あやしいかげ(DQ)

登録日:2013/03/13 Wed 19:05:59
更新日:2025/01/19 Sun 11:10:17
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あやしいかげとは、「ドラゴンクエストシリーズ」に登場するモンスターの一種。



  マ  ̄ ̄ヽ|\             /ムィ´ ̄ ア
    ヽ     ∧.    /| ト、     /     /
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  {,ィ r-、 く    |          |    ゝ ,-、ヽ_|
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              ヽ二二二ヽ
                マニニニハ
                |二二二|
                   /二二二/


●概要

で初登場。
その名の通り、黒色の影のモンスターで、倒されたモンスターの影が集結して誕生した。

こいつは他のモンスターが化けているため、弱いヤツが化けているときもあれば、強敵が化けているときもある。
パーティの先頭にいるキャラのレベルによって正体の種類が上下する。
FC版ではモンスターのID、SFCではモンスターのレベルを参照しているのだが、中には「高いステータスや強い魔法を使うのに、IDやレベルが低い」モンスターもいる。
その為、思わぬ強敵が出てくる場合がある。お前のことだぞエビルマージ。

運が悪いとボスクラスの強さの敵が化けていて全滅ということになりかねないので、くれぐれも油断しないこと。
流石にバラモスゾーマなどの大ボスが化けて出る事は無いが、中ボスクラスのボストロール*1、やまたのおろち*2、キングヒドラは化ける。
また、SFC版以降で追加されたモンスターもあやしいかげとしては登場しない。

基本的に化けて出るレベルの基準は格闘場のものと一致する。
こいつ自身はぐんたいガニなどと同レベルのレベル帯で出るが、化けるのは先頭のレベル基準なのでオッズが高いクラーゴンとかいう化け物になる可能性もある。
対戦カードが固定されているリメイク版では3体のあやしいかげ同士で一騎打ちする対戦カードがある。
誰に化けているかわからない本当の博打勝負を味わうことができる。

なお、あやしいかげがあやしいかげに化けることも。ステータスはぐんたいガニのコピペ。

ちなみにこいつ関連でややこしいのはドロップアイテムの判定。
  • FC版「正体のモンスターの判定が適用され、該当モンスターを撃破した時と同じ確率でそいつが落とすアイテムを落とす。」
  • SFC版「基本的にFC版と同様だが、盗賊が盗んだ場合はあやしいかげ自体に設定された旅人の服を盗む。」
  • GBC版「正体のモンスターの判定が適用されず、いかなる場合もあやしいかげ自体に設定された旅人の服しか入手できない。」
このためFC・SFCではかなり前倒しで後半モンスターが落とすアイテムを入手するのに使うこともできた(そこまで粘って割が合うものでも無いが)が、
GBC版ではこれが不可能になっている。

ゲームブック版ではピラミッドの地下に登場。メガンテを使用する*3。爆弾岩が化けていたのだろうか…


ドラゴンクエストⅧ

この作品では普通の敵として登場する他、討伐モンスターリストの背景に登場。
シャドーに黒色ポジションを明け渡したので灰色になった。
エレメント系に属し、テンションを上げて攻撃しないとダメージが激減してしまう。
しかも、呪いの霧を巻き上げて行動不能を狙い、さらに仲間をよぶため結構嫌らしい。

呪いを受けない主人公で攻撃しよう。
ちなみに脅かすとレベルの差に関係なくすぐ逃げる。

ドラゴンクエストⅪ

久々に化けるモンスターとして登場。雑魚唯一の????系。
主人公達が倒したことのあるモンスターから、一部を除いてパーティの強さに見合ったモンスターが化けて出てくる他、あやしいかげ本来の実力で襲ってくることもある。
普通なら1匹たりとも雑魚を倒さなかった場合あやしいかげが本来の実力で襲ってくるのだが、「計算したらあやしいかげのものだった」という報告がいくつかある。
敵ごとの固有攻撃と連携は使えない為、ステータスと呪文のみコピーする。

トルネコシリーズ

普段は透明で、めぐすり草を使わないと見えない*4という中々強烈な個性を引っさげて登場。
一人旅ならまだしも仲間モンスターは視認できない敵には反撃できないので一方的になぶり殺しにされパーティに深刻な被害をもたらす可能性大なので、
この系統の出るフロアでの仲間の放流は控えよう。

トルネコ3のポポロ編で仲間にしたときのデフォ名は"あやか"。
透明ゆえに敵に気付かれずに一方的に敵を殲滅してくれるが耐久自体は紙なので、反射できない矢、特にあのどこぞのにっくき犬っころには要注意。

「あやしいかげ なんて ひどいと 思いません? わたし あやしくないです。」
「えっと……。仲間にしてくれて ありがとう。 わたし がんばります。」
「ありがとうございます。あなたの おかげで わたし レベルアップ しました!」
「聞いてください。あなたのために わたし レベルアップしたんです!」

やだこの娘、可愛い・・・(*´∀`*)


ちなみに少年ヤンガスでは♂も登場。
怪しくないと憤る♀とは打って変わって“あやしさのプロ”を自称するが、それ以上に彼の口からはある意味結構衝撃な事実を聞くことが出来る。
割と早い段階で聞けるので気になる人は是非チェックしよう。


◆あやしいかげ系統のモンスター

  • シャドー
その名の通り。
初登場となるⅢでは青い色をしており、通常攻撃の他、ヒャダルコを唱える。
しかも攻撃をたびたびかわす。
HD-2D版ではマホトラ、メダパニ、やすらぎのうたを新たに習得し搦め手が増えた。
同じエリアに住むゾンビマスターがマホトラを忘れたため、ダブルマホトラという事はないので安心。
出現場所はサマンオサ南の洞窟のみと意外と少ない。

