登録日:2025/05/26 (月曜日) 23:05:00
更新日:2025/05/27 Tue 18:32:41NEW!
所要時間:約 30 分で利益出ちゃう!
『ニセモノの錬金術師』は作画:うめ丸 原作:杉浦次郎の漫画作品。
あらすじ
転生者である新人錬金術師のパラケルススは書かれた手順通りに作れば誰でも完璧なものができるチート・スキル「天地万物のレシピ」を活用しながら生活していた。
しかし高額商品の材料を仕入れる資金はなく、目立つことも避けていたのでなかなか儲からず、忙しいばかりの日々。
人を雇うにもスキルの事は隠しておきたかったため、罪悪感を抱きながらも呪術契約によって秘密が漏れない奴隷購入を決め、そこでノラとボロボロのエルフに出会う。
これは錬金術を生業とする転生者が、とある女性と出会い、異世界でがんばる話。
概要
原作は
ロボット人妻は感情がある『
僕の妻は感情がない』の杉浦次郎で、元々は杉浦氏が自身のpixivアカウントで個人的に発表していた漫画作品。当初のタイトルは「異世界でがんばる話」。
開始時点のタイトル通りに、
トラックにはねられた主人公がチートスキル付きで異世界に転生してがんばっていく……
という導入なのだが、てっきりカワイイ女の子の奴隷と一緒にエルフさんを治療する、クラフト系ほのぼのスローライフが続く……と思いきや、
ジョジョやハンタのような能力頭脳バトル漫画へと舵を切る。
その後も思いもよらぬ展開を異様な速度で更新し続けた結果、
寝不足になったとの声もあがっている。
なんなら、初手の時点でカワイイ女の子の奴隷が助けてくれた主人公に惚れていくのではなく、主人公が
童貞を奪われてスパダリ系奴隷に助けられて惚れている。
覚悟ガンギマリな登場人物が多いが、出てくる女の子はみんな無茶苦茶強い。
発表形式はラフ画……ネーム状態でありながら、次にくるマンガ大賞2022年のweb漫画部門にて12位にランクイン。同大賞コミックス部門6位の『僕の妻は感情がない』とダブルノミネートとなった。
2023年6月より、うめ丸氏の作画によってコミックウォーカーにて商業連載が開始された。
商業版は帯の「異世界の全てがある」の触れ込み通りにRenta!マンガ大賞2024異世界要素コンプリート賞を受賞している。
原作者付き異世界物の作品であるためか、「原作」をなろう系小説作品と勘違いした検索サジェストも見られるが、先述のように原作は漫画である。
現在も作者のpixivやニコニコ漫画、Kindleの無料配信で最後まで見ることができ、続編として2部と100部3〜99部はない、同一世界の『神引きのモナーク』が発表されている。
【注意】現在連載中の商業版について多少はネタバレになる記述があってもご容赦ください。
登場人物
パラケルススたち
主人公。
名前はもちろん偽名なのだが超大物の名前を借りてしまった中2病のが恥ずかしいのか名乗るのが苦手。原作ラフ版ではトトリがノラに紹介する形でボロクソに言われながら名前が判明するという、主人公にあるまじき様。
ついでに苗字についても判明したのはストーリーの後半。
とてつもないお人好しであり、ボロボロの状態だったココを見かねて8万ゼニーで購入。その処置を手伝ったノラに対し発生した利益が2万5000ゼニーだったほど。
ノラの取り分は利益の3%なので元は約83万ゼニーとなる。つまり8万円で引き取った相手を1日毎に10倍の80万円の人件費をかけて処置する篤志家である。
たった一度ノラと関係を持っただけで200万ゼニーの利益(原価ではなく3%である)を発生させる。つまり女性経験のないお前ら
この時点でノラは2回半自由になれるのだが、これほど稼げる仕事はないという彼女の「得」と希望を優先させ、自身もそれほどの「価値」を感じられる相手といられるのは何よりも幸運だからとノラの忠告は全く聞かず奴隷契約を解除せずに一緒に暮らすことを決める。完全に風俗にはまった男
このような振る舞いについて、理由は不明ながら自分の価値がとてつもなく低い事にも起因しているようで、基本的に相手の生命が最優先事項で自分の命は顧みない。ほとんど見えなくなっていたからといって、成功の保証があるならばとスライムのショゴスを救うために右目を躊躇なく差し出して一体化したほど。
性格も基本的に荒事には向かないが、機転は利く方で戦闘用スキルではない『天地万物のレシピ』を使って水蒸気爆発でゾンビを蹴散らし、対話不能と見做せば
敵対する相手の生皮も容赦なく剥ぎ取る。
あと
爆弾が好き。いわく、
爆弾が爆発してなにもかもめちゃくちゃにするところを想像するとスカっとして気持ちいいとのこと。
爆弾魔に気をつけろ
転生時に選択したチートスキル『天地万物のレシピ』は「作り方を書き出して、その手順に従えば完璧かつ最上級の物が必ずできる」というもの。
しかし新人が作成困難な錬金物を常識はずれの高クオリティに作って「
僕なんかやっちゃいました?」と言おうものなら、
「
お前なんかやっちゃえるんだな?」とあの手この手で秘密を探ろうとケツの毛までむしりにかかるくらいに同業者の錬金協会がヤバい組織らしいので、極力目立つことは避けてスキルの存在はバレないようにしている。
バレてないとは言ってない
もう一つのスキルは『セーブメーカー』。
