すいきょう(粋狂)
  • すいきょうなおひとだね(粋狂なおひとだね)
すいさついたします(推察致します)
すいたどうしのみずいらず(好いた同士の水入らず)
すいれん(水練)……泳ぎ。「みずおよぎのけいこ」
すいふりゅう(水府流)……水練の流派のひとつ。
すいものいれ(湯兜)……お吸物入れ。
ずうずうしいにもほどがある(図々しいにも程がある)
ずうずうしいやつだ(図々しい奴だ)
すえたのもしきわかむしゃじゃなあ(末頼もしき若武者じゃなあ)
すえずえおんみにむくう(末々御身に報う)……子孫に因果応報がともないますぞ。
すかしべをつかむよう(すかし屁を掴むよう)……手がかりがない。
すがたをくらます(姿を眩ます)……すがたを消す。
すかんぴん(素寒貧)……無一文。
すぎいたど(杉板戸)
すぎはらがみ(杉原紙)……紙の銘柄のひとつ。
すきもきらいもないままめおとになったもの(好きも嫌いもないまま夫婦になった者)
すくいようのないばかやろうだ(救いようのない馬鹿野郎だ)
すくねぇ(少ねぇ)
  • すくねぇがこうやくだいだとっておきな(少ねぇが膏薬代だ取っておきな)
  • どうもみいりがすくねぇ(どうも実入りが少ねぇ)
すこしはものわかりがよくなったんじゃないか(少しは物分かりがよくなったんじゃないか)
すじちがい(筋違い)……《すじちげぇ》
  • すじちがいともうさずしてなんともうすか(筋違いと申さずして何と申すか)
すじもの(筋者)
すじぼねぬく(筋骨抜く)
  • やぁにっくきものどもすじぼねぬいてくれん(やぁ憎き者ども筋骨抜いてくれん)
すじぼり(筋彫)……刺青の彫り方のひとつ。
すじもののおどし(筋者の脅し)
すじをとおす(筋を通す)
すずりひきよせかくふみの(硯引き寄せ書く文の)……おてがみを書いて参らす。
すたこらさっさ……「すたこらさっさと逃げ出した」
すだのこんにゃくだの(酢だの菎蒻だの)……こまかい文句をつけてくる。
すちょうにん(素町人)
ずつうのこうやく(頭痛の膏薬)……頭が痛むときにこめかみに貼る薬。梅干しなども貼る。
ずつうはちまき(頭痛鉢巻)
すっかたぎ(素っ堅気)
  • いまではすっかたぎになってはたらいているよ(今では素っ堅気になって働いているよ)
すっかりいたについたな(すっかり板に憑いたな)……馴れて来た。
すっかりきれいになっちまってみちがえたよ(すっかり綺麗になっちまって見違えたよ)
すっきりしたこころもちだ(すっきり)した心持ちだ
すっくとたちあがり(すっくと立ち上がり)
すっこんでろ……引っ込んでいろ。
すっとこかぶり(すっとこ被り)……てぬぐいのかぶり方のひとつ。顔をつつむようにして顎の下で結んでかぶる。
すっとこどっこい
すっぱりやっておくんなせぇ……さぁ斬ってみろ。
すててはおかぬぞ(捨ててはおかぬぞ)
すてばちになる(捨鉢になる)……自暴自棄になる。
すてるかみあればひろうかみありだ(捨てる神あれば拾う神ありだ)
すにつけてたべちまうぞ(酢に付けて食べちまうぞ)
ずにのりやがって(図に乗りやがって)
すねにきずもつあくとう(脛に疵持つ悪党)
ずぼしでござんしょう(図星でござんしょう)
ずぼら(図法螺)
すまきにしておおかわにたたきこんでやるよ(簀巻きにして大川に叩き込んでやるよ)
すみぞめざくら(墨染桜)……小町桜。▼『関の扉』などで有名。
すみぞめのころも(墨染めの衣)……僧侶の着る黒い着物。緇衣。
すみのいろただってひっせきだってあとさきちゃんとそろってる(墨の色だって筆跡だって後先ちゃんと揃ってる)……証文に対する疑義への答え。
すみをいれていく(墨を入れていく)……刺青を彫るときの動作。
ずらかる……逃げる。「それっずらかれっ」
ずるずるべったり
すろうにん(素浪人)
すをくってる(巣を食ってる)……巣食ってる。
最終更新:2025年05月15日 15:34