ONE PIECE FILM GOLD

登録日:2016/07/27 Wed 23:37:08
更新日:2024/01/27 Sat 21:11:36
所要時間:約 14 分で読めます


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この男に、賭ける。


◎目次

【概要】

ONE PIECE FILM GOLDとは2016年7月23日に公開したONE PIECEの劇場版第13作目の作品。
STRONG WORLD』『Z』に引き続き、原作者の尾田栄一郎先生が総合プロデューサーとして製作総指揮を執っている。
監督は3代目アニメ版ONE PIECEの総監督を務める宮元宏彰、脚本家は「ライアーゲーム」「謎解きはディナーのあとで」でおなじみの黒岩勉。
劇中曲は原作者推薦のシンガーソングライターである小島麻由美、BGMは「ガンダムビルドファイターズ」などでおなじみの林ゆうきが担当している。
主題歌はGRIM SPANKYの「怒りをくれよ」。劇中歌として「GOLD & JIVE ~ SILVER OCEAN」が登場する。

劇場版『ONE PIECE』では初の夏公開となり、全国346館にて上映。上映スクリーンは邦画史上最多記録となる743スクリーンにのぼり、通常の2D版に加え、3D・4DX・MX4Dで公開される。
シネコンによっては本作やシン・ゴジラの公開に備え、急遽4DXを増設した劇場もある。
4DX3Dでこそ映える映像演出もふんだんに盛り込まれていたが、想像してるよりも遥かにびしょ濡れになった観客が多かったとか。能力者にはお勧めできない。。3D版もBlu-ray化はされず、結果的に劇場独自のコンテンツとなった。

なおTV本編では本作に繋がる連動ストーリーとして2016年6月26日から4週で放送されたアニオリ「シルバーマイン編」、TVSPとして「Heart of Gold」が放送されている。

入場者特典として原作者描き下ろしのトランプと設定資料集の777巻が数量限定で配布。
その数、トランプが200万組、777巻に至っては500万冊
Z巻が増刷分含めても300万冊だったので、尋常じゃなく強気な数字なのが分かるだろう。

777巻の内容は
  • 各キャラのラフスケッチ
  • 映画クライマックスシーン用のおだっち直筆ネーム全掲載
  • 映画で語られなかった部分を含むシークレット資料「テゾーロの人生」
と、80pの小冊子でありながら情報量が極めて多い。
だいたい同様の内容が「オフィシャルムービーガイド」に記載され、かつそちらは作者・監督・脚本家インタビューも載っているので気になる方は是非。



【ストーリー】

ルフィ達は冒険の途中で世界最大のエンターテイメント船上都市である巨大な黄金の船「グラン・テゾーロ」へやって来る。
そこは海賊はおろか、海軍世界貴族も訪れる巨大なカジノの街。
ここを治める大富豪ギルド・テゾーロの秘書であるバカラの案内で様々なアトラクションを楽しむルフィ達だったが、
その裏ではテゾーロの恐るべき陰謀が蠢いていた…。


金の無い奴は何も手にできない!


支配されるしかないんだよ


支配なんかされねぇって、言ってんだろうが!!!


テゾーロの罠にはまり、ゾロを人質に捕られてしまう麦わらの一味。
果たしてルフィ達はゾロを助け、テゾーロの恐るべき陰謀を阻止することが出来るのだろうか?



