【試合順】

  • 練習試合:ブラジル
  • ワールドカップ南米予選リーグ:ペルー、コロンビア、ウルグアイ
  • ワールドカップ本戦グループリーグ:アメリカ、イラク、ベルギー、イングランド
  • ワールドカップ決勝トーナメント1回戦:フランス、イタリアから1カ国。順番はランダム
  • ワールドカップ決勝トーナメント2回戦:ドイツ、オランダから1カ国。順番はランダム
  • 準決勝:ブラジル
  • 決勝戦:日本

12試合。
日本よりも試合数が少ないぶん、初期レベルが高い。


【ストーリー】

アルゼンチンの至宝、天才ファン・ディアス。
10年に1人の逸材と言われたディアスだったが、日本の天才・大空翼に常に一歩前を行かれていた。
だが、ディアスはついに翼を一歩追い抜いた。
翼の必殺シュート、サイクロンを会得し、その上を行くバク宙サイクロンを完成させたのだ。

[グラウンドで練習中のディアス]

ディアス 「ブラジルのスーパーストライカー、ジャイロが使ったという
      幻のシュート、サイクロン……。
      それをどこまで極めるか、ツバサとの勝負はまだ続くんだ!」

※バク宙サイクロンをゴールに決める

ディアス 「勝つのは、この……
      天才!ファン・ディアスだーーーっ!!」


一方……その陰で、悩み苦しんでいる者がいた。ディアスの親友、アラン・パスカル。
かつてディアスと共にアルゼンチンの黄金コンビと呼ばれた彼も
もはやディアスのプレイにはついて行けなくなっていた……。

[ディアスの練習をベンチから見つめるパスカル]

パスカル 「ディアス……。お前の夢は、ライバルは、いつももっと上に……。
      俺を置いてずっと遠くに行ってしまった……」

バビントン「これじゃいけない……。
      いつかこうなってしまう事を、俺はずっと前から恐れていたんだ……」
パスカル 「バビントン!」
バビントン「アルゼンチンは実質、ディアス一人のためのチームだ。
      だからディアスが崩れたり、封じられてしまった時に
      俺たちが他に何もできなくなってしまったら手の打ちようが無くなる」
バビントン「それを恐れて、俺とサトルステギはブラジルで修行を積んだ。
      ディアスの他にもう一本、流れを作れる軸があれば
      それだけチームに幅が広がる。ディアスも楽にプレイできるようになる。
      そのためには、ただディアスにパスを送るだけで済む、
      国内にいては駄目だと思ったんだ」
パスカル 「国内に残っていた俺は駄目だって言うのか……!」
バビントン「そのブラジルで、俺は……あのツバサ・オオゾラとチームメイトになったんだ」
パスカル 「!!」

※キャプテン翼2時代の回想シーンの映像を挟みながら会話

バビントン「俺はツバサを見ながら、ディアスとどう違うのかずっと考えていた……」
バビントン「あの頃のサンパウロはツバサのワンマンチームだった。
      今のアルゼンチンよりもそれは酷かった」
バビントン「だが、ツバサはいつもチームのみんなを信頼し、助け合ってプレイしていた」
パスカル 「ディアスには……今のアルゼンチンにはそれが欠けていると……?」
バビントン「いや、その時はまだ分からなかったんだ。ツバサ・オオゾラの本当の力が」

※回想シーンの映像がサンパウロ時代から日本対アルゼンチンの試合に切り替わる

バビントン「日本に帰ってから……本来のチームメイトと合流してから……
      ツバサはサンパウロで俺が見ていた時よりはるかに動きが良くなった」
バビントン「ツバサ・オオゾラの側にタロウ・ミサキがついていたからだ。
      二人が力を合わせた時、その力は何倍にもなった。
      そして俺達は負けた……。ディアス一人だけでは勝てなかった……」

※翼と岬のツインシュートで回想シーンの映像終了

パスカル 「ディアスには頼れる相棒がいないからツバサに勝てない……!
      俺が、タロウ・ミサキのようにやれないから……!」
パスカル 「確かに……そうだ……。
      俺はディアスと同じレベルのプレーなんてできない……。
      あいつらのように、ツインシュートなんてものもできっこない」
バビントン「パスカル……。
      ディアスはツバサの真似ばかりやろうとしている。
      ツバサと同じことをして、その上を行ってやろうと考えている。
      お前がそれに付き合う必要は無いんだ」
パスカル 「……!!」
バビントン「お前はお前だ、パスカル。
      ディアスがツバサの真似をしていても、
      お前がタロウ・ミサキの真似をしなくてもいい。
      自分にできることで、アラン・パスカル流でディアスをサポートするんだ」
パスカル 「俺に……できる事なんて……もう何も……」
バビントン「お前が追っている背中は、ディアスか?
      それとも日本のゴールデンコンビか?」
パスカル 「俺……は……」
パスカル 「そうだ……。俺はタロウ・ミサキのように……。
      ディアスの横を同じ速さで走り続けたいとばかり思っていたんだ……」
パスカル 「それができなくても……俺には……きっとできることが何かある!」
バビントン「それでいいんだ、パスカル。明日の練習試合、頼りにしているぜ」