「念ずることで宝石を生成し、この宝石を砕くと作った時間まで記憶を保持したまま戻れる。宝石は1つ作る度に古いものは消える」
ただし代償として「砕いた時点で
最も大切なものの記憶や感情」を喪失する。
高確率でもう一つのスキルである『レシピ』のことを忘れるため、本人は選択を失敗したと思っている。
パラケルススが作成し、彼の身体と共にあるスライム
人間の老廃物が好きな垢舐めスライム。お風呂に入るよりもキレイにしてくれるので、下水道が未必達の中世風世界では重要な存在。
名前を与えられたことで知能が高く、鍵の解錠なども行える。彼とは長い付き合いで前日譚にも登場。
普段はパラケルススの直腸に住んでいる。アッーーー
敵からの逃亡中ダリアにも使わせている。お尻にも入ろうとしました
裏設定として作品世界のトイレの多くは内部にうんちたべスライムが飼われていて排泄物の処理をしてくれるのだが、パラケルススはセレナの存在から飼っていなかった。ノラが来たことでパラケルスス邸にもこのスライムが導入されたが、おしりを舐めて処理をしたら怒られたという。
鏡の世界でゾンビの軍勢に対抗するために生み出された微生物(分解)スライム。
『レシピ』の力と合わせて腐乱死体のゾンビを凄まじい勢いで堆肥へと変えながら大きく成長していった。
『レシピ』で生み出され、厨二な名前を与えられたことでパラケルススと連携し、自発的に戦略的な行動を取れるほどに高度な知能を持つ。
ドラゴンゾンビの攻撃で身体の大部分を失いながらも、辛うじて残った一部がパラケルススと一体化。失われた視力を強化させ、致してる雌雄のテントウムシや術式などを見破る特殊な目となった。
ヒロイン というかぶっちゃけもう一人の主人公。
奴隷にして呪術師。褐色肌に三白眼にソバカス、名前の通り貧乳。
異国から奴隷にされたが、舞台の国的にはあまり美人判定されないらしい。
お金儲けが好きなリアリストだが、表に出さないだけで情に厚く優しい性格。パラケルススの性格が女に甘いものと気づけばそれとなく忠告する。全然聴いてないんですけどね
「奴隷」と言っても自宅で寝床を用意すれば食費だけで半永久的に雇用できる関係ではなく、
1.1日の基本給は、奴隷が働いたことで得た利益の3%。
2.80万ゼニーを支払うことで自由市民の権利を得られる。
という契約が呪術でパラケルススと結ばれている。
この利益による報酬は雇用主の心で決まってウソがつけず、各奴隷が所有する報酬帳に自動記載される。あと奴隷側は利益発生の度に主人の感謝の気持ちでキモチヨクなる
一人称は自分の名前の「ノラ」だが本来は「私」。これは「主人よりバカな振る舞いをした方が気に入られて、早くに解放される」と奴隷商の主人に言われたため。
別の国から奴隷となったので舞台となる国の文字は読めず、当初は文字を学ぶことを考えていたが、こちらも「本を読むようなことがあっても、主人に毎回読んでもらうようねだれば喜んで応じてくれるだろうから、たとえ覚えても知らないフリをしろ」と言われている。
かくしてエッチな服で「どんな本を読んでるんですか」とパラケルススに迫った結果、一晩で200万ゼニーの利益が出ちゃって立場が逆転である。
以来、毎晩利益を出して報酬帳は見たことない額に、パラケルススがノラさんのことを書いたラブレター未来から戻った自分に宛てた手紙はその厚さから封筒がパンパンとなる。
しかし一方的に搾取してるわけではなく、直接好意を口には出さないものの、内面では損得抜きにパラケルススにベタ惚れである。そりゃもうデレデレデレデレデレくらいに。
いわく「だんなさまの自己評価が激低いうちに私のことを世界で一番大好きにさせる!その後で自信を付けさせる!!そうすればだんなさまも『力』も私のモノ…」
自分は既にだんなさまが世界で一番大好きなんですね
優れた呪術の才能を持ち、やはり呪術師であったノラの父は魂だけとなった状態で奴隷の身に落とされていた彼女の元にたどり着くと呪術の基礎を伝授。そのたった一度の教育で応用を見せたため父を驚かせたほど。
呪術は恐れる人が多いので、奴隷商の主からも黙っておいた方がノラのためになると言われ、知られることも不安に思っていたが、『秘密』を教えられた事をパラケルススは喜んでいる。ノラのほうが気味悪く思うほどに
髪はいまやノラの使い魔でもある父の霊体で、長髪に見えるが本来の髪は短い。
呪いの基礎は挨拶、約束、もてなし、
性行為等の
縁を結ぶことでなされ、相手が「呪われても仕方がない」という禁忌を覚えることで発揮される
ドンブラ式呪術。そのため呪術師は
アイサツ挨拶を欠かさないらしい。
縁のある者を不幸にすることができる能力であるため、ノラが父から呪術師が最初に行うことと教えを受け使用した呪術は、自らを対象にした「自分の欲望のために呪術を使わない。その時は死ぬ」というもの。
人が人を呪うことをやめられなくても、少しでもよくありたいという願いがこめられたこの呪術をノラは愛している。
日常生活でノラと接する内にパラケルススの中に芽生えた脳内ノラさんを、ノラの力で自律行動できるようにした存在。つまりエアノラさん。
パッチリお目々にサラサラヘアー、フックラしたオッパイからも分かるだろうが、パラケルススも言うように本物ソックリである。
本物ソックリである。