【登場人物(ネタバレあり)】


麦わらの一味


ご存知我らがゴム人間。今作ではウソップ・チョッパーと共にカジノのゲームに挑戦し勝利。
その後も賭博で勝利し続けるが、バカラの能力で不幸になって腹を下すわ、テゾーロによって腕を黄金にコーティングされて地下に落とされるわの散々な目に合う。
しかしそこは主人公。決める時はきっちりと決める。
特に終盤の最終決戦では劇場版初登場のギア4による大怪獣バトル並の激闘をテゾーロと繰り広げる。

ご存知三刀流の腹巻き剣士。
今作ではテゾーロによって動きを封じられ人質になってしまう為活躍は少なめ。*1
前作と同じ扱いだが、敵幹部クラスとのバトルでは暴れまくる。

ご存知オレンジ髪の航海士。
冒頭の水着はもちろん、ドレス姿やビキニなど様々なファッション七変化を繰り広げる。
今作では彼女の盗賊時代の一端が明らかに。後に本作屈指の大逆転の鍵となる。

ご存知キャプテン・ウソップ。
序盤のカメ車レースでは見事なハンドルさばきを見せるほか、バカラとの対決ではとんでもない方法で相手の能力を打ち破ることになるなど、色々と見せ場は多い。

ご存知戦うコック。今回はしょっぱなから女性に対して変態…騎士の精神が全開になる。
出番はやや少ないが、敵幹部とのバトルではシメを取る。

ご存知船医兼ペット兼非常食。序盤からルフィ・ウソップと共にギャンブルに参戦し、さらには「動物と会話できる」能力が活躍することになる。

ご存知お色気考古学者。
こちらも出番は少なめだが、バカラが能力者であることを見破る、タナカさんの弱点を抑えるなど要所で決める部分はある。

ご存知サイボーグ船大工。
中盤ルフィと共にミッション・インポッシブル顔負けの潜入ミッションを行うが失敗、地下の牢獄に落とされるが、そこで少年時代の憧れであるレイズ・マックスと出会うことになる。
最終決戦ではフランキー将軍で人々の避難を行っていた。

ご存知骨でアフロの音楽家。
出番はあまりないが、後述の赤目フクロウに見つかってしまった際には「死んでいるので」反応されなかった。
後変装時の衣装がケバい。



◎原作のキャラ達

ご存じもう一人のルフィの義兄弟。
今作ではルフィと直接対峙することはないが、グラン・テゾーロ諸共テゾーロを倒そうとした海軍の攻撃を能力で防いだ。
どうやら革命軍の重要人物であるレイズを探しに来たようなのだが…。

出番は少なめだが、電伝虫を使ってテゾーロの会話を盗聴し、ルフィ達がグラン・テゾーロに来ていることをサボに連絡していた。

かつてCP9で最強と謳われていた諜報員。
現在は天竜人直属のCP0(サイファーポール”イージス”ゼロ)に所属している。テゾーロの調査の為にグラン・テゾーロを訪れているようなのだが…?

「お前…誰だ!?」
「え~!?」
元CP9長官。
CP0に昇格したものの、父が病気になっているためかつての親の七光りは薄れてしまい、かつての部下であるルッチにゴマを擦っている日々を送っている。天上金を受け取りに来たものの、テゾーロの態度に悪態をついていた。終盤に憎きルフィを捕らえ彼の首を取ろうとするが…。

なお上記の二人は原作でのドレスローザ篇にてチラッと登場している。

ルッチから海軍の船10隻を要求され嫌々ながらもそれに応えていた。
テゾーロの事は「「海賊」からの成り上がり」と呼んで嫌悪していた。

  • アブサロム、ヘラクレスン、ワンゼ、ゲダツ、パッパグ、茶豚、桃兎がどこかに出ているぞ!探してみよう!!



◎本作オリジナルキャラクター


「全ては、黄金に支配される!!!」
CV:山路和弘櫻井孝宏(青年期)

本作の敵キャラでグラン・テゾーロのオーナーを務める大富豪にして一流のエンターテイナー。
「黄金帝」とも称されるほどの莫大な財力を持つ人物で、世界の通貨の20%を掌握する「テゾーロマネー」を所有している。
世界政府すら金の力で容易く動かし、天竜人をも懐柔する絶大な権力を持つ。いずれは世界の勢力図すら塗り替えおうと企んでいる。
物腰の柔らかい態度で接してくる人物だが、その本性は金こそが全てと豪語する金の亡者で借金を背負った人間を奴隷のようにこき使う冷酷な人物である。
裏社会とも繋がっており、ドフラミンゴとは同じブローカー仲間だったようだ。

