わ
わいわいてんのう(わいわい天王)……大道でちいさい紙片のおふだを子供たちに撒いてまわる大道者。
わかごけ(若後家)……はやくに夫を失った妻。
わかじにする(早世する・夭折する)
わがたいもうのみかたをあつめ(我が大望の味方を集め)……幕府転覆計画。
わかだんな(若旦那)
- わかだんないけませんよ(若旦那いけませんよ)
- わかだんなおきもちはわかりますがね(若旦那お気持ちは分かりますがね)
わがちょう(我が朝、吾が朝)……日本。「我が朝では」
わかとう(若党)……若輩の家臣。
わがものがおにはびこっている(わが物顔に蔓延っている)……「わが物顔にのさばってる」
わかれわかれになる(別れ別れになる)
わけぇしゅう(若ぇ衆)
わけぇもん(若ぇ者)
わけぇころからわるさのしほうだい(若ぇ頃から悪さのし放題)
わけまえ(分け前)……それぞれの取り分。
わけもなにもありゃしません(訳も何もありゃしません)
わけもわからずつれてこられたんですよ(訳も分からず連れて来られたんですよ)
わごと(和琴・倭琴)……六つ緒琴・神琴。
わごと(和事)……芝居の演技様式。『廓文章』など世話物に多い。
わしがみずからのりだすぞ(わしが自ら乗り出すぞ)
わしだろうとたかだろうと(鷲だろうと鷹だろうと)……「わしだ」と言う人物に対して。
わしのくちからはいえぬことじゃ(わしの口からは言えぬことじゃ)
わしのめはふしあなじゃない(わしの目は節穴じゃない)
わしはそんなことをゆるしたおぼえはない(わしはそんなことを許した覚えはない)
わずかさんりのやまみちを(僅か三里の山道を)……こんなことでへこたれてちゃいけませんぜ。
わずかながらもぐんようきんひるがこじまのよりともどのへ(僅かながらも軍用金蛭小が島の頼朝どのへ)……▼蛭が小島は頼朝が流罪されてた地。
わすれがたみ(忘れ形見)……のこされた子供。
わた(腸)……内臓。はらわた。
わた(瓤)……野菜などの種やその周囲の食べない部分。なかご。
わたあぶら(綿油)
わたりちゅうげん(渡り中間・渡り仲間)
わたりもの(渡り者)……職場や住所の定まらない者。
わっしょいわっしょい……おみこしを担ぐひとたちの掛け声。
わび(詫び)
- わびにめんじて(詫びに免じて)
- わびをいれて(詫びを入れて)
わらじをぬぐ(草鞋を脱ぐ)……宿泊する。
わらじをはく(草鞋を履く)……旅に出る。「長い草鞋を履くことになる」
わらにんぎょうのかかし(藁人形の案山子)……田畑に立てる鳥おどし。
わらわ(妾)
- わらわをだれだとおもっておる(妾を誰だと思っておる)
わらわせるんじゃねぇ(笑わせるんじゃねぇ)
わりどこ(割り床)……ひと部屋のなかを屏風や衝立だけで区切っていくつも床をのべたもの。
わりふ(割符)……取引に使われるしるし。
わるいこととはしりながら(悪いこととは知りながら)
わるいことはいわねぇ(悪いことは言わねぇ)
わるいことはできねぇなぁ(悪いことは出来ねぇなぁ)……覚悟しな。
わるいもなにもあついらおにだよ(悪いもなにもあいつら鬼だよ)
わるいやつらにつけこまれて(悪い奴らにつけこまれて)
わるいようにはしねぇからよ(悪いようにはしねぇからよ)
わるうござりました(悪うござりました)
わるさ(私通)
わるぢえがはたらく(悪知恵が働く)
わるりこう(乖巧)……良い子ちゃん。
われらとてうれいはおなじじゃ(われらとて憂いは同じじゃ)
われらのいいぶん(われらの言い分)
最終更新:2025年01月18日 16:46