ノラの生霊などではなく、あくまでパラケルススの脳内の存在なのでパラケルススが知っていること以上の情報は持たないが、「ノラが言いそうなこと」を踏まえた会話を脳内ですることで客観的な情報整理ができる。
特殊な力としてパラケルススに対して
- 少しの間見つかりにくくする
- 痛みをやわらげる
- 安楽死させる
ことが可能。
脳内の存在故に死ぬ時も本当に同じ瞬間にいられる事を本物にもできない事だと優越感を抱いている。
エルフの奴隷。
実際の名前はわからず、『ココ』という名前はノラの故郷で「可愛い赤ちゃん」を意味する『ココモチ』から採られたもの。
四肢のみならず眼球、鼓膜、乳房、全ての歯、舌が欠損と、
どっかの少年侍みたいな状況に加えて全身に火傷の跡がある上に再生を阻害する呪いまでもがかけられている。
唯一無事と言えるのは性処理に使わせる事が可能な下半身くらいのものだが、性行為に『悦び』を見出す感情すら呪いで抑制されている。
他にも呪いによって『眠り』はおろか『発狂』にまで制約を受けているが、これらは『恨み』の類ではなく『慈しみ』『愛情』によってかけられている。
100年以上の長きに渡ってこの状態で半ば放置されてきた。
ノラの解呪とパラケルススの献身的な治療によって、美少女エルフの姿を取り戻す
……と多くの読者が思ってたのに、何故か髪の毛オバケと化してアレウスを貪り食ったのを皮切りにノラさんの乗り物と化す。エルフとは……?
アレウスがココに喰われる間際に口にした名前は果たして……?
ノラの父親。現在はオオカミのような霊体の姿でノラの使い魔として彼女の髪の毛に宿っている。
祖国では最上級の呪術師であり、その実力は舞台の国の1級呪術師を越えるほど。
しかし本作ほぼ唯一きっての常識人枠。
ノラに「父さんもダンナ様とまぐわえばいいのよ」と提案されてはうろたえ、アレウス対策として「父さんが私の身体でまぐわうことができなければ貴方の娘は死ぬことになる」と、娘の身体で性的奉仕をしろと娘の命を人質に娘から脅迫される羽目になる。
なお、ノラさん本人よりもパパが入ってたほうがエッチでカワイイと専らの評判。
パラケルスス邸に住まう精霊。
真っ黒な塊に一つ目という不気味な姿に反して非常に人懐っこく、自分を精霊と呼び崇めてくれたノラに涙ぐんで感謝の意を述べていた。そんなノラの為に事ある毎に力になろうとする様はまるでワンコ。
ノラも精霊の加護に応えるように自分達が日々の食事で食べた内容を構成する材料と同じ物
つまり調理の過程で出た生ゴミを捧げている。
初登場時に掲げたドクロをカタカタと言わせていたのは少しでも人間のように振る舞いたかったため。
アーレンビック魔法店
錬金物・魔法雑貨といったアイテムの販売から術式代行までなんでもおまかせの何でも屋さん。
1階は飲食店になっているが、獣人が働いているのと店主が肉を食べるやつをぶん殴りたいと思っているため提供される料理は動物の肉が使用されていない。
料理は肉好きな人も喜ぶメニューも用意されており意外と好評。持ち帰りも可。
錬金術で作成されたポーションに更に魔力を込めることで回復量・速度共に通常よりも強化されている。
奴隷のための勉強会も無料で開かれており、奴隷の互助会として不当な扱いを受けている場合の相談も請け負っている。
パラケルススの取引先でもある。
アーレンビック魔法店を経営する女性。
三つ編みおさげにメガネのドジっ娘お姉さん。でも多分若く見積もってアラサー
占いが大好きで、2級錬金術師・2級魔術師・1級調理師その他多数の資格を有し、呪術についても資格を有してないだけで造詣が深い。資格マニア
1つの事に集中できず、その対象がすぐに別のものに移ってしまうという魔術師や錬金術師として致命的な欠点を抱えるため、どちらでも1級になることはできず、2級魔術師になれた事すら奇跡。
しかしどちらでも1級になれなかった苦しみを、複数の知識を組み合わせることで専門家にも簡単に越えられない「壁」にまで昇華させている。
その最たるものが錬金術と魔法を組み合わせた錬金魔法で、
魔法の原動力である魔力を周囲からかき集めると、それを錬金術における万物の素材である第一質料として扱って2つの性質を付与。第一質料は周囲の影響ですぐに状態変化を起こすため、熟練の魔術師が基礎的な魔法として小さな火球を産み出す時間(4秒ほど)よりも高速で尖った岩や水流を産み出しさらにその水を氷結させられる。そのスピードは誰も追いつけず、止められない。自分にも
「だったらみんなそれ使えばいいじゃん」と思うかもしれないが、「無意識の圧力」と呼ばれる一種の世界のルールでそれは難しくなっている。
このケースで言うと呼び方が異なるだけで第一質料と魔力は同じ存在であり、錬金術師にとっては「第一質料=物質」、魔術師にとっては「魔力=原動力」でアプローチが異なる。
錬金術師には体内から「物質」を炎に変える魔法が非現実的に、魔術師には「原動力」を蒸留器で精製した物質として扱うことが不可能に思える。
これらのことが人々の集合意識で共有された「無意識の圧力」という魔法を生み出し、この圧力下でそれを行おうとしても上手くいかず、錬金術と魔術の研究施設は別々のエリアに分けられている。
一応天才、あるいは努力でこの圧力を突破して両者を使いこなせる人もいるらしい。
やってることだけ見ると「わたしなんかやっちゃいました?」だが、
