東武東上本線

登録日:2017/10/21 Sat 23:24:53
更新日:2025/04/19 Sat 05:44:33
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東武東上本線とは、東武鉄道の鉄道路線である。
東京都豊島区の池袋から、埼玉県大里郡寄居町の寄居までの間を結ぶ。路線距離は75.0km。支線として、坂戸から分岐する越生線がある。
一般的には「東武東上線」と呼ばれ公式にもこう呼ばれることが多いが、「東武東上線」という名称は、東上本線と支線に当たる越生線を合わせた総称となっている。


概要

元々は東京と上野国(現在の群馬県)の渋川を結ぶ計画で、「東上鉄道」という別会社が開業させた。
1914年に最初の区間である池袋 - 田面沢(たのもざわ)*1が開通。しかし、当初から東武鉄道との関係が深く、第一次世界大戦の影響のインフレが決め手となり、1920年に東武に合併。
しかし、伊勢崎線をはじめとする本線系統とは一切接続がない。
また、国鉄八高線の建設が決まったため、合併前に着手されていた寄居までの建設を最後に計画は破棄された。
1929年に電化、1949年には秩父鉄道秩父本線との乗り入れを開始し、1992年まで直通運転が行われていた。廃止後も同線は寄居から伊勢崎線の羽生まで繋がっているため、本線系統との車両転属などによる回送に使用されている。
戦前の沿線は田園地帯だったが、戦後の発展とともに東京郊外の住宅地が立ち並ぶようになり、通勤路線となっていった。
このため混雑がかなり激しくなり、池袋口では乗車率190%を超える時期もあったが、1987年8月に開始された営団有楽町線との相互直通運転により緩和されていった。
近年では相互直通運転が副都心線東急東横線・横浜高速鉄道みなとみらい線へと拡大したほか、座席定員制(2019年3月以降は座席指定制)の有料列車「TJライナー」が誕生している。
TJライナーはデュアルシート車の50090系による専用列車で、2008年6月から運行を開始しており、当初は夕方から夜の時間帯に下りで運転されるのみであったが、2016年3月からは平日朝の上りにも運転されるようになった。
2023年3月からは副都心線~東横線・東急新横浜線経由で相鉄線との直通運転を開始した。但し相鉄車は通常ダイヤでは同線には乗り入れず、直通は東急車のみとなる。

運行形態

かつては秩父鉄道直通など観光色も強かったが、現在は通勤通学客メインにシフトしている。
池袋発の列車に大きなウェイトが置かれており、どちらかと言うと地下鉄直通は補完的な役割をしている。
かつては優等種別も池袋のみの発着だったが、2016年のFライナー設定以降は副都心線直通の急行(および一部の快速急行)が設定されるようになった。
かつては寄居や秩父鉄道直通の6両・8両編成があったが、2008年以降は小川町以南はメトロ車・東急車・横浜高速車による副都心線直通・志木発着列車の一部が8両で運行されているのを除き、全て10両で運行されている。
また、普通列車は大半が成増までの運行となっている一方で、優等列車は池袋を出ると大半の種別が成増までノンストップという徹底した遠近分離がなされている。
地下鉄直通車の乗り入れは森林公園までとなっている。なお、有楽町線直通列車は大多数が川越市発着であり、一時期は副都心線直通列車も同様であったが、現在は森林公園発着が多数を占めている。
2019年3月からは土休日の朝に限り、小川町まで乗り入れる副都心線直通列車が1日3往復設定されている。
末端部の小川町以北はローカル線色が強く、ワンマン運転による4両編成の列車が主に20 - 30分ヘッドで運行されている。それでも東上線と同じ駅で接続している八高線よりは利用客が多い。

列車種別

TJライナー
東上線の看板列車である通勤ライナー。使用車両はマルチシート搭載の50090型に限定される。
下りは平日17時30分から0時、土休日17時から22時まで30分ごとに池袋を発車する。池袋から乗車する場合のみ、運賃とは別に座席指定料金が必要で、最初の停車駅となるふじみ野からは料金不要。
上りのTJライナーは平日朝に2本・土休日朝に3本森林公園始発で運転される。座席指定券は各停車駅から乗車する場合にそれぞれ必要。
途中停車は乗車専用のため、終着の池袋まで途中下車はできない。

川越特急
2019年3月のダイヤ改正で設定された、川越への観光輸送を主目的とする種別。特別料金不要の種別では最速。運用がTJライナーと共通しているため、車両も50090型のみ使用される。
停車駅は2008年6月まで存在した「特急」とほぼ同じだが、和光市を通過し、朝霞台に停車する点が異なる。
平日・土休日ともに下り池袋発小川町行が10時発と11時発の2本、16時台からは上り森林公園発池袋行が平日に3本、土休日に4本運転される。

