こ
ごあいさつのしようもちがってくるというもので(ご挨拶の仕様も違って来ると言うもので)
こあくとう(小悪党)
こいしこいしがしゃくとなり(恋し恋しが癪となり)……もどかしい想い。
こいつはどうやらほんものらしいぜ(こいつはどうやら本物らしいぜ)
こいわずらい(恋患い)
こういん(光陰)……日夜、日々。
- こういんはやのごとし(光陰は矢の如し)
- こういんをむなしくついやす(光陰を空しく費やす)
こうえい(後裔)……子孫。後昆。
こうおもいねぇ(こう思いねぇ)
ごうかい(業界)
ごうかいのねんりょ(業界の念慮)
- われにごうかいのねんりょあり(我れに業界の念慮あり)
こうぎ(公儀)……政府・幕府。《ご公儀》
- こうぎのごいこう(公儀のご威光)
- こうぎのまつりごとはゆきづまってしまう(公儀のまつりごとは行き詰まってしまう)
こうぎおんみつ(公儀隠密)
こうぎじきさん(公儀直参)
こうぎのせいさく(公儀の政策)
ごうけつぞろい(豪傑揃い)
こうこうこういうわけで……かくかくしかじか。
こうこうもの(孝行者)
こうこんのため(後昆のため)……子孫のため。後世のひとのため。後裔。
こうさつ(高札)……お触れの書かれた木の札。
こうさつば(高札場)
こうしゅうのほしがき(甲州の干し柿)……凝り固まってるものごと。「甲州の干し柿で、へたかたまりに凝り固まってる」
こうじょう(降出)……この世に生まれ落ちること。
ごうじょうっぱり(強情っ張り)
ごうじょうなやつだ(強情な奴だ)
ごうせい(豪勢)
- ごうせいなことだ(豪勢な事だ)
- ごうせいなりょうり(豪勢な料理)
こうせん(香煎)……麦こがし。砂糖などを混ぜて食べる。
こうせんゆ(香煎湯)
- おいらはちゃだちだからこうせんゆをひとつください(おいらは茶断ちだから香煎湯を一つ下さい)
ごうつくばり
こうとう(勾当)……盲人の位のひとつ。
こうのもの(香の物)……漬け物。
こうはくにだんのたづなをかいくり(紅白二段の手綱をかいぐり)
こうもと(講元)……《講元さん》
こうやく(膏薬)
こうやくだい(膏薬代)……くすり代。
- これはさしょうながらこうやくだいに(これは些少ながら膏薬代に)
こうやくばこ(膏薬箱)
ごうりきをする(合力をする)……協力しあう・助け合う。
こえがたかい(声が高い)……しーっ、もっと静かにしゃべりやがれ。
ごおんがありやすんで(ご恩がありやすんで)
ごおんのこといっしょうぼうきゃくつかまつりませぬ(御恩のこと一生忘却仕りませぬ)
こがしら(小頭)
ごかちゅう(御家中)
こがねづくり(黄金造)
こぎてんのきいた(小気転の利いた)
ごきんせいのしな(ご禁制の品)
ごきんぞうやぶり(御金蔵破り)
こくげん(刻限)
- こくげんどおりにとどけること(刻限通りに届けること)
- こくげんにおくれるんじゃないぜ(刻限に遅れるんじゃないぜ)
ごくこうぶつでございます(極好物でございます)
こくないではてにはいらぬこうきなしなだ(国内では手に入らぬ高貴な品だ)……抜け荷らしい。
ごくもんくび(獄門首)……さらし首。
ごくもんだいにあがる(獄門台に上がる)……斬首になる。
ごくらくおうじょうへのせきしょてがただ(極楽往生への関所手形だ)……とっととらくになりな。
ごくらくとんぼ(極楽蜻蛉)
ごくらくのくものうえにいる(極楽の雲の上にいる)……浮き浮きした気分。
ごくらくのはすのうえにいる(極楽の蓮の上にいる)
ごくろうであった(ご苦労であった)
ごけさんぐらし(後家さん暮らし)
ごけんさつのほどを(ご賢察の程を)
ごこうぎ(ご公儀)……幕府。
- ごこうぎへのとどけで(ご公儀への届出)
- ごこうぎもきづきますまい(ご公儀も気付きますまい)
ごこうぎごじゅうやく(ご公儀ご重役)……幕府のお偉方。
ごこうじょうかたじけない(ご厚情忝い)