実際は世界のルールすら打ち破るに至ったのは血が滲む努力あってのことである。
正義感が異様に強く、奴隷のノラを貶める発言をしたグレコフにその場で決闘を申し込んで
途中で気持ちよくなりながらぼろ雑巾にしている。
異世界からやってきた能力者を
授かりし者と呼んで独自に追跡し、人々が守るべき規範の市民法から逸脱した悪事を働いているようならば私的制裁、
場合によっては抹殺しようとも考えている。しかし10年に渡って調査を続ける中でギフテッド疑惑のある監視対象者全てが確認が取れる前に行方不明・死亡・再起不能になっていることから、能力を奪う者・
収穫者が存在するとみて警戒している。
また、パラケルススが能力者である事も
偽装工作がお粗末なので気づいている。
明らかに違法である私的制裁を下す行為については「正しいことではなく、やりたいことをやっている」とうそぶく一方で、私刑という法を逸脱した手段を繰り返す自分自身も許すことができないため、他者に鞭打たせる事で自分にも罰を与えている。しかし法の遵守は「目的」ではなく自分の正義感と暴力性を暴走させないための「制限」である。
全ての生命は平等であるべきという考えから奴隷や獣人が人間扱いされていない現行法も尊重はすれど納得はしていない。
あと肉を食べる人はぶん殴りたいこれだけ完全に個人的な感情
所有するスキルは「占い結果が必ず正しいものになる」入れ墨の『導く者の十字星』と「射手への愛情を抱かせる」弓矢の『恋天使の弓矢』
獣人
アーレンビック魔法店の従業員でノルンの仲間。
獣人の出自はかつて錬金術師が好奇心のままに造りあげた存在であり、「獣人種」が元から存在する訳ではなく、神が創った存在(元からこの世界にいた存在)ではない為か蔑まれている。
ノルンは彼らも社会的に「人間」として認められてほしいと願っている。
共通して奴隷の紋章を持つ。
ウサギ。非常に優れた聴覚を持つ。パラケルススの元に赴いて直接の取引を行う。彼とはかなり気安い間柄であり、パラケルススが作成した来客を伝える照応のベルの音にかなり口汚くダメ出しを行っている。
危機に陥り、恐怖を抱けば抱くほど高速で動けるという特性を持つ。
牛。調理を担当し、非常に鋭敏な味覚を有する。
舐めたことないだろうにパラくんの味も分かる
また治療のエキスパートでもある。
作画が付いたことで妙に色っぽくなったと評判。
鳥。パラケルススのレシピによって作られた魔法爆弾の「完璧な」断面や、人間業とは思えない高純度な素子の違和感に気づくという高い知識を持つ。
猛禽類の見た目通りに肉食。流石にノルンも生物としての食性に口を出しはしないようだが、悲しい顔をするので隠れて食べている。
犬。外見はほとんど普通の小さな犬でしゃべる事はできないようだが、直立することができ、前足は人間の手と同じ五本指で文字を書くこともできる。
ホシバナモグラ
チュチューン!。こちらも外見は直立した小柄なモグラといった感じだが、明るいところが苦手なのか日中はローブを目深に被り顔を隠している。触手状の鼻先を伸ばすことで対象の匂いを嗅ぎ取る鋭敏な嗅覚を持つ。
人。ハゲの武闘家。来店中のノラ=奴隷を蔑む発言をしたことから謝らせるためにノルンに決闘を挑まれ、ボッコボコにされる。
降参したのにノルンの自分にも止められない錬金魔法でギリギリ致命傷生きてるレベルの負傷を受けるも治療を受け、『恋天使の弓矢』の効果で魅了された上で奴隷となる。
なお、ボコボコにしすぎたので当初の目的の「ノラに謝らせる」事はできなかった。
錬金術師
錬金術協会の最高位・達人の称号を持つ唯一にして世界初の女性。
おっぱいの大きくて美人なアラアラ系お姉さん。
「あら、おっぱいがお好きです?」大好きです
奴隷屋で見かけたココを不憫に思い、手助けができないかとパラケルススの元に訪れ、ココの為にと「真理の目」という錬金物をさずける。
『この世のあらゆるものを少しずつ良いものに変える』という錬金術の基礎を自身の信条とし、もう1つはパラケルススが完成させるべきだと2つあった内の1つを持ち帰る。
錬金術協会の最高位にいながら、辛うじて独り立ちできてると言えるようなパラケルススの成長を見守る心優しい女性
……のように見えるが、本気で助けたいなら資金面からしてもすぐにココを買い取れるのにそうはせず、ノラが呪いに触れた直後に現れた点から彼女こそがココに呪いをかけた張本人ではないかとパラケルススとノラの2人から初手で怪しまれ、実際2つあった真理の目の内持ち帰った片方を自らの眼窩にはめ、照応効果による監視を試みている。
なお、ココは100年以上呪いに苛まれているので、その呪いをかけた張本人の年齢も自ずと……
パラケルススの師匠の錬金術師。
不老不死の秘薬「生命の水」を錬金できたと噂され、200年近く生きている。通称
不滅のサン・ジェルマン。
技術は見て盗めと言う考えで、レシピだけ教えてもらって再現するならちょっと
賢い犬にもできるのだから、大切なのは真理を追求することだと説いた。そこには近道などなく、地道で目立たない基礎の繰り返し。修練の積み重ねこそが万物に秘められた真理へ近づく一歩と言えるのである。
だからワシのために毎日雑用をこなしなさい。
は?もう少し知識を教えてくれないと錬金術試験に合格できない?