快速急行
元々は旧「特急」の後釜として登場した種別で、そちらに比べて停車駅に志木が追加された形となっていた。川越特急に比べると、朝霞台を通過する代わりに和光市、志木に止まる形。
しかし、先日のダイヤ改正で大幅に運行形態が変わり、志木が再び停車駅から外れ代わりに朝霞台が停車駅に追加され、さらに川越以北は急行同様各駅停車になった。
夕方以降は、TJライナーの送り込みを兼ねた上りの運用があり、TJライナー・川越特急と同じく50090型限定で池袋まで運転される。
僅かに地下鉄直通列車の設定もあり、2019年3月のダイヤ改正以降は土休日の朝のみ、森林公園より先の小川町まで直通する列車が3本、森林公園始発元町中華街行きが2本ある。

急行
東上本線の全運用の大部分を占める速達列車。川越 - 小川町間は各駅に停車し、主に川越市以北の各駅間の輸送を目的としている。
終日にわたり池袋 - 森林公園・小川町間で運転されるほか、副都心線直通のメイン種別として日中と平日の朝を中心に森林公園まで運転される。
日中の森林公園発着、および土休日の朝に3本のみ運転される小川町発の副都心線直通列車は、Fライナーの愛称が付いていたが、2023年改正からは快速急行となった。

準急
池袋 上板橋 成増の順に停車し、成増 - 小川町間は各駅に停車する種別。和光市以北の停車駅が普通列車と変わらないこともあり、地下鉄には乗り入れない。
かつては池袋 - 川越市間の運行が中心であったが、快速通過駅となっていた鶴ヶ島などの利用者の便を図るため、2016年のダイヤ改正で森林公園発着の列車が増やされた。
小川町発着は朝と夜のみ僅かに存在すし、2019年3月改正からは、土休日に2本のみ志木始発池袋行が設定されている。

普通
いわゆる各駅停車。池袋 - 小川町間、有楽町線・副都心線直通、小川町 - 寄居・越生線方面のワンマン運転に分けられる。
池袋口では成増または川越市までの運用が中心。朝夕には志木や森林公園行、深夜に上福岡行が1本、早朝には小川町行が2本運転される。
地下鉄直通列車の割合も多く、有楽町線直通は全てこの種別になる。
小川町以北のワンマン列車は、ほとんどが小川町で池袋側の列車と接続する。


停車駅一覧

駅番号 駅名 普通 準急 急行 快速急行 川越特急 TJライナー 乗り換え・備考
TJ 01 池袋 乗り換え:JR山手線埼京線湘南新宿ライン西武池袋線、東京メトロ丸ノ内線・有楽町線・副都心線
TJ 02 北池袋
TJ 03 下板橋
TJ 04 大山
TJ 05 中板橋
TJ 06 ときわ台
TJ 07 上板橋
TJ 08 東武練馬
TJ 09 下赤塚
TJ 10 成増
TJ 11 和光市 乗り換え:東京メトロ有楽町線・副都心線(両者とも直通運転)
ここから志木まで方向別複々線。
TJ 12 朝霞
TJ 13 朝霞台 | 乗り換え:JR武蔵野線(北朝霞駅)
当初は急行の停車はなかったが、武蔵野線と乗り換えしやすくするため止まるようになった。
TJ 14 志木
TJ 15 柳瀬川
TJ 16 みずほ台
TJ 17 鶴瀬
TJ 18 ふじみ野
TJ 19 上福岡
TJ 20 新河岸
TJ 21 川越 乗り換え:JR川越線
TJ 22 川越市 ※TJライナーは上りのみ通過
乗り換え駅ではないが、西武新宿線の本川越駅に近い。
TJ 23 霞ヶ関
TJ 24 鶴ヶ島
TJ 25 若葉
TJ 26 坂戸 乗り換え:東武越生線
TJ 27 北坂戸
TJ 28 高坂
TJ 29 東松山
TJ 30 森林公園 上りTJライナーは当駅始発。
TJ 31 つきのわ
TJ 32 武蔵嵐山 当駅と小川町の間にある嵐山信号場以降は単線。
TJ 33 小川町 乗り換え:JR八高線
当駅以降はワンマン運転の普通列車のみ。
TJ 34 東武竹沢
TJ 35 みなみ寄居
TJ 36 男衾
TJ 37 鉢形
TJ 38 玉淀
TJ 39 寄居 乗り換え:JR八高線、秩父鉄道線

