十祭司

登録日:2009/08/20 Thu 00:00:14
更新日:2025/04/01 Tue 06:26:51
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漫画シャーマンキング』シリーズに登場する集団の名称。


ネイティブアメリカンの一部族でグレート・スピリッツ(以下G.S)の意志に従いシャーマンキングを決めるシャーマン・ファイト(以下S.F.)を運営するシャーマンの一族、パッチ族。
その中から特に優秀な10人を選び出されたのが"十祭司"である。
基本、S.F.中にシャーマンの前に姿を出せるのは十祭司と族長のみとなっており、他のパッチ族はS.F.運営の裏方となっており実質S.F.を取り仕切っている。


S.F.予選時に各世界のシャーマンに会いに行き、試練を与え、S.F.に参加できる資格があるかを審査している。
S.F.本戦時は試合の運営などを、シャーマンキングが決まった後は各々のプラントにてシャーマンキングを護るための守護をしている。


【十祭司】

各メンバーは元素が名前の元ネタとなっている。

◆シルバ
CV:緑川光(2001年版及び2021年版)
葉、蓮、竜之介の担当官。
長髪黒髪の心優しい青年。時に非情な裁定をしなければいけない十祭司としては少し情に流されやすい性格をしている。
500年前にパッチ族に転生したハオの子孫で、特にハオを倒すことへの意識が強く、十祭司の使命を離れ葉達と情報を交換したり協力をし合っていた。
しかしその中立でない態度が問題視され他の祭司に「再教育」された末、別人のように冷徹な性格になっていた。

担当プラントは氷河。
葉と戦い、成長した葉の力を認め「最期のテスト」の合格を言い渡し、死亡した。

持霊は鷲のシルバーウイング、蛇のシルバーロッド、亀のシルバーシールド、コヨーテのシルバーテイル、のシルバーホーン
この5体を四肢と背に装備した鎧型のO.Sを纏う。
5体が合体したトーテムポール砲や血肉の槍など強力なO.Sを使う。


◆カリム
CV:中田和宏(2001年版)/花輪英司(2021年版)
ホロホロの担当官。理解者の少ないシルバの親友で強面の男。

担当プラントは高原。
ホロホロと戦い、彼の心の氷を溶かし感謝を伝えられてから、渾身の一撃を受け死亡した。

持霊は牡牛のブラックシクル。
下半身にO.Sされケンタウロスのような姿になり、強力な突進攻撃などを使う。
「寝ろーーーーーー!!」


◆ラジム
CV:清水敏孝(2001年版)/間宮康弘(2021年版)
理解者の少ないシルバの親友でS.F.本戦の司会を勤めている。
間近で危険な司会をしているだけあって脅威的な体術を持つ。

担当プラントは湖。
ファウストを撃破した後、葉と戦い死亡した。
無無明亦無でトドメを刺された際、ページの見開きが真っ白になったことは最早伝説。

持霊はペリカンのプラチナムソード。
マイクにO.Sし、強力なビームサーベルとなる。


◆マグナ
CV:山口恵(2021年版)
星組、花組の担当。
ハオに協力しており、他の十祭司をハオ側に引き込もうと暗躍していた。

担当プラントは火山。
蓮の新技を受け死亡した。

持霊はフクロウのマグネスコープ。
四肢にO.Sし、鋼鉄を握り潰す握力を持つ。またステルス化し闇夜からの攻撃をも得意とする。


◆ニクロム
CV:伊藤健太郎(2001年版)/観世智顕(2021年版)
月組、ファウストの担当。
蓮に殺された十祭司クロムの弟で、クロムの代わりに十祭司となる。
蓮への憎しみをマグナによって揺さぶられハオの仲間となる。

担当プラントは洞。
十祭司の使命として蓮と戦うが、蓮に本来の自分を引き出され、彼との一騎打ちに敗北し死亡した。

持霊はのイエローウィップ。
音速で動く代わりに使い、動けなくなった相手に蠍のの一撃必殺を使う。
蓮との一騎打ち時はクロムの持霊も使ったO.S+で蓮を苦しめた。


◆ナマリ
CV:梶川翔平(2021年版)
ガンダーラ、土組の担当。
ハオの力に傾倒しハオの仲間になるが表面上は中立を装っていた。

担当プラントは砂漠
全員との戦い方を想定していたが、砂漠では戦えない蓮とホロホロを対象外にし己の実力を過信していた為、蓮とホロホロの連携に敗北し死亡した。

持霊はコブラのレッドロープ。
砂中を潜りながら舞うように攻撃し毒による一撃必殺の攻撃を行う。


◆ブロン
CV:斉藤次郎(2021年版)
リゼルグ、X-LAWSの担当。
ハオの力に畏怖していたが最後まで中立を保っていた。

担当プラントは谷。
蓮、ホロホロを瞬時に殺害しメイデンと戦う。
両腕、両膝を潰されても闘争心を失わず、最後はリゼルグの「火葬」で死亡した。

持霊は蜘蛛のブルーネット。
右腕にO.Sし打撃や糸の遠距離攻撃、糸を使って宙に浮いたりなど立体的な戦い方をする。


◆レニム
CV:田島章寛(2021年版)
チョコラブの担当。
ハオの力に畏怖していたが最後まで中立を保っていた。

担当プラントは樹林。
O.Sの力で最初から姿を現さず隠れていたが、リゼルグの推理と心を読めるオパチョに場所がバレる。
そして眠れなくて物凄くイライラしていたオパチョのO.Sにより蹴飛ばされてリタイア。ギャグ的な退場のためこの時点で死亡したかは不明だったが、最終的に死亡した事になった。

