せいこんこめた(精魂篭めた)
せいし(誓紙)……誓いを立てた証文。背反しないことを神仏に誓う。
  • すでにいちみにくわわったものたちのせいしはてにいれた(既に一味に加わった者たちの誓紙は手に入れた)
せいじゃきょくちょくをたしかめよ(正邪曲直を確かめよ)……善悪を確かめるのじゃ。
せいぜいおやこうこうしておあげ(せいぜい親孝行しておあげ)
せいぜいなかよくやるこったな(せいぜい仲良くやるこったな)
せいはぜんなるしらぎぬもいつしかそまるすみのあと(性は善なる白絹もいつしか染まる墨の跡)……生まれたときは善だが成長過程で悪となる。
せいもう(青盲)……外見上は普通だが視力を失ってしまっている目。
せいもこんも(精も魂も)
  • せいもこんもつきた(精も魂も尽きた)
  • せいもこんもつきはてた(精も魂も尽き果てた)
せいようかん(西洋館)……西洋人の屋敷。洋館。
せいをだして(精を出して)
せかせかしてる……せわしない。
せがれ(伜)……息子。
せきとうをおったてる(石塔をおっ建てる)……供養塔を建ててやる。
せきねんのりゅういんがさがるおもいだ(積年の溜飲が下がる思いだ)
ぜげん(女衒)……人買い。
  • ぜげんのてにかかる(女衒の手にかかる)……悪所に売られる。
せけんさま(世間様)
  • せけんさまにかおむけができねぇ(世間様に顔向けが出来ねぇ)
せけんていをはばかるうそ(世間体を憚る嘘)
せけんをおどろかしちゃった(世間を驚かしちゃった)
せちがらい(世知辛い)
せっしゃ(拙者)……主に武士の自称として用いられる。
  • せっしゃがいってたのんでこよう(拙者が行って頼んでこよう)
  • せっしゃはもとよりしょうき(拙者は元来正気)
せつしゃ(摂社)
せっしょうをするから(殺生をするから)……生き物を用いる商売稼業の家に怪我や病気の者があると、このように語った。
せっしょなんしょ(切所難所)……険しい道中。
  • なかなかのせっしょなんしょでござる(却々の切所難所でござる)
せっつく
せつないときのかみだのみ(切ない時の神頼み)
せっぱつまる(切羽詰まる)
せっぷく(切腹)……自害。お腹を召す。
せっぷくかいえき(切腹改易)……お家取潰し。
せとびき(瀬戸引き)……釉薬をかけてある陶器。水がしみこまない。
せとものしょう(陶器商)
ぜにかねではかえぬ(銭金では買えぬ)……尊いもの。
ぜにかんじょうばかり(銭勘定ばかり)
ぜにばこ(銭箱・銭函)……商店の帳場などに置かれてた銭を入れて置くための箱。入口が広く漏斗状にひらいてたりする。
ぜにはほしかろう(銭は欲しかろう)
せめ(責め)……責任。
  • せめをおうてすでにじがいしておる(責めを負うて既に自害しておる)
  • せめをおって(責めを負って)……責任を背負って。
  • せめをとる(責めを取る)
せめてものさいわい(せめてもの幸い)
せめてものつみほろぼし(せめてもの罪滅ぼし)
せわにょうぼう(世話女房)
せわやき(世話焼き)
ぜんあくにどうのつじにまよって(善悪二道の辻に迷って)
せんかにござある(泉下に御座ある)……あの世にいる。《泉下にござる》
せんこくしょうち(先刻承知)
せんしゅばんたい(千種万態)
ぜんしんにひるがえって(善心に翻って)
せんせいがた(先生方)……用心棒な浪人たち。
せんせいたのみますよ(先生頼みますよ)……用心棒な浪人たち。
せんせいならうではたしかだ(先生なら腕は確かだ)
せんぞだいだい(先祖代々)
せんぞでんらいのもの(先祖伝来の物)
ぜんとあくとのふたすじみち(善と悪とのふた筋道)
せんどうくずれ(船頭くずれ)……元船頭のごろつき。
せんどうさん(船頭さん)
ぜんはこうじゅになききょうはそうていにぎんず(蝉は高樹に鳴き蛩は草底に吟ず)……蝉は「せみ」蛩は「こおろぎ」
せんばんかたじけない(千万忝い)……これは千万忝い。
せんぶしゅう(贍部洲)……人間たちの住む世界。閻浮提。
せんぽうつきてのこんどのおねがい(千方尽きての今度のお願い)
せんりょうやくしゃ(千両役者)
  • せんりょうのやくしゃにせんりょうのなりもの(千両の役者に千両の鳴物)
せんりょうばこがかなぐらでうなってる(千両箱が金蔵で呻ってる)……山のように財貨が貯め込まれている。
最終更新:2025年05月14日 16:17