触れた金を自在に操る「ゴルゴルの実」の能力者で、船全体が黄金で出来たグラン・テゾーロは彼にとって自らの武器や体に等しい為、船内ならば彼にかなうものは誰もいない。ドフラミンゴ同様、能力は覚醒の域に達している。
本人は自身の力を神と自称していたがルッチ曰く通り名は「怪物」

彼がこのような性格になってしまったのは過去に何かあったかららしいが…
実は彼の回想シーンは断片的にしか出てこないので、映画の中だけでは明かされない部分も多い。
777巻の巻末に載っているおだっち直筆ノート「テゾーロの人生」に詳しく載っている。
ネタバレにならない程度に言うとだいたい天竜人(+かつて天竜人だったアイツ)のせいである。
読む前と後とでは彼に対する見方が変わるかもしれない。

担当声優の山路氏はTVシリーズでのセニョール・ピンク役を経て本作へ出演、更に1年後に発売されたゲーム『アンリミテッドワールド R デラックスエディション』ではパトリック・レッドフィールド役を担当し、短いスパンで3人のキャラクターを演じる事になった。

詳細は個別項目参照。

  • カリーナ
「最初に言ったでしょ、騙された方が負けなのよ」
CV:満島ひかり

グラン・テゾーロの歌姫を務める絶世の美女。
元々はナミと同じ盗賊で、かつては彼女と度々協力していたがある事件を境に彼女を囮にして消え去ってしまう。
この事からナミには嫌悪感を持たれているものの、ルフィ達を助けるために「テゾーロマネー」強奪作戦を申し込んでくる。
ナミに負けず劣らずの盗みテクの持ち主で、劇中屈指のお色気+トリックスターポジションにあたる。
なお中の人はアニメ版OPを担当したFolder5の元メンバーで、劇中歌「GOLD & JIVE ~ SILVER OCEAN」をテゾーロ役の山路氏と担当している。

  • バカラ
CV:菜々緒

グラン・テゾーロのVIP担当コンシェルジュを務める赤髪の女性。
テゾーロを心から崇拝しており(設定によれば異性としても好意を持っているとのこと)、建物の設備やカジノのルールを事細かに説明できるほどグラン・テゾーロ内部に精通しており、政府や海軍の重役、有名海賊などの顔と名前を全て記憶している優秀な人物である。
かなりの長身・巨乳・美脚に褐色の肌が非常に妖艶な女性。
相手の運気を奪い取り、それを自分の物にしたり、他人に運気を与えたりする事ができる「ラキラキの実」の能力者。
能力の使用には相手を素手で触る必要があるので、普段は黒い手袋を着用している。
本人曰くラッキー状態になった自分は無敵で、コイン一枚で相手を倒せるほどの幸運が起こる。(具体的に言うとピタゴラスイッチ方式で攻撃が相手に当たる)
ただし運気の残量を把握することができないので、起こす事象を正確に把握していないと思わぬところで使い切ってしまいかねない弱点がある。
戦闘時はテゾーロの能力によって作られた黄金の鎧と赤の下着を組み合わせた衣装を着用。バカラと同じく側近のダイスとタナカさんは全身をしっかりと守られた鎧を着用しているのに比べ、バカラのみ露出度が高いビキニアーマーを着用。
本来ビキニアーマーとは動きやすくするため装甲を急所に絞るというものだが、胸や股間といったデリケートな部分も充分に守られておらず、股間においては鎧すら無く下着のみで完全に無防備。
鎧部分への攻撃だけならば防御することが可能だが、戦闘では爆撃により全身を攻撃されてしまい全く役に立たず終了。
最終決戦では放り投げたコイン1枚の連鎖反応のみで戦うという舐めプを始めたり、ウソップの攻撃を一歩も動かずにラキラキの実の力で避けたり、コインロールを披露したりと、自身の能力を過信し常に調子に乗った態度のまま戦った。戦局を圧倒するが、トドメに放り投げたコインに、ウソップが持ってきたスロットマシンを入れた袋を打ち込んだ事で、スロットに入ったコインが大当たりを起こし気付かぬ間に運気を使い果たしてしまう。
その直後ウソップに爆撃を放たれるも、まだ運気を持っている状態だと思い込み油断していたバカラは回避を一切行わず、結果直撃し全身黒焦げに。
運気が無かったという事実に気づくも時すでに遅し。受けたダメージを耐え切れずに白目を剥いて気絶した。