しらんよそんなの。
雑用してればいいじゃん…
一生やってればいいじゃん…
ブチギレ不可避である。
しかし安易に答えを求めるのではなく、地道な行いで真理を追求すべきという考えは確かだったようで、スキルというチートによって、本来は能力に見合っていない試験を合格したパラケルススを真理の追究者であるはずの錬金術師とは認めず破門。
この事はパラケルススの心にも深い影を落とすこととなる。
鏡の世界の住人たち
ドクロの仮面を着けた鏡の世界を作る能力者。多分名前からしてパラケルススと同じくらいの厨二病
パラケルススの持つ『天地万物のレシピ』を手に入れるために噴水の水鏡を通して鏡の世界へと引きずりこむ。
数か月前からパラケルススが何も考えず『レシピ』を出してアホ面で素材一覧を見ながら市場で買い物をするのを観察していた。
使い方どころか能力名までバレてる迂闊者……
目的はハーレムを作ることとして多くの女性を鏡面世界にさらっている。
死体を操り、ゾンビにパラケルススを襲わせているが、これは倫理観や常識による「無意識の圧力」で阻まれて実行のできない「禁呪」と呼ばれる屍術であるため、チートスキルによるものと思われるが……?
ラフ版では名乗りを上げた際、心の中で「ダサッ」とツッコまれて続編でも擦られているが、商業版でカッコよくなったので単行本では修正されている。
ダークナイトにさらわれたという女性たちのリーダー格。
パラケルススを魔術で救い、クロスグリ大聖堂に匿う。
ダークナイトの屍術がスキルであるなら本の形で持っているはずがそれがなかったため、同じ場所にいてずっと本を持っていたことからダークナイトの正体であるとパラケルススに疑われる。
しかしその本は魔力を流すことで術の詠唱の肩代わりや威力のブーストをしてくれる「魔術補助書 火の巻」。
実は貧乏な家の出で、魔法は独学で身につけたことから見習い魔術師の資格もなく、基本的なファイアボールといくつかの術式しか使えない彼女は、この本に魔力を流すことで魔法を行っていた。
この本は鏡の世界で入手したが、本来は家一軒が建つほどの値段。
剣と盾で武装したポニーテールの女性。
苛烈な性格で、窮地を救われておきながら「仲間にしてくれたら助けてあげられる」と口にしたパラケルススをボコボコにする。
しかしショゴスを伴い単身でゾンビの群れに立ち向かう姿を見て加勢。ダークナイトに抑え込まれているのを救助する。
元はただの町娘という割には強すぎる上に、戦いや殺し合いを楽しむダークナイトにも「気が合う」と受け答えているが……
ゴールディ曰く「私を護ってくれる騎士様」
「クッ殺」というか「ブッ殺」な女騎士
鏡の世界の仲間たちの中では、まだ子供と言っていいほどに幼い少女で目隠れっ子。
パラケルススに懐き、錬金術にも強い興味を抱く。
独学で身につけた術式の魔法でサポートするが、ドラゴンゾンビの襲撃に際して彼と共に聖堂から脱出を図る。
術式を用いた魔術に長け、魔術書や術式についてもパラケルススに教えている。
ダークナイトにさらわれた女性たちの内、主な戦闘要員。
実はゴールディとダークナイトはグル。
屍術師なのはゴールディ自身であり、ゾンビを使役してたのは彼女。ダークナイトは仮面に取り憑いた死霊がゾンビに張り付くことで別行動を取っていた。
他の5人は「頭に思い浮かべた記憶の中の生物のコピーを種から産み出す」スキル『オモイデ草の種』で作られたコピーで、オリジナルはゴールディと冒険者のパーティーを組んでいた仲間。
過去に冒険を続ける中で屍術師としての自らの才能に気づいた彼女は、パーティーから隠れて能力を成長させる事を決める。
オークの集落を襲撃して住民を皆殺しにすると屍術師の能力を成長させる拠点とするが、近隣にそれを阻む『無意識の圧力』の発生源となる人間の住む村があることに気づき全滅させる。生き残りがいたことで賞金首になってしまうが、今度は自分を狙う冒険者を返り討ちにし、その怨念すら成長の糧にし続ける。能力の成長に喜んでいたある日、死体の山の中にシルビア達がいる事に気がつくも仲間の魂は既にグチャグチャに混ざり合い、唯一抽出できたシルビアの魂が現在のダークナイトである。
『オモイデ草の種』から産み出した仲間はまだ「完璧」ではないと考え、『鏡の世界通行券』で作り上げた鏡面世界で何組もの5人のコピーを産み出し、別々のコピーの彼女たちが存在するいくつものコミュニティを形成。それらをゾンビの軍団に襲わせ「強い完璧なみんな」の「再現」を目論んでいた。
そこで目をつけたのが「完璧なものを作り上げる」事ができる『天地万物のレシピ』である。
また、鏡の世界で当たり前のようにゾンビの大群がひしめいていたのは、コピー達がそのゾンビの動く様を見て「ここではゾンビがうごめく世界」という常識が共有されたことで、制限を課す「無意識の圧力」とは反対に、その力を引き上げるいわば「無意識の張力」が働いたため。
