東武野田線(東武アーバンパークライン)

登録日:2016/04/17 (日) 17:32:16
更新日:2025/04/24 Thu 19:35:10
所要時間:約 8 分で読めます




東武野田線は、埼玉県の大宮駅と千葉県の船橋駅を結ぶ東武鉄道の路線である。
ラインカラーはブルーで、路線記号はTD*1

概要

伊勢崎線日光線とともに東武本線を形成する路線の一つ。
急行の全線運行や入出庫に伴う都合などで例外もあるが、基本的に柏で運転系統を分割していて、
大宮~柏間を野田線(あるいは大宮線)、柏~船橋間は船橋線と通称されている。

元々は、キッコーマンを始めとする野田市にある醤油製造会社の輸送用の路線として千葉県が建設した事が起源とされ、京成電鉄の子会社に経営権を譲渡された後に路線の拡張をして現在の形になった。戦時中に東武に合併されたが、戦後は東京から放射状に伸びる複数の路線と接続する通勤路線として発達し、徐々に複線化が進められた。なお、貨物輸送は1985年に廃止された。
現在単線区間で残るのは春日部~運河間のみ。

東京スカイツリーの実現後は「住宅を中心に沿線開発が進み、今後も利用増が見込める路線」に位置付けられ、活性化が図られる事になった( 公式頁 )。
その一環として2014年4月1日からアーバンパークラインという路線愛称が採用されたのだが、利用者や沿線自治体からの受けは悪く、東武が調査した結果利用者の使用率は25%程度だという。
ちなみに、JRや他社の運行情報では野田線・アーバンパークラインの両方が使用されている。

「東武鉄道お客さまセンター」のコミュニケーターである『姫宮なな』の名前は、七里と七光台に由来している。
だが出身地の設定は何故か栃木県宇都宮市となっており、元ネタの駅名が存在する伊勢崎線や野田線とは何の縁も所縁もない。
両線が接続する埼玉県春日部市では無いのは、鉄道むすめの春日部しあが先に登場していたせいなのだろうか?

女性専用車は平日の始発から9時00分までの全列車全区間に設定されていて、大宮・船橋から柏寄りの先頭車となる1両(6号車または5号車)が指定されている。

停車駅一覧

種別 東武野田線(大宮~船橋)
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普通
区間急行 2020年3月~
急行 2016年~2020年
2020年3月~


列車種別

春日部駅付近の連続立体交差事業の影響で、有料着席サービスを実施する特急列車(アーバンパークライナー)は運行を休止している。
特急形車両ではこのほか1720系(DRC)や300系、634型(スカイツリートレイン)、N100系(スペーシアX)などが乗り入れたこともある。

普通
終日運行。
日中の設定は大宮⇔春日部と運河⇔柏が2本/h、大宮⇔柏が4本/h、柏⇔船橋が6本/h。

区間急行
平日は朝・夕、土休日は朝・夕夜に大宮⇔柏で運行。
大宮~春日部間のみ通過運転を実施し、春日部~柏間は各駅に停車する。
柏での柏⇔船橋間の急行との相互接続は実施していない。

急行
日中は大宮⇔船橋、朝・夕夜は柏⇔船橋で2本/hずつ設定されている。
大宮~春日部・運河~船橋間のみ通過運転を実施し、春日部~運河間は各駅に停車する。
大宮~船橋は最短76分、ラッシュ時の柏~船橋は最短19~20分で結ぶ。


車両

長らく伊勢崎線系統からの転属車両が大半を占め、関東の大手私鉄で最後まで吊りかけ車両が運用されていたのもこの路線である。

野田線のテーマカラーはフューチャーブルーブライトグリーンだが、これがファミリーマートのベーシックカラーと被っている影響なのか、ファミリーマートのラッピング広告車両が走っていることがたびたびある。
実際に、10030型以降の無塗装車各形式は「ファミマ電車」と呼ばれている。
なお、東武は子会社でファミマのフランチャイズ展開をしているが、元々は同社がファミマに合併されたam/pmのフランチャイズ展開をしていたために、意外とファミマとの接点はある。

