基本
「飛行機」と「航空機」の違いは?
「飛行機」は、一般に最初にイメージされるであろう翼とエンジンがついていて滑走路から離着陸するアレです。英語だとAirplene、または単にPlaneとなります。(グライダーが含まれるかどうかは諸説あり)
一方「航空機」は、気球、飛行船、ヘリコプターなどを含む空を飛ぶ乗り物全般を指します。英語だとAircraftです。
つまるところ、「航空機」の中に「飛行機」が内包される形になります。
回転翼機って何?
ヘリコプターのことだと思っておけば大丈夫です。
一応オートジャイロも含まれますが、あれは過去の遺物と化しているので現代ではあまり意識しなくてもよいかと。
ちなみに対義語は固定翼機。こちらは普通の飛行機のことを指します。
単葉機とか複葉機とかなんなのよ?
簡単に言うと主翼の枚数による分類。
現代で主流なのは単葉機。左右一組で一枚と思えば良いと思う。
ムーの
マリンは翼が機体の上下に二枚ついてるから複葉機。
当然三枚以上のも存在し、三枚を「三葉機」、四枚以上のものを「多葉機」と区別する。
何でこういう事をするのかというと、一枚で得られる揚力……飛ぶ力が足りないから増やして補ってる。
勿論増やすと重くなるから少ないほうが良いのだが、飛行機が発明されて間もないころはこうでもしないと飛んでいられなかった。
1930年代後半ごろにはもう技術が発展して複葉は時代遅れになっていたけど、上昇力の確保などを理由にこれ以降にもあえて複葉を選んだ機体もある。
大戦時だと
零式水上観測機がこんな理由で複葉だった。
現代ではもう農業用や競技用くらいしか複葉機は残っていない。
……と思いきや、実は複葉で音速に至った機の衝撃を打ち消せないかという研究がされてたりする。
だいぶ難航しているらしいが、もしかしたらそのうち複葉のジェット戦闘機が見れる……かもしれない。
フィートって何?
主に航空機の高度に対して使われる単位。ftと表記。
1フィート=12インチ=0.3メートルと思えばいい。
メートルの方は実際には0.3048メートルなんだがそこまでこだわらなくていい。
ちなみに3フィートで1ヤード。
また米英圏の単位が世界基準になっている。これは航空機がアメリカ発祥だから。
大体の国は航空機に対してこれを使っている。
例外は中国とかロシアとか少数で、日本から中露を通って飛行機が飛ぶときは、相手国圏に入ったらメートル法に変換し、出たらまたフィートに戻すという面倒なことをやっている。他の国は存じませんが多分同じだろう。
軍用機名の頭についてる文字ってなんか意味あるの?
ざっくりいうと機体の用途とかタイプを示してる。
~主な頭文字一覧~
A : Attacker 攻撃機 - 対地/対艦攻撃を行う機体
B : Bomber 爆撃機 - 地上に大規模攻撃を行う機体
C : Cargo 輸送機 - 人員/物資等の輸送を行う機体
E : Electronic warfare 電子戦機 - レーダーや通信装置、ないしはそれを妨害する装置をガン積みした機体
F : Fighter 戦闘機 - 空対空でドンパチやる機体
O : Observation 観測機 - 戦術的情報収集を行う機体
P : Patrol 哨戒機 - 敵海上戦力(主に潜水艦)を警戒する機体
T : Trainer 練習機 - パイロットの育成に用いる機体
U : Utility 汎用機 - なんかいろいろできる機体
これは固定翼機の場合で、ヘリコプターならこれとは別にHを付けることになっている。すなわちAHならば攻撃ヘリ、CHならば輸送ヘリ、UHならば汎用ヘリということになる。ほかにも特殊なタイプの機体はそれを示す文字がつくが、多分Hだけ覚えとけば十分だと思う。
失速って何?
読んで字の如く、速力を失ってしまうこと……ではない。飛行機が揚力を失う現象を指す。
機首の上げ過ぎなどが原因で発生する。一度こうなってしまうと、再び制御が回復するまで相当に高度を落とすことになってしまう。なので低高度での失速は致命的。
飛ぶ物は全部航空自衛隊の管轄じゃないの?
