【試合順】
- ワールドカップ欧州予選リーグ:ポーランド、ポルトガル、スペイン、デンマーク、ロシア
- ワールドカップ本戦グループリーグ:アメリカ、ベルギー、イングランド、ウルグアイ
- ワールドカップ決勝トーナメント1回戦:イタリア、アルゼンチン、ブラジルから1カ国。順番はランダム
- 2回戦:フランス
- 準決勝:ドイツ
- 決勝戦:日本
13試合。
日本よりも試合数が少ないぶん、初期レベルが高い。
【ストーリー】
かつて、ドイツの若き皇帝シュナイダーと並び称せられたストライカーがいた。
だが、今や、その名を記憶している者はどれほどいるのだろうか。
彼の名はイスラス。
プロ入りしてからは思うように頭角を現すことはできず、
層の厚いオランダ代表チームではベンチを温める日々が続いていた……。
[控え室で]
※ベンチに座り、うつむいて苦悩するイスラス
イスラス 「俺は……このまま埋もれていきたくはない……!」
イスラス 「もうチームの誰も俺に期待なんかかけちゃいない……。
ファンベルグさんも、ニッポンのツバサを褒めてばかりだ……」
イスラス 「俺には何が足りないって言うんだ……!
シュナイダーのように活躍するためには……!」
イスラス 「どんなキーパーが相手でも確実に点を入れる必殺のシュート……」
イスラス 「あのファイヤーショットのような技が……俺には、無い……!」
イスラス 「だから、俺はストライカーとして一歩も二歩も出遅れ……
その差はどんどん大きく広がっていくばかりだ……!」
イスラス 「俺にも……必殺シュートがあれば……」
※控え室にファンベルグが入ってくる
ファンベルグ「本当にそうかな?」
イスラス 「ファンベルグさん!」
ファンベルグ「焦る気持ちは分かる。だが、そこで自分を見失ってはいけない。
イスラス、お前の武器は何だった?
なぜお前はシュナイダー以上だと言われていたんだ?」
イスラス 「それは………………
正直……分かりません。
周りにおだてられて、いい気になっていただけかも知れない……」
ファンベルグ「そうか……」
ファンベルグ「いいか、これ一度だけだ。
君もプロなら、自分の事は自分で理解し、
自分の壁は自分で乗り越えて行かなくてはいけない。
だが、自分でそれに気づく事ができないのなら、
君はこのまま潰れて行ってしまうだろう」
イスラス 「……………………」
ファンベルグ「だから一度だけ助言をしてやる。
イスラス、君の持っている武器は、シュナイダーの持っていないものだ」
イスラス 「えっ……!
そ、そんなものが……俺にあるんですか……。
それはいったい、何なんですか……」
ファンベルグ「甘えるな!」
イスラス 「!!」
ファンベルグ「一度だけの助言はもう終わった。
後は自分で這い上がるんだ、イスラス」
イスラス 「…………はい」
ファンベルグ「よし。約束だぞ。
私がお前に期待をかけていないのなら、一度たりとも助言などしない。
ただ潰れていくのを、所詮それまでの選手だったと見限るだけだ。
それがプロの世界だ。甘くはないぞ」
イスラス 「はい……ファンベルグさん。ありがとうございます……」
ファンベルグ「礼なら、フィールドで見せてもらおう。
楽しみにしているぞ、イスラス」
イスラス 「はいっ……!」
イスラス 「シュナイダーが持っていないもの……。なんだ、それは……。
パワー、テクニック、必殺シュート……指揮も人望も……
シュナイダーに欠けているものなんて何一つ無いはずなのに……」
【ポーランド戦】
[試合前]
ファンベルグ「いいか、みんな聞け。
マッハーのドリブル速度は尋常の速さでは無い。
奴の速さには十分警戒しろ」
ファンベルグ「GKジャイッチは面白いセーブを使うそうだ。
こちらにも気を抜くな」
イスラス 「はい!」
イスラス 「マッハーにジャイッチか……懐かしい名だな」
イスラス 「それは俺も同じ事か……」
[イスラスのオーバーヘッドキックが防がれる]
イスラス 「なにィ!」
ジャイッチ 「ふん、これなら軽いぜ!」
[ファンベルグのオーバーヘッドが決まる]
ジャイッチ 「く、くそっ、レベルが違う……!」
イスラス 「俺と同じオーバーヘッドキックで……
まるで光り輝いているように見える……」
[マッハーにボールが渡る]
ファンベルグ「まずい!守りを固めろ!」
フーリア 「は……速い!」
ニスケンス 「なんというスピードだ!」
クァール 「誰も奴に追いつけないのか!」
リブタ 「誰か!誰かあいつを止めてくれ!」
※マッハー、誰にも止められずにゴール前まで進む
マッハー 「この勢いは止まらないぜ!」
※マッハー、必殺シュート「ハイスピードショット」を放って得点を挙げる
ファンベルグ「くっ……!」
ニスケンス 「まるで、化け物だ……!」
イスラス 「超高速ドリブルのスピードをシュートに乗せて……!