なお、選択したチートスキルとこの世界で目覚めた屍術師の才能が噛み合いすぎて
1.『オモイデ草の種』に魔力を注いで10人のコピーを産む
2.ソウルドレインでコピーから生命を奪って注いだ時より多くの魔力を回収する
3.コピーの死体をゾンビとして操る
4.1に戻る
という、雑にも程がある無限マナ+ゾンビのループコンボを決めてくる。
本物のシルビアはゴールディがこの世界に来て最初の友人。ダークナイトの正体を知った後にパラケルススへの紹介を読み返すと切ないものがある。
彼女はシルビア。私を護ってくれる騎士さまよ
その他の人物
トラックにはねられて地球から物理的にはじき出された地球人にチート能力を2つ授けて転生させる上位存在の老人。
異世界の住人に原初の魔術を授けた始祖エルフでもある。
魔術は全てを飲みこむ災害・原始のスライムに対抗するために授けられたと伝わっているのだが、授けた本人の意図は人類が魔術で争うのを見たかったため。実際に戦争で魔術が使われることから死者は増えたものの、一方で人類が想像力や能力の限界のみならず倫理観からも魔術を弱体化させていったのを不満に思っている。
原初の魔術そのままであるチートスキルに残留思念を忍ばせ、そこから能力所持者同士の戦いを見て楽しんでいる。
性格は無邪気で、無邪気故に残酷な子供そのもの。
基本的にパラケルスス以外のあった人全員から嫌われている。
異世界物で転生者にスキルを授ける存在という、設定面ではラスボスクラスのクセに主人公陣営の初戦の相手である。
パラケルススですら戦闘系スキルではないと言うのに、対峙したのはチートスキルを持たないノラという無理ゲー……。
チートスキル
トラックにはねられた人間が転生特典として「転生者必見 わくわくチートスキルカタログ」から好きなものを2つ選ぶ事ができる。
しかしアレウスの機嫌を損ねると急かされてゆっくり選ばせてもらえない。
大半のスキルは実体の出てくるアイテムの形態をしており踏ん張る念ずると出てくるが、入墨のように常に表に出たものもある。
これらのスキルは奪い取って自分のものにできる。しかし入れ墨なら獲られないと思いきや皮ごと剥ぎ取って装飾品にしても効果を発揮する。
スキルが奪えることは隠された秘密のようなものだが、奪える事を最初から教えられてないのは恐らく言わなくたって欲しかったら奪ってみるよねくらいのノリ。
転生者のみならず異世界の住人も奪うことができる。
奪った際にアレウスの残留思念が能力の説明をすると共に、転生者にチートスキルを2つ授けている事を伝え「もう1つ奪えるかもよ(はぁと)」と余計なことを言って積極的な強奪を推奨してくる。他にもご褒美に1つだけアレウスの知ってることならなんでも教えてもらえる。なんでもは知らないわよ。知っていることだけ。
この際、現実世界で3秒間硬直してしまっているが、親切な事に「奪われた持ち主が取り返しに来るかもよ」と注意喚起もしてくれるしマジモンの戦闘中なら頼めば1秒に短縮してくれる。
アレウス「今日は君の第二の誕生日だからね。じじいからお祝いがあります。このカタログギフトから好きなチートスキルをふたつ選んでいいよ」
カレーから不老不死の薬まで、どんなレシピでも5つまで書き出すことができ、その手順に従えば誰でも完璧なモノを作り出すことができる。
この工程は作業に関わる人間の腕前も問わず、水槽に金貨を落として百枚連続で表にするといった、通常では考えられないものでも必ず実現する。
上限は完成させることで回復するが、材料を揃えられないなどの理由で完成できない場合でも途中で限り消すことができず、枠は埋まったままとなる。結果としてチートアイテム「ただのメモ帳」が生まれる。
この作成途中の枠は能力そのものに紐づけされているため、所有権の移動でのリセットはされない。
材料がなければ何もできないので、こと戦闘面においてはハズレスキル…かと思いきや、熱源を噴水に放り込んで水を一気に水蒸気にして水蒸気爆発を起こす(どれだけ小さい熱源でも"熱源と水を接触させる"という手順が守られているためすべて水蒸気にすることができる)、相手の身体を材料にする("想定敵の体の一部"が最後の材料・完成手順になるように事前準備が必要)など、応用次第で凶悪な性質も発揮できる。
スキル説明文にはカレーライスも作れるとあるが「レシピ」とつくからと言ってけっして料理作る為のスキルではない。
念ずることで「セーブポイント」と呼ばれる宝石を1つ作ることができる。2つ目以降は古い物が消失する。
この宝石を砕くことで、その宝石を生成した時間へと記憶を保持したまま戻ることができる。代償は砕いた時点での最も大切なモノの記憶とそれに対する感情。