にも登場し、冷たい息を吐く。
おまけに序盤で出てくるのに(周辺のモンスターと比べると)守備力も130とべらぼうに高く、身かわし率も高い。
ルカニやヒャドが有効なものの、MPが少ない場合や集団で現れた場合はすぐ逃げた方が賢明。
特に初登場する「月鏡の塔」はこいつ以外にもやばいモンスターだらけなのでMPを温存する暇がなくなる。

では、闇の世界で登場する他、呪われしゼシカ戦で呼ばれることもある。
凍りつく息を吐いて全体攻撃する。
テンションを上げて攻撃しないと満足のいくダメージを与えられないどころか、攻撃を頻繁にかわす。
やはり脅かすとレベル差に関係なくすぐ逃げる。

ドラゴンクエスト ダイの大冒険』ではミストバーンの手下として登場。
サミットに参加しているベンガーナ王クルテマッカVII世の影に潜み、参加者達の暗殺を狙うも、メルルに見破られて撤退。
ミストバーンの命令で鬼岩城に乗り込み、サミット会場を襲うも、ダイの剣が完成して駆け付けたダイによって鬼岩城ごと真っ二つにされた。


  • ホロゴースト
ある意味、この系統最凶クラスのトラウマモンスター。
名前の由来は大量虐殺を意味する「ホロコースト」と幽霊を意味する「ホロウ+ゴースト」を合体させたものと思われる。
海外版でも当初は「Hologhost」だったが、流石に名前がまずかったのか*5海外版Ⅷからは「Silhouette」に変更され、
日本でもDQX(オンライン)やDQウォークの2024年10月以降及びDQⅢHD-2D版は「シルエト」に名称が変更された。

Ⅲで初登場。
このときは淡い緑色の体をしている。
攻撃力と守備力はさほど高くないが、コイツの真骨頂は「ザキ」「ザラキ」。
連発されてバラモスにたどり着く前に全滅したプレイヤーもいただろう。
マホトーンが有効だがたまに効かないので過信は禁物。
HD-2D版では新たにイオラを習得したが影が薄い。
マホトーンが1~2ターンで効果が切れるようになったせいで脅威度は上昇。

ゲームブック版では岩山の洞窟に登場。やはりザキを使用するが、マホトーンが有効なのも原作通り。

にも登場するが、体色が赤色になり、ザラキの代わりに死の踊りをするようになった。(効果は同じ)
さらに馬車のドアを閉めたり、怪しい霧で呪文を使用出来なくするなど、嫌らしい行動ばかりする。

Ⅷにも登場。こちらも体色は赤。
隠しダンジョンである「竜神の道」の前半に出現。
死の踊りを多用する他、凍える吹雪も吐く。
こいつも脅かすとレベル差に関係なくすぐ逃げる。

Xにも登場。
デフェル荒野、悠久の回廊などに出現。

XIにも登場。こちらでは体色が緑に回帰した。
異変後のバンデルフォン地方に出現する。


  • まおうのかげ
Ⅲに登場。
少年ヤンガスにて「どの魔王の影かは秘密」と言ってはいるものの、どうやら魔王バラモスの悪意が実体化したものらしい。

ザキを唱えたり甘い息を吐いてくる。
マホトーンは必ず効くので甘い息さえ気を付ければ大したことはない。

  • 追憶のシャドー
リメイク版Ⅷに登場。
追憶の回廊」に登場する追憶のゼシカとの戦いの際、彼女が空間を切り裂くことで呼び出される。

討伐モンスターリストでは「追憶のゼシカの金魚のふん呼ばわりされているが、実際は輝く息や痛恨の一撃を連発する非常に危険なモンスター。

  • キラーシャドー
モンスターズ3に登場。
シャドーとドルマージュの配合で生み出すことができる。
即死ブレイク大とマヒブレイク大の特性を持ち、上記のまおうのかげと共に対戦環境で猛威を振るった。

  • ファントム
HD-2D版DQ3の追加ボス。
よみのばんにんと共にテドンの惨劇を引き起こした。
戦闘開始時には3体が存在している(よみのばんにん、ファントム×2、よみのばんにん、ファントム、よみのばんにんの編成)。
イオやマヒ攻撃、ぶきみなひかりを使用し、同種の仲間を呼ぶ事もある。
よみのばんにんの方が厄介なので、あちらの数を減らす事を意識して戦いたい。

追記・修正は、どのモンスターに化けているか見破ってからお願いします。

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最終更新:2025年01月19日 11:10

*1 もっともFC版ではそもそもボストロール自体アレフガルドで普通にエンカウントする。それも2体コンビが普通。

*2 SFC版以後は「追加されたモンスター」で例外的にこれの2回目が正体に設定されることがある、「ひのいき」を吐く妙に硬い魔物だったら2回戦目のやまたのおろちである。(なお、FC版は2回目にならないというより、そもそも1・2回目ともやまたのおろちのステータスが変化せずデータ上も1種類のみ。)

*3 ちなみにゲームブック版のピラミッドの地下には、呪文をかき消す仕掛けは無い

*4 さらに、シャドーの上位種としてでる彼女は杖を反射する。ザキやもろは、クォーターの杖などを振った進路上にいたら…orz

*5 現在でもナチスを彷彿させる用語はタブーとする国が多い、というか日本がその辺り大らかすぎるとも言えるが