よあけがらすはなっとううり(夜明け鴉は納豆売り)
よいこらせ……掛け声。
よいさよいさ……掛け声。
よいではないか
  • よいではないかよいではないか……悪い殿方が組み掛って来るときの定番ぜりふ。
よいどれ(酔いどれ)……酒に酔ってる。酩酊。
よいな(良いな)
よう……呼び掛けのことば。
  • ようしばらくかおをみなかったじゃねぇか(ようしばらく顔を見なかったじゃねぇか)
  • ようどこへいくんだい(ようどこへ行くんだい)
  • ようなにしてた(よう何してた)
  • ようべっぴんさんどこいくの(よう別嬪さんどこ行くの)
よういならぬことをみみにしたぞ(容易ならぬことを耳にしたぞ)
よういならぬじたい(容易ならぬ事態)
よういならねぇことにまきこまれる(容易ならねぇことに巻き込まれる)
ようおいでなされました(ようお出でなされました)……いらっしゃいませ。《よくお出でなされました》
ようかいじねんにしょうめつす(妖怪自然に消滅す)……白澤図のちから。
ようがす……承知した。ようございます。
  • ようがすひきうけましょう(ようがす引き受けましょう)
ようきのかげんかおかしなやつがでる(陽気の加減かおかしな奴が出る)……春先あったかくなると。
ようしゃ(容赦、用捨)
  • ようしゃしねぇぞ(容赦しねぇぞ)
  • ようしゃはせぬぞ(容赦はせぬぞ)
  • ようしゃはできんな(容赦は出来んな)
ようじょうしょ(養生所)……小石川養生所。
ようじんにこしたことはない(用心に越したことはない)
  • ようじんにことたことはございませんよ(用心に越したことはございませんよ)
ようじんのうえにもようじんをな(用心の上にも用心をな)
ようじんのうえのようじんがかんじんだ(用心の上の用心が肝心だ)
ようじんぶかい(用心深い)
  • ようじんぶかいことだな(用心深い事だな)
ようじんぼう(用心棒)
ようじんぼうのせんせい(用心棒の先生)……助っ人の浪人など。
ようすがいい(様子がいい・容子がいい)
ようだてる(用立てる)……用意する。
ようちん(永沈)……奈落の底におちる。
ようにん(用人)……武家に奉公する者。家臣。
  • ようにんふぜいがくちをはさむな(用人風情が口を挟むな)
ようよりさめるほうがはやい(酔うより醒めるほうが早い)
よかろう(良かろう)
よきにはからえ(良きに計らえ)
よきょうならそっちのひろいほうでやってくれ(余興ならそっちの広い方でやってくれ)……騒がしい邪魔者は向こうへ行け。
よくおやりなさる……感心だ。《よくおやんなさる》
よくがきものきてあるいてるみたいなやつ(欲が着物着て歩いてるみたいな奴)……強欲者。
よくがふかい(欲が深い)
よくがふとい(欲が太い)
よくくうのぅ(よく食うのぅ)
よくぞもうした(よくぞ申した)
よくにかられたこのよのもうじゃ(欲に駆られたこの世の亡者)
よくにめがくらんで(欲に目が眩んで)
  • よくにめがくらんだのか(欲に目が眩んだのか)
よくにめがくらんでひとのみちをふみはずした(欲に目が眩んで人の道を踏み外した)
よくばり(欲張り)
  • よくばりがすぎるよ(欲張りが過ぎるよ)
  • よくばりどものたくらみ(欲張り共の企み)……悪人たちの目論見。
よくばりづく(欲張り突く)
よくもうした(よく申した)……《よくぞ申した》
よくもだましやがったな(よくも騙しやがったな)
よけいなはんじょういれないでくれ(余計な半畳入れないでくれ)……へんな口出しをするんじゃねぇ。
よこぐるまをおす(横車を押す)
よこになってやすすんだほうがいい(横になって休んだほうがいい)
よけいなくちはさむ(余計な口挟む)
よしず(葭簀)……葭を編んでつくったすだれ。