・3000系
1920~1950年代に製造された旧型車を更新した通勤車。改造時期と内容によって3000系・3050系・3070系(初代5000系)に分別される。
見た目は正面が8000系の原型車、側面は2000系とほぼ同じであったが、種車と制御シーケンスの都合から3系列での併結は出来なかった。
1965年に当線に配属され、2両編成は更新前の旧型車と併結して運用された。1972年に更なる増備で一部が6両編成化され、1975年に全車両が3000系で統一されたが、1977年に一部の4両編成が中間車2両を編成から外されて2両編成化と別の4両編成に組み込んで6両編成化された。
東武最後の非冷房車で、野田線では1992年まで運用。

・5000系
戦後大量増備された吊り掛け車7800系を更新した車両で、改造時期と内容によって5000系・5050系・5070系に分別される。
見た目は8000系の原型車とほぼ同じで、製造途中から冷房や自動側面幕も搭載された。
1983年に当線に転属を開始し、1991年以降全車が野田線に集結。2004年まで当線で運用された。

・2080系
元日比谷線直通車の2000系のうち、経年の浅い中間車を再活用する形で改造して1988年に登場した。
当初は6両編成6本36両の導入が予定されていたが、故障の頻発や平成に入ったのに非冷房車という乗客面での不評から導入は2本で打ち切りとなり、1992年に全車廃車となった。

・8000系
私鉄の103系とも呼ばれる20m級4ドア通勤車で、東武通勤車で最大勢力を誇った。
同一形式における製造両数は国内私鉄一で、1986年から修繕工事が施されており、なおも継続使用されている。
野田線では1977年に4両編成で初めて配属され、1980年に2両編成を増備して一部が6両化された。1983年に5000系と交代する形でいったん撤退したが、1989年から3000系の置き換えを目的に再配属された。
2004年に全車両が8000系で統一されたが、2013年から10000系の転入や60000系・80000系の導入によって数を減らしている。
2023年11月から、東武博物館所有で動態保存中の1編成(8111F)が同線で定期列車に用いられている。

・10030型
1988年に登場したステンレス車。
上述の8000系の後継車として1983年に登場した10000系のマイナーチェンジ仕様で、2010年度からリニューアルが開始されている。
また、クーラーキセや内装を更にマイナーチェンジして1992年に登場した車両は50番代の区分で、いずれも2013年の野田線転属の際には帯色をテーマカラーに変更している。

・60000系
2013年に登場した本線用の50000系をベースとしたアルミ車。
野田線の8000系代替新造工事(第1期)事業に基づき、18編成が配備された。
野田線には合併前から数えて70年ぶりの専用の新型車両という事で、大きな話題を呼んだ。
東武では初めて公衆Wi-Fiサービスに対応しており、ガラス張りの貫通扉には沿線の市の植物のステッカーが貼られている。
今後は次述の80000系に合わせ、中間車1両(サハ64600形)を編成から外し、5両に短縮された上で車両番号の改番が行われる予定。
また、80000系に準じた内装へリニューアルされ、外観では種別・方向表示器のフルカラーLED化やワンマン運転対応工事も実施する予定。

・80000系
8000系・10030系置き換えのため、2025年に登場。
5両編成で、全25編成のうち18編成は60000系からの編入車を3号車に組み込む予定である。
70000系と同じ近畿車輛製で、4号車の客室車端部にはベビーカー利用客に配慮した優先席である『たのしーと』を2ヶ所設置している。
一部の編成の3号車には走行しながら架線や軌道、地上の保安装置のモニタリング・常時検測ができる施設モニタリングシステム(通称:『みまモニ』)を搭載している。
将来的なワンマン運転への準備として、車両側面に車側確認カメラ、乗務員室に確認カメラ用のディスプレイが設置されている。
また、運転台には東武の通勤車では初となる左手式ワンハンドルマスコンを採用した。

この他、東武博物館の名誉館長であった花上嘉成によれば、20000系を7両にして転用改造する構想もあったという。
しかし、一部の駅でホーム延伸をした場合、狭隘化してドアカットをしなければならない事態になることやホームドアやホーム柵を設置する関係で断念し、20000系は4連化して南栗橋以北の日光・宇都宮線用の20400型として転用された。


