ふうがのみち(風雅の道)……風流な趣味。
ふうふなか(夫婦仲)
ふうふはかくありたい(夫婦は斯くありたい)
ふうふもの(夫婦者)
ふうふやくそく(夫婦約束)……「めおとのやくそく」
ふうりゅうっけ(風流っ気)
ふうりゅうなぬすっと(風流な盗っ人)
ふかいけいりゃく(深い計略)
ふかざけでいためてからだ(深酒で傷めた体)
ふかではおいましたがさいわいいのちはとりとめましてございます(深傷は負いましたが幸い命は取り留めましてございます)
ふきながし(吹流し)……てぬぐいのかぶり方のひとつ。結ばずに頭の上にかぶせたもの。
ふきたてのこばん(吹き立ての小判)……新品の出来上がったばかりの小判。
ふぎみっつう(不義密通)
ふぎもの(不義者)
ふくぶん(福分)……人が生まれ持ってるしあわせの量。これが大きければ不幸の濃度はすくない。
ふくれっつら(膨れっ面)……怒ってる。
ふくろのねずみ(袋の鼠)……追い詰めた。
  • これであいつもふくろのねずみよ(これであいつも袋の鼠よ)
  • これではわれわれはふくろのねずみですぞ(これでは吾々は袋の鼠ですぞ)
ふけいきなほとけばなし(不景気な仏話)
ぶげいのたしなみ(武芸の嗜み)
ぶげいはうえにはうえがあるものじゃ(武芸は上には上があるものじゃ)
ぶけのおじょうさま(武家のお嬢様)
ふこころえなまね(不心得な真似)
ふこころえもの(不心得者)
ふさんのありさま(不参の有様)……その場へやってこない。不参加。
ぶし(武士)
  • ぶしたるものいつでもいちめいをなげうつかくごでなければならん(武士たるものいつでも一命を抛つ覚悟でなければならん)
  • ぶしのたしなみ(武士の嗜み)
  • ぶしはくわねどひもじゅうない(武士は食わねどひもじゅうない)
ふしぎなもんで(不思議なもんで)
ふしづけ(曲譜)
ぶしつけですまんな(不躾で済まんな)
ふしておんれいもうしあげそろ(伏して御礼申し上げ候)
ぶしにあるまじきしょぎょう(武士にあるまじき所業)
ぶじにきこくいたせ(無事に帰国致せ)
ぶじにすんでようございました(無事に済んでようございました)
ふじのたかね(富士の高嶺)
ぶしのたしなみ(武士の嗜み)
ぶしのたましい(武士の魂)……刀。
  • ぶしのたましいかねにかえられるか(武士の魂金に替えられるか)
ふじびたい(富士額)……きれいなおでこの生え際。
ふしまつをせめる(不始末を責める)
ふじゆうしない(不自由しない)
ふじゆうなおもいはさせない(不自由な思いはさせない)……しっかり面倒みるからよ。
ぶじゅつのしはん(武術の師範)
ふじゅようそう(腐儒妖僧)
ふしょう(不肖)
ふしん(普請)……工事、建設。
  • ふしんのいれふだ(普請の入札)……価格入札。
ふしんし(不審紙)……読書勉学中に気になった箇所に貼っておくもの。
ぶじんのたしな(武人の嗜み)
ふしんはもっとも(不審は尤も)……「不審に思うはご尤も」
ふそんのやから(不遜の輩)……よくないやつ。
ふだつき(札付き)……悪人。
ふだつきのわる(札付きの悪)
ふたつな(二つ名)……仇名。
  • ふたつなでよばれる(二つ名で呼ばれる)
  • ふたつなのあるおあにいさんよ(二つ名のあるお兄哥さんよ)
ふちんにかかわるだいじ(浮沈に関わる大事)……おおごと。
ぶっさんどんや(物産問屋)
ぶっせつにもいうとおり(仏説にも言う通り)
ぶっくらわす(打っ食らわす)……殴る。
ぶっこわす(打っ壊す)
ぶったぎる(打った切る)
  • おいらはぶったぎるのがととくいなんすよ(おいらは打った切るのが得意なんスよ)
ぶったたく(打っ叩く)
ぷっつり……糸などを断ち切る音の表現。
ぷっつりやめる(ぷっつり止める)
ふってもはなぢもでない(振っても鼻血も出ない)……銭が一文無し。
ふていのやから(不逞の輩)
ふていをはたらく(不貞を働く)
ふてん(不腆)……つまらぬもの、粗品。贈物などにしたためる。
ふといやつだ(太い奴だ)……《ふてぇやつだ》。大胆。細くない。
ふといりょうけんだ(太い了見だ)……大胆。
ふとくみじかくいきる(太く短く生きる)
ふところ(懐中)
  • ふところにいれて(懐中に入れて)
  • ふところのぜに(懐中の銭)
ふところがぴぃぴぃ(懐中がぴぃぴぃ)……いちもんなし。
ふところのもの(懐中の物)……おさいふ。
ふとしたかぜをこじらせて(不図した風邪をこじらせて)……ぽっくり死んだ。
ふとどきもの(不届き者)
ふなあそび(舟遊び)
ふなばんしょ(船番所)
ふねにのる(船に乗る)……賛同する。
ふなやど(舟宿)
ふびんなこでしてねぇ(不憫な子でしてねぇ)
ふほんいなしぎになりまして(不本意な仕儀になりまして)
ぶもんのいじ(武門の意地)……武家の意地。
ふらちなしょぎょう(不埒な所業)
ふらちもの(不埒者)
ぶらぶらやまい(ぶらぶら病)
ふり……いちげんさんなお客。香具師の符牒。
ふりみふらずみこぬかあめ(降りみ降らずみ小糠雨)
ふりよきまつ(振りよき松)……枝振りのよい松の木。
ふるいど(古井戸)……幽霊のつきもの。
ふるえがくる(震えが来る)
ぶれい(無礼)
  • どうもぶれいなやつだな(どうも無礼な奴だな)
ぶれいうち(無礼打ち)
  • おまえたちもぶれいうちになりたいのか(お前達も無礼打ちになりたいのか)
  • ぶれいうちにしたまでだ(無礼打ちにしたまでだ)
ぶれいだぞっ(無礼だぞっ)
ぶれいもの(無礼者)
ぶれいをはたらく(無礼を働く)
  • ぶれいをはたらいたによっててうちにいたした(無礼を働いたによって手討ちに致した)
  • 門前
最終更新:2025年05月14日 16:31