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パーティー(RPG)

登録日:2018/04/06 Fri 03:52:42
更新日:2026/03/16 Mon 13:14:24
所要時間:約 4 分で読めます




概要

パーティ(英:Party)とは、「一行」「集まり」というような意味。
ここではコンピューターのロールプレイングゲームにおける「パーティ」、すなわち「主人公および一緒に戦闘する味方キャラクター」について解説する。




パーティにおける主な役割(ロール)

前衛

近接物理アタッカー(重装)

得物を振るった近接攻撃で敵を殴り倒す役割。
HPと物理攻撃力が高いだけでなく、金属製武具等の「硬くて重いが強い」装備品を身に着けているため防御力も盾役に次ぐ高水準。そのため前衛に配置して攻撃させたりサブタンクを担当させたりして後衛を守るのが定石である。
フィジカル面で優れている代わりに、「ダメージを与える」以外の行為、例えばバフ/デバフや回復等はできない事が多い。

一般的な「『剣と魔法の世界』を題材としたファンタジーRPG」では、戦士騎士あたりが割り振られているが、世界観によっては超能力を持たない代わりに兵器や科学力で戦うキャラもいる。

盾役(タンク)

挑発」などの専用スキルで敵の注意を引いて攻撃を受け止め、味方の被害を最小限に抑える役割。
盾役向きのクラスが設定されているRPGでは敵の攻撃が熾烈なことが多く、盾役が崩れるとパーティー崩壊一直線となるためヒーラーと並んで責任重大なポジション。
物理攻撃にも適性はあるが、「味方を守る」のが主な仕事であるため、攻撃にやっきになって後衛を殴らせてしまうような奴は盾役失格である。

盾役は大まかに分けて2種類存在し、「HPと防御力を高めたうえで、敵の攻撃を受け止めて耐える『肉盾』タイプ」と、「物理回避率を高めたうえで、敵の攻撃を回避して耐える『回避盾』タイプ」に分かれている。
一般的に前者はダメージは少ないが敵の頭数が多い戦いに、後者は追加効果が厄介だったりあまりにも一撃が重い敵に向くと言われている。
また、敵の攻撃を受け止めることに専念させるメンバーを「メインタンク」、普段は近接物理アタッカーと共に敵を攻撃するが、メインタンクが戦闘不能になったり敵の数が多すぎて捌ききれない時に一時的に盾役を引き受けるメンバーを「サブタンク」もしくは「オフタンク」と呼ぶ。

海外では盾役のことを戦車になぞらえて「タンク」と呼称することが一般化している。
「タンカー」とも呼ばれるが、元々「Tank」単体で「攻撃を受け止める人」という意味があるのでわざわざ「er」を付ける必要はない。戦車から石油輸送船にランクダウンしてるし ゲームによっては「タンカー」呼びすると馬鹿にされるので注意。

中衛

近接物理アタッカー(軽装)

役割は重装アタッカーと一緒だが、身軽さを身上としたクラス(モンクや忍者、アサシン等)はこちらに分類される。
攻撃力は重装アタッカーに並ぶ高水準だが、物理防御面はやや落ちることが多い。その代わりに防具が魔法防御/特殊防御面で優れている、素早かったり連続攻撃ができたりする、回避力に優れているためサブタンクを担当できる…といった面で差別化されていることが多い。

遠隔物理アタッカー

、投擲武器、等の長柄武器等を用いて攻撃するアタッカー。遠距離から一方的に敵を攻撃できるのが最大の売り。
装備可能な防具や防御面に関しては軽装物理アタッカーと同じ位だが、攻撃力に関しては「安全に攻撃できる分抑えられている」パターンと「高い攻撃力も併せ持っているがグラスキャノン化している」2パターンが存在する。

後衛

魔法アタッカー

魔法攻撃で敵にダメージを与える事を得意とする役割。
魔法はMP等のリソースを消費する代わりに、「物理防御力が高い相手にも安定したダメージを与えられる」「弱点を突くとさらなる大ダメージが期待できる」「比較的早い段階で物理アタッカーにはできない範囲攻撃が可能になる」といった特長を持つことが多い。

反面フィジカル面では「脆弱」の一言。装備可能な品はや布製防具等に限られ、物理攻撃力も防御力もまるでダメ。おまけにHPも低い。
また、「敵によって属性耐性が変わるのでまずは調べないと適切に戦えない」「リソースが切れるとマトモに攻撃すらできないただのカカシと化す」「作品にもよるが、前衛/中衛キャラがリソースを使わずに魔法に近い技能を使うため立場が無い」といった難点も存在する。

回復役(ヒーラー)

回復魔法で味方の体力を回復したり、状態異常を治すことを得意とする役割。
パーティ構成の自由度が高いゲームの場合、ヒーラー向け以外のクラスに低位の回復手段を習得可能にすることでパーティ構成の幅が狭くならないようにしていることが多いが、そうでない場合は専職のヒーラーは必須。でないと回復担当への負担がえらいことになったり、金に任せた薬パワーによる強行プレイを強いられることになったりする。
魔法アタッカーが物理攻撃の強化に怯える一方で、「回復魔法に匹敵する特技」は中々出現しないので割と確固たる地位を保っている。一方で回復アイテムが強力な場合はアイテムの下位互換に陥る場合もあったりする。