使用車両

本項では自社車両を中心に解説し、乗り入れ車両については簡易的な解説にとどめる。
  • 8000系
高度成長期前半の大量輸送を支えてきた旧型車の後継として登場した、経済性と汎用性、量産性に優れた高性能通勤車両。2・4・6両編成があり、かつては東上線のみ8両編成も存在した。
1963年に第1編成4両が東上線に配備され、以後20年弱にわたり増備され続け、東上線・東武本線所属車を合わせて一系列では大手民鉄最多の712両が製造された。
1987年以降に修繕工事が実施された車両は、前面の形状が変更されている。
後継車両の登場に伴い、野田線への転属、東武本線の支線で使用するワンマン車への改造により置き換えられていった。
2008年から編成単位での廃車が始まり、池袋 - 小川町間のATC化を前に池袋口からは姿を消し、小川町 - 寄居間と越生線で使用する4両編成のワンマン車のみが現存している。
そのワンマン車はかつての標準塗装であるベージュ+オレンジ、セイジクリーム、更にフライング東上色がラインナップされている。
東上線で最後まで前面形状が変更されずに残った8111Fは、2011年6月の引退後に東武本線に移り、「東武博物館所有の動態保存車」となり、団体列車やイベント列車に使用されている。
原型のセイジクリームが幅を利かせていた時代は、列車種別は東上線向けは貫通扉に種別板、本線向けは助士側の前面窓上の幕に表示するという微妙な違いがあった。

  • 9000系
有楽町線直通用として登場した、東武初のステンレス車。後述の9050型を含めて、全て10両固定編成。
1981年に試作車の第1編成・9101Fが登場し、1991年までに8編成が増備された。
主回路チョッパ制御装置をはじめ、当時の東武では初となる機軸が多数採用された。
1991年に登場した最終増備車の9108Fは車体が10030型に準じた軽量ステンレスになり、側面の形状が変化している。
副都心線・東急東横線・みなとみらい線直通に対応するため、2007年から9102 - 9108編成のリニューアルが実施され、行先表示器のフルカラーLED化、運転台の変更、車内の改装など大幅な改造が行われた。
9101Fは乗降ドアの位置が量産車とやや異なり、副都心線のホームドアに対応できないことから、地下鉄直通運用を離脱して自社線内専用で使用されていたが、2021年6月に車両故障を起こし運用離脱し、2年間放置されたのち2023年に廃車となった。但し先頭車2両のみ現在も解体されずに残されている。
また、量産車についても2026年登場予定の90000系による置き換えが予定されている。

  • 9050型
9000系のマイナーチェンジ車。副都心線の前身である有楽町新線の開通に伴う列車増発のため、1994年に2編成のみ製造された。
車体は9108Fとほぼ同じだが、制御装置がVVVFインバータになり、行先表示器が9000系の幕式から3色LED式になった点などが異なる。
デビュー当初は205系ぐらいにしか存在しなかったLCD式の車内案内表示を設置したが、故障が多発し撤去されてしまった。
9000系量産車と同じく、副都心線直通に対応するためのリニューアルが2008年に実施されている。

  • 10000系
8000系の次代を担う通勤車両として1983年に登場したステンレス車。
9000系をベースにしつつも、自社線専用の汎用車として幅広く運用するため、8000系同様に前面が左右対称の形状で、増解結に対応できるようになっている。
1983年に東上線用の8両固定編成が登場し、以後1987年まで増備された。10030形登場後の1989年には新造中間車2両を増結して10両固定化された編成もある。
かつて東上線に在籍していた2・8両固定編成は全て東武本線に転属し、現在は10両固定編成のみが在籍している。

  • 10030型
10000系のマイナーチェンジ車。1988年から1996年まで製造された。
軽量ステンレス製の車体、形状と素材が変更された前面などにより、基本性能は同じながらオリジナルの10000系とは印象が異なる。1992年度以降の増備分は50番台に区分され、冷房装置キセや車いすスペースなどの仕様変更が行われている。
東上線には10両固定の他、6両と4両を連結して固定化した編成が在籍している。2011年から一部の編成に対してリニューアル工事が施工されており、11032Fと11639F+11443Fの2本は制御装置がVVVFインバータに変更されている。

  • 30000系
1996年から2003年まで製造された通勤車両。
10000系列の流れを汲みつつ、東武初のワンハンドルマスコンや車両情報制御装置など、より進化した新機軸の数々が採用されている。6・4両編成があり、連結して10両編成になる。
元々は伊勢崎線の半蔵門線東急田園都市線直通用の車両であったが、2005年以降に全15編成中13編成が50050型に役目を譲って直通運用から離脱。2011年から東上線に転属し、10両固定化された。
その後も31606F+31406F、31609F+31409Fの2本が引き続き東武本線で活躍していたが、2020年から50000型51008F・51009Fとトレードされる形でこちらも東上線に転属している。