空を飛ぶ物が全部空自だと戦闘時にいちいち空自に申請しないといけないから面倒なのよ。
逆にトラックなんかを海自や空自が持ってたり、陸自が輸送艦を持ってたりするのよ。
当然自衛隊に限らず世界中大体の軍隊がそう。全部把握してるわけじゃないけど。
飛行機って必要なの? 全部ミサイルじゃ駄目なの?
結論から言うと駄目です。
「結局戦闘機もミサイル撃つんだから、それだったら全部地上から発射すればよくね?」と考えられ、第二世代戦闘機が最後の戦闘機になると考えられていた時期もありましたが、ミサイルにはいろいろと弱点があります。
例えば長く飛ばそうとするとそれだけの燃料が必要になります。そして燃料を積むタンクも大きくなって、結果本体も大型化……
単純に飛行距離を伸ばすだけでも、価格が高くなります。飛行機と違って消耗品のミサイルにとっては、これは大きな問題点になります。
あとミサイルを撃つかどうかの最終的な判断は、やはり近寄った上でないと難しいのです。
例えば領空侵犯があった場合、それがどの国の機体か、軍用か民間かなどを確かめなければいけません。しかしレーダーではある程度機種を絞り込むことはできるけど、やはり近寄って人間の目で確認しないことには断定できないこともあります。
実際に、戦闘機が旅客機を誤射で撃墜してしまったという例はそれなりにあります。実際に見てもコレなのだから、地上から直接撃てばますます誤射の可能性が上がりますね。
そしてミサイルには護衛も長期滞空もできません、戦闘機は輸送機などの非武装軍用機の護衛に必要です。
特に索敵を担当する早期警戒機の護衛は重要です。
地上や海上のレーダーでは低空飛行には対応できないので。
敵を補足できなければ攻撃はできません。なのでここは疎かにできないポイントです。
更に、ミサイルが100%当たるという確証はどこにもありません。敵のデコイに引っかかったり、突発的な故障が発生する可能性があるからです。本作中でも二度、命中しなかった例があります。
発射されたミサイルからどう逃れるか。逃れる敵にどうやって当てるか。これらの技術で各国がお互い競争してる状態です。
そういった情報を繰り返し収集する役割も、戦闘機が一部担っています。
なんで竜に機銃で相手しないの? ミサイルクソ高いし予算の無駄じゃない?
機銃だと射程が短すぎるから。
あまり距離を詰めすぎると、撃破した敵の残骸に衝突してしまう可能性がある。そうなればミサイルよりずっと高い機体を喪失するだけに飽き足らず、パイロットの命まで危険にさらすこととなる。 (「機体なんて消耗品、パイロットが生きてりゃ万々歳さ!」…などと言っている余裕は日本にはない。両方生かさなければ予算が消える。)
某SFフライトシューティングや戦場FPSなどのゲームではジェット機同士のガンファイトが当然のように行われているが、現実はそうはいかない。
それにミサイルを積んでるだけ最低でもその数だけ確実に仕留められる。
地対空/艦対空の場合でも、あまり調子に乗って接近すると思わぬ被害を被る可能性もある。機銃が届く距離だと
ワイバーンの火炎弾もぎりぎり届くようなので、事故を防ぐためにも遠くにいるうちにミサイルで処理するべき。
ヘリコプター関連
ヘリコプターってどうやって飛んでるの?
通常の飛行機は前進によって翼に風を受けて、それが空気を翼上下で割って、それで浮いてる。
ヘリコプターはその翼を回転させてそれで風を受けて浮く。
ものすごく大雑把にするとこんな感じ。ちなみに回ってる翼は「ローター」って呼ばれる。
前進するときは斜め上に向かって浮くイメージ。
で、その斜め上へ行こうとする力と機体重量が相殺されるから、結果前に進んでいるように見える……というのがヘリコプターの移動方法。
マイラス君も言ってたけど、これで飛ぶには相当高出力のエンジンが必要になる。そこでヘリにもジェットエンジンが使われてる。
燃焼室からの排気でタービン回してそれを減速、トルクを高めて動力にしてる。 現代のヘリはみんなこれ。
ちなみに船のスクリューなんかもガスタービンのはこうやって回してる。
ヘリコプターって戦闘機みたいに速く出来ないの?