その他の役割(ロール)

上述した「物理/魔法アタッカー、盾役、回復役」がパーティー編成の基本となる役割だが、それらに副次的に含まれる役割を下記に記す。
例えば僧侶はメインとなる役割は「回復魔法を用いたヒーラー」であることが多いが、それ以外にも攻撃力や防御力アップ、状態異常付与魔法を習得している作品では「バッファー/デバッファーの要素も持ち合わせている」と言える。

クラウドコントローラー

「クラウドコントロール」とは、「一度に戦う敵の数をコントロールすることで、『多勢に無勢』の状況となることを防ぐ」戦術のこと。ツンツン頭操ろうとした人のことではない。
具体的には「敵集団を眠らせて動きを止め、その間に各個撃破」「敵集団を範囲攻撃で薙ぎ払って数を一気に減らす」「狭い通路にタンクを配置し、敵集団の殺到を食い止める」といった行為のことを指すが、RPGでクラウドコントローラーと言う場合、「各種デバフで移動や行動を封じる行為ができるクラス」を指す。ゆえにデバッファーが兼任している場合が多い。

スーサイドアタッカー

「防御面を犠牲にする代わりに高い攻撃力を発揮する」アタッカーのこと。
トレーディングカードゲーム(TCG)における「スーサイド(自殺行為)デッキ」が由来。
具体的には下記の4パターンが存在する。

1.「高い攻撃性能を誇るが、代償に自身の体力を消費する」技能を用いる
2.「攻撃力が上がるが、代償に防御力や回避率が下がる」技能を用いる
3.「最大HPに対する現在HPの割合が低ければ低いほど攻撃力が上がる」技能を用いる
4.「瀕死状態でのみ発動する強力な自己バフ」を発動させ、その状態を維持して戦う

スカウト

スカウトとは「斥候」の意。「隠された罠を見破ったり解除できる」「施錠された扉や宝箱を開錠する」「エンカウント発生率を上げる/下げる/即時発生させる」「逃走成功率を上げる」といった探索面にて活躍するクラスのことをこう呼ぶ。RPGで盗賊やレンジャーが出たら十中八九この役割が割り振られていると思ってよい。
便利な技能を習得する代わりに戦闘能力は抑えられていることが多く、作品によっては戦闘中はほぼいるだけの置物状態になっていることも。

テイマー

使い魔やペット等を傍に侍らせ、様々な命令を出して戦わせるクラスのこと。
「マスター自身はほぼ何もできないに等しいが、代わりにペットがかなり強い」「マスターが前衛/中衛物理アタッカーで、ペットは追撃や軽度の回復、デバフ等の補助担当」といった具合に、マスターとペットの戦闘力の按分率は作品によって様々。

バッファー/デバッファー

バフ/デバフを用いて味方の強化や敵の弱体を行い、戦いを有利に導く役割のこと。

ヘイトコントローラー

MMORPGやそのシステムを取り入れたオフラインRPGに登場する役割。
「ヘイト(敵対心)」とは各種行動に設定されたマスクデータのことで、敵はこれが最も溜まっているキャラクターを攻撃目標に定める。よってアタッカーが考えなしに強力な技を連発していると標的になってあっという間に倒されてしまうが、逆に盾役が最もヘイトが溜まった状態を保てればこちらの被害を最小限に抑えることもできる。その状態を保つ戦術のことを「ヘイトコントロール」と呼ぶ。

盾役は「挑発」等のヘイト操作スキルを備えていることが多いが、それだけではヘイトコントロールが不十分で敵のターゲットがふらついたり、「ヘイト操作スキルを有していない代わりに基本性能が高い」という調整がなされた場合もある。そうした場合に「他メンバーのヘイトを奪って自分の物にする」「自分の大ダメージ攻撃で溜まるヘイトを盾役に擦り付ける」といった補助的なヘイト操作を行うのがヘイトコントローラーである。



関連用語

DPS

「Damage Per Second(秒間ダメージ期待値)」のことで、アタッカーの攻撃性能を示す指標/単位のこと。
「1秒間に1回100ダメージを与えるキャラ」と「5秒に1回500ダメージを与えるキャラ」のDPSはお互い100で同じである。
また、最後の「Second」を変えることで応用が可能。例えば最後を「Turn(ターン)」にすれば「1ターンかけて力を溜め、次のターンで1000ダメージ与えたのでDPTは500」という風に使える。

なお、一部のMMORPGでは「ダメージを与える役割/クラス」を指す言葉としても使われているが、先述した通りDPSは「指標/単位」なので厳密には間違った用法である。得意種目を訊かれて「1秒間に10メートル走れます!」と答えるアスリートがどこにいる ゲームによっては「DPS」呼びすると馬鹿にされるので注意。