  • 50000系
2004年に登場した通勤車両。全て10両固定編成。
「通勤・近郊電車の標準仕様ガイドライン」に準拠した、「人と環境にやさしい次世代車両」をコンセプトに製造されており、バリアフリーやメンテナンス性、省エネ性能に優れているのが特徴。
車体は東武の通勤車では初のアルミ合金製で、製造メーカーは日立製作所で同社の「A-train」によるダブルスキン構造を採用した。但し椅子がかなり固い
第1編成の51001Fのみ前面貫通扉がなく、前照・尾灯の位置が後の編成に比べてやや低い位置に設置されている。
51002F以降は派生形式を含む全編成に貫通扉が設置されており、51003編成以降は車体幅を50050型と共通化している。
51008F・51009Fは前述の通り、30000系31606F+31406F、31609F+31409Fとトレードする形で本線に転出し、改造後に半蔵門線直通列車へ充当された。

  • 50070型
2007年に登場した、有楽町線・副都心線・東横線・みなとみらい線直通用車両。直通運転時は9000系列と共通で運用される。
基本的な構造は50000系と同じだが、地下鉄線のホームドアに対応させる関係上、先頭車の全長が130mm伸びている。
また、行先表示器が50000系の3色LEDからフルカラーLEDになっている。
当初は50000系同様の固定窓で登場したが、第5編成は窓は同じながら開閉式に変更されそれ以前の編成も変更、2011年度の増備車は50050型と同じ窓形状となった。
2011年度に増備された51076F・51077Fは旅客案内表示器を液晶式(三菱電機製17インチサイズ2画面)とし、これ以前の編成も液晶式へ換装され、防犯カメラも取り付けられた。

  • 50090型
「TJライナー」用として2008年に登場した。
50000系列共通の車体色「シャイニーオレンジ」に加えて、「ロイヤルブルーII」の帯と側面に「TOJO LINE」の文字が入っているのが外見上の特徴。
関東の私鉄では初となる座席をロングシート・クロスシートの両方に転換できる「マルチシート」が導入された。
クロスシート状態はTJライナーの他、川越特急、下りTJライナーの送り込みを兼ねた上り池袋行快速急行、小川町からの回送を兼ねた上り森林公園行各駅停車でも使用される。
2017年にTOBU FREE Wi-Fiが全編成に導入された。

○乗り入れ車両
  • 東京メトロ10000系
有楽町線・副都心線用の車両。全編成が10両編成だが、初期の5編成のみ中間車を抜いて8両化することも可能な構造になっている。

  • 東京メトロ17000系
7000系の後継として導入された有楽町線・副都心線用の形式で、80番台の8両編成と0番台の10両編成が存在する。
2022年鉄道友の会ローレル賞受賞。

  • 東急5000系
東急東横線の車両で8両編成。
本来は田園都市線用の車両だが、田園都市線用編成への6ドア車組み込みにより余剰となった一部の編成が8両化され東横線に転属した。これにより、東上線と東武本線の両方に本形式が走っていることになる。

  • 東急5050系
東急東横線の車両で8・10両編成がある。
豪華な特別仕様の4000番台「Shibuya Hikarie号」が1編成のみ存在し、運がよければ東上線に入ってくることもある。

  • 横浜高速鉄道Y500系
みなとみらい線の車両で、全て8両編成。
外見は東急5000系がベースとなっているが、カラーリングと内装は大きく異なる。

駅一覧

○池袋(TJ 01)
JR山手線埼京線湘南新宿ライン西武池袋線東京メトロ丸ノ内線・有楽町線・副都心線乗り換え。
東武百貨店池袋店の1階に位置しており、東上線だけで1日に約48万人が利用する巨大ターミナル駅。
頭端式ホーム3面3線を有し、1・2番線は快速・急行・準急などの優等列車、3番線は降車専用(例外として一部の準急・普通列車が発車)、4番線は普通列車、5番線はTJライナーの発車ホームとして区別されている。
2015年6月からは発車メロディにクラシック音楽が導入されている。
当駅最寄りのビックカメラの旧テーマ曲では「東が西武西東武」と歌われてるように、東口側に西武線、西口側に東武線の駅があるという、知らない人にとっては困惑されがちな構造の駅である。
東武鉄道で利用者が最も多い駅にもかかわらずホームが3線しかなく、ラッシュ時はかなり酷使されている。しかし最近になってようやく4線化する計画が立った――と思ったらなぜか今のホームのままホームドアを付け始めた。どうやら工事は当分先になりそう。

○北池袋(TJ 02)
開業当時の駅名は「東武堀之内」。1945年の第二次大戦中の空襲で破壊されて休止の後廃止されたが、1951年に現駅名で再開業した。
東側にJR埼京線が並行して通っている。最寄りには昭和鉄道高校、東京交通短大など公共交通の育成機関がある。
ターミナル駅のお隣という性質上利用者が少なく、そのためかホームにほとんど屋根が付いておらず、雨の日に利用すると辛い思いをする駅。だが車掌も使用する端っこだけはしっかりと屋根が付いている

