【試合順】

  • 紅白戦
  • 練習試合:ポルトガル、スペイン、デンマーク、ロシア、ポーランド
  • ワールドカップ本戦グループリーグ:アメリカ、ベルギー、イングランド、ウルグアイ
  • ワールドカップ決勝トーナメント1回戦~2回戦:フランス、イタリア、オランダ、アルゼンチンから2カ国。順番はランダム
  • 準決勝:ブラジル
  • 決勝戦:日本

14試合。
日本よりも試合数が少ないぶん、初期レベルが高い。


【ストーリー】

ヨーロッパ最強を誇ると言われたドイツ……
皇帝シュナイダーを擁するその力は誰もが認めるところだった。
だが、彼らは現状に満足はできなかった。
その名声、実力にも関わらず、常に優勝の手前で道を阻まれていたのである。
彼らが求めるものはただ一つ、それはワールドカップ優勝、世界一の座であった……。

[ロッカールームで]

※雑誌を読んでいるポブルセン

ポブルセン 「……くそっ!なんて記事だ、こいつは!」
シュナイダー「また荒れているな、ポブルセン。今日はどうしたんだ」
ポブルセン 「シュナイダー!おい、こいつを見てくれよ!」
シュナイダー「何だ……。雑誌なんかにいちいち腹を立てていても……」

シュナイダー「ワールドカップ特集……優勝候補はどこか……
       ヨーロッパからはドイツ、オランダ、フランス、イタリア。
       南米はブラジル、アルゼンチン。
       まあ、そんなところじゃないか」
ポブルセン 「よく読め!優勝候補ナンバーワンがブラジルだと!!
       デンマークに6-0で負けた奴らだろうが!!」
シュナイダー「だから、こんな記事なんて当てにならんと言う事さ」

シュナイダー「お前はブラジルの事になると熱くなるな……」
ポブルセン 「悔しいじゃないか!
       俺たちドイツがいくら力を示しても、ヨーロッパより
       南米の方が強い、サッカー世界最強はブラジルだと
       ずっと言われ続けていて……!」
ポブルセン 「だから俺はブラジルに乗りこんで、
       ドイツの力を奴らに見せてやろうと思っていたのに……
       ロベルト本郷を始め、どのチームも俺を獲得しなかった。
       奴らは俺と勝負せずに逃げやがったんだ……!」
ポブルセン 「だから、今度のワールドカップで、本当の最強はブラジルでなく
       俺たちドイツだと知らしめてやる!!」
シュナイダー「ああ、その意気だ」

シュナイダー「だが、もう一つ手強い相手がいる……」
ポブルセン 「オランダか?」
シュナイダー「……日本だ」
ポブルセン 「日本? ええと…………」
シュナイダー「その雑誌には載ってなかったぜ。
       ダークホース扱いすらされていない。当てにならん記事だ」
シュナイダー「だが、これからの日本は違う……。
       ツバサ・オオゾラがプロに入ってきた以上、
       4年前の日本とはまるで違うチームになっているんだ」
ポブルセン 「ツバサ・オオゾラ……!!」

ポブルセン 「サンパウロのロベルト本郷の愛弟子だから
       どうせ贔屓されてキャプテンの座に納まったんだろうと
       突っかかった事もあったが……あいつは本物だったな。
       結局、優勝までしちまいやがった」
シュナイダー「あいつも言っていたぜ。
       サンパウロにお前が入団してくれていたら
       もっとチームは強くなっていたはずなのにってな」
ポブルセン 「そうなのか!?」
シュナイダー「おかしなところがある奴でな……。
       イタリアに行く時にも、強豪ローマ入団がほぼ決まっていたのに
       わざわざレッチェなんてチームに入っていった。
       弱いチームに入って、強くしていくのが好きなのかな」
ポブルセン 「そうか……くそっ、俺が想像してたのと全然違うじゃねえか」

シュナイダー「俺の世代では、ずっとあいつら日本に勝つ事ができなかった。
       俺に言わせれば、世界最強のライバルは
       ブラジルじゃなく日本だ。
       そこの雑誌のように……まだ認めていない奴らも多いがな」
シュナイダー「今度こそは、必ず日本に勝つ……!!」


【紅白戦】

フランツ監督「いいか、みんな聞け」
フランツ監督「まずは選手の力を把握するため、紅白戦を行う。
       チーム分けはここに書いてある通りだ」


※チーム分けが書かれたボードの前に集まる選手たち

シュナイダー「ミューラーとは分かれたか……」
ミューラー 「そうでなければ練習にならんさ。
       お前のシュートは俺にしか止められん。
       俺はお前のシュートでもなければ失点しないからな」
シュナイダー「ああ」