持霊はカメレオンのクリアコート。
全身にスーツのようにO.Sし、も音も匂いも消し完全に隠れることを可能とする。


◆タリム
CV:沖野晃司(2021年版)
普段はコーヒー店を経営している。
気が弱く、ハオの一挙手一投足にビビっていたが十祭司としての立場は崩さず中立を保っていた。

担当プラントは
相手に応じて適した戦い方を行い、葉達を苦しめるがチョコラブの風の力に敗北し死亡した。

持霊は植物の精霊グリンシーズ。
巫力の燃費が良く、相手に応じ様々な植物を使い、状況に適した戦いを行う。


◆ラザホー
CV:椎名へきる(2021年版)
見た目は灰色の宇宙人のような姿をしているが、その中身は青い目をした美少女で十祭司の紅一点。
素顔が晒された際、あまりの美少女っぷりに竜之介が反応したのは言うまでもない
持霊に様々な知識を授けられており、パッチ族に知識面、技術面と非常に頼られている。
因みに、族長ゴルドバすら知らなかった「キャバクラ」もテレビで見て知っている。
担当プラントは宇宙。
葉達全員を相手に圧倒するが、葉の巫力無効化によってO.Sを解除され敗北。直後、新たな王となったハオにより葉達諸共殺害された。

持霊は謎の来訪者(要は宇宙人)のグレイソーサー。はるか昔のパッチ村に墜落して傷を負うも、パッチ族のシャーマン治療により回復。以来、彼は100歳で大往生するまでパッチ族と交流し、オラクルベルなどの誕生に貢献した。(つまり、パッチの伝統工芸は宇宙由来のオーバーテクノロジーである)
宇宙服代わりに甲縛式O.Sを全身に使い、小型UFOのO.Sに乗り、重力と引力を操り戦う。
ちなみにマンタリテによるとこのグレイソーサーはネットサーフィンが趣味で付き合わされるラザホーはよく寝落ちしているとか。


◆クロム
蓮とファウストの担当。
だが、蓮の参加試験中に蓮に殺害されてしまう。

シルバの親友で十祭司のまとめ役。
もし生きていればシャーマンファイトの流れを左右したかもしれない程の人物だった。
担当プラントは洞。だが、クロムが死亡したため後にニクロムが担当している。

持霊はバッタのパープルキック。
十祭司の持霊の中で最強の脚力を持っており、両足にO.Sすることで脚力を用いた足技などを得意とするが、本編ではお見せする機会はなかった。


【他メディアの十祭司】

◆ジンク
CV:千葉進歩
2001年版アニメに登場した、アニメオリジナルの十祭司。ニクロムと共にハオに味方する。
シルバのトーテムポール砲に似たO.Sを使う。


◆イオ
CV:武内駿輔
スマホゲーム『SHAMAN KING ふんばりクロニクル』に登場する、ゲームオリジナルの十祭司。*1
コエルの前に現れ、意味深な発言をするが…?



十祭司にはパッチソングと言う究極の思い込み術があり、それを歌うことにより精神が大幅に強化され、精神力に左右されるO.Sも大幅に強化される。


プラントの順番は、砂漠(ナマリ)→谷(ブロン)→火山(マグナ)→湖(ラジム)→高原(カリム)→樹林(レニム)→洞(ニクロム)→海(タリム)→氷原(シルバ)→宇宙(ラザホー)。


漫画での十祭司戦は簡単に勝敗が決まってしまっていたが、それはページ数が足りなかったからで、ちゃんと連載出来ていればもっと戦いは長引いていたと思われる。



ラザホー登場前はパッチ族酋長のゴルドバが十祭司だと思われていた。



最終的に全員がグレートスピリッツの中でハオと共にいることを選んだが、多くの読者は「ラザホーは置いていけええええ!!」と叫んだとか。



ちなみに十祭司はその危険な任務から子孫を残すことが義務づけられており、後日談ではシルバの娘の「三代目イタコのアンナ」アルミ・ニウムバーチが登場。続編『シャーマンキングFLOWERS』及び『SHAMAN KING THE SUPER STAR』ではヒロインとして活躍する。
ファンの間では、未成年のニクロムやラザホー、そしてカリム(顔的な意味で)以外の祭司は妻子持ちではないかと見られている。


追記・修正はグレートスピリッツの導きのままにお願いします。

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最終更新:2025年04月01日 06:26

*1 キャラクター原案・監修は原作者の武井宏之。