【練習試合・ブラジル戦】

南米No.1チームを決めるコパ・アメリカ。
今年はカルロス・サンターナの活躍でブラジルが優勝。
一方のアルゼンチンは、決勝戦でゲルティスに完封され
全くいいところ無く敗退した……。

ワールドカップではこの雪辱を果たすため
その前哨戦となる練習試合が組まれていた……。

[試合前、控室で]

※ブラジルの監督はロベルト。GKはゲルティスではなくメオン

バビントン「お久しぶりです、ロベルト監督」
ロベルト 「君は、サンパウロにいた……」
バビントン「バビントンです。あの時はお世話になりました」

バビントン「今日はディアスから伝言を受け取ってきました。
      ブラジルのスーパーストライカー、ジャイロについて……。
      サイクロンについて、あなたと話がしたいと」
ロベルト 「……!!」
バビントン「もちろん、これはブラジルや……ツバサにとって、不利益な話になるかもしれません。
      ですから断られても無理は無いと」
ロベルト 「……分かった。試合の後に会おう。
      だが、まずは試合に集中して臨むことだ。何があっても手は抜くなよ」
バビントン「はい、ロベルト監督」


シニョーリ「なーんだい、あいつ敵の選手だろ?
      なんでこっちの監督としゃべってんのさ」
ドトール 「バビントンは昔チームメイトだったのさ」
アマラウ 「懐かしいなあ。あいつも元気かな」
シニョーリ「ふーん。カルロスもあいつのこと知ってんの?」
カルロス 「い……いや、俺は別に……」
シニョーリ「ふーん」
コインブラ「拗ねるなよ、俺もあいつは知らない」

[開始直前、グラウンドで]

シニョーリ「へへん!おい、あんた自分を天才だって言ってるんだってな!」

ディアス 「……!?」
パスカル 「ディアス、お前……!!」

シニョーリ「どっちが本当の天才か、オレと勝負しようぜ!」

パスカル 「ブラジルに弟がいたのか!!」
バビントン「知らなかった」

ディアス&シニョーリ「違うよっ!!」

シニョーリ「なんでオレがこいつの弟なんだよー!
      ぜんっぜん似てねーじゃんかー!」
コインブラ「よせ、誰がどう見てもそっくりだ」
ディアス 「まあ、世界にゃ3人はそっくりさんがいるって言うしな」
バビントン「そう言えば日本にもディアスそっくりの奴がいたような気がする」
シニョーリ「と、とにかくっ、どっちが上か勝負だかんな!いいな!」
ディアス 「ああ、構わないぜ。
      ふう……」
カルロス 「なんなんだ、いったい……」


[試合中、ブラジル側が必殺パスかブースターシュートを使う]

パスカル 「そうだ……これだ!!」

[上イベントの後、パスカルにボールが渡る]

パスカル 「俺にできることは……確実にディアスにボールを回すこと!
      ゴールデンコンビでも、ツインシュートでもない……!
      ディアスのプレイを支えてやることなんだ!」

パスカル 「うぉぉぉぉ~~~ッ!!」

※パスカル、必殺パス「ターゲッティングパス」を修得。
 優秀な必殺パスであることに加えて「ディアスには必ず通る」「ディアスの天才の証明が発動する」の特殊効果を持つ。
※ボールがディアスに渡る。

ディアス 「パスカル!ナイスパスだ!」
パスカル 「俺に渡ったボールは全てディアスに届く!
      それが、もうひとつのゴールデンコンビだ!」
ディアス 「さあ、行くぞ!!」
パスカル 「行け、ディアス!!」

※ターゲッティングパスを受けたディアスの「天才の証明」が発動。能力が上昇、ドリブル倍速に。

[ディアスが能力上昇後、ドリブル中シニョーリと接触]