少なくとも音速は無理です。速すぎてローターが揚力を生み出さなくなってしまうので、そのまま墜落する。
更にロータブレードから衝撃波が発生して自己破壊します。
プロペラで飛ぶ飛行機が音速まで行けないのと同じ理由。
ヘリコプターって急停止出来るの?
機首を45度らい上に向ける「急停止」という課目があります。出来ないと免許取れない。
ちなみに「急反転」という課目もある。
ヘリコプターはガスとか霧とか特殊状況下で飛べるの?
かなりの悪天候下でも飛ぶ。
天候や状況などの問題で消防や警察のヘリが飛べない……というか飛びたがらない時は自衛隊機が飛んだりする。
赤外線暗視装置なんかもついてますしね。万能ではないけど。
ヘリコプター搭載護衛艦のヘリはなんのため?
潜水艦対策。対潜哨戒及び対潜攻撃用。
ロウリア王国戦では対水上艦に使用されてましたが、実際はほとんど行いません。
ヘリコプターなら、潜水艦に音でバレても、潜水艦はヘリを攻撃出来ないので怖くない。
ヘリから逃げられるほど速いのもそんなに無いし。
一応原潜なんか水上艦より速いのがあって、でも流石に航空機であるヘリほどではないもんだから有利にことを運べる。
もちろん水上艦とは協力してだけど。
そもそも、空中の音は海中には伝わらないし。ヘリコプターのバタバタというローター音は全く問題ない。
だから潜水艦にとってどこにヘリのセンサーがあるんだかわからない状態に出来る。
最近は機銃やミサイルで対水上攻撃も出来ますね。ただ、戦闘艦艇を沈められるようなものでは無いです。
他にも軽輸送とか救難とか、用途はいっぱい。
偵察ヘリコプターって無人化出来ないの? 危険多いし。
人間の目以上のセンサーってまだ無いんです。
柔軟性も有人機の方が高いしね。
ヘリが航空戦力とやりあうことってあるの?
ヘリ同士では基本無いです。ぶっちゃけ攻撃用ヘリコプター自体各国ここ10年くらい下火。
一応想定はして訓練はするらしいですし、空対空ミサイルを積んでるのもある。
ちなみに訓練したパイロットの感想は「電話ボックス内での格闘技」。
つまり想定しなくて良いっぽいです。2017年12月までに発生したなんて記録も見当たらないし。
それでもありえないわけではないので一応訓練はするようです。
固定翼機相手だと出来ないことはないけどかなりキツい思って良い。
基本的に速度が違いすぎるので……対空ミサイルも自衛用です。
ただ遅すぎるせいで狙いをつけられず、結果として撃ち落とされないなんてことはある。(
イギリス海軍「せやな」)
さらにヘリコプターは低空を飛んでることが多いせいでレーダーで狙いづらいの。地面の乱反射で。
お陰でお互い攻撃しづらい。
もちろん高高度を漫然と飛んでたらいいカモ。
異世界でも敵の航空戦力はほとんどの場合戦闘機が排除するので、戦闘ヘリが対空戦闘をすることは少ない。
ヘリの名前でネイティブアメリカンから抗議こないの?
来ない。むしろ支持されてる。
なぜ日本とイギリスでは戦車と対戦車ヘリの割合が違うのか
同じような条件の国だけど自衛隊とイギリス軍では目的が違う。つまりドクトリンが違う。
自衛隊は防衛。イギリスは大陸とか他所の国とかに展開することが想定されてます。
とはいえ召喚世界の日本は今後イギリスみたいなことになりそうではある。現実でもちょくちょく議論されてる。
ちなみに日本本土だと制空権が確保されてるわけで、戦車がまったくないのも問題なわけで……というかそれだと戦車どころじゃないし。
機動性を活かした集中運用がイギリスの戦闘ヘリと思えば良いんじゃないかな。
ヘリコプターの防御力ってどんくらい?