シュナイダー「こちらの主力は俺とカルツ、シェスター……」
シェスター 「それとマーガス」
シュナイダー「ゴールキーパーは……」
シュナイダー「!!」

フランツ監督「入りたまえ」


※選手が一人部屋に入ってくる

フランツ監督「このチームに新たに抜擢する……」
フランツ監督「ヘフナーだ」

カルツ   「なにィ!?」
マーガス  「え……!」
シェスター 「ま……まさか……」

ミューラー 「………………?」

ヘフナー  「ヘフナーです。皆さん、はじめまして。
       このドイツ代表に選ばれる事ができ、大変光栄です」   (知人以外の選手たちに対して挨拶している)

シュナイダー「ヘフナー……!」


ミューラー 「誰なんだ?」
ヘフナー  「あんたの前任だった男さ。デューター・ミューラー」
ミューラー 「前任だと……?」

シュナイダー「俺たちが小学生の頃……
       まだミューラーが山に籠もって修行をしていた頃のことだ。
       ヘフナーはヨーロッパナンバーワンゴールキーパーとして活躍していた。
       イタリアのヘルナンデスも、ヘフナーがいた頃にはナンバーワンと言われていなかった」
シュナイダー「当然、ジュニアユースの西ドイツゴールもヘフナーが守るはずだった……。
       それが試合中の大怪我で再起不能と言われ……
       西ドイツはゴールキーパーが大きな弱点になってしまった……」
ミューラー 「それで……急遽俺が呼ばれたと言うことか……」
ヘフナー  「そうだ。それからは完全にあんたの時代……
       俺のことを思い出してくれる人もいなかった……」
ヘフナー  「だが俺は帰ってきたぜ。
       このワールドカップに、ぎりぎり間に合ったんだ」

ミューラー 「ふん……。だが、それはずっと前の話だろう。
       昔話でサッカーがやれるか」
シュナイダー「その通りだ。必要なのは、今、この時点での実力だ。
       世界を制し、ドイツをワールドカップ優勝に導けるかどうか……それだけだ」
ヘフナー  「変わってないな、シュナイダー……。
       もちろん、俺もそのつもりだぜ」


※ヘフナーは必殺セービング「三角飛び」を使う、若島津と似たタイプのゴールキーパー。能力はミューラーの方が上である。


[紅軍]

   シュナイダー マーガス

カルツ   シェスター  ????
   ????  フライターク

ヨハンセン ディンドルフ クランケ

       ヘフナー


[白軍]

  ミッターマイヤー ????

 ヘルマー フライハイト カペロマン
    メッツァ  ポブルセン

   ???? ???? ????

       ミューラー


※ミッターマイヤーはバナナシュートとドライブシュート、ヘルマーはドライブシュートを使う。
※手強いのはカペロマンとポブルセンになるだろう。雨は降らないのでフライハイトは強化されない。


[試合中・初めてヘフナーがシュートされる]

ヘフナー  「落ち着けよ……。俺はやれるんだ……」


[試合中・初めてヘフナーがシュートを防ぐ]

ヘフナー  「よし!俺の力はなまっちゃいない!」


[試合中、シュナイダーがネオファイヤーショットかバーニングファイヤーを使用]

※ゴール判定の後

ヘフナー  「シュナイダー……!
       あいつ、なんて凄まじいシュートを……!」

※得点できなかった場合、続き

ヘフナー  「そして、あれを止めるミューラー……!
       なんて奴だ……!」

[試合後]

ヘフナー  「や……やった……。
       なんとかなったぞ……」

カルツ   「凄いな!久しぶりなのにこれだけ動けるなんて!」
シェスター 「ああ、昔よりも一段と切れが良くなっているよ」
フライハイト「まだドイツにこれほどの選手がいた……」

ミューラー 「くっ……!なんて事だ……!」
ヘフナー  「……だが、俺は今のが公平な試合だなんて思っちゃいないぜ」
ミューラー 「ヘフナー!」

ヘフナー  「シュナイダーを後ろから見ていても分かったよ。
       チームが逆だったら……お前は一点もやらなかっただろうし、
       俺はシュナイダーに何点取られただろうかな?」
ヘフナー  「実力の差は分かったよ。お前がドイツのゴールを守ってくれるなら、俺は何も言わない」
ミューラー 「ヘフナー……」

ミューラー 「試合中の怪我で、出られなくなって……だったな……」
ヘフナー  「ああ」
ミューラー 「サッカーは激しいスポーツだ。俺もそうなってしまうか分からない。
       世界にはそれだけのストライカーがいる……」
ヘフナー  「………………」
ミューラー 「もしそうなった時……お前がドイツのゴールを守ってくれるなら、俺も心強いよ」
ミューラー 「これからは怪我を恐れずにボールに立ち向かえる。お前のおかげでな」
ヘフナー  「ミューラー……」



最終更新:2024年08月31日 00:52