シニョーリ「さあ!どっちが本当の天才か、ここで決めて……」
ディアス 「俺が天才!ファン・ディアスだーーーっ!」
シニョーリ「なにィ!?」

※シニョーリ抜かれる

[ディアスが能力上昇後、ドリブル中カルロスと接触]

カルロス 「南米最強の座、お前には渡さん!」
ディアス 「カルロス!ナンバーワンはこの天才ディアス様だ!」
カルロス 「なにィ!」

※カルロス抜かれる

[ディアスが能力上昇後、ドリブル中コインブラと接触]

コインブラ「ツバサと同じ技を使う男か!
      確かめてやるぜ、お前もスーパーストライカーかどうか!」
ディアス 「ジャイロのサイクロンの秘密……きっと掴んでみせる!」
コインブラ「なにィ!」

※コインブラ抜かれる

[ディアスがドライブシュートを使用する]

※自動的にキャッチされる

ディアス 「なにィ!」
メオン  「俺にはドライブシュートは通用せん!」

[上のイベント後、他のシュートを使用する]

メオン  「く……くそっ!」
ディアス 「なんだ……?
      あいつ、ドライブシュートを取るのが上手いだけなのか?」

[サイクロン系統のシュートで得点]

メオン  「こ……こいつ、ツバサよりも上だ……!」
ディアス 「当たり前さ!俺は天才、ファン・ディアスだーーーっ!」

[試合後]

バビントン「ロベルト監督……」
ロベルト 「ああ……待っていたよ」
ディアス 「お久しぶりです。ファン・ディアスです」
ロベルト 「ジャイロの……サイクロンの事だったな」
ディアス 「はい。率直に言えば……ツバサが使っているあのシュートは、
      本当にジャイロが使った幻のシュートなんですか?」
ロベルト 「……!!」
ディアス 「自分なりにジャイロのことを調べてみました。
      通算1000ゴールをあげた伝説のスーパーストライカー……。
      後継者が現れず、晩年まで引退できなかった……」
ディアス 「つまり、ジャイロは長期間プレーを続けた大ベテランのはずだ」
ディアス 「そんな選手が使ったシュートが、本当に、
      あんなに体に負担がかかるシュートのはずがない!」
ロベルト 「……そうだ。
      ディアス、君の推測の通り、翼が使っているシュートは
      ジャイロのサイクロンとは別のものだ」
ロベルト 「ジャイロの伝説をもとに翼が生み出した、翼のオリジナルシュート。
      それをサイクロンと呼んでいるだけだ」
ディアス 「やっぱり……!」
ロベルト 「ヘディングが苦手だったジャイロは無敵のシュート、サイクロンを編み出した。
      確かなのはその伝説だけだ」
ロベルト 「浮き球を利用してボールにさらなる速さと回転を加え、
      ドライブシュートの威力を数倍に増す翼のサイクロン……」
ロベルト 「足にかかる負担を考えれば、あれを使い続けていたら
      1000ゴールどころか、翼は20代で現役引退することになってしまうだろう」
ディアス 「!!」
ロベルト 「これはいずれ翼に言わなければ……
      いや、翼ももうプロなのだから、その責任は自分で負うべきだと……
      迷っていたことだった」
ロベルト 「翼に追いつくために同じサイクロンを会得した君は、
      そこに疑問を感じたのだろうな。
      これが本当に伝説のシュートだったのだろうか、と……」
ロベルト 「その答えは、ノーだ。君の推測は正しかった」
ディアス 「……ありがとう、ございます……。ロベルトさん……」

バビントン「ロベルト監督……こんな大事な話を……」
ロベルト 「なに、構わないさ。
      私は翼に伝える。今の話を、そして君たちがそれを聞きに来たこともね」
バビントン「!」
ロベルト 「情報交換というやつさ。アルゼンチンにも、ブラジルにも翼にも有益な話になる。
      だから、誰にも文句は言われないさ」
バビントン「ありがとうございます……ロベルト監督……」

[試合場を後にしながら]

バビントン「どうするんだディアス?サイクロンは封印するのか?」
ディアス 「まさか!俺は天才だぜ、もしツバサがあきらめても
      俺は今のサイクロンをもっと極めてみせる!
      俺が勝負したいのはジャイロの幻じゃない、ツバサ・オオゾラなんだからな!」
バビントン「ディアス……」
ディアス 「心配すんなって!
      足に負担がかからない、ベテランになっても使えるようなサイクロン……。
      絶対、俺がツバサより先に作り出してみせるから!」

ディアス 「俺は天才!ファン・ディアスだぁぁぁ~~~~っ!!」



最終更新:2024年09月02日 19:58