そういうりょうけんだから(そういう了見だから)
そういございません(相違ございません)
そういってしまえばそれまでだが(そう言ってしまえばそれまでだが)
そうこなくっちゃいけねぇや
ぞうさくがととのってる(造作が整ってる)……顔がいい。
そうさなぁ……《そうよなぁ》
そうじばんたんげんじゅうにいたし(掃除万端厳重に致し)
そうとうのとがはまぬがれぬぞ(相当の咎は免れぬぞ)
そうともさ
そうともよ
そうはとんやがおろさない(そうは問屋が卸さない)……そういうわけにはいかない。
  • おっとそうはとんやがおろさねぇぜ(おっとそうは問屋が卸さねぇぜ)
そうはもうしておりません(そうは申しておりません)
そうめんばこ(素麺箱)……貧家にて空き箱がよく机がわりに用いられる。
そうりん(叢林)……大きな寺院。
ぞく(賊)
そこがつけめでござるよ(そこかが付け目でござるよ)
そこつのふるまい(粗忽の振舞)……失礼な行動。
  • そこつのふるまいがあったのできったまでじゃ(粗忽の振舞があったで斬ったまでじゃ)
そこになおれ(そこに直れ)……お手討ちに遭う場面
そこまでおかおをかりたいと(そこまでお顔を借りたいと)……ちょっと来て下さい。
そこまめ(底豆)……足のまめ。
そこもとのはいか(そこもとの配下)
そこをまげて(そこを枉げて)
  • そこをまげておねがいもうす(そこを枉げてお願い申す)
  • そこをまげてはなしてくれぬか(そこを枉げて話してくれぬか)
そしりもふくまれるとみえる(誹りも含まれるとみえる)
そっくび(素っ首)……刎ねてくれん。
そっけつのかん(則闕の官)……太政大臣のこと。的確な徳の高い人格者にしか務められないとされており、該当者がないときは空席とした故事。
そっこくおひきわたしをねがいたい(即刻お引渡しを願いたい)
そっこくつかいをたてぃ(即刻使いを立てぃ)
そちもよくぞんじておろう(そちもよく存じておろう)
そでのした(袖の下)……わいろ。
そとからのぞく(外からの賊)
そなたのかちじゃ(そなたの勝ちじゃ)
そなたもごうじょうだのう(そなたも強情だのう)
そのうでねむらせておくてはありませんぜ(その腕眠らせておく手はありませんぜ)
そのかみ(昔日)
そのきょにじょうじ(その虚に乗じ)
そのごけねんにはおよびませぬ(そのご懸念には及びませぬ)……ご心配なく。
そのためにせめはおもい(そのために責めは重い)……責任重大だ。
そのつもりでいてくださいよ
そのはなしからさっすると(その話から察すると)
そのはなしはもうよしておくんなさいよ(その話はもう止しておくんなさいよ)
そのひぐらし(その日暮らし)……ふところがぴぃぴぃ。
そのほう
  • そのほうのおちどではないか(そのほうの落ち度ではないか)
  • そのほうげんじのてのものだな(そのほう源氏の手の者だな)……「○○の手」の部分は適宜可変。
  • そのほうのはらをきかせてくれ(そのほうの腹を聴かせてくれ)
  • そのほうのもうしたてにうそいつわりはあるまいな(そのほうの申し立てに嘘偽りはあるまいな)
そのままにてはみをほろぼす(そのままにては身を滅ぼす)
そのみにむくいしかれがてんばつ(その身に報いし彼が天罰)……積悪のむくい。
そのものをこれへ(その者をこれへ)……連れて参れ。
そのようにおもいつめていてはからだにさわるぞ(そのように思い詰めていては体に障るぞ)
そばづえをくらって(側杖を喰らって)
そらとぶつばめかみやまのさるか(空飛ぶ燕か深山の猿か)……軽業の口上。
そりゃくにはあつかわぬはずじゃ(粗略には扱わぬはずじゃ)
それじゃむしがよすぎる(それじゃ虫が好すぎる)……おめぇの都合ばかりがいいじゃねぇか。
それそうとうのこころえがございます(それ相当の心得がございます)
それでしかたなしに(それで仕方なしに)
それではかえってやぶへびになる(それでは却って藪蛇になる)
それともなにかい(それとも何かい)
それなりのだんどり(それなりの段取)
それなりのれいをしてもらおうじゃねぇか(それなりの礼をしてもらおうじゃねぇか)
それなんでございますよ
それにはおよびばせぬ(それには及びませぬ)
それはおもしろうございますな(それは面白うございますな)
それはごきとくな(それはご奇特な)……感心なものじゃ。
それはさておき(閑話休題)
それはちょうじょう(それは重畳)……満足なことじゃ。
それはまことか(それは真か)
それはむかしのはなしでございます(それは昔の話でございます)……《そりゃ昔の話でございます》
それはよわりましたね(それは弱りましたね)
それもいっきょうよのう(それも一興よのう)
そろそろはらをきめてもらいましょうか(そろそろ腹を決めてもらいましょうか)……早く決断してくれ。
ぞろっぺぇ……いいかげんな奴。
ぞんじよりのもの(存知寄りの者)……見知りの者。
ぞんぜぬこととはもうせぶれいのだんおゆるしくださいませ(存ぜぬ事とは申せ無礼の段おゆるし下さいませ)
そんとくをはなれて(損得を離れて)
そんなかなしいことをおっしゃいますな(そんな悲しいことを仰いますな)
そんなからだでであるいたらしんじまうじゃないか(そんな体で出歩いたら死んじまうじゃないか)……病身の者に対してのせりふ。
そんなきようなまねができるか(そんな器用な真似が出来るか)
そんなけちなもんじゃねぇ(そんなケチなもんじゃねぇ)
そんなことまでよくごぞんじですこと(そんな事までよくご存知ですこと)
そんなたいきんいちどもおがんだことないよ(そんな大金一度も拝んだことないよ)
そんなにきをたかぶらせちゃいけないか(そんなに気を昂ぶらせちゃいけない)……安静になさい。
そんなにじゃけんにいわなくたって(そんなに邪慳に言わなくたって)
そんなにのむとからだにどくだよ(そんなに呑むと体に毒だよ)……もう止しにしなせぇな。
そんなばかなことがあっちゃなんねぇ(そんな馬鹿なことがあっちゃなんねぇ)
そんなはしたがねひっこめておきなよ(そんな端金引っ込めておきなよ)
そんなやさきに(そんな矢先に)
ぞんねん(存念)
  • ぞんねんをうかがいたい(存念をうかがいたい)
  • ぞんねんをもうしあげる(存念を申し上げる)
  • 門前
最終更新:2025年06月09日 15:41