に
にいさんいいところにきておくれだ(兄さんいい所に来ておくれだ)
にうりや(煮売屋)……惣菜を売る店。煮豆や煮〆や焼豆腐など
煮売の品を売っていた。
にがおもい(荷が重い)……責任重大。
にがかちすぎてございます(荷が勝ち過ぎてございます)……責任が重すぎる。
にぎしね(和稲)……脱穀した米、玄米。反対語はあらしね(荒稲)
にくいあんちくしょう(憎いあん畜生)
にくいおひと(憎いおひと)
にくいからすがなくわいな(憎い鴉が鳴くわいな)
にくづきがいい(肉付きが良い)……▼対義語は「月夜に採った蟹」。蟹は月が満ちると肉が少なくなると考えられていた。
にげじたく(逃支度)……火災や難事のときのもの。
にげもかくれもしないよ(逃げも隠れもしないよ)
にさんにちまってくれ(二三日待ってくれ)
にさんねんおかばしょではたらいてもらいますよ(二三年岡場所で働いてもらいますよ)……こいつは借金のかたにもらっていくぜ。
にしきのみはた(錦の御旗)……立派な旗幡。
にたき(煮炊き)……調理。
にっちもさっちもいかない(二進も三進も行かない)……捗らない。
にっぽんいち(日本一)
にっぽんいちのしあわせもんだ(日本一の幸せ者だ)
にっぽんいちのももたろう(日本一の桃太郎)
にどあることはさんどある(二度あることは三度ある)
にどとこころえちがいするんじゃねぇぞ(二度と心得違いするんじゃねぇぞ)
にどとそのようなことはせぬことだ(二度とそのようなことはせぬことだ)
にはち(二八)……おそば。二八蕎麦。▼価格が十六文だったことに由来するとされる。
にばな(煮花)……お茶。「お煮花」
にほんざし(二本差し)……大刀小刀をたばさんでいる。武士。
にほんざしがこわくてでんがくがくえるかってんだ(二本差しが怖くて田楽が食えるかってんだ)……さむらいなぞ怖くねぇ。
にほんばれ(日本晴)……《にっぽんばれ》
にょうぼうこどもはいるのか(女房子供は居るのか)
にょうぼうをしちにおいてでも(女房を質に置いてでも)……初鰹。
により(似寄り・類似)
にわか(俄・二輪加・○○加)……にわか狂言。軽口。
にわか(俄)……突然。
- にわかにかんじるさっき(俄に感じる殺気)
- にわかのおこしなにごとでございますか(俄のお越し何事でございますか)
にんきょうぎしんにふかく(任侠義心に深く)
にんげんさまにさからうきか(人間様に逆らう気か)……畜類・器物などに対し。
にんげんさまのせかいとはえらいちがいだねぇ(人間様の世界とはえらい違いだねぇ)……天空や星空などの太空の美しい様子。
にんげんのえようはかぜのまえのともしび(人間の栄耀は風の前の灯火)……盛者必衰。
にんげんはばんぶつのれいちょう(人間は万物の霊長)
にんげんはやまいのうつわ(人間は病の器)
にんげんをみることふゆうのごとし(人間を見ること蜉蝣の如し)……寿命のはかないこと。
にんさんばけしち(人三化七)……人間が三分、化物が七分のお顔つき。
にんじょうにあつい(人情に篤い)
にんじょう(刃傷)
にんじょうざた(刃傷沙汰)
にんじょうをはたらく(刃傷を働く)
にんそうがき(人相書き)
にんそうふうてい(人相風体)
最終更新:2024年03月18日 17:48