機種にもよるけど戦闘ヘリはだいたい12.7mm辺りが一般的な想定されてる防弾レベル。
輸送ヘリとかその他はパイロット周辺は防弾貼るけど、キャビンにはない。兵士個人で着てるアーマー頼り。
言うまでもないが個人装備の小銃で落とせると思わないほうが良い。
戦闘ヘリはアンチマテリアルライフルでもよほどいいところ(つまり普通に考えれば当たるわけがないようなところ)に当てないと無理。
普通に当てるだけなら、戦場だとヘリは陸上でも海上でも高速移動しないでホバリングしてることが多いのである程度の腕があれば出来ないことも……ないんじゃないかな。きっと。
じゃあ当てたから落ちるのかというと、上記の通りで。
漫画やアニメで落としてるキャラは、だいたい一般人ではなく逸般人なので参考にはしないで。
FPSでよくあるようなロケットランチャー直撃も現実的には厳しい。ゲームと違って風とかいろいろあるので当てるのは至難の業。
もちろん上級者がやってるようなパイロットを撃ち抜くなんて芸当はほぼ不可能。
じゃあ小銃以上の個人携行装備ならどうなのかというと、無反動砲やロケット砲なら行ける。実際、湾岸戦争では西のヘリがイラク軍のRPG-7に撃墜されてる。
とはいえこれらはまっすぐ飛ぶだけなので、普通に考えれば当てるのは無理難題。FPSなんかだと上手い人は普通に当てるけど、現実は風とかいろいろあるので。
が、最近は携帯誘導兵器の登場でヘリの優位性も脅かされつつある。
昔はこの誘導系が少なかったからヘリが有効だったけど、それは対空火器の性能の問題であって。最近は誘導系が増えて……というか地対空ミサイルの性能が向上して、それでヘリ自体が各国下火に。
ヘリにとっての脅威と防御方法
ヘリの天敵は歩兵用対空ミサイル。
理由は上記の通り。
防御方法としては赤外線の拡散防止装置。IRサプレッサーっていうやつ。
あとフレア。チャフは基本積んでない。 というか個人携行でレーダー系はないと思う。
赤外線ジャマーもあったかな。
最大高度は?
軍用であれば、シュドSA315Bというのがヒマラヤの高度7500まで上昇して離着陸してる。軍用以外は知らん。
このヘリは高地用として開発されたやつで二人乗り。
このあと、12,442まで上昇したけどこの時は本当に最低限装備で11,000でローターが異常回転起こしてる。12,442というのはローターが停止した高度でもある。墜落したわけではないのでそこは安心してほしい。
ヘリコプターにも空中給油ってあるの?
ある。フライングブーム式とプローブ&ドローク式が。
給油する側は固定翼機だけどね。される側がヘリ。
空自のヘリも米軍から空中給油を受ける訓練をしたことがある。陸海のは筆者は知らない。
あとHIFRという飛んだまま艦船から給油を受ける方法もある。
ヘリの空中給油はなんのため?
行動範囲の拡大。
主に救助用と特殊作戦用の機体に空中給油装置がついてる。
つまり固定翼機とおんなじ理由。
ヘリはローターとまったら落ちるの?
すぐには落ちない。エンジン停止しても落下時の風で回転する。
その抵抗で、降下はゆっくりになる。
オートローテーションはこれで意図的にやることでもある。着陸直前でフルアップ。
ローターも回転しなくなるような状態は流石に祈る必要が出てくる。
ヘリコプターは無音で飛べるの?
無理。
騒音の元は4つあって。
1:エンジン音
2:ローターの風切り音
3:ローターから吹き下ろされる気流と園周辺の気流の干渉で出来る渦の音
4:複数のローターから出る気流の干渉で出来る渦の音
1はもうなんとかなってる。ターボシャフトエンジンの作動音はかなり静か。
2は、ヘリコプターの近く行くと聞けるキーンっていう甲高いやつ。
ただこれは固定翼機の方の問題で、回転翼機はもっとデカイ音源があって優先スべきはそっち。
3は固定翼機の亜音速飛行中に起きるやつ。連続的な爆発音。
とはいえ1と2ほどの音ではないし、発声の理由も機体の対気速度と排気流の速度の差が大きいほど大きくなるため。戦闘機と比べれば静か。
4が問題。ローターブレードの回転がブレード、気流、機体に干渉してる。
対策としてはローターの間の距離を広げたりテールローター無しで飛べる機体にしたり、機体と気流の干渉が少ない設計にしたりと。
例えばローターを☓ではなくXのような、不均等交差にするとか。
難しいこと言うと、こうすると回転時に高いのと低いのとで二種類出して干渉させて、到達距離が短い周波数の低いうねりの合成音波にする。これで隠密性が上がる。
機体の下にローターつけても騒音減るけどどう考えても変態機である。
優先順位つけるなら
1:気流の干渉無くす
2:ローターをより高トルクのに
3:ローターをできるだけゆっくり回すと同時に翼型を工夫
4:エンジンの騒音を減らす
こんなとこか。
脱出装置ってあるの?