宝石はスキルを使用した結果出てくるものなので、第三者が触れてもスキルの所有権は移らない。
そのため「スキル本体」が見える形で存在せず、他者に使用権を移せるのか作者本人にも不明。
この入墨を所有するものは必ず正しい占い結果を得ることができる✳の入墨。しかし占い自体に様々な解釈ができるため注意が必要。
入れ墨のスキルだがノルンは「所有」しているのであって、身体にこの入墨があるわけではない。
矢で胸を射抜かれたものは射手を心から愛するようになる、ハートの意匠がファンシーな弓矢。
矢は右手からいくらでも出すことができるが、対象とできるのは3人までで、4人目を射った瞬間最初の1人の効果はなくなる。
頭に思い浮かべた記憶の中の生物のコピーを生み出せる種。種は一度に10個まで出せるが、1回につき同じ生物のコピーしか出せない。
種だけに地面にまいて成長を待つ必要があり、成長にかかる時間はおよそ10日ほど。魔力をこめれば即座に成長させられるほどに時間短縮はできるが、それには大量の魔力が必要となる。
「記憶の中」のコピーである為、実物とのズレも発生するが逆に意図的な改変も可能。
念ずることで10枚つづりで発行される「鏡」と漢字で書いてあるチケット。
券を鏡(反射さえすれば水面でもよい)に差し入れる毎に1人の人間が鏡の世界に出入りできる。
鏡の世界には虫などもいるので、同じタイミングでの人間以外の出入りは特に制限されてない模様。
鏡の世界は「能力者専用」らしいので、別々の能力者の持つ通行券ではそれぞれの「鏡の世界」が作られるのではないかと思われる。
甲羅に∞マークの書かれた亀。
彼のいる場所にはその主人以外はたどり着くことが出来ない。ひっくり返すことでその能力は無効化される。
また他者であっても主人と同行する形でならそこまでたどり着ける。
有名なアキレスと亀のパラドクスが由来。
刺された相手は24時間魔力を体外に排出できなくなる=魔力を用いた行動ができなくなる。えらく凶悪な返しが付いているため、簡単に抜くこともできないようである。
通常の魔術の使用禁止だけでなく、チートアイテムの召喚もできなくなるため、対転生者においても非常に強力なアイテム。
スキルを授けるアレウス本人ですら自分に刺さった針を消すことができなかったほど。
ただし既に出現させておいたアイテムの継続使用は可能。
ちなみに、カタログNo.は43。
注視している相手の心の声が聴こえる。
出し入れするタイプのアイテムだが、アレウスは着けた状態でノラとのお茶会を続けていた。
パラケルススは迷ったがノイローゼになりそうなので断念したとのこと。
斬りつけることで斬撃が飛び、3m程のものを真っ二つにできる片刃のナイフ(鞘付き)。
念ずることで出てくるタイプのアイテムだが、カッコイイという理由で愛用しているアレウスは普段から出しっぱなしにして懐に入れている。
僕が何百年も3つしか力を使ってないから
ほかの力の使い方忘れてんじゃないのって言ってたよね
アレウスはチートスキルカタログを常備しており、必要に応じてその中からスキルを選択している。彼の言う力とはこのカタログともう一冊持っている彼専用のカタログのことである。
裏カタログの収録内容は以下の3つのみ。
選び放題のカタログ入れた2冊で能力2つと言い張るな
対象に向けるだけで粉微塵にしてしまう、右手の指先から照射されるビーム。
アレウスの許すもの以外通さない無敵のバリア
アレウスの魔力が続く限り永遠に身体を自在に回復してくれる顔のついた注射器型のマシン。
普段はアレウスの頭の中に入っており、彼のピンチに応じて助けてくれる。だから脳が足りてないのね…
「自在に回復」と豪語するだけの事はあり、首だけとなったアレウスを天井に頭が届くほどの大男へと変貌させたのみならず、サイズ調整として縮小までさせた。
用語
錬金術の地位向上を目指して設立された組織。
硬貨を発行する機関でもあり、錬金術師は金に最も長けた存在であるため、その内のヘルメス金貨はこの世界で最も信頼された金貨である。
ヘルメスとは、錬金術師の祖であり幸運と富を司る神人として崇められるヘルメス・トリスメギストスの事で、表面にはヒゲの老人としてその姿が描かれている。
錬金術師が作成し、商品とする錬金物に対して購入者の信頼となる証明書を発行している。
しかしその発行料でせっかくの高額商品の利益もほとんど飛んでしまうことがある。パラケルススは相当嫌な思いをしたようでノラにムスッとした顔でその事を語っている。
協会員になれば照応効果で常に一定の温度の保たれた熱源となる『照応のコイン』が支給されることも大きなメリットなのだが、
前述の通り陰湿な錬金術師は新しい秘密にたどり着いたと思しき同業者にはスパイ用の小型ゴーレムや妖精を送り込んで1日中でも監視を試みる。
のみならず1年に1人は有能な新人が行方不明になってるらしく、