○下板橋(TJ 03)
乗り換え駅ではないが、JR埼京線の板橋駅、都営地下鉄三田線の新板橋駅が徒歩圏内にある。大山寄りの左側に留置線がある。
駅名に「板橋」と付くものの板橋区ではなく豊島区に所在するが、これは開業当時の旧地名に由来する。
東上線の前身である東上鉄道開業時の特殊な経緯により、路線の起点を示す0キロポストは池袋ではなく当駅の留置線内にある。

○大山(TJ 04)
中板橋寄りの踏切を挟んで広がる巨大商店街「ハッピーロード大山」の最寄り駅。
かつては下板橋寄りにも踏切があり、当時はホームの長さが6両対応までで、8両編成は2両がドアカットされていたが、1977年に踏切が廃止されて10両対応に延長された。

○中板橋(TJ 05)
島式ホーム2面4線の駅で、ほぼ終日にわたって普通列車が優等列車の待避を行う。
駅名は川越街道の上板橋宿と、中仙道の下板橋宿の中間に位置していたことが由来。

○ときわ台(TJ 06)
開業当時の駅名は「武蔵常盤」で、1951年に現駅名に改称。
1935年に開発された分譲住宅街「常盤台住宅地」の最寄り駅として開設された。栃木県産の大谷石をふんだんに使用した洋風建築の駅舎が特徴。
2007年2月、踏切が鳴っているにもかかわらず線路内にとどまったまま出ようとしない女性を救助しようと飛び込んだ警察官が列車にはねられ死亡する事故が発生した(女性は一命を取り留めた)。
当該警察官は殉職と認められ慣例に従い二階級特進となった。またその功績を讃えると同時に後世に伝えるため駅前に「誠の碑」が建てられた。

○上板橋(TJ 07)
島式ホーム2面4線の駅で、東武練馬寄りに引上線が1本あり、下り2番線と上り4番線がそれぞれ主本線となる変則的な配線。
1946年から1959年まで存在したGHQ・在日米軍用の路線「啓志線」の起点駅であり、伊勢崎線の西新井と繋げる計画であった幻の路線「西板線」の終着となるはずの駅でもあった*2

○東武練馬(TJ 08)
副駅名は「大東文化大学前」。
駅名に「練馬」と付くものの練馬区ではなく板橋区に所在するのは、開業当時の所在地に近接していた北豊島郡練馬町に由来するため。西武池袋線の練馬駅と区別するため、「東武」の名称を冠している。

○下赤塚(TJ 09)
テナント兼集合住宅が入る駅ビル「ソライエアイル下赤塚(旧・下赤塚サンライトマンション)」と一体化している駅。
南側の近くに東京メトロ有楽町線・副都心線の地下鉄赤塚駅がある。やや離れた北部には東京大仏で知られる「乗蓮寺」がある。

○成増(TJ 10)
次は成増、成増になります。
板橋区の最西端に位置し、池袋を出た急行の最初の停車駅。島式ホーム2面4線で、和光市寄りの左側に引上線が1本あり、日中の普通列車の3/4は当駅で池袋方面に折り返す。準急はここから終点まで各駅に止まるため、早くも各駅停車と同じ扱いである。
下赤塚と同じく、南側の近くに東京メトロ有楽町線・副都心線の地下鉄成増駅がある。駅周辺は漫画・TVアニメ『君のいる町』の舞台にもなっている。この他、記念すべきモスバーガー第1号店があり、一時期はこの店限定のメニューもあったり、創業50周年を記念して期間限定で「なりす駅」に改称された。
とんねるずの大きい方こと石橋貴明の故郷であり*3、氏のトークでは同駅周辺の思い出を語ることが多いほか、同名のシングルも発売している。

○和光市(TJ 11)
東京メトロ有楽町線・副都心線乗り換え駅であり、相互直通運転の境界駅。当駅から終点の寄居までは埼玉県内となる。
開業当時の駅名は「にいくら」で、半年後に「新倉」、1951年に「大和町」、1970年に現駅名に改称された。
島式ホーム2面4線で、外側の1・4番線が東上線専用、内側の2・3番線が東京メトロとの共用ホームとなっている。朝霞寄りには引上線を兼ねた東京メトロ和光検車区に繋がる線路2本がある。
当駅から志木までの5.3kmは複々線となり、内側は主に地下鉄直通車が走る。
ラッシュ時はこの駅の手前で詰まる、いわゆる電車渋滞が起こることもしばしば。池袋に向かう乗客たちが乗り換えのために、上りFライナーから準急池袋行へダッシュする光景は名物。
利便性と都心へのアクセスの良さから近年とんでもない速度で開発が進んでおり、乗降員数は池袋に次いで二位である。