駅解説

◆大宮(TD-01)
東北新幹線山形新幹線秋田新幹線北海道新幹線上越新幹線北陸新幹線京浜東北線宇都宮線高崎線上野東京ライン)・湘南新宿ライン埼京線川越線、埼玉新都市交通伊奈線(ニューシャトル)乗り換え。
起点駅で、頭端式1面2線のホームを持つ。
京浜東北線ホームの近くに位置していて、東武伊勢崎線・野田線整備促進協議会は相互直通運転の要望を出しているが、現実性に乏しい。
2021年度以降にホームドアが設置される予定であるが、大宮駅の大規模な改修構想である「グランドセントラルステーション計画」で2面3線化にすることで、大幅に遅れてしまう事になる。

◆北大宮(TD-02)
宇都宮線と併走しているが、そちらに駅はない。そのために東上線の北池袋と良く似た雰囲気がある。
ここも大宮公園が近く、氷川神社はここからの方が近い。また、鉄道博物館にも近い事もあって開館直後は当駅からの利用を誘導した事があった。

◆大宮公園(TD-03)
大宮公園や埼玉県立歴史と民俗の博物館、武蔵一宮氷川神社、さいたま市立漫画会館やさいたま市大宮盆栽美術館の最寄り駅でもある。
RB大宮アルディージャのホームスタジアムであるNACK5スタジアム大宮(さいたま市大宮公園サッカー場)は北大宮駅と共に徒歩圏内。
2016年4月23日に新駅舎の使用が開始された。

◆大和田(TD-04)
ローカルアニメフジログ」の聖地でもある?

◆七里(TD-05)
2024年2月10日に橋上駅舎化され、これに併せて3月31日に北口とロータリーが整備された。

◆岩槻(TD-06)
島式1面2線及び単式1面1線のホームで、1番線が大宮方面、2番線が上下両用、3番線が柏方面となっている。
下り普通の一部は区間急行と緩急接続を実施する他、当駅始発の列車もある。
さいたま市岩槻区の中心駅で、国登録有形文化財のさいたま市立岩槻郷土資料館やさいたま市岩槻人形博物館、岩槻城址公園の最寄り駅。
埼玉高速鉄道線の当駅までの延伸計画がある。
2016年5月31日に新駅舎の使用が開始された。
実は「その着せ替え人形は恋をする」の舞台となっているのはこの駅周辺だったりする。

◆東岩槻(TD-07)
「弱キャラ友崎くん」の主な舞台となる関友高校のモデルとなった開智高校(小中学校も併設)の最寄り駅で、アニメ版では当駅も登場する。
駅北西にある工業団地へのアクセス駅も兼ねる。

◆豊春(TD-08)
クレヨンしんちゃん」の作者であった臼井儀人の個人事務所「らくだ社」が近くにある。

◆八木崎(TD-09)
県立春日部高校最寄駅。

◆春日部(TD-10)
東武スカイツリーライン乗り換え。
立体化事業の進捗により暫定的に島式3面6線のホームで、4番線が東武スカイツリーラインとの連絡線(通常時は伊勢崎線の下り待避線)、野田線用ホームとなる7番線が柏方面、8番線が大宮方面となっている。立体化事業前は島式2面4線及び単式1面1線の配線であった。
将来的には立体化事業で島式4面8線の高架ホームに変更される予定。
言うまでもなく「クレヨンしんちゃん」の舞台として全国的に有名となり、発車メロディも「オラはにんきもの」が使用されている。

◆藤の牛島(TD-11)
名前の通り、国の特別天然記念物に指定されている「牛島のフジ」が所在するフジの名所「藤花園」が近くにある。

◆南桜井(TD-12)
ここまで埼玉県の駅。首都圏外郭放水路庄和排水機場・龍Q館へのバスが発着する。
現在でこそ春日部市だが、かつては北葛飾郡庄和町に所属し、同町唯一の鉄道駅でもあった。

◆川間(TD-13)
ここから千葉県の駅。周辺の宅地化が進んだことで、実は野田市内で一番利用が多い。

◆七光台(TD-14)
南栗橋車両管区七光台支所(旧・七光台検修区)・七光台乗務管区(旧・七光台電車乗務区および野田車掌区を統合して設置)があり、野田線用の車両と乗務員を一括管理している。
県立野田中央高校(旧・県立野田北高校)の最寄り駅。
旧駅舎はあまりにものボロさと安全性に問題のある構造(沿線で最後まで残った構内踏切が存在していた)等から秘境駅扱いされたこともあるが、新駅舎になっても区画整理されていない東口側は未だ秘境駅感が漂うままである。