その後、周りにいた部下たちにも助けてもらえず、その場で気絶したまま放置されていた。
助けてもらえないのは少し可哀想にも思えるが、自分の運気の為に部下を犠牲にしているので、自分が困った時だけ助けてもらうなんて都合のいいことは無くても仕方ない。
痙攣しながら悶絶する姿などリョナ要素も強い。
自らが着用していたゴールドアーマーやコイン、ジャックポットなどの黄金に光り輝く物に対し黒焦げの無様な姿で悶えるバカラとの対比も見所。


  • タナカさん
CV:濱田岳

「スルルルルルル」と特徴的な笑い声の持ち主である頭がでかいグラン・テゾーロの警備主任。
無機物なら何でもすりぬけてしまう「ヌケヌケの実」の能力者。
能力の応用で床に大穴を出現させたりするが、非殺傷の能力なので一味との対決時では銃を使った。
アニオリシナリオ「シルバーマイン編」、「Heart of Gold」にも登場しており、どちらもテゾーロと繋がりのある悪役に指示などをしている。

  • ダイス

グラン・テゾーロのディーラーを務める巨漢。
元は裏世界一危険と言われた、デスマッチショーで無敗を誇ったチャンピオンだったが、あまりの打たれ強さから挑戦者は絶えてしまった過去を持つ。
その強さをテゾーロを見出され彼の部下となった現在はVIPエリアを任されており、その怪力を生かした丁半で客を沸かせている。
悪魔の実の能力者ではないが武装色の覇気を使えるほどの実力者である。
更に強さの秘密はそれだけではないようなのだが…中の人の時点でお察し下さい。
またジャンプアニメでまた変態。
ちなみに中の人は対決相手のゾロのコスプレをした事がある。

  • レイズ・マックス
CV:北大路欣也

かつて伝説のギャンブラーとして名を馳せた革命軍の重要人物。お父さんではない。
フランキーが少年時代から憧れていた男で、テンガロンハットとサングラスをかけ、左頬に「7」のタトゥーをした渋い雰囲気の中年男性。短い足で滑るように移動する。
ギャンブルでは無敗の記録を持つがバツ2の経験あり(フランキー曰く「人生のギャンブルに負けた」)。
テゾーロに嵌められ、地下の牢獄に閉じ込められていた。
脱出を試みるルフィに諦めることを諭すが、彼の諦めない姿勢に心を打たれ、「ルフィの為に命を賭ける」ギャンブルとして彼に協力する。

  • カマエル聖

天竜人の一人。テゾーロからの天上金を受け取りにグラン・テゾーロを訪れたが…。

  • ケントビーフJr.&ポーク
南の海の牧畜王。
愛牛のポークと共にカメ車レースに参加した。

  • タイムス伯爵
北の海の新聞王。
鉤鼻が特徴的な男性。
カメ車レースに参加した。
タイムス新聞社のロゴ入りカーを爆走させ宣伝効果も狙う。

  • ストレート軍曹
たたき上げの海兵で、その名の通り曲がったことが大嫌いな性格。
普段は厳格な表情だが、笑い方は豪快。
腹の傷跡はグリズリーとの闘いの跡。
部下と共にカメ車レースに参加した。