よしずばり(葭簀張り)……道ばたの屋台《よしずっぱり》
  • よしずばりのでちゃや(葭簀張りの出茶屋)
よしんば
よせやい(止せやい)
よせよこのやろう(止せよこの野郎)
よそのかまのめしをくう(他所の釜の飯を食う)……他家へ修行に出すこと。
よぞらをこがすぐれんのほのお(夜空を焦がす紅蓮の炎)
よたか(夜鷹)……路傍で商売をしてた私娼。
よたかそばや(夜鷹蕎麦屋)……夜に営業してる蕎麦屋台。「夜鷹蕎麦」
よっこいしょ……掛け声。
よっこらせ……掛け声。
よってくだんのごとし(仍如件)……契約書や証文など書類の末尾の決まり文句。「ごじつのためよってくだんのごとし」
よっぱらいあいてにけんかしてもはじまらない(酔っ払い相手に喧嘩しても始まらない)
よつゆはからだにどくだよ(夜露は体に毒だよ)……野宿はいけませんよ。
よなおし(世直し)
よなおしさま(世直し様)
よなおしだいみょうじん(世直し大明神)
よなきそばや(夜鳴蕎麦屋)……夜に営業してる蕎麦屋台。「夜鳴蕎麦」
よなみがわるい(世並が悪い)
よなべをして(夜なべをして)
  • よなべをしてこしらえたんだよ(夜なべをして拵えたんだよ)
よにぶれいをはたらいたはめいはくなるじじつ(余に無礼を働いたは明白なる事実)
よのしたことがきにくわんのか(余のした事が気に食わんのか)
よのたてなおし(世の立て直し)
よのためひとのため(世のため人のため)
よのなかちっともかわりはしねぇ(世の中かちっとも変わりはしねぇ)
よのなかにはかみもほとけもねぇ(世の中には神も仏もねぇ)
よのなかにゆうれいなんかいるわけないだろ(世の中に幽霊なんかいるわけないだろ)
よのなかはさまざまだな(世の中は様々だな)
よのまんしんをおしかりなされたのである(余の慢心をお叱りなされたのである)
よはこどもではないぞ(余は子供ではないぞ)
よはさまさざまなきょうくんをえた(余は様々な教訓を得た)
よはたのしみにしておるぞ(余は楽しみにしておるぞ)
よはまんぞくじゃ(余は満足じゃ)
よほど……《よっぽど》
  • よほどおそろしかったんでしょう(よほど恐ろしかったんでしょう)
  • よほどおもいつめたじじょうがおありで(よほど思い詰めた事情がおありで)
  • よほどおもいつめたんですね(よほど思い詰めたんですね)
よほどのしろもの(よほどの代物)
よみちできつねのばかされる(夜道で狐に化かされる)
よものおきゃくさま(四方のお客様)
  • よものおきゃくさまへおもとめごこうらんをひとえにねがいあげたてまつりそろ(四方のお客様へ御求め御高覧を願上げ奉り候)
よりあい(寄合)……会合・集会。
  • あのばんはよりあいがありまして(あの晩は寄合がありまして)
  • よりあいにいったっきりかえってきてません(寄合に行ったっきり帰って来てません)
よりあいぜき(寄合席)……武家の職のひとつ。旗本寄合席は閑職でもある。
よるもおちおちねむられねぇ(夜もおちおち眠られねぇ)
よろこばしいかぎり(喜ばしい限り)
よろこばしいのう(喜ばしいのう)
よろこばしやなぁ(喜ばしやなぁ)
よろこびごとははやければはやいほどよい(喜びごとは早ければ早い程よい)
よろずや(万屋)
よろよろあるき(よろよろ歩き)
よわねをはく(弱音を吐く)
  • これくらいでよわねをはいておってはたいせいせぬぞ(これ位で弱音を吐いておっては大成せぬぞ)
よわみをにぎってる(弱みを握ってる)
よをすねたいきかた(世を拗ねた生き方)
よをなんとこころえる(余をなんと心得る)……わしを誰だと思ってるのだ。
よをらんしんものともうすか(余を乱心者と申すか)
よんどころないじじょう(拠所ない事情)
最終更新:2025年06月11日 15:25