◆清水公園(TD-15)
かつては島式1面2線及び単式1面1線のホーム配線であったが、清水公園~梅郷間の連続立体交差事業に伴い配線変更がたびたび行われ、最終的に単式1面1線の旧1番線が廃止された。
さくら名所100選にも選定された、一部では伝説のバスツアー会場としておなじみ清水公園の最寄り駅。

◆愛宕(TD-16)
野田市中心部の実質的玄関口であり、清水公園~梅郷間の連続立体交差事業に伴い駅前広場を西側にも作っている。
駅名の由来は愛宕神社とされている。

◆野田市(TD-17)
島式2面4線で、1・2番線が大宮方面、3・4番線が船橋方面となっていて、外側の1・4番線が一部列車が使用、内側の2・3番線が本線となる。
かつては島式1面2線及び単式1面1線のホーム配線であったが、清水公園~梅郷間の連続立体交差事業の影響で、事業前の単式1面1線の旧1番線は駅舎と共に撤去された。
同工事は2021年に高架工事が終わり、新ホームに切り替えられ、2024年3月に島式1面2線のホームが増設されて島式2面4線化が完了した。なお、連続立体交差事業は最終的には2026年度に完了予定である。
これに先立ち、2024年2月より発車メロディが野田市の公式応援ソングである「The Day」に変更されている。この曲は、野田市で幼少期を過ごしたシンガーソングライター、ナオト・インティライミが作詞・作曲した。
キッコーマンの醤油工場(野田工場)と隣接していて、1985年までは貨物を取り扱っていた。
そのためキッコーマンは、2017年1月から2022年3月までこの駅の副駅名のネーミングライツをしていたが、2023年5月より副駅名のネーミングライツを再開した。
有楽町線を延長させて当駅を終着とする東京直結鉄道の計画が存在するが、具体的な進展はない。

◆梅郷(TD-18)
野田市に合併される前の梅郷村が駅名の由来で、梅の名所があるわけではない。ただ、コウノトリの飼育施設である「こうのとりの里」の最寄り駅であるものの、かなり距離が離れている。

◆運河(TD-19)
島式1面2線及び単式1面1線のホームで、1番線が大宮方面、2番線が上下両用(基本的には当駅始発となる下り柏行きが使用)、3番線が柏方面となっている。
駅名は近くを流れる利根運河に由来する。運河変電所が設置されている。
東京理科大学野田キャンパスの最寄り駅でもある。

◆江戸川台(TD-20)
駅の両側にロータリーがあり、放射状に商店街・住宅街が広がっている。
現在、橋上駅舎化工事中。流山市の駅だが、駅東側の近くを柏市との市境が通っており、同市民の利用がかなり多い。このため、橋上化の建設費用の一部は流山市と柏市が負担している。

◆流山おおたかの森(TD-22)
つくばエクスプレス開業に合わせて設置された新駅で、もちろん乗り換え可能。
ただ、東武は新駅開業に乗り気ではなかったため、建設費用はUR(都市再生機構)と流山市が全額負担している。

◆豊四季(TD-23)
単式2面2線のホームを持つ。
南口に改札が設置されていないため、ここから野田市・春日部方面に向かうには、改札外跨線橋で改札がある北口へ向かい、改札内跨線橋を渡ってホームに辿り着くという二度手間な方法が採られている。
柏市の駅だが、南北両側の近くを流山市との市境が通っており、同市民の利用も多い。

◆柏(TD-24)
常磐線乗り換え。かつて両線は引込線で結ばれていて、貨物列車が行き来していた。
頭端式2面4線のホームで、1・2番線が大宮方面、3・4番線が船橋方面となっており、2・3番線は直通運転する急行が基本的に使用する。
大半の列車は当駅で折り返すため、ほぼ境界駅に等しい。野田線ではいち早くホームドアが設置された駅の一つ。
前述した貨物列車運行の名残から、駅はスイッチバック構造になっている*2
柏レイソルのメインスタジアムで、三協フロンテア柏スタジアム(日立柏サッカー場)の最寄り駅でもある。そのため、発車メロディが2024年2月よりレイソルのサポーターチャントに変更されている。