あるよ。座席を射出するやつが。ローターは爆砕する。
あと機体の下半分が潰れるようになっててショックを吸収するように出来てるのもある。
ヘリコプターで戦車を輸送できるの?
結論としては出来る。陸自で一番重い90式も行ける。
ただそれが出来る機体は自衛隊にはない。ついでにあまり実用性もないので技術革新待ち。
車両を輸送する時、機内収容と機外で吊り下げする場合の違いは?
機内に収容する時は、車両の発進と収容が迅速にできる。
あと機外に吊り下げとくより風に強いし機敏に動ける。
吊り下げは、併用が出来るのでより重いものを運べる。
空戦用ヘリは無いの?
空戦用、つまりFHとつくヘリは無いよ。戦闘ヘリ自体ここ数年下火。
一応日本国召喚的にロマンを語るなら、数の優位を相手に持たせないなら勝てると思われる。
ただゼロ戦が得意な上からの格闘戦とかやられると、ヘリは上からの攻撃に弱いので厳しいかも知れない。
対空ミサイルも赤外線誘導だから戦闘機ほどのアウトレンジは無理。
でも防弾性はヘリのほうが優位よ、アパッチでもコブラでも。向こうからしたら戦車ぐらいあるように思えるんじゃないかな。
対空ミサイルをたくさん持ってくなんてことはそもそも制空を想定しないし、期待はしないほうが良いかも知れない。
あとヘリは隠れて待ち伏せってのがやろうと思えば出来る。前例はないけど。
どうなんだろうね。
どっちも勝ちうるが、上記の通り制空用の機体ではないのに制空機相手にこれだけ出来るってあたりで色々と捗らせてください。
ヘリコプターで空挺作戦ってやりうるの?
チヌークと、多分ブラックホークもでやろうと思えば出来るが、結構危険が多い。ヘリボーンっていうんだが。
ヘリコプターの性質上、兵員・物資を降ろすために開けた場所で一定時間その場に留まる必要があり、その間敵の攻撃に対する回避手段がとにかく制限受けるわけだから。
日本国召喚ではロウリア戦でやったが、あれはSAT同伴で空挺降下訓練をこちらが受けていないのが理由。
可能だったら空挺降下で強襲してただろう。
ただ2018年現在のSATは陸自第一空挺団にHALO(高高度降下低高度開傘)訓練を受けたりしてる。
ヘリの護衛をヘリがやることはあるの?
ある。空挺部隊のヘリを攻撃ヘリが護衛する。
着地地点を確保するのに攻撃ヘリの援護が必要なことがよくある。
ただ攻撃ヘリに空中給油出来るやつがないので長距離は無理。
もっと小型化出来ないの?
実は固定翼機より回転翼機の方が飛ばすの大変だったりする。
だから操縦しながら兵器まで操作するなんてのは器用なこと求めるのは酷というもので。
じゃあコンピューターで自動化して補おうとすると、その分電子機器が大きくなっちゃって。
これなら二人乗りにしたほうが小さく収まる。
なんだかんだで人間二人でやらせたほうが良いのよ。
とはいえ、技術も発達したので一人乗り戦闘ヘリも登場はしました。実在します。主にロシアに。
が、高いよそれ。コスト的に微妙。
更に言うと、飛ぶ以上はエンジンと駆動系つけて、兵器だからミサイルとか機関砲とか積んでと。
最低限必要なサイズというのがあるもので、それだと一人乗りのメリットって少ないのよ。
自衛隊機が海上保安庁の巡視船に着船することはあるの?
