思われる。
…というか石ノ森章太郎や
ビートたけしも同名作品を書いているようなので、名前被りは探せばいっぱいいると思われる。
◇ウソが現実になるジンクス
物語が進むにつれ、彼がよく言うウソやカヤを元気づかせるために話していたホラ話がよく現実になっている。
- おれには八千人(1億人)の部下がいる
- →最初は3人だったが、麦わら大船団の結成により4300人まで増えた。あと3600人である。また、ドレスローザ編では大勢の海賊たちに"ゴッド"ウソップと讃えられる。
- 海賊が来る
- →ホントに来たが、麦わらの一味との協力で追い払い事なきを得た。
- ドラゴンだ捕まえろ(ただのトカゲ)
- →パンクハザードでドラゴンに遭遇。(アニメだと東の海の時点で千年竜と出会っている)
- ケルベロスだ追え(ただの野良犬)
- →スリラーバークでモリアの作ったケルベロスゾンビと遭遇(一匹だけキツネが混じっていた)。
- おやつを食わねば死んでしまう病
- →お菓子食べずにいられなくなる「食いわずらい」持ちの四皇と交戦した。なお厳密にはお菓子を食わねば(周りが)死んでしまう病。
- 伝説のモグラを追ってカヤの屋敷に行った
- →直接見てはいないが、「土番長」という伝説のモグラがいた。また、アラバスタ編では(さすがに伝説クラスではないが)モグラ人間と戦った。
- (ルフィの)手配書の3000万ベリーはおれの後頭部にかかってんじゃねぇかって噂でもちきりだ
- →(そげキング名義だが)3000万ベリーの賞金首になる。
- 戦艦を沈めた
- →アラバスタ出港直後に大砲を(マグレで)直撃させ、撃沈させた。
- 今島を揺るがしたのはおれの覇気だ
- →もちろん嘘だが、ドレスローザでの激戦で見聞色の覇気(?)に覚醒した。
- ヒゲ面の赤ちゃんが生まれたらしいぞ!(キャラソン「ウソップ☆ドロップ」)
- おれは神様とマブダチなんだぜ(同上)
- →ルフィのゴムゴムの実は…ヒトヒトの実モデル″太陽神ニカ”でもあった
- ワンピースについて知ったら死ぬ病
- →不明。ただ、ロジャー曰く世界政府はワンピースがあるラフテルに行く事を禁じてるので、知ろうとするかあるいは知ってしまったら消されるかもしれない。
一説にはロジャー海賊団がラフテルに向かう際に赤鼻の奴が高熱を出してダウンしたことから、「ラフテルは変な鼻の者を拒むのではないか?」という考察がなされている。
この他に「巨大な怪物を10匹倒した」「美女の剣豪が肉もってやってきた」など様々な嘘をついてるが、これらも現実になるか楽しみである。
現代日本が舞台だが、ウソップに
なりきれていないけどなりきる怪人物「
中津川嘘風」が登場。
ワンピースが好きなあまり、ベガパンク並の科学力でワンピースに登場するものを再現していたりする。
作者は4巻おまけコーナーにて、子供の頃弱いながらも勇気を持って戦うウソップが好きになり、ウソップの作った架空の武器と思って木の枝でパチンコを真似て作って遊んでいたが、
それを見た友達がちゃんとしたパチンコを見せてやるとしてビー玉を発射しビー玉は壁に当たって粉々に。
パチンコの威力にドン引きしたという。
-まいった。俺も衰えたな…
昔はもっと追記・修正をぶちかましたもんだが…。今はそれが、できちまう!-
- 東の海メンバーがワノ国編で次々とパワーアップしたからそろそろウソップも新たにパワーアップしてほしいところ。 -- (名無しさん) 2022-04-01 14:16:48
- そういえばウソップってナミと並んで苗字がまだ出てないんだよな・・・サンジみたいに「実は!」があったりするのかな -- (名無しさん) 2022-06-28 17:45:59
- ....それにしても、ワノ国は最終的に救われたけど....個人的にナミと同じくウソップって「 忍びの素質 」があると思うんだけどな.......。( 竹をうるティに砕かれたのは兎も角だけど、)ラフレシアなどの緑星やタバスコ星で敵を食い止めたり錯乱させたり、口述で騙したり・欺いたり....ベローナ戦の時みたいに活かせたと思うんだけどな....。 -- (名無しさん) 2022-07-01 20:07:33
- ↑6 バギーみたいに素性が世間に知れたら、ルフィみたいに『未来の有害因子』と呼ばれそう。 ↑3 父親に並ぶためには最低でも七武海並に強くならないといけないしな。 -- (名無しさん) 2022-07-08 03:21:46
- エルバフには多分行くだろうからその時になんらかのパワーアップないかな?でも戦い方は技巧派っぽくあってほしいからパワーじゃない強化の方がいいけど -- (名無しさん) 2022-07-14 19:08:28
- エルバフの武技の概念から新しい攻撃方法を編み出すとかの方がウソップっぽい 衝撃貝を利用して威国っぽいのを撃つとか -- (名無しさん) 2022-08-11 11:21:40
- 最近本編ではあまり目立たない分、映画では本当に活躍するよな。 -- (名無しさん) 2022-08-13 14:49:45