ヘルメス金貨100枚の入った水槽を邸の裏庭に
「誰も来ないから大丈夫でしょ」
と放置するパラケルススですら、同業者に対しては強い警戒心をみせている。パラケルススはパラケルススで異常
協会の幹部クラスは赤いマントを着用し、アグノシアは協会に3人しかいない達人。パラケルススは3級。ノルンは2級。
同じ時間に作られた同じ大きさ同じ重さ同じ外見の物が同期され、片方に発生した事象がもう片方にも同様に発生し、状態が連動する現象。2つのものの「完成度」が近ければ近いほど効果が高くなる。
アグノシアが持ちこんだ『真理の目』は2つの色、大きさから重さ、血管の形まで同じだったためパラケルススに怪しまれ、事実彼女はこの目で監視カメラのような運用を試みていた。
基本一対で運用されているが、作れさえすれば連動数は2つ以上にすることが可能。
この効果を利用した(前提とした)代表的な錬金物が『照応のベル』。
1つのベルが鳴れば同期した全てのベルが同時に同じ音色で鳴り響くため、作中では来客を知らせる合図として活用されている。
2つペアで作った場合、ベル上部の吊り下げるための穴を覗けばもう一方のベルから覗いたのと同じ光景を見ることができる。
照応のベルは一般的な錬金物であり、「1つ鳴らすと同時に全部鳴る」くらいなら逸脱した高性能ともなりにくそうなので『天地万物のレシピ』でも目立つことなく作れそうだが、パラケルススは自宅の物すら「ここまで酷いものはない」と評される代物になっている。
というのも、『レシピ』の作成手順に「いくつ作っても良い」と表示されるものの、最初の1つが完成した時点で「ベルの作成」手順をこなしたとみなされてレシピが消失してしまい、同期させたいベルの内、最初に完成した1つだけ完成度が極端にかけ離れてしまうため。穴から覗いた景色はボヤけ、同時に鳴っても本来同じ音色となるはずの両者の音は一方はチンで他方はコンのように異なってしまい、市販の最安値のベルよりも出来が悪くなってしまう。それでもパラケルスス本来の腕前だとレシピ使った方がマシ
「呪術」によって自由の制限を課した契約がなされている。
胸などに奴隷契約の証しの紋章が印されている。ここは対象の皮膚を引き伸ばして作られた『奴隷の部屋』と呼ばれる一種の異空間となっており、内部には人生すら縛る長大な術式が書かれている。その名の通り奴隷に唯一許された自分だけの場所で
四次元ポケットとして活用できる他者が内部に触れると呪いが返ってくる。また、報酬帳がここに入っている。
契約で「主人の命令は絶対」とあれば、主人による「命令」は記憶に関する事にまで作用する強力なもの。
主人に一定額の支払いで自由市民となる権利も獲得でき、報酬については前述の通り主人の感謝の心で決定される。とは言え一般的な主人ではなかなか報酬は出ず、解放には時間がかかると思われる。
でもパラケルススは現代日本人基準でも異常
奴隷が契約に反した行動は取ること自体ができないのは当然だが、主人側にもできない。
舞台の国では「奴隷は市民共通の財産である。これをみだりに傷つけてはいけない」「正当な罰以外では殴ってはならない殺してはならない」「適切な食事と衛生的な環境を提供しなければならない」と奴隷の権利を守る法律もあるが、他の国では「好きに殴れる」場合もある模様。
奴隷屋の親父にとっては奴隷の権利を保証する法律があることは誇りのようだが、ノルンのように奴隷制度の存在自体を許せない人間もいる。
は?なにも言ってませんけど、なんか言ったみたいに言うのやめてください。
良項目を作るには……う〜ん
えっ!?バッタをそんな使い方で!?
これだ!
「追記」と「修正」
- 続編どこでやってるの?Pixivには無いよね? -- 名無しさん (2025-05-27 00:18:04)
- ラフ版のならpixivにもあるよ。でもニコニコの方が見つけやすいと思う。 -- 名無しさん (2025-05-27 01:04:22)
- 最初に不老不死薬作ろうとして、更に中間素材作ろうとして、で2枠潰してるのだいぶ間抜けだけど誰でもやらかしそうなんだよな -- 名無しさん (2025-05-27 08:20:39)
- 異世界転生モノあるあるの裏をついてくる意外な展開が押し寄せる一方で、よく練られた設定と丁寧な描写によりこの手の作品にありがちなご都合感は薄い マジで読む手が止まらなくなる -- 名無しさん (2025-05-27 10:19:56)
- ラフ版ならkindleで無料 作者にお金入るからみんな買ってね -- 名無しさん (2025-05-27 16:47:01)
- 「御心のままに」この言葉の使い方が素晴らし過ぎるんよな -- 名無しさん (2025-05-27 17:05:42)
最終更新:2025年05月27日 18:32