あります。
海上自衛隊のSH-60Kが海上保安庁の巡視船PL-53「きそ」に着船し燃料の補給を受けるという共同訓練を行ったことがあります。
巡視船には護衛艦と違い着艦用のベアトラップが無いため、より高度な技術が求められる。
偶にだが、海上自衛隊、海上保安庁、警察の三組織の内、二組織以上による訓練というのはやる。
逆になるということもやりうる。
なんでティルトローターの対戦車ヘリとか偵察ヘリとか哨戒ヘリとか作らないのよ
あれの利点は水平飛行に入った後ならヘリより早くて航続距離も長いってところにある。
あと単発エンジンからギアボックスで左右に分かれることも出来るから、双発になる。だからある程度デカイ機体じゃないと効率が悪い。
で、対戦車、偵察、哨戒機ですが。
ティルトにするとでかくなるわけで、弾が当たりやすくなるじゃない。
胴体を絞るために乗組員のタンデム配置までしてるような攻撃機です。とてもではないがこれは受け入れ無理。というか欠点
積載するのが偵察機剤だけの偵察ヘリにも機体規模がでかくなって余計なコストに。
哨戒機なら……まぁありえないことはないような気もするが……遠くに早く行くってのは利点ですし。
ただデカイのよね船体に対して。
ひゅうが型とかに搭載ならやるかも知れないぐらいに。
戦闘機関連
戦闘機って何?
敵航空戦力を排除するための機体を指します。
つまり、空の敵を攻撃することに特化した機体のことです。
かつてはドッグファイトのため旋回能力と速度が重要視されていましたが、今はミサイルの時代なのでペイロードと戦闘行動半径が重視されています。
マルチロール戦闘機って何?
対地/対艦攻撃能力を兼ね備えた戦闘機を指します。
要するに任務に応じて、戦闘機のように空の敵も、爆撃機のように地上の敵も攻撃できる機体のことです。
多目的戦闘機とか戦闘攻撃機、戦闘爆撃機とも呼びます。最近だと単に戦闘機と呼ぶ場合も多いです。
日本だと
F-2がこれに該当しますね。
ジェット戦闘機の世代とは
ジェット戦闘機にはそれの生まれた時代や性能により、世代によって分類されることがあります。基本的には第1から第5までの世代があり、最近では第6世代なんかも開発・研究が行われています。以下では第1世代から第5世代までの簡単な説明を行わせて頂きます。
ジェット戦闘機の中でも音速を突破出来ない機体はコレに分類されます。
要するに、飛行動力にジェットエンジンを搭載しただけの機体のことです。
時代で言うと1940年代の機体です。
日本国召喚に登場した戦闘機だと神聖ミリシアル帝国の『
エルペシオ』とかが該当します。
レーダーを装備し超音速飛行が可能になったジェット戦闘機がここに含まれます。
時代で言うと1950年代の機体です。
このころの時代はミサイル万能論が席捲していました。要するに地上発射の対空ミサイルが発達すると、戦闘機が不要になる、というものです。
そのためこの世代のジェット戦闘機を「最後の有人戦闘機」と呼ぶ声もありました。
結果は知っての通り、ミサイルが発達した現在も戦闘機が消えることはなく、今も戦闘機はこの空を飛んでいます。
電波ホーミングミサイルの搭載によって設計が大きく変わった世代です。
時代で言うと1960年代の機体です。
第2世代機との線引きは曖昧ですが、要するに遠距離からのミサイルの撃ち合いが可能になった機体と捉えて貰えれば結構です。
爆撃能力や夜間戦闘能力といった特徴もあります。
ミサイルはパイロットの限界を超えた速度と運動性能を持つので、より早くより遠くから攻撃した方が有利です。
また、高度5000mより高度8000mから発射した方が、マッハ1よりマッハ2で発射した方が遠くまで攻撃できます。
そのため、ミサイル戦を重視したこの世代は、より短時間で高度を上げ素早く最高速度まで加速し先にミサイルを発射することを追求しています。
変わりにドッグファイト(近接格闘戦)のための機動性がオミットされた機体が多いですが、ベトナム戦争では近接格闘が多発したため、機動性をオミットしたことが裏目に出てしまいます。
この時の戦訓から機動性を重視して生まれたのが、後述の第4世代ジェット戦闘機です。
日本の
RF-4Eの原型となったF-4ファントムがこれに該当します。