- ↑タイマン戦闘では力不足だが、その分援護面で替えの利かない能力持っているから活躍させやすいんだろうね。特に映画では尺の都合上、ルフィVSボスに一番の力を入れないといけないし、ゾロみたいな戦闘しかできないキャラが割を食っている感じがする。 -- (名無しさん) 2022-08-15 08:52:01
- 「ヤソップのことは尊敬してるが親父としてはダメ」ってちゃんと認識してたなwヤソップ側もローグタウンでのダディの回想でそう言ってたしw -- (名無しさん) 2022-08-20 11:10:13
- 神と同じ金額(推定)になった神の異名を持つ男 -- (名無しさん) 2022-08-29 05:17:56
- 鼻嵐とビッグエンペラー6で、割りと短期間で「身体そのまま、仲間に装備される」ってなかなか珍しい体験してるけど、冷静に考えると体幹ヤバいな -- (名無しさん) 2022-08-29 09:44:54
- グラブルコラボで「〇〇してはいけない病」の嘘をついたらルリアが信じてしまい、ものすごく気まずそうに罪悪感に悩んでいた。本編だとツッコミ入れられて終わるもんな… -- (名無しさん) 2022-09-30 12:19:56
- 『FILM RED』の表の主役はルフィとシャンクスだけど、裏の主役はウソップとヤソップではないかと思うくらいに『FILM RED』での活躍が光ってたと思う。 -- (名無しさん) 2022-11-09 22:29:13
- ↑狙撃手は裏方が花道。本人が自負する通りの活躍。スポットが当たった時、表で戦う花形にも劣らぬ輝きを放つのだ。 -- (名無しさん) 2023-03-11 21:04:43
- 来歴のところ何でアラバスタ編やワノ国編無いの? -- (名無しさん) 2023-03-20 00:27:57
- ウタのほうがヤソップとの付き合いが長いとは… -- (名無しさん) 2023-04-16 19:12:50
- ドレスローザでのトンタッタの見捨て方がちょっと…何周も跨いで見せつけられたらチャラにできんて -- (名無しさん) 2023-05-23 12:59:16
- と思ったけど、よく考えたらナミ、チョッパー、ブルックの一緒に叫び組が別行動だったら常識人ポジションが悪目立ちする部分あるのも仕方ないか -- (名無しさん) 2023-05-24 17:00:21
- ↑2 あれ、ロビンのことをホビホビの能力で忘れてたっていう考察があるんだよな。仲間がいないから自分1人で何かできるわけがねえだろって逃げたっていう。そしてそこから自力で立ち直って果敢に挑んだっていう -- (名無しさん) 2023-06-14 10:48:18
- 実写ウソップすごいな。 -- (名無しさん) 2023-06-18 16:45:14
- ヘラクレスンって覇気使えてないのかね -- (名無しさん) 2023-07-17 00:07:31
- ウソップがいなきゃペローナで詰んでたぐらいには重要キャラだと思う -- (名無しさん) 2023-12-30 18:52:02
- とりあえずハンカチ用意しておいた方がよくなったな。 -- (名無しさん) 2024-02-06 11:00:27
- 何故か触れられていないがウソップ名義であれば初頭手配2億のイレギュラー -- (名無しさん) 2024-02-11 03:35:26
- モンハンで根性+火事場力+状態異常強化バフ+ボマーの変態ビルド組んでるガンナー。 -- (名無しさん) 2024-10-19 07:40:02
- スタンピードの蛇花火が本編でも使えるなら強力なダメージソースになるんだよな。バレットにあそこまでダメージ与えるんだから四皇大幹部級でも倒せる可能性あるし。 -- (名無しさん) 2025-03-11 18:25:06
- 一味のムードメーカー。2年後には新魚人海賊団の幹部に完勝できるぐらい強くなってたけど、自信満々のウソップにクレームが来たのかドレスローザではビビり癖が復活してた。 -- (名無しさん) 2025-03-11 18:32:56
- 大喧嘩の時にコンプレックスを爆発させたけど、一味の誰一人としてウソップを「足手纏い」や「弱い」と思ってない所が、一味同士ちゃんと互いをしっかり見て認めてるんだなと感じた -- (名無しさん) 2025-03-21 14:02:38
- ↑ゾロが一番眼をかけてるメンバー(ルフィの俺たちもう仲間だろ。の前に早く乗れよと発言、ドルトンさんを代わりに背負う時にこれから本気出すところだったという発言に「わかってるよ」と返す)、ウソップ以外はみんなウソップを認めてるのが善き。 -- (名無しさん) 2025-03-24 21:02:13
- 本編でヤソップと再会できるのはいつになるのか。 -- (名無しさん) 2025-04-01 00:09:48
最終更新:2025年04月13日 09:35