ネーナ(ジョジョの奇妙な冒険)

登録日:2011/12/10 Sat 23:07:26
更新日:2025/02/28 Fri 13:45:10
所要時間:約 8 分で読めます





愛してます!


ネーナとは、『ジョジョの奇妙な冒険第3部の登場人物。
元ネタはドイツ出身の歌手「Nena」。昔、笑う犬の情熱のOPを歌ってた人である。

CV豊口めぐみ(OVA版)、竹内順子PS版ゲーム)、雪野五月(テレビアニメ版)


【概要】

貴族の名門の家柄の娘であり、年齢は16歳。
ホル・ホースに好意を抱いている。

家を捨てる覚悟でホル・ホースに告白するが、
「おまえを愛しているからこそ結婚なんかしちゃいけねーのさ」

「でも時どき会ってこういう風に抱きしめてやるよ」

と、思わず「オーッノォーッ! 歯がガタガタ浮くぜバカヤロー!!」と叫びたくなるほどベタなセリフを言われて別れる。
おれ…あーゆーやつ大っ嫌いなんだもんねーーーッ


J・ガイルの死亡後、ホル・ホースがポルナレフに死刑にされそうになった所に再び登場。
ポルナレフの足に掴み掛かり、ホル・ホースの逃走を助ける。


その後、ジョースター一行に同行、ポルナレフに口説かれて、今度はポルナレフに恋をし、愛の誓い・恋人のキスをした。




























あたいが『女帝』(エンプレス)よッ!

チュミミ~ン!!




【真・概要】

その正体はエンヤ婆の刺客の一人『女帝』(エンプレス)スタンド使いで、スタンドをジョセフに寄生させる。

最初に手術で切り取ろうとした医者を殺害。ジョセフに罪を擦り付け、インド警察に追われる身にした。

そしてジョセフが逃げ回ってる間に女帝は市場から食べ物を盗み、どんどん成長していき、ジョセフにトドメを刺せるまで成長する……


…が、「闘いの年季」が違うジョセフの策により、「念写」によってたどり着いたコールタールで固められ*1、動きを封じられてしまう。

そして久々の


お前は『やめてそれだけは』と言う

やめて…
『やめてそれだけは』!

…は!!

バ-ン

ニヤリ

…のやり取りの後、人生に於ける有難いお説教を受けながら『隠者の紫』に引き千切られ、完全敗北。
本体のネーナも同時にダメージがフィールドバックし、再起不能となっ(た、もしくは死亡し?)た。


ダメだな。わしだって痛いんじゃ。

子どもというのは、いつまでも親のスネをかじってちゃいかん!

大きくなったら!
ひとり立ちせんとなあ!!


プギィーッ


ちなみに本体も一見美人であるが、実は人面疽を肉人形にして美人に変装しているだけで、本当の容姿はスタンドそっくりの醜女
おぞましいスタンドにはおぞましい本体がついているものである

なお、この事実をホル・ホースは知っていたのか、すなわち彼女の正体を知った上で上記のやり取りをしていたのか度々議論になる。
知らなかったのだとしたら、ダマしたつもりがダマされてたという少しシュールな事になっていた。
もっとも本人曰く「世界一女に優しい男」であり、「ブスだろうが美人だろうが女を尊敬している」らしいので、仮に知っていたとしても態度を変えることはなかったと思われる。

一方知らず知らずのうちにお熱になっていたポルナレフはネーナの本性を知ったあとは結構ショックを受け、アニメオリジナルシーンの女帝戦後も引きずりジョセフからは「スタンドに襲われたのはワシじゃぞ」と一応フォローされるも「いっそソッチの方が良かったぜ...」と返している。

一応、貴族の娘という経歴は本当らしいものの、16歳には見えない。
なので、ホル・ホースと別れた時の彼女が本物で、『女帝』(エンプレス)のスタンド使いの彼女は、本物のネーナを殺害するなりした後に、人面疽で変身して成り代わったニセモノだった…という可能性も有り得る。



【スタンド:女帝(エンプレス)



こんなにでかくなったわよッ
「親のスネかじり」…
…いや、「腕かじり」って呼んでパパ!

チュミミ~~~~ン


このブス(アマ)が~~~っ!

ジョセフ・ジョースターが闘いにおいて、
きさまなんかとは年季がちがうということを、これからおもいしらせてやる!

…とは言うものの、どーすればいいんじゃ、クソ

破壊力:C
スピード:E
射程距離:A
持続力:A
精密動作性:D
成長性:D

最終的なビジョンは褐色の女性型スタンド。
ただ後世のものと違ってブサイクである。
アニメ版ではデザインが洗練された為、中の人の熱演も相まってちょっとブサカワイイとも言われている。

◆能力

相手に本体の血を付着させ、そこにスタンドを取り憑かせる。
スタンドの成長速度は早く、最初はおでき程度の小さな状態から、口、顔、頭、上半身とどんどん出来上がっていく。*2最終的な成長態は不明で、ジョセフは自分自身がコイツそのものになるのではないかと危惧していた。
このことから、本物のネーナは『エンプレス』のスタンドに寄生された末に完全に同化させられ、スタンド使い本体が擬態するための着ぐるみにされてしまったのではないかとの考察がある *3