格闘戦のための機動性を重視した設計にしつつも、高性能の電子機器を装備した機体のことです。
長い航続性能、優れた武装搭載力、前述のマルチロール戦闘機のような多用途性も特徴です。
優れた機動性により格闘戦も、強力なレーダーを用いた遠距離からのミサイル攻撃も、どちらも可能な万能性を持ち合わせています。
時代で言うと1970年代の機体です。
ベトナム戦争では、戦闘機が常に理想的な状況でミサイルを発射できるとは限らないことに米軍が気がつきました。
戦闘機のレーダーは正面の限られた角度しか見えず、真後ろや真横などは死角となっています。
敵機が死角に入られてしまうとミサイルは撃てず、死角に入った敵機を再びレーダーの範囲内に入れる必要があります。
そのためには、不要になるはずだった機動性はやっぱり重要だったのです。
強力なレーダーを使った遠距離からの先制攻撃や上昇力と加速力はこの世代でも重視されていましたが、同時に近接格闘戦に対応できる機動性も重視されました。
第4世代機を強化して、部分的に第5世代ジェット戦闘機の性能を備える戦闘機です。
限定的なステルス性や、さらなる機動性の向上、コックピットの電子機器の強化によりパイロットへの負担の軽減、超音速巡航(スーパークルーズ)、マルチロール化などです。
新技術を使っていますが、第4世代に対する隔絶した性能差がない機種はココに分類されます。
技術の進歩で格闘戦の機会が劇的に減少したため、機動性よりも電子機器の関連を強化し、再び遠距離でのミサイル戦を想定している機体が最近は増えています。
先述の第4.5世代機で蓄積された技術を使い、下位の世代の戦闘機とは隔絶した性能差を実現した世代の戦闘機です。
アメリカのF-22戦闘機で初めて実現しました。
基本的にはステルス戦闘機であれば、大体これに該当すると捉えて貰えれば結構です。
ただしF-117やF-15SEなどの例外もあるので、そこは要注意です。
高度なステルス技術や、発射後のロックオン機能をつかった死角への攻撃能力、データリンクを使って複数機の連携で死角を減らことを可能にしたセンサー技術を有します。
ステルスにより敵のレーダーに捉えられないため、敵に見つからずに一方的な攻撃が可能です。
これにより、第4世代以下の戦闘機を圧倒することが出来ます。
名前のみの登場ですが、日本国召喚に登場する機体では、日本国の
F-3がこれに該当します。
その他
早期警戒管制機/AWACSって何?
強力なレーダーを搭載し、空中目標に対し目を光らせる警戒任務専門の機種です。「空飛ぶレーダー基地」、と捉えて貰えれば結構です。
戦闘機のように小さな機体では搭載出来ないような、大型の機上レーダーを載せています。そのため、円盤のような物体を背負ってたり、機体にコブのようなものが飛び出してるのが外見上の特徴です。
レーダーなどの電子機器を用いて友軍を支援するという特徴上、電子戦機(頭文字:E)に分類されます。
敵戦力の探知&分析はもちろん、味方への管制や指揮も担っています。なので指揮官や管制官などの人員が大勢乗り込んでいます。
データリンク(電子化された情報共有と思って貰って良いです)の要でもあるので、近代戦では結構重要な立ち位置にあります。そしてお値段もヤバい。
ヤバいのはそれだけではありません。
機器と人員を大量に乗せる特性上、必然的に機体は大きくなります。そして機外にレーダーをどっかり載せているので見た目もヤバい。
E-767なんかは旅客機が円盤背負ってます。
ちなみに某フライトシューティングゲームでは、これらの機体は電子戦機よろしく敵への電波妨害とかもやっていますが、現実ではこういった運用はされません。少なくとも表向きには、ですが。
また、「AEW(早期警戒機)」とか「AEW&3」、「AEW&C」とか呼ばれる機もありますが、AWACSとの明確な線引きはありません。ですが管制能力的にAEW<AEW&3=AEW&C<AWACSだと思っておけば結構です。
ちなみに読みは「えーわっくす」、これ初見で読めた人いるんだろうか…
ちなみに自分は「あわっくす」って読みました。
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〔最終更新日:2020年04月19日〕
最終更新:2020年04月19日 13:42