  • ホワイトジャック&キルコ
藪医者と看護婦のコンビ。
名前からしてモデルは漫画『ブラック・ジャック』の主人公ブラック・ジャックとピノコと思われる。
二人でカメ車レースに参加した。

  • ジミー・マイヤーズ
ジミー商会の会長。
『目立たず儲ける』がモットーでハンドルを握ると性格が変わる。
カメ車レースに参加した。

  • リッカ
CV:坂本千夏
花売りの少年。
父親の借金の為に働かされている。

  • テンポ
CV:渡辺菜生子
リッカの妹。

  • ダブルダウン
CV:竹中直人
ステーキハウス“WILD COW”の店長。
元某国の軍人で、体の大きさに反して心優しい性格の持ち主。
テゾーロの卑劣な罠にはまり、奴隷にされた。
かつてテゾーロへの抵抗が元で家族を失った過去があり、現在は抵抗の意思を失っている。

  • ステラ
CV:魏涼子

謎の美女。どうやらテゾーロの過去に関わる重要人物らしい。



【用語解説】

  • グラン・テゾーロ
テゾーロが所有する、全長10kmに及ぶ巨大黄金船で、船そのものが一つの独立国家として機能している。
動力は巨大な海ガメ・ギガントタートルで、天候や海流に影響されることなく世界中の海を移動することが出来る。
常に移動しているため、テゾーロのビブルカードに頼らなければたどり着けない。

船自体が独自のルールで成り立っている巨大な街であると同時に、非武装地帯として世界政府に公認された独立国家となっており、政府すら手が出せない「絶対聖域」である。
船首が入口になっており、船着き場兼円形劇場ではテゾーロとカリーナのライブが行われている。
入口から入ると居住区や店が並ぶダウンタウン、そこを通り過ぎるとカジノ、劇場、水族館、プール、サーキット、ゴルフ場、巨大観覧車など様々なアトラクション施設が揃っている。
海賊はおろか、海軍や世界貴族が訪れている世界最大のエンターテイメントシティとして世間に知られている。
建物はおろか外壁ですら金で出来ているとんでもないものだが、町中には映像電電虫が配備されているため、金を盗もうとした者は地下の監獄に落とされるかテゾーロによって生きたまま黄金の像にされてしまうという残酷な結末が待っている。
モデルはおそらく「ラスベガス」。

  • THE() REORO(レオーロ)
グラン・テゾーロが誇る七ツ星カジノホテルがあるグラン・テゾーロ奥部に存在する黄金の塔。下層のカジノにはスロットマシンやルーレットなど様々な施設があり、上階のVIPエリアではディーラー・ダイスによる丁半が行われている。
VIPエリアには扉がなくタナカさんのヌケヌケの能力を介さなければ入ることができない。
中層にはホテルの客室とグラン・テゾーロ全体の電伝虫を管理する「ホスト電伝虫」がいるコントロールルームがある。
最上階のスイートエリアからの螺旋階段を登った先にテゾーロマネーが保管されている金庫があるが、螺旋階段には映像電伝虫が大量に配置されているなど警備が厳重である。

  • カメ車レース「HOT SHELL」
グラン・テゾーロの人気アトラクションの一つ。武闘派のカメ・マッスルカメをエンジンの替わりとした車で、一着を目指すスリリングなレース。
車の改造、能力の使用、妨害などは自由に行える。参加費は100万ベリーとやや高いが優勝賞金は10倍の1000万ベリーとハイリスクハイリターンなギャンブルレースである。

  • 黄金の牢獄(ゴールドプリズン)
テゾーロに逆らった者が監禁されている船底の牢獄。地面の砂は全て砂金であり無数の黄金であふれているが、水や食料は一切ない。
空気を取り入れる通気口はあるが、凶暴なゴールデンバットがいるため脱獄に成功した者は一人もいない。
例えゴールデンバットから逃れることが出来たとしても海楼石で出来た巨大な換気ファンがあるため事実上脱出不可能である。
そのファンのさらに下には海水を真水へと変換する装置がある。