ラバーソールの『イエローテンパランス』やカルネの『ノトーリアス・B・I・G』同様、「肉」と同化している、完全に実体化しているスタンドである。
ただし、成長するには宿主は関係なく、他にハエやニワトリなどの別の生き物を『喰わなければ』ならない。

口癖は「チュミミ〜ン」
唾を吐いたり、食ったものを散らかしたり*4、はたまたゲロまで吐いたりと、非常に汚い。
遠隔操作型のスタンドでありながら、成長して両手と上半身が出来た段階で、ジョセフの義手ラッシュを食らわせ破壊するほどのパワーを持っている。
そして実体化してはいるが、「自分の肉体」扱いなので、波紋は効かない。

また、医者を殺してジョセフに罪を擦り付ける際「犯人はわしじゃあッ!」と叫んでいたが、ゲームやテレビアニメで再現した時はどう聞いてもジョセフの声には聞こえない
尤も、看護婦も焦っており、その点に触れるのは野暮であろう。


いやらしくジョセフを追いこんだスタンドだが、正直素の実力は低く、相手がジョセフだったから戦えたという程度。
最大の弱点は「実体化してるスタンドなので、物理攻撃がある程度通用してしまう」という事。しかも同じ肉と一体化するタイプの『イエローテンバランス』と違い、実体化したスタンドを攻撃されると本体にもダメージフィードバックが来てしまう。
近距離スタンドとやりあえる実力はまずなく、相手の体と一体化している以上「逃げる」ということができないのが痛い。
相手が承太郎やポルナレフだと、心臓や脳など破壊できない部位に寄生するくらいしか勝つ手段はないだろう。
当然ながら、遠距離攻撃を持つタイプのスタンドとも非常に相性が悪い。

本体が隠れたりせずにわざわざポルナレフと接触していたのも、恐らくは相性の悪い彼をジョセフと『女帝』(エンプレス)から引き離すためだと思われる。
肉を纏って変身する能力も、女好きの彼を誘惑するのには都合が良かったことだろう。
一方で美女にはなびかず高三の思春期でそれもどうかとも思うが観察眼も鋭い承太郎に対してはヘタな動きはかえって命取りと考えたのか特に干渉しておらず、トコトン自分と敵の能力的相性を理解した立ち回りをしていたと言える。

「親のすねかじり」という貴族の家柄に束縛されっ放しの本体のネーナを明確に表したスタンドと言えるだろう。


余談

  • 外伝での出番
スタンド使いという設定ではないが、OVA版にもちらっと出ていたりもする。

コブラチームの黒歴史ゲーでは完璧に省かれている
鋼入りのダンのように本体だけ省かれたり、オシリス神クヌム神のようにスタンドだけ省かれてしまった者もいるが彼女はこのゲームに一切出てこない。
なお、ケニーGカメオは出ている

  • 鳴き声
『女帝』(エンプレス)の鳴き声「チュミミ~ン!!」だが、第7部の主人公・ジョニィのスタンド「牙(タスク)」に、何の因果かおなじ「チュミミ~ン!!」が使われた。…しかもブサイクな女帝と違ってタスクはかわいいと評判とも言われる。

  • オマージュ
『肉の塊のクリーチャー』『切り取ろうとした医者の殺害』など、元ネタはシャム双生児の兄弟の復讐劇を描いたホラー映画「バスケット・ケース」と思われる。




「い…色タグにURL、な…なにをしておるッ」


シーーン


「…………書いてるんだよ!」

「追記中なのさッ! wiki籠り」

「良項目になるためにねッ! 追記してるのさッ!」

「集いを通った時に修正しおったな! すばしこいヤツ!」

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • ジョジョの奇妙な冒険
  • ジョジョ
  • 3部
  • スターダストクルセイダース
  • スタンド使い
  • 女帝
  • チュミミ~ン
  • 中の人などいない!
  • エンプレス
  • やめてそれだけは
  • ネーナ
  • 着ぐるみ
  • 美形
  • ホル・ホースの嫁
  • コールタール
  • 雪野五月
  • ヂュミミ~ン
  • ひとり立ちせんとなあ
  • 人面疽
  • ゲロ
  • トンチキ
  • 腕かじり
  • 容赦ネーナ
  • 物質同化型スタンド
  • 豊口めぐみ
  • 竹内順子
  • 醜女
  • ゆきのさつき
最終更新:2025年02月28日 13:45

*1 この際にコールタールが通常よりもはるかに速い速度で固まっているが、そもそもジョセフは第2部で波紋を使ってただの水をプリンのように固める芸当を見せているので、水よりもはるかに粘性の高いコールタールを速攻で固めるのはたやすいことだと思われる。

*2 スタンドの成長が早いのなら成長性も高くてもいいのでは?と思う人もいるだろうが、ステータス上の成長性は「スタンド能力がどのように発展するか」を測ったものだと思われる。『女帝』の場合、ビジョンの方はどんどん成長するが、能力はスタンドをひっ付けることだけなので発展性に乏しいのだろう。

*3 その証拠に、ネーナの舌にはジョセフの腕に現れたおできと似たものがついている。

*4 ニワトリの頭など