ごこくゆたかに(五穀豊かに)……豊年満作。
ここはじごくのいっちょうめといってにちょうめのねぇところだ(ここは地獄の一丁目と言って二丁目の無ぇ所だ)
ここまでうちあけたからにはちからになってもらうぞ(ここまで打ち明けたからには力になってもらうぞ)
ここまでおいであまざけしんじょ(ここまでおいで甘酒進じょ)……やぁーい、追いつけるもんなら来てみやがれ。
ここもまたかわらぬゆきのぎんせかい(ここもまた変わらぬ雪の銀世界)……あたり一面雪が降り積もってまっしろ。
こころあたり(心当たり)
- こころあたりがないわけじゃねぇ(心当たりがないわけじゃねぇ)
こころえ(心得)……心構え、教え。
- こころえましてございます(心得ましてございます)
- こころえましてございまする(心得ましてございまする)
- こころえたまかせておけ(心得た任せておけ)
- こころえをうけたまわりたいとぞんじまして(心得を承りたいと存じまして)
こころえがたきごほんしん(心得難き御本心)
こころえちがい(心得違い)
- こころえちがいをおこしてはならぬぞ(心得違いを起こしてはならぬぞ)
こころざまいやしいもの(心ざま卑しい者)
こころね(心根)
こころばかりのおれいいのしなてでございます(心ばかりのお礼の品でございます)
こころばかりのこと(心ばかりのこと)
こころばえのやさしい(心ばえの優しい)
こころをくだいていた(心を砕いていた)
こころをさわやかにするくすり(心を爽やかにする薬)
ここんところうわさをきかないとおもったら(ここんところ噂を聞かないと思ったら)
ごさいれい(ご祭礼)
ごさた(ご沙汰)
- ごさたしだいによっては(ご沙汰次第によっては)
- ごさたのくだるのをまつよりほかはない(ご沙汰の下るのを待つより他はない)
- ごろうじゅうのごさたがでたのだ(ご老中のご沙汰が出たのだ)
こざむらい(小士)……武家に勤めてる家来。
こしいれ(輿入れ)……お嫁入り、縁組。
こしかけちゃや(腰掛茶屋)……葭簀張りで床几などを並べてあるだけの軽い茶店。
ごじせい(ご時勢)
ごじせいがかわる(ご時勢が変わる)
ごじつのためよってくだんのごとし(為後日仍如件)……契約書や証文など書類の末尾の決まり文句。「よってくだんのごとし」
こしぬけ(腰抜け)
こしぬけぶしとはぞうごんかごん(腰抜け武士とは雑言過言)
こしのちょうつがい(腰の蝶番)……これが外れると動けない。ぎっくり腰。
- こしのちょうつがいがはずれた(腰の蝶番が外れた)
- どうもこしのちょうつがいのぐあいがよくねぇ(どうも腰の蝶番の工合がよくねぇ)
こしゃくなやつだ(小癪な奴だ)
ごしゃめん(ご赦免)……罪をゆるされて放免されること。
ごしゃめんぶね(ご赦免船)
ごしゅくんのおなまえ(御主君のお名前に)
- ごしゅくんのおなまえにかかわりますぞ(御主君のお名前に関わりますぞ)
- ごしゅくんのおなまえにきずがつきますぞ(御主君のお名前に瑕がつきますぞ)
ごしゅはけっこうでございます(御酒は結構でございます)
ごしょうだから(後生だから)……やめておくれ。
ごしょうをとむらう(後生を弔う)
ごじょうほうどおり(ご定法通り)
ごじょうほうによればしざいですな(ご定法によれば死罪ですな)
こじんのもうすごとく(古人の申す如く)
ごせいどう(ご政道)……政治。
- ごせいどうがいたらぬせいだ(ご政道が至らぬせいだ)
- ごせいどうのひはんにつながる(ご政道の批判に繋がる)
こせがれ(小伜)
ごぜをとむらうぼだいのひとつ(後世を弔う菩提の一つ)……頓生菩提南無阿弥陀仏。
ごぜん(御前)……お殿様。高僧なども。
ごぜんであるぞ(御前であるぞ)
ごぜんしるこ(御前汁粉)
ごぞうたちまちもゆるがごとく(五臓たちまち燃ゆるがごとく)……高熱にさいなまれる。