○朝霞(TJ 12)
開業当時の駅名は「膝折」で、1932年に現駅名に改称。かつて最寄りに開設された「東京ゴルフ倶楽部」の総裁として仰いでいた「朝香宮」の名が由来とされ、ゴルフ場移転後の現在は陸上自衛隊朝霞駐屯地となっている。
朝霞市の中心部に位置し、朝霞市役所にも近い。
開発が進み利用者数が増加しているのに急行が止まらないという大きな弱点が有ったが、2022年に無事停車駅となった。

○朝霞台(TJ 13)
朝霞の次は朝霞だい(台)。
JR武蔵野線(北朝霞駅)乗り換え。
武蔵野線乗換駅として1974年に開設された。開業当時は準急と普通列車のみ停車し、急行は通過していたが、1998年から急行停車駅になった。
二路線が交差する便利な駅であり、乗降員数も池袋、和光駅に次いで三位とかなり多い。
ただし名前の通り台地な事が災いしてか、前後の駅と比べてあまり栄えていない。

○志木(TJ 14)
名前とは裏腹に所在地は志木市に隣接する新座市で、開業当時は北足立郡志木町であったことが駅名の由来。
柳瀬川寄りに引上線が4本、1番線の横に留置線が2本あるが、2013年3月改正以降は日中の志木駅折り返し列車の設定がなくなった。当駅からは再び複線となる。
1日の利用者数は約10万人で、東上線の単独駅では最も多い。

○柳瀬川(TJ 15)
志木市に所在するのはこちら。大規模高層住宅街「志木ニュータウン」の最寄り駅として、1979年に開設された。
みずほ台寄りに駅名の由来である河川の柳瀬川が流れており、橋の手前の築堤上にホーム、その下に駅舎があるため、地上駅でありながら一見高架駅のように見える。

○みずほ台(TJ 16)
「みずほ台団地」の最寄り駅として、1977年に開設された。
過去に信号場が2回開設されており、駅になったのは2代目の信号場が廃止された23年後である。

○鶴瀬(TJ 17)
東上鉄道時代から存在する最古の駅のひとつ。駅周辺は「鶴瀬団地」の開発とともに急速な発展を遂げている。
橋上駅舎で、西口はテナント兼マンションの駅ビルと繋がっている。

○ふじみ野(TJ 18)
副駅名は「文京学院大学前」。1993年に開設された、東上線初の平成生まれの駅。
島式ホーム2面4線で、ほぼ終日にわたって普通・準急と急行以上との緩急接続が行われ、下りTJライナーの最初の停車駅でもある。
市町村合併によるふじみ野市誕生時のゴタゴタにより、駅名とは裏腹に所在地は「ふじみ野市」ではなく、「富士見市ふじみ野東」となっている。実にややこしい。
アイドルグループ「ももいろクローバーZ」の富士見市コンサート開催を記念して、2017年から東口に「ももいろクローバー駅Z」の愛称が付いた。

○上福岡(TJ 19)
ふじみ野市に所在するのはこちら。旧上福岡市の玄関口であり、合併後もふじみ野市の玄関口となっており、急行通過駅では最大の55000人の利用者を誇る。
開通時から存在する最古の駅のひとつであり、1959年に東武鉄道で初めて橋上駅舎化された駅でもある。
新河岸寄りに引上線が1本あり、当駅始発と終着の列車が1日1本ずつ設定されている。

○新河岸(TJ 20)
開業当時の駅名は「高階(たかしな)」で、2年後の1916年に現駅名に改称。
2017年12月に新駅舎が完成し、以前は地下道か踏切を通る必要があった東側にも出入口が設けられた。
2018年4月からは駅構内でBGMを流す試験放送が行われ*4、11月から本放送となった。

○川越(TJ 21)
JR川越線乗り換え。開業当時の駅名は「川越西町」で、1940年に現駅名に改称。
蔵造りの家屋など歴史ある建造物が建ち並ぶ“小江戸”川越の玄関口。
様々なアニメの舞台やモデルにもなっており、今後も増え続けていくだろう。
現在の駅舎は1989年に完成した駅ビル一体型の橋上駅舎で、東武駅構内には蔵を象った意匠が凝らされている。

○川越市(TJ 22)
開業当時の駅名は「川越町」で、1922年に現駅名に改称。乗り換え駅ではないが、西武新宿線の本川越駅が徒歩圏内にある。
島式ホーム2面4線で、霞ヶ関寄りに引上線が2本ある。1番線の隣には東武鉄道川越工場がある。
駅前の発展は隣の川越駅のほうが進んでいるが、川越の旧市街地には当駅のほうが近い。
乗務員の交代も行われる運転上の要衝となっている。

