て
であいちゃや(出会い茶屋)
てあついりょうじ(手厚い療治)
てんがとり(天下取り)
てんがのおおもの(天下の大物)
てんがのだいじ(天下の大事)
ていしゅもち(亭主持ち)
ていじょ(貞女)
ていじょのかがみ(貞女の鑑)
ていようのごときこころ(羝羊の如き心)……善悪の区別の出来ぬ愚かな心。▼「羝羊」は「牡羊」のこと。「魯鈍の牡羊」
でいりのあきんど(出入の商人)
でいりのしょくにん(出入の職人)
でいりのもの(出入の者)
てうち(手討ち)……お手討ち
てうちにしてくれる(手討ちにしてくれる)
てうちにしようじゃねぇか(手打ちにしようじゃねぇか)……和解。
てぇへんだてぇへんだ(大変だ大変だ)……一大事だよっ。
てがうしろにまわらぁ(手が後ろに回らぁ)……逮捕される。
でかされました……「でかしゃんした」等と同様。
てかず(手数)……手間。
でかした
でかしゃんした
てがみのいっぽんもよこしてくださいな(手紙の一本も寄越して下さいな)
てがらをたてさせてやる(手柄を立てさせてやる)
でがわり(出替り)……3月5日。商家などで新しい顔ぶれが入る日だった。
できごころでございまする(出来心でございまする)
てきはほんのうじにありだ(敵は本能寺にありだ)
できることがあったらちからになってやりてぇ(出来ることがあったら力になってやりてぇ)
てきをゆだんさせるためのやむなきしゅだん(敵を油断させるための止むなき手段)
てくばりをして(手配をして)
- すでにてくばりをしているであろう(既に手配りをしているであろう)
てごめにする(手篭めにする)
てっこうきゃはん(手甲脚絆)……旅をするときの装備。
てておや(父親)
てかずがかかる(手数が掛かる)
てしおにかける(手塩に掛ける)
てしおをかけてそだてる(手塩を掛けて育てる)
てじめ(手締め)……しゃしゃしゃんしゃん。
ですぎたことをもうすな(出過ぎたことを申すな)
ですぎたまねを(出過ぎた真似を)
- ですぎたまねするじゃねえか(出過ぎた真似するじゃねえか)
- ですぎたまねをするとしょうちしねぇぞ(出過ぎた真似をすると承知しねぇぞ)
でたらめいうねぇ(出鱈目言うねぇ)……出鱈目言うんじゃねぇ。
てちがい(手違い)
でっけぇしごと(でっけぇ仕事)
てつじゅはなをひらきひょうがほのおをはっす(鉄樹花を開き氷河焔を発す)……ありえないことが発生する。
てっとりばやくごくらくをあじわいたくてよ(手っ取り早く極楽を味わいたくてよ)
てっぽうきず(鉄砲疵)
てっぽうたい(鉄砲隊)
てっぽうだま(鉄砲弾・鉄砲玉・鉄砲丸)
てておや(父親)
ててご(父御)
でてこいむしけらども(出て来い虫螻蛄ども、出て来い虫沙ども)
てないしょく(手内職)
てなぐさみ(手慰み)……博奕。
- てなぐさみのほうはきらいじゃありませんでしてね(手慰みのほうは嫌いじゃありませんでしてね)
てにかける(手に掛ける)……あやめる。
てにてをとってにげだした(手に手を取って逃げ出した)
てぬかりございやせん(手抜かりございやせん)……抜け目はありません。
てのうちようがない(手の打ちようがない)
てのこんださいく(手の込んだ細工)
てのこんだまねしやがって(手の込んだ真似しやがって)
てのほどこしようがない(手の施しようがない)
てはずどおり(手筈通り)
- てはずどおりにことはすすめてございます(手筈通りに事は進めてございます)
- てはずどおりにやれ(手筈通りにやれ)
でばなをくじかれる(出鼻を挫かれる)
でばぼうちょうでひとつき(出刃包丁で一突き)
てぶんこ(手文庫)……書状や金子を入れて置く、ぬりものの箱。
てまえ(手前)……《てめぇ》
てまえども(手前共)
- てまえどもではこれをあつかってございます(手前共ではこれを扱ってございます)
- てまえどもではそのようなことをしたおぼえはございません(手前共ではそのような事をした覚えはありません)
てまがかかってしょうがない(手間がかかってしょうがない)
てまかけさせやがって(手間かけさせやがって)……おとなしくしろぃ。
てまはとらせないよ(手間は取らせないよ)……ちょっと来て下さいな。
てまわしがいいな(手回しがいいな)
てまわしがよすぎる(手回しがよすぎる)
でむいた(出向いた)
でむいてまいれ(出向いて参れ)
てわけをして(手分けをして)
ではまいろう(では参ろう)
てやんでぇ
- てやんでぇこのやろ(てやんでぇこの野郎)
- てやんでぇすっこんでろ……出しゃばるな。
でるところにでてけっちゃくをつけていただきましょう(出る所に出て決着をつけていただきましょう)……訴えて出てやります。
てれくさい(照れ臭い)……恥ずかしい。
てれんてくだのふるだぬき(手練手管の古狸)……遊里の女郎たち。
てをうつ(手を打つ)
てをひく(手を引く)
- てをひかせてください(手を引かせて下さい)
- てをひきな(手を引きな)
てんがこっかのため(天下国家のため)
てんかさま(天下様)……上様。
てんがにはじをさらす(天下に恥を晒す)
てんかのいちだいじ(天下の一大事)
てんかのつうようきん(天下の通用金)
てんかのまつりごと(天下の政)
てんかびと(天下人)
- てんがびととはこどくなものよのう(天下人とは孤独なものよのう)
てんかばんみん(天下万民)
てんからこばんがふってきでもしたらひとびとはみをもちくずすだろう(天から小判が降って来でもしたら人々は身を持ち崩すだろう)
てんけいこく(天恵国)……恵みの多き国。
てんじんさま(天神様)……天満宮、菅原道真。習字のかみさま。
てんじんこう(天神講)
てんじんづくえ(天神机)
てんじんともにあおぎみる(天人ともに仰ぎみる)……稽首天人所恭敬。
てんじんともにゆるしがたい(天人共に許し難い)……天も人も許すことの出来ないほどの悪い罪。
てんじくまでふきとばされそうだ(天竺まで吹き飛ばされそうだ)……すごい強風。
てんせいのしょくぶん(天性の職分)
てんぞ(典座)……禅寺で供物や食事の準備をする者。
てんちょうさま(天朝さま)……みかど。
- てんちょうさまのおつかい(天朝さまのお使い)……ご勅使、みかどのお使い。
てんでわかっちゃいないんだから……全然理解がない。
てんとちのへだたりがある(天と地の隔たりがある)……「天と地ほどの隔たりがある」
てんのたすけ(天の助け)
てんはいつもつよいもののみかたをする(天はいつも強い者の味方をする)……悪人が使いがちなせりふ。
てんばつむくいきて(天罰報い来て)
でんぷやじんにいたるまで(田夫野人に至るまで)
てんをくんじちをしゃす(天を熏じ地を炙す)……爆熱。
最終更新:2025年04月17日 14:38