こそく(姑息)……こずるい。
こそくなてだてをろうする(姑息な手段を弄する)
- こそくなてだてをろうしおって(姑息な手段を弄しおって)
こそどろ(こそ泥)
ごそんがん(ご尊顔)
ごぞんぶんに(ご存分に)
ごたいがすくむ(五体が竦む)
ごたいくるしめのうらんし(五体苦しめ悩乱し)
ごたくならべてねぇで(御託並べてねぇで)
ごたんりょをおつつししみなさいますように(ご短慮をお慎みなさいますように)
ごちそう(ご馳走)……美味しい料理、まごころのこもった料理。
- かえってごちそうになっちまった(却ってご馳走になっちまった)
- ごちそうにあずかろうかね(ご馳走に与ろうかね)
ごちゃくそん(御嫡孫)……お孫さま。
こづかいとり(小遣い取り)
こづつのとびどうぐ(小筒の飛道具)……小型の鉄砲。
こってりしたはなしあい(こってりした話し合い)
こっぱずかしい(小っ恥ずかしい)
こつぶ(小粒)……通貨のひとつ。
ことがおもてざたになればおいえにきずがつく(事が表沙汰になれば御家に疵がつく)
こときれる(絶命る)
- ああこときれちまった(ああ絶命ちまった)……死んでしまいおった。
ことじょうじゅのあかつきには(事成就の暁には)……成功したときには。
こととしだいによっては(事と次第によっては)
ことのついでに(ことの序でに)
ことはおおやけになってしまっております(ことは公けになってしまっております)
ことばがすぎるぞ(言葉が過ぎるぞ)……言い過ぎ。
ことはじんめいにかんしますこと(事は人命に関しますこと)……慎重にご配慮ください。
ことばたくみに(言葉巧みに)……口車にのせる。
ことばをつつしめ(言葉を慎め)
ことはそれだけにかぎらず(事はそれだけに限らず)
こともあろうに
こどもはさずかりもの(子供は授かり物)
- こどもはさずかりものですからね(子供は授かり物ですからね)
こどものじぶん(子供の時分)……小さい頃。
こどもをたすけるとおもってどうか(子供を助けると思ってどうか)
ことわりなしに(断りなしに)……無断で。
ごないほうかたじけのうございまする(御内報忝うございまする)……事前のご通知ありがとうございまする。
こなみじんになる(粉微塵になる)……こなごな。
こなれる(消化る)
- こなれのよいたべもの(消化れのよい食べ物)
- こなれやすきもの(消化れ易きもの)
ごねんにはおよびませんよ(御念には及びませんよ)
このありさまで(この有様で)
このいちじょうをもってして(この一条を以てして)
このおとこにかぎってそんなことをしでかすとはおもえません(この男に限ってそんなことをしでかすとは思えません)
このおやふこうものめが(この親不孝者めが)
このおれがいいみほんだ(この俺が良い見本だ)……こんなおとなになるんじゃねぇぜ。
このかぎょうがいやになったんじゃあるめぇな(この稼業が厭になったんじゃあるめぇな)……まさか抜けようったってそうはいかねぇ。
このくすりにがいばかりでさっぱりきかん(この薬苦いばかりでさっぱり効かん)
このごにおよんで(この期に及んで)
このせめをどうるのじゃ(この責めをどう取るのじゃ)……どう責任を取る気だ。
このだんもうしいれそろ(此段申し入れ候)
このどろぼうねこ(この泥棒猫)……悪いやつだ。
このぬすっとやろう(この盗人野郎)……待ちやがれっ。
このはのごとくほんろうされる(木の葉の如く翻弄される)……嵐のなかの船。
このはをきたりこのみをくったり(木の葉を着たり木の実を食ったり)……深山での暮らし。
このばをみかねてたちいでました(この場を見かねて立ち出でました)
このふととぎものめが(この不届者めが)
このへんでけっこうでございます(この辺で結構でございます)……道案内などのお礼。
このままおっぱなしておくわけにもいかねぇな(このままおっ放しておくわけにもいかねぇな)