○霞ヶ関(TJ 23)
副駅名は「東京国際大学前」。開業当時の駅名は「的場」で、1930年に現駅名に改称*5
都内の官庁街にある東京メトロの同名駅よりもこちらが先に開業しているが、混同を避けるため広告などでは「東武霞ヶ関」という表記が用いられることもある。

○鶴ヶ島(TJ 24)
所在地は鶴ヶ島市だが、川越市との境界に位置しており、川越市からの利用者も多い。
開業時の所在地は入間郡鶴ヶ島村であり、市制施行後も駅名を踏襲しているが、鶴ヶ島市の中心部からはやや離れている。

○若葉(TJ 25)
所在地は坂戸市だが、鶴ヶ島市との境界に位置しており、鶴ヶ島市役所には当駅のほうが近い。
埼玉県中部の住宅街「むさし緑園都市」のひとつ「若葉台団地」の最寄り駅として、1979年に開設された。
東口には大型ショッピングモール「ワカバウォーク」があり、川越以北では利用者が最も多い。

○坂戸(TJ 26)
東武越生線乗り換え。開業当時の駅名は「坂戸町」で、1976年に現駅名に改称。
島式ホーム2面4線で、1・2番線が越生線ホーム、3・4番線が東上本線ホームになっている。
現在の駅舎は坂戸市民へのアンケート調査を反映して改築されたレンガ調の橋上駅舎であり、2011年4月に完成した。

○北坂戸(TJ 27)
「むさし緑園都市」のひとつ「北坂戸団地」の最寄り駅として、1973年に開設された。
東口には高層マンションをはじめとする住宅街が広がっており、西口は近隣のショッピングセンターなどを利用する客が多い。

○高坂(TJ 28)
副駅名は「大東文化大学東松山キャンパス前」。
1986年に改築された現在の駅舎は、屋根に時計台が付いている北欧風の外観が特徴で、関東の駅百選に選定されている。
1955年から1984年までは当駅から高本まで、セメント原料運搬を目的とする貨物専用線「東松山専用鉄道高本線」が存在した。

○東松山(TJ 29)
開業当時の駅名は「武州松山」で、1954年に現駅名に改称。
東松山市がオランダのナイメーヘン市と姉妹都市提携を結んでいることから、外壁にレンガを使用したオランダ風建築の駅舎になっている。

○森林公園(TJ 30)
島式ホーム2面4線の駅で、つきのわ寄りの左側には東上線の全車両を管理する車両基地「森林公園検修区」が設置されている。
当駅が始発となる上りTJライナー、一部を除き始発・終着となる地下鉄直通列車をはじめ、多くの列車が発着する運転上の要衝。
当駅の北部には駅名の由来にもなっている国営公園「武蔵丘陵森林公園」がある。
下りの終電で寝過ごすとここで降りることになる。周囲はネットカフェもカラオケもないため、途方にくれる人々をよく見かける。

○つきのわ(TJ 31)
2002年に開業。駅名はひらがな表記だが、地名は漢字を含む「月の輪」が正しい。
駅周辺は東武鉄道開発の分譲戸建住宅街「FRANCA(フランサ)」が広がっている。

○武蔵嵐山(TJ 32)
開業当時の駅名は「菅谷」で、1935年に現駅名に改称。
現駅名の由来は林学博士で造園家の本多静六が、近くの渓谷の風景を「京都の嵐山に似ている」と思ったことによるもので、旧比企郡菅谷村が町制施行する際にもこれが反映されて嵐山町となった。
ただし、京都の嵐山は訓読みの「あらしやま」だが、こちらの嵐山は音読みの「らんざん」である。
当駅から小川町までの駅間距離は7.0kmで、東武線では日光線の藤岡 - 静和間7.8kmに続いて2番目に長い。途中の下り3.0kmの地点には嵐山信号場があり、ここから寄居までは単線となる。

○小川町(TJ 33)
JR八高線乗り換え。JRとの共同使用駅であり、東武が駅全体の管轄を担当している。
運転系統は当駅を境に分断されており、池袋方面からの10両編成の列車は全て当駅で折り返し、寄居方面の列車は全てワンマン運転の4両編成となる。1・3番線が寄居方面、2・4番線が池袋方面となり、このうち1番線は行き止まり式になっている。
1925年から1967年までは当駅と根古屋を結ぶ貨物専用線「根古屋線」が存在した。
所在地の比企郡小川町は秩父山系に囲まれた盆地であり、自然環境や町並みから「武蔵の小京都」とも呼ばれる。アニメ『ろんぐらいだぁす!』に駅舎が登場しているほか、『のんのんびより』に登場する学校のモデル「旧小川小学校下里分校」は当駅が最寄り。

