ついときのたつのをわすれておりました(つい時の経つのを忘れておりました)
ついにはうきよのすたれもの(ついには浮世の廃れもの)……あわれな末路におちいるであろ。
つうこうあらため(通行改め)……検問、臨時の関所。
つうこうきって(通行切手)……通行手形におなじ。
つうこうてがた(通行手形)
つうじ(通辞)……通訳。
つうじ(通じ)……排便。おつうじ。
  • つうじがない(通じがない)……うんこが出ない。
つうじぐすり(通じ薬)……下剤。
つうしょにしんすいをくだす(痛所に針錐を下す)……いたいところを突く
つうべん(通弁)……通訳。通弁人。
つがる(津軽)……「あへん」のこと。ご禁制の品。
つきあいのいいのはえどっこのつね(付き合いの良いのは江戸っ子の常)……だからといってそんなことにまで付き合う奴があるか。
つきがおちねぇうちに(つき落ちねぇうちに)……引き上げさせてもらうぜ。
つきとすっぽんちょうちんにつりがね(月と鼈提灯に釣鐘)……釣り合いが取れねぇ。
つぎのま(次の間)……となりの部屋。別室。
つきのもの(月の物・月水)……月経。
つきばん(月番)……町奉行所は月ごとに交代で任務にあたっていた。「今月は南の月番」「いまは北の月番ではない」
つくづくいやけがさしてくる(つくづく嫌気がさしてくる)
つけび(付火・放火)
つじいし(辻医師)……按摩導引・歯抜きなど施設を持たないで営業してた治療者たち。香具師の仲間内でもあった。
つじぎり(辻斬り)……武士などが夜道などでひとを斬ること。「試し斬り」
つじぎりごうとう(辻斬り強盗)……金品を奪う事が目的の辻斬り。
つじばん(辻番)……武家屋敷や城外にある番所。辻番所。
つちにさんじゃくきにさんじゃく(土に三尺木に三尺)……獄門台。「三尺高い木」。埋まってる部分と地上に出っ張ってる部分。
つつからひをふく(筒から火を吹く)……鉄砲を撃つこと。
つっくべる(付焚べる)
  • いろりのなかにつっくべて(囲炉裏の中に付焚べて)
つっけんどん
つづまやかにくらす(倹約に暮らす)
つづみがひびくようにわかる(鼓が響くように分かる)……考えが通じ合うこと。
つづれのにしき(襤褸の錦)
つなぎをとる(繋ぎを取る)……連絡をする。
つねづね(常々)……日頃から。
つねづねなにかしでかしやしねぇかとみはってたんですよ(常々なにかしでかしやしねぇかと見張ってたんですよ)
つねにてんをおそれみをじしてゆかねばならん(常に天を畏れ身を持してゆかねばならぬ)……正しい態度につとめる。
つまらないじょうにひかれちゃみうごきとれなくなるぜ(つまらない情に引かれちゃ身動きとれなくなるぜ)
つまらねぇかんがえをおこすなよ(つまらねぇ考えを起こすなよ)
つまらんぶもんのいじ(つまらん武門の意地)……武家同士の意地の張り合い。
つまんねぇこといっちまってすいやせん(つまんねぇ事言っちまってすいやせん)……聴かなかった事にしておくんなせぇ。
つみつくりなおかた(罪作りなお方)
つみとが(罪科)
つみのおもに(罪の重荷)
つみほろぼし(罪滅ぼし)
つみほろぼしのへんろたび(罪滅ぼしの遍路旅)
つみをおかしたとがにんがだいじだいひのかんのんさまとごしょうをねがうかんのんどう(罪を犯した咎人が大慈大悲の観音さまと後生を願う観音堂)
つみをきせる(罪を着せる)
つむじまがり(旋毛曲がり)……いつも機嫌が悪いひと。偏屈。
つむじをまげる(旋毛を曲げる)……気に喰わない。おかんむりがまがる。
つめにひをともすようなくらしをして(爪に火を灯すような暮らしをして)
つめのさきほどのあくじ(爪の先ほどの悪事)……些細な悪事。
  • つめのさきほどのあくじをほじくりだして(爪の先ほどの悪事をほじくり出して)
つもりつもりしあいしゅうりんね(積もり積もりし愛執輪廻)
つゆととこたえてもろともにきえぬこのみがうらみなる(露と答えて諸共に消えぬこの身が恨みなる)
つらのかわがぶあつい(面の皮が分厚い)
つらのかわをひんむく(面の皮を引ん剥く)
つらよごし(面汚し)
  • えどっこのつらよごしだ(江戸っ子の面汚しだ)
つらをおぼえておけ(面を覚えておけ)
つりはいらねぇよ(釣銭はいらねぇよ)……「釣銭はいらねぇよ取っておきな」
つるかめつるかめ(鶴亀鶴亀)……よくないことを耳にした時に唱える厄除けのためのおまじない。
  • つるかめつるかめですな(鶴亀鶴亀ですな)
  • ひぃぃつるかめつるかめ(ひぃぃ鶴亀鶴亀)
つれあい(連れ合い)……夫婦。
  • うちのつれあいがめいわくかけまして(うちの連れ合いが迷惑かけまして)
つれないおへんじ(つれないお返事)

最終更新:2025年05月14日 16:27