このままではいたずらにときがたつばかりじゃ(このままでは徒に時が経つばかりじゃ)
このみにくすりのいまのごいけん(この身に薬の今のご意見)
このめでしかとみとどけもうした(この目で確と見届け申した)
このやろう(この野郎)
- このやろうときたひにゃ(この野郎と来た日にゃ)
- このやろうひとのきもしらねぇで(この野郎ひとの気も知らねぇで)
このようなさわぎをおこしまして(このような騒ぎを起こしまして)
このよをきよめる(この世を清める)
こはかすがい(子は鎹)
こばん(小判)……金貨。
- こばんがざっくざく(小判がざっくざく)……大量の小判。
こはんとき(小半時)……「小半時も前」
ごふきょうをこうむる(御不興を蒙る)……ご機嫌を損ねた。
ごぶれいいたしました(ご無礼致しました)
こぶん(乾分・子分)……手下たち。
ごほう(御法)……法令。
- ごほうにふれるとしりながら(御法に触れると知りながら)
- ごほうはひとのためにある(御法は人の為にある)
- ごほうをおかす(御法を犯す)
ごほうこうにはげんでくれ(ご奉公に励んでくれ)
ごほうびをたまわる(ご褒美を賜る)
こまちむすめ(小町娘)……有名な美人。「小町番付」なども存在した。
こまづかい(小間使い)
こまったときはおたがいさまだよ(困ったときはお互い様だよ)
ごまのはい(護摩の灰)……道中の旅人を狙うスリ・詐欺師。
ごまをまいにちさんつぶたべればながいきする(胡麻を毎日三粒食べれば長生きする)
こまをまわしてくれ(駒をまわしてくれ)……
丁半博奕の駒。
ごみぶん(ご身分)
- ごみぶんをおわきまえください(ご身分をお弁え下さい)
- ごみぶんがちがいます(ご身分が違います)
- ごみぶんにさわる(ご身分に障る)
こむそう(虚無僧)……普化宗の僧侶。特徴的な天蓋をかぶっており尺八を奏でる。隠密や浪人の変装にも多く用いられる。
こめくうむし(米喰う虫)……家族、同居人、食い扶持。
- こめくうむしがごひきもいる(米喰う虫が五匹もいる)
ごめんこうむります(御免蒙ります)
ごめんなすって
ごめんよ……家に入るときのあいさつ。
こもの(小者)……配下の小者。
- こもののことゆえよくはぞんじませぬ(小者のことゆえよくは存じませぬ)……使用人のしていることなどはよく把握してない。
こもりっこ(児守子)……子守をするために雇われる少し年長の子供。
こよいひとばんのしんぼうだ(今宵一晩の辛抱だ)
ごよう(御用)……捕方の掛け声。
- ごようごようっ(御用御用っ)……捕方の掛け声。
- ごようだごようだっ(御用だ御用だっ)……捕方の掛け声。
- ごようちょうちん(御用提灯)
- ごようでやってるこったい(御用でやってるこったい)
- ごようのさいちゅう(御用の最中)
- ごようのすじだ(御用の筋だ)……取り調べの向きだ。
- ごようのすじでひっぱるところでさぁ(御用の筋で引っぱるところでさぁ)
- ごようやくにん(御用役人)
- かならずごようにしてくれる(必ず御用にしてくれる)
ごようがくしゃ(御用学者)
ごようしょうにん(御用商人)
- ごようしょうにんのかんさつをちょうだいする(御用商人の鑑札を頂戴する)
ごようたし(御用達)
ごようはんたのおり(御用繁多の折り)
ごようべや(御用部屋)……執務室。
- おぶぎょうならごようべやにおられます(お奉行なら御用部屋におられます)
こらえてくれ(堪えてくれ)……がまんしてくれ。
こらえしょうがない(堪え性が無い)……しんぼうが足りない。
ごらくいん(御落胤)……お殿様の隠し子。
ごらんなされませ(ご覧なされませ)
ごりっぷく(ご立腹)
ごりやく(御利益)
- ごりやくでもさずかるようにおがむべぃ(御利益でも授かるように拝むべぃ)