  • テゾーロマネー
グラン・テゾーロが生み出す利益をはじめ、テゾーロが表と裏両方の世界で稼いだ世界の通貨の20%を占めるといわれる莫大な資産。その額は小さな国なら丸ごと買い取れる5000億ベリーに達する。
テゾーロはこの資産を天竜人の上納金「天上金」として納めることで世界政府が認める権力を手に入れた。
テゾーロマネーを盗むことは全ての泥棒にとって最高の栄誉とされているが、誰一人盗むことに成功した者はいない。

  • 赤目フクロウ
CV:コロッケ
テゾーロマネーの眠る金庫を警備するフクロウ。
眼から放つ赤い光に触れると大声で泣き声をあげて侵入者が出たことを知らせる「天然のレーザートラップ」。
全部で16羽いるが、その鳴き声は違う。さすが物まね芸人…。
チョッパー曰く彼らの鳴き声は首を向く方向を喋っているようだ。
生物にしか反応しない性質が以外な突破口を産むことに。


【余談】

  • 総合プロデューサー尾田栄一郎
「STRONG WORLD」・「FILM Z」のようなこれまでの関わり方をしてしまうと作業量が膨大になってしまうことから、映画製作から少し離れようとするが、そしたらなんと映画に「CEO」として関わってほしいと言われたという。結果的に脚本を自分がした場合は「製作総指揮」、脚本が自分でない場合は「総合プロデューサー」の形に統一することにした。

本人としては映画に関わることはあまり乗り気ではなく、最初は抵抗に抵抗を重ねたが、「ONE PIECE」の映画を作る以上、「自分の名前に期待してきた人たちをがっかりさせるわけにはいかない、逃げ場はない」とある種の諦めと責任を感じて製作に携わったという。また、映画によって原作の部数が伸びること自体も理解しているため、今後もやり続けるしかないだろうとも語っている。

脚本においては修正などで携わったほか、脚本が決定稿になった時点で、テゾーロのキャラについてスタッフ間でイメージを統一するため、設定画「テゾーロの人生」について書き下ろした。

(「オフィシャルムービーガイド」より)

  • 時系列
一味紹介時の懸賞金額や登場人物たちのセリフ*2などからして、ドレスローザ編で懸賞金が上がってからホールケーキアイランド編にて「万国(トットランド)」脱出後懸賞金が上がるまでの話であるのは間違いないが、それにしては一味が全員集結していること*3
本来ならこの期間を一緒に行動しているはずのロー錦えもんが船に乗っていないなど原作と矛盾する描写も多い。
監督も「オフィシャルムービーガイド」にて、作者から「映画だから好きにやっていい」と言われ、時系列・原作とのつながりをあまり意識しないで限界までやりたいようにやってみたと語っている。
そのため、あくまでも映画限定のパラレルワールドとして制作されたようだ。



追記・修正は、希望が絶望に変わっても、友を信じ続ける人がお願いします。

「おい編集者」
「その追記・修正、おれも乗った。この項目、絶対に面白くできる」
「信じろ」
「おれは伝説のギャンブラー、レイズ・マックスだっ!!!」

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最終更新:2024年01月27日 21:11

*1 セブンイレブン版777巻によると方向音痴と壁や扉を斬れる力が中盤のミッションに向いてない為こういう扱いになったとか

*2 テゾーロはドフラミンゴが倒された事を知っており、ルフィの殴打を受けた際「さすが5億の拳」と発言している

*3 ドレスローザ編終了時点でナミ・サンジ・チョッパー・ブルックは、ルフィ達よりも先にゾウに向かっている。更にゾウ到着時にはサンジが離脱しており、そのあとルフィ達も2手に分かれるなど、ドレスローザ編からワノ国編まで一味の全員集合は果たされていない。