まるで、長い助走を付けて蹴っているようなものだ……!」
イスラス 「シュナイダーでさえあんなことは無理だ……」
イスラス 「シュナイダーでさえ……」
イスラス 「そうか……!!」
[上のイベント後、再びマッハーにボールが渡る]
ファンベルグ「いかん!2度も同じ奴にやられてはならん!」
イスラス 「待て!マッハー!」
マッハー 「なにィ!」
チャーリー 「ああっと、イスラスだ!
イスラスがマッハーに追いすがっている!」
イスラス 「シュナイダーが持っていないもの……
俺にしか無い武器……それは!」
イスラス 「マッハー!お前について行ける、このスピードだ!!」
※イスラス、マッハーからボールを奪う
マッハー 「なにィ!」
イスラス 「後は走るだけだ……あのゴールへ向かって……」
イスラス 「ゴール前で待機しているファンベルグさんにパスを送る……」
イスラス 「それまで、俺は決して止まらない!!」
チャーリー 「イスラスの高速ドリブル!
ポーランドの守りを次々に突破していく!」
イスラス 「ファンベルグさん!」
※イスラス、ファンベルグにパスを送る
ファンベルグ「そのまま走れ!スピードを緩めるな!」
チャーリー 「ファンベルグ、1・2リターン!
高いパスがイスラスに戻る!」
※ファンベルグ、イスラスにパスを送る。
イスラス 「ファンベルグさんが……俺にチャンスをくれた……!」
イスラス 「俺がゴールを決めるチャンスを!!」
イスラス 「うぉぉぉぉぉーーーっ!!」
※イスラス、オーバーヘッドキックを放つ。ボールは七色に輝き、ジャイッチのローリングセーブを吹き飛ばしてゴールする。
イスラス 「や……やった……!」
ファンベルグ「それでいいんだ、イスラス!」
イスラス 「ファンベルグさんのおかげですよ……。
何から何まで……ありがとうございました!」
ファンベルグ「違う!」
イスラス 「えっ……」
ファンベルグ「私は1つ助言を与えただけだ。
君はそこから自分で考え、自分で努力して、そして成果をあげた。
それは私のおかげではない、君自身の努力の結果だ」
イスラス 「ファンベルグさん……」
ファンベルグ「だが、この成功1つで慢心するなよ。
常に次の一歩のことを考えていくんだ。それがプロだ」
イスラス 「はい!
ファンベルグさん……助言をありがとうございます!」
ファンベルグ「ん……?
おっといけない、2つめの助言をしてしまったようだな」
イスラス 「はい!この胸に刻みました!」
ファンベルグ「はははははははっ……」
※イスラス、必殺シュート「レインボーオーバーヘッド」を修得。
[試合後]
こうして、天才プレイヤー・イスラスの名が再び世間に囁かれ始めた。
かつての「シュナイダーに匹敵する逸材」としてではなく……
「ファンベルグと同じシュートを放つ男」として。
最終更新:2024年08月31日 19:13