こりゃほうっちゃおけませんぜ(こりゃ放っちゃおけないですぜ)……見逃しておくわけにはいかない。
ごりょうない(ご領内)
こりょうりや(小料理屋)
- こりょうりやでもはじめようぜ(小料理屋でも始めようぜ)
これいじょうのぎんみはむようだ(これ以上の吟味は無用だ)
これがこうせいなごせいどうともうせますでしょうか(これが公正なご政道と申せますでしょうか)
これがさいごのひとしごと(これが最後のひと仕事)
これからのみのふりかた(これからの身の振り方)……どうやって生きてゆくか。
これでえんりょします(これで遠慮します)
これでもうおもいのこすことはないよ(これでもう思い残す事はないよ)
これでもしらをきるきかい(これでもしらを切る気かい)……証拠を示す。
これっぱかし……これぐらい。
- これっはかりもおもってませんぜ(これっぱかりも思ってませんぜ)
これなるものは(これなる者は)……この者は、《これなるは》
これにこりてかるはずみなまねをしてくださらねばよいのだが(これに懲りて軽はずみな真似をして下さらねば良いのだが)
これにそういないな(これに相違ないな)
これはいかなこと(これは如何なこと)
これはいなこと(これは異なこと)
これはおやぶんさん(これは親分さん)……何か起こったんですかぃ。
これはごあいさつな(これはご挨拶な)
これはごぶれいを(これは御無礼を)……どうかおゆるしくださいませ。
これはさしょうだがとっておけ(これは些少だが取っておけ)
こればっかりは……ご勘弁ください。
これはもうしおくれました(これは申し遅れました)
これをばつかわそう(これをば遣わそう)……これをやろう。
これをみなけりゃえどっこにうまれたかいのないってもんだ(これを見なけりゃ江戸っ子に生まれた甲斐のないってもんだ)……評判評判みていってくださいな。
ころがりこんできた(転がり込んで来た)……住まってる。
ころしかぎょう(殺し稼業)
ころすなよいけどりにしてはかせるのだ(殺すなよ生け捕りにして吐かせるのだ)……在りかをおしえろ。
ころすにはおしゅうござんすねぇ(殺すには惜しゅうござんすねぇ)
ころんでもただおきぬあきんど(転んでもただ起きぬ商人)
こわいとおもえばたてかけてあるほうきでもおそろしくみえるものだ(怖いと思えば立て掛けてある箒でも恐ろしく見えるものだ)
こわくてくちがきけんのか(怖くて口が利けんのか)
こわくもおそろしくもない(怖くも恐ろしくもない)
こんきがかんじんだ(根気が肝心だ)
ごんげんさま(権現さま)……東照宮さま。徳川家康。
ごんじょうにおよぶ(言上に及ぶ)
- せっぷくをもうしつけるとごんじょうにおよぶ(切腹を申し付けると言上に及ぶ)
こんだんのしだいあってまかりこした(懇談の次第あって罷り越した)
こんどうまれてくるときはまにんげんでうまれてこい(今度生まれてくる時は真人間で生まれてこい)
こんどはよせばおくりじゃすまねぇぞ(今度は寄場送りじゃすまねぇぞ)
こんなおとっつぁんをゆるしてくれ(こんなお父っつぁんを許してくれ)
こんなかぎょうにみをおとしちまったんだもの(こんな稼業に身を落としちまったんだもの)……苦界に身を沈める。
こんなことはめったにない(こんな事は滅多にない)
こんなことまでしていただいて(こんな事までしていただいて)……かたじけない。
こんなときにおんがえししなきゃ(こんな時に恩返ししなきゃ)
こんなにあぶらあせをかいて(こんなに脂汗をかいて)
こんなにがいものをのませやがって(こんな苦い物を飲ませやがって)……投薬されたときのせりふ。ぺっぺっ。
こんなみせたたきこわすのはあさめしまえなんだよ(こんな店叩き壊すのは朝飯前なんだよ)
こんなものくっていたらちからがなくなっちまいますよ(こんなもの食っていたら力が無くなっちまいますよ)
最終更新:2025年06月11日 15:25