アイテム特化

「装備品を修理したり一時的に強化を付与できる」「消費アイテムの効果を引き上げられる」「強力だが他のクラスでは使用できない上級消費アイテムが使える」といった、装備品やアイテムの扱いに長けたクラス/ビルドのこと。
基本的な戦闘力は低かったり、本領を発揮するのがアイテムが出揃う終盤だったり、補充にお金がかかったり非売品なので調達がタイヘンだったり…といった難点も多々存在するが、上手くハマれば非常に強力。

グラスキャノン

「攻撃力が高くてしかも素早いが、その代わり防御力が低くて攻撃を食らうとあっという間に沈む」キャラ/ビルドのこと。意味は「ガラスの砲台」。
固い!強い!遅い!」ならぬ「早い!強い!脆い!」といったところか。

殴り〇〇

本来なら近接物理アタッカーへの適性が無きに等しい後衛クラスにあえて物理攻撃をさせる行為、もしくはそれ向けのビルドを指す言葉。

この呼称が広まったのは2000年台前半の『ラグナロクオンライン』や『FF11』にて、「僧侶系クラスが何故か強めの物理攻撃スキルを有しているので、ならばそれを活用しようじゃないか」ということで組まれたビルドが由来。ただしそれら以前の『ウィザードリィ#4』の時点で「魔法使いに物理攻撃をさせるための強力な装備品」が存在しており、概念自体ははるか昔から(それこそゲーム以外なら『指輪物語』のガンダルフもそう)存在していたようだ。

ヌーカー/DD

物理/魔法アタッカーのうち、「攻撃間隔が長いが、その分一撃が重い」傾向にあるクラス/ビルドを指す。
語源はヌーカーが「核(Nuke)」、DDは「Direct Damage」。MMORPG及びその影響を受けたRPGで使われる。

ハイブリッド

「異なる2クラスの能力を併せ持った」クラスのこと。魔法戦士に代表されるバランス型が該当する場合が多い。
例えば『ウィザードリィ』の初期作品には4種類の上級職が存在するのだが、そのいずれもが「魔法使い+僧侶=司教」「戦士+魔法使い=」「戦士+僧侶=君主」「戦士+盗賊=忍者」といった2種複合ハイブリッドクラスである。

RPG黎明期の作品では「レベルさえ上げ切れば2クラスの長所両方を極められる上位互換だが、その代わりに必要経験値が多く設定されていてレベルアップが遅い」という調整がされていることが多かった。
ただし、これだと「クリア後のハクスラに重きを置いた作品の場合、最終パーティー編成で下級職を入れる意味が無くなる」「下級職ならシナリオ本編を余裕でクリアできるレベルに到達していても、上級職のキャラは一回りも二回りもレベルが低くて力不足甚だしい」という難点が存在する。
そこで後発の作品では「各能力はそれ一筋の本職には敵わない代わりに、独自かつ有用な専用技能を持たせて存在意義をアピール」「メインクラスとは別の『サブクラス』が設定可能で、サブクラスは容易に変更が可能」「中盤以降習得するスキル群が3つのスキルツリーに分岐し、スキルツリーを変えることで役割に応じたモ-ドチェンジが可能」といった調整が取られる傾向となった。

ビルド

求める役割に対し、キャラクターをどのように構築するか、あるいはその構築例を指す言葉。
スキルポイント制及びスキルツリー制を採用していて、自分の意志でスキルの習得/強化を自由に決められる作品で用いられる。

前述のシステムを採用したRPGの場合、適切にポイントを割り振っていかないと「あれもこれもできるが全て中途半端」なキャラができてしまい、場合によってはクリアできずに詰んでしまう。
そこでまずは「ビルドガイド」に従ってキャラを構築し、加えてプレイ中に徐々に知識を蓄積して脱初心者を目指す。

変身ビルド

素の状態では弱いが、何らかの条件を満たすことで強力な別形態に変身するクラス/ビルドのこと。
「変身には特殊ゲージを貯める必要がある」「アクティブスキルで変身する場合、変身時間よりもそのスキルの『CD(クールダウン。「再使用可能待ち時間」のこと)』の方が何倍も長い」といった問題点があり、変身というその一工程が重く設定されている。その分変身中はかなり強力なので、「ゲージ貯め効率を上げたり、『CDR(クールダウンリデュース。「再使用可能待ち時間短縮効果」のこと)』を積んで変身スキルを早く再使用可能にする」等して「いかに変身状態を長く保てるか」が課題となる。

メレー

「近接物理アタッカー」のことを指す言葉。
語源は「乱戦/乱闘」を意味する英単語「Melee」。MMORPG及びその影響を受けたRPGで使われる。



余談

  • そもそもTRPGの頃からRPGというのは「複数人でのプレイ」が主流だった(プレイスタイルとしてソロプレイ自体は確立していた)。
  • パーティーキャラが画面に映っているシステムだと、プレイヤーが操作するキャラに他のキャラがピッタリと追随して動くために 金魚の糞 というありがたくない揶揄をされることも…
  • 複数のパーティーを編成してそれぞれを切り替えながらの操作を要求される場合もある。



追記と修正はパーティー編成を考えてからお願いします。

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最終更新:2026年03月16日 13:14