◆新柏(TD-25)
築堤上に建設したため、開業当初から高架駅。

◆増尾(TD-26)
橋上駅舎に医院が3件入居している。

◆逆井(TD-27)
駅舎が橋上化する前は、沿線で最期まで残った単式1面1線のホーム配線であった。
東口には入口に完全直結していないが、そこそこの規模のロータリーがある。
周辺にはカタクリ群生地がある。

◆高柳(TD-28)
普通の一部は急行と緩急接続を実施する。
島式2面4線のホーム配線で、1・2番線が船橋方面、3・4番線が大宮方面となっていて、外側の1・4番線が本線、内側の2・3番線が待避線となる。
逆井~六実間の複線化事業完了前は単式2面2線で、単線区間の途中駅という佇まいだった。更にカーブの中間に位置するためにかなりの難所であったが、複線化事業によりホームの位置を船橋方に移設してカーブも緩和された。
柏寄りには留置線があり、当駅始発および終着駅の便も存在する。
現在でこそ柏市だが、かつては東葛飾郡沼南町に所属し、同町唯一の鉄道駅でもあった。

◆六実(TD-29)
単式2面2線のホーム配線であるが、かつては島式1面2線及び単式1面1線であった。
2018年に撤去された留置線の跡は、かつて存在した海上自衛隊下総航空基地までの専用線の名残でもある。逆井~六実間の複線化事業が暫定完了した後も存在した3番線は、2020年3月13日に事業の完全完了により廃止された後に撤去され、島式だったホームは単式化された。
野田線のみならず東武で唯一の松戸市に属する駅。

◆新鎌ヶ谷(TD-30)
京成成田スカイアクセス線・京成松戸線・北総鉄道北総線乗り換え。
東武の新鎌ヶ谷周辺整備は1989年に信号所(このあたりは当時単線で、信号所の設置で六実からここまで複線、ここから馬込沢までが単線だった)が設置されたことに始まる。
当時既に信号所を設けていた北総開発鉄道(現・北総鉄道)は、駅用地の先行的な整備としての側面があったのに対し、東武はあくまで単線・複線の境界線としての設置で、信号所からの旅客駅昇格に乗り気ではなかったため、なんと建設費用は鎌ケ谷市が全額負担している。
北海道日本ハムファイターズの二軍本拠地兼練習場の鎌ケ谷スタジアム(ファイターズスタジアム)の最寄り駅のため、発車メロディが鎌ヶ谷駅と共にファイターズの球団歌「ファイターズ賛歌」(市民有志によるピアノ演奏版)となっている。

◆鎌ヶ谷(TD-31)
鎌ケ谷市の中心駅。鎌ケ谷スタジアムは当駅のほうが近く、シャトルバスも発着する。

◆馬込沢(TD-32)
急行の止まらない駅としては一番利用者が多い。

◆塚田(TD-33)
船橋温泉湯楽の里、距離があるが行田公園(旧海軍無線電信所船橋送信所の跡地)の最寄り駅。

◆新船橋(TD-34)
イオンモール船橋最寄り駅。なお、駅南側には東葉高速線の東海神駅が所在する。

◆船橋(TD-35)
JR総武快速線各駅停車京成本線(京成船橋駅)乗り換え。
頭端式1面2線のホームで、東武野田線の終点。東武百貨店船橋店と直結している。このため、発車メロディは東上線の池袋で使われた「Memoria」(通称・「City」)から東武百貨店の開店時に流れるチャイム「オープニングカリヨン」に変更されている。
東武単独の駅では初のホームドアが設置されている。
北総鉄道・総武鉄道時代の1925年~1934年には、当駅でスイッチバックする形で分岐して京成線の海神まで結ぶ約1.4kmの連絡線(海神線)が存在した。



追記・修正は8000系の爆走を堪能してからお願い致します。

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最終更新:2025年04月24日 19:35

*1 野田の頭文字である「N」は日光線系統が先に使用しており、田を表す「D」が使用された。

*2 かつて大宮線と船橋線のホームは、常磐線を間に挟み込む形で設置されていたため非常に離れていたが、船橋線を常磐線の上で渡って大宮線と一体化する大改造の末に現在に近い形になっている。