○東武竹沢(TJ 34)
開業当時の駅名は「竹沢」で、2年後の1934年に八高線竹沢駅がやや離れた場所で開業したことに伴い、現駅名に改称。
斜面地の盛土の上にホームがあり、その下に駅舎がある、一風変わった構造をしている。旧駅舎があった西側とは自由通路で結ばれている。

○みなみ寄居(TJ 35)
2020年10月に開業した新駅。なのにアニヲタでは開業から3年近く過ぎてからようやく追記された
本田技研工業寄居製作所の最寄り駅で、従業員のアクセス向上を目的としてホンダが建設費を全額出資して建設された。
そのため「ホンダ寄居前」の副駅名がつけられている。

○男衾(TJ 36)
難読駅名として知られる駅で、「おぶすま」と読む。開業当時の所在地の大里郡男衾村が駅名の由来だが、合併で同村が寄居町に編入されてからは駅名に名を残すのみとなった。
2016年7月に駅舎が改築され、東西自由通路が設けられた。
一部のマニアには(ある意味で)伝説の不動産業者「磯村建設」の聖地としても知られる。

○鉢形(TJ 37)
駅の南西にある国指定史跡「鉢形城跡」が駅名の由来。北東には「埼玉県立川の博物館」がある。
2015年3月に駅舎が改築され、川の博物館の大水車をイメージした水車小屋風のデザインになり、さらに駅固有のロゴマークが制作された。

○玉淀(TJ 38)
かつての荒川の景勝地で、現在はダムがある「玉淀」が駅名の由来。ただし、ダムは隣の寄居駅よりもさらに大きく離れた場所にある。
東上本線の単線区間で唯一、交換設備のない単式ホームの駅。寄居駅との距離は僅か0.6kmしかなく、利用者数も東上線で最も少ない。

○寄居(TJ 39)
JR八高線、秩父鉄道秩父本線乗り換え。東上本線の終点であり、秩父鉄道が管轄を担当する3社共同使用駅。
島式ホーム3面6線で、1・2番線が東上線ホーム、3・4番線が秩父線ホーム、5・6番線が八高線ホームとなっている。
2番線は秩父線の線路と繋がっており、同線からの甲種輸送による新車の搬入や、同線を介して東上線と東武本線を回送する列車が直通できるようになっている。
寄居町の玄関口であり、北口には目の前に寄居町役場がある。

余談

  • かつては“Look For Nature”という路線イメージが付いていたが、現在ではほとんど使われていない。南海高野線の「りんかんサンライン」みたいなものである。ただ、沿線は特に北に行くほど自然が豊かで、このスローガン自体は理にかなっている。森林公園という駅があったり、武蔵嵐山はまさに「関東の嵐山」っていう由来だし。
  • 1950年代の一時期「フライング東上*6」という有料特急が運行されていたが、何年かで特急料金が廃止され、1960年代には列車そのものも廃止された。なお、2015年11月から8000系・50090型それぞれ1編成に青地に黄帯のフライング東上色を再現した車両が登場し、2019年まで運用された。
  • 特に都内の沿線は激安タウンとしても有名。最近はかなり高騰したが、中央・山手沿線に比べればまだまだ安い。急行停車駅の成増やギリ埼玉だが和光市などは2005年~2023年の間に倍近く価格が上がっている。
  • 有楽町線直通開始以前には都営地下鉄三田線と相互直通運転を行う計画があったが、同線は都心部へ向かうルートとしてはかなり迂回していることなどから、利用客の分散が見込めないとして計画は破棄された。1999年まで三田線で使用されていた都営6000形には、東上線への直通を想定した仕様の数々が見られた。
  • トミーテックのキャラクターコンテンツ『鉄道むすめ』のキャラクターの1人「川越あさか」は、東上線に勤務している車掌。西武鉄道の「川越いぶき」の姉でもある。名前は川越駅と朝霞台駅に由来する。朝霞駅じゃないのか。
  • ドラマ『あまちゃん』に登場する、松岡茉優演じる埼玉県出身のアイドル「入間しおり」は、劇中で自分が東上線の利用者であることを語っている。演者の松岡は、東上線の名を全国にアピールしたことを含めて、埼玉県のイメージアップに貢献したとして、埼玉県知事から感謝状を贈られている。


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最終更新:2025年04月19日 05:44

*1 現在の川越市 - 霞ケ関間にあった駅で、1916年に廃止された。

*2 現在の西新井と大師前を結ぶ大師線は、西板線計画の名残である。

*3 実際は葛飾区の生まれだが、幼少期に引っ越し、芸能界デビュー直後までこの地に住んでいた。

*4 東武では伊勢崎線の北千住に続いて2駅目。

*5 1940年には当駅の南に川越線の的場駅が開業している。

*6 「フライング」とは、イギリスのロンドンとエディンバラを結ぶ急行列車「フライング・スコッツマン」(「空飛ぶスコットランド人」の意)にちなんでいる。