ういじん(初陣)
  • ういじんのあいてじゃ(初陣の相手じゃ)
うえさま(上様)
  • うえさまいちだいじ(上様一大事)
  • うえさまおぼしめしにより(上様思し召しにより)
  • うえさまのおいのちをねらうふそんのやから(上様のお命を狙う不遜の輩)
  • うえさまのおおせとはもうせ(上様の仰せとは申せ)
  • うえさまのおこえがかり(上様のお声掛かり)
  • うえさまのおことばともおもえませぬ(上様のおことばとも思えませぬ)
  • うえさまのおすがたがみえませぬ(上様のおすがたが見えませぬ)
  • うえさまのおなりぃ(上様のおなりぃ)
  • うえさまのごいこうにもかかわる(上様のご威光にも関わる)
  • うえさまのごぜんをなんとこころえる(上様の御前を何と心得る)
  • うえさまのないないのごさた(上様の内々の御沙汰)
うえをしたへのだいこんざつ(上を下への大混雑)……おおあわて。
うかとうせんのここちにしてくれるもの(羽化登仙の心地にしてくれるもの)……麻薬。
うかばれることができますでしょう(浮かばれることが出来ますでしょう)……成仏できる
うきねのもよう(浮寝の模様)……睦まじい鴛鴦。
うきよ(浮世)
  • うきよをわたるはないかだ(浮世を渡る花筏)
うきよばなし(浮世話)……世間話。
  • うきよばなしやかるくちをきいて(浮世話や軽口を利いて)
うけあえぬ(請け合えぬ)……納得できない。
うごかぬしょうこ(動かぬ証拠)
うこんのふんどし(鬱金の褌)……▼粋なふんどし。
うさん(胡散)
うさんなやろう(胡散な野郎)……いかがわしい奴。
うしのほね(牛の骨)
  • うしのほねだかうまのほねだかわからねぇ(牛の骨だか馬の骨だかわからねぇ)
うしやうまとおんなじ(牛や馬とおんなじ)……働かせつづけられる。
うしろぐらい(後暗い)
  • うしろぐらいことがないとはいわせないぜ(後暗いことがないとは言わせないぜ)……白状しろぃ。
うしろぐらいかね(後暗い金)……出所がよくない。
うすぎたねぇやろうだ(薄汚ぇ野郎だ)
  • うすぎたねぇのにおかってをうろうろされちゃあめざわりなんだよ(薄汚ねぇのにお勝手をうろうろされちゃあ目障りなんだよ)
うすきみわるい(薄気味悪い)……《うすっきみわるい》
うすべらたい(扁平い)
うすぼんやりした(薄ぼんやりした)
うそいつわり(嘘偽り)
うそはっぴゃく(嘘八百)
うそやじょうだんでこのようなことをもうすものか(嘘や冗談でこのようなことを申すものか)
うちうちですませる(内々で済ませる)
うちかけ(裲裲)……着物の上に羽織るもの。かけ。
うちこわし(打壊し・打毀し)……「ぶちこわし」とも発音されてた。
うちがやけちゃう(家が焼けちゃう)……火災。
うちゅうかんのじぶつせんしゅばんたいざつばくきわまらざるがごとし(宇宙間の事物千種万態雑駁窮らざるが如し)
うちわだけのこと(家内だけの事・内輪だけの事)
うちわはきれてもおもてむきだけはふうふ(家内は切れてても表向きだけは夫婦)……実体は離縁状態。
うっちゃらかす(打棄らかす)……放置する、投げ捨てる。
うってつけのひとみごくう(打ってつけの人身御供)
うでっこき(腕っこき)
うでとみのつづくかぎり(腕と身の続く限り)
うでとめくぎのつづくかぎり(腕と目釘の続く限り)……斬って斬って斬りまくり。
うでにおぼえのあるみ(腕に覚えのある身)
うではなまっちゃいねぇ(腕は鈍っちゃいねぇ)
うでによりをかけておいしいものをこしらえる(腕に撚りをかけて美味しい物を拵える)
うなぎどんぶり(鰻丼)
うまいしるをすわれる(旨い汁を吮われる)
うまいはなし(うまい話)
うまくいった
  • うまくいったねぇばんとうさん(うまく行ったねぇ番頭さん)
うまくばけこんだようだがここまでだ(巧く化け込んだようだがここまでだ)
うまはおおつぼりゅう(馬は大坪流)
うまみがねぇな(旨味が無ぇな)
うみせんやません(海千山千)……功老、老獪な人物。▼海に千年山に千年の略。
うみんなかへたたっこむぞ(海ん中へ叩っ込むぞ)
うめわかじる(梅若汁)……梅肉・わかめ入れたすまし汁。
うらかぎょう(裏稼業)
うらがあるな(裏があるな)
うらぎってずらかりやがって(裏切ってずらかりやがって)
うらきど(裏木戸)
  • うらきどのところにこんなものがおちてやした(裏木戸のところにこんな物が落ちてやした)
うらざと・ときじろう(浦里時次郎)……明烏(あけがらす)の恋仲のふたり。
うらだな(裏店)
うらであくどいことをしてる(裏であくどいことをしてる)
うらながや(裏長屋)
うらにまわればちみどろ(裏に回れば血みどろ)……みにくい勢力争いがありますんで。
うらみをむくうしょうげのもの(恨みを報う障化の者)……亡霊。
うらめしや(恨めしや)
うられたけんかよろこんでかってやる(売られた喧嘩よろこんで買ってやる)
うりことばにかいことば(売り言葉に買い言葉)
うりとばされちまう(売り飛ばされちまう)
うれいば(愁場)……かなしい場面。愁嘆場。
うれしいひ(嬉しい日)……めでたいことがある日。
うれしなみだにくれております(嬉し涙に暮れております)
うろたえるんじゃねぇ(狼狽えるんじゃねぇ)
うろん(胡乱)
うろんなやから(胡乱な輩)
うわさにたがわず(噂に違わず)
  • うわさにたがわずにあいのめおとだ(噂に違わず似合いの夫婦だ)
うわさをすればかげだよ(噂をすれば影だよ)
うわじる(膜汁)……クリーム。
  • ぎゅうにゅうのうわじる(牛乳の膜汁)
うんじょうきん(運上金)……上へ納めるお金。冥加金。
うんすい(雲水)……旅の僧侶。行脚僧。
うんてんばんてんのちがい(雲天万天の違い)……月とすっぽん。
